ベビーシッター先でラブラブな家族生活はじまりました

波木真帆

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必ず君を守ってみせる!  3

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碧斗を椅子に座らせると、遥くんが突然大きな声を上げた。
驚いて声をかければ何もないという。

不思議に思ったが遥くんがチラチラと私をみてくるからなんとなく理由はわかった。
おそらくだが、私の隣に座るのが気まずくて以前の席順にしようと目論んでいたのだろう。
それなのに私が先に碧斗を座らせたものだからその計画がうまく行かなくなり、声を上げてしまったに違いない。
私のことを意識しまくりなのはもう間違いない。

まずい、顔がニヤける。

遥くんににやけた顔を気づかれないように必死に顔を取り繕うが、込み上げてくる嬉しさを堪えるのが大変だった。

碧斗と琳くん。そして私の前に遥くんが揚げたてのコロッケを盛り付けてくれる。
かぼちゃコロッケともう一つ、違う種類のものを作ってくれたそうだが、内緒ですと可愛いことを言ってくれる。

さて、何を作ってくれたのだろう。

琳くんが遥くんのかぼちゃコロッケにフォークを刺して食べ始めるが、碧斗はまだ手をつけない。
コロッケが嫌いなわけはないはずだがどうしたのだろう?
そんな碧斗を見て、琳くんが美味しそうな表情で誘ってくる。

「あおとくんもたべてー! はるかちゃんのころっけ、おいしーよ!」

すると、碧斗は待ってましたとばかりに琳くんに笑顔を向けた。

「おいしそー! あおと、りんくんのたべたーい!」

碧斗のおねだりに、琳くんは嫌がることもなく、食べかけのコロッケを碧斗に差し出した。
碧斗は満面の笑顔で琳くんの食べかけのコロッケを口に入れた。

その嬉しそうな表情と言ったら、今までに見たことがない。

しかも今度は自分のコロッケをお礼とばかりに琳くんに食べさせて、また琳くんの食べかけを自分が味わう。

なるほど、碧斗もよく考えたな。
愛しい人の食べかけだ。まずいわけがない。

同じフォークを使ったことがあっても、私はまだ遥くんの食べかけは口にしたことがない。
ああ、また碧斗に先を越されたな。羨ましい。

半分こで食べるのが嬉しいと言い合っている碧斗と琳くんを茫然とした表情で見ていた遥くんに、

「二人で美味しいものを共有する幸せって、あれくらいの年からわかるものなんだな」

と告げると、ようや二人の行動の意味を理解したようだ。
これで私とも同じことをやってくれたら……私は嬉しすぎて叫んでしまうかもしれない。

幸せそうな碧斗と琳くんを見ながら、私も遥くん手作りのコロッケを口にする。
一つはかぼちゃだとわかっているから、もう一つの方を口に入れた。

この味わい……すぐにわかった。
カレーコロッケだ。

遥くんに伝えると、自宅で琳くんと食べたカレーを冷凍していたものをリメイクして作ったと教えてくれた。

以前、我が家で私のために作ってくれたカレーの味とは違う。
家庭の味というものだろう。
全く辛くないのは琳くんが食べる用に作ったからか。
私だけのために作ってくれるのも嬉しいが、家族みんなで同じものを食べるのもしてみたい。

「今度は遥くん家のカレーを食べさせてほしい。私も同じものをたべて共有したいんだ」

碧斗と琳くんのあの話の後でこう告げれば、私の言葉の意味をより深く感じてもらえるだろう。

「は、はい。じゃあ、今度……」

真っ赤な顔で了承してくれる遥くんの表情から、私への好意が思いっきり見てとれた。
それがわかって嬉しくて、私は笑顔のままに食事を終えた。

碧斗と琳くんも食べ終わり、最後に遥くんが食事を終える。
すぐに立ち上がって食卓を片付けようとする遥くんに、私と碧斗で片付けておくからと声をかけたが、やっぱり遠慮する。
だが、琳くんが寝そうだからと伝えると素直に甘えてくれた。
これが嬉しいんだ。

すぐに琳くんを連れて風呂に行こうとする遥くんに、碧斗が琳くんが風呂からあがったら着替えを手伝いたいそうだから、先に琳くんを出してもらえないか? と頼んだ。

「えっ、碧斗くんが琳の着替えを?」

「その約束で二人で先に入ったんだ。先に入ったら琳くんのお世話ができるぞって」

この約束で私と一緒に入ってくれたのだから、約束を違えるようなことがあれば碧斗は怒るに違いない。
素直に了承してくれた遥くんは琳くんを連れて脱衣所に入って行った。

「ほら、碧斗。琳くんから呼ばれた時にすぐに動けるように片付けを済ませておこう」

「はーい!」

素直に返事をしてくれる碧斗に台拭きを渡し、私は食卓の上に置かれた食器を全てシンクに運んだ。
碧斗がテーブルの上を拭いてくれている間に、食洗機に食器を並べ、いつも遥くんがしてくれているようにコンロも磨いた。

なんとかピカピカになったところで、風呂場から呼び出しが来た。

「りんくんがよんでるー!!」

「いいか、碧斗。バスタオルを広げて琳くんを包み込むんだ。遥くんは見てはダメだぞ」

「えーなんで?」

「なんででも。いいか、お前は琳くんだけのお世話をするんだ。わかったな?」

「うん! わかったー!」

その確認だけして、碧斗を椅子から下ろすと急いで脱衣所に駆けていく。
碧斗が先に遥くんの裸を目にするようなことがあってはいけないからな。

ほんの少しの間を置いて、脱衣所に様子を見に行くことにした。
遥くんの裸がもしかしたらほんの少しでも見えるかもしれない。
そんな邪な気持ちは若干持ちつつ、碧斗が無事に琳くんのお世話をできているか、確認するために脱衣所の扉を開けた。

開いた扉の先にいたのは、まさかの遥くん。
それを理解した瞬間、慌てて俯けば目に飛び込んできたのは真っ白い肌と赤く小さな乳首。
そして、私のモノとは比べ物にならないほど可愛らしい果実のようなモノ。
そのあまりにも美しい姿に目が離せなかった。

その不躾な私の視線に気付いたのか、遥くんが大声をあげながら浴室の扉を閉めた。
遥くんのその叫び声に私はようやく我に返った。

バシャンと湯船に飛び込む音が聞こえて、私は慌てて浴室の扉を叩いた。
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