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震えが止まらない
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「悠臣さん?」
どうかしたんだろうか?
やっぱり名前で呼ばれることに抵抗があったとか?
「ああ、いや。なんでもない。それでいい」
優しい笑顔を見せてくれるからきっと大丈夫なんだろう。
呼ばれ慣れないからもしかしたら変な感じがしただけなのかもしれない。
無意識に顔を下げようとした瞬間、西条さんが「あっ!!」と突然大きな声をあげたのでびっくりしてしまった。
「どうかしましたか?」
「いや、あの……そうだ! 言うのを忘れていたんだが今日はここで朝食を摂るから、弁当は昼食用にしてもらえないか? それともすぐには無理だろうか?」
すぐ近くにあった枕を膝に乗せてポンポンと叩きながら申し訳なさそうに言ってくる。
だけど、僕が早々に寝ちゃったから言えなかったに違いない。
「いえ、おかずをボリュームのあるものに変えるので昼食用にできますよ。朝食はパンとご飯。どちらがいいですか?」
「そうだな、朝食はパンにしようか」
やっぱりコーヒーと一緒に食べたいんだろう。朝のコーヒーは必須だな。
頭にしっかりと叩き込んで、今度は落ちないようにベッドから下りた。
「私はシャワーを浴びて仕事に行く準備をするから」
西条さんに見送られて僕は急いでキッチンに向かった。まずご飯を炊こう。その間に西条さんが脱衣所に入っていくのが見えた。西条さんがシャワーして着替えを済ませて出てくるまで大体三十分強。その間に終わらせないとな。でも食材は全て頭に入っているから大丈夫だ。
西条さんの朝食は碧斗くんと琳が食べる用に買っていた食パンを使おう。それと目玉焼きとベーコン。それに野菜スープ。
お弁当はあのお肉を使ってすき焼き重ともう一つのお弁当箱に常備菜と卵焼きを入れたら西条さんにもいいボリュームだろう。
碧斗くんと琳の朝食はパンケーキを食べてもらおう。フルーツと、野菜スープもあるし栄養はバッチリだ。
ささっと卵焼きを作り、冷ましておく。すき焼き重のすき焼きもできたし、あとはご飯が炊けるのを待つだけ。
野菜スープもできたし、一息ついたところで西条さんがシャワーを終えて自室に入って行った。
よし、そろそろ目玉焼きとベーコンを焼こうかな。
あ、しまった! 目玉焼きの焼き方の好みを聞いてなかった。
どうしよう……。今、着替えてるだろうし。
とりあえず半熟で作って、しっかり焼いたほうがいいなら焼き直せばいいか。
目玉焼きをフライパンに残し、食パンを温めつつ、コーヒーを落としていると自室から西条さんが出てきた。
スーツ姿になった西条さんは一気に仕事モードに変わる。
このプライベートと仕事モードの両方を見られるこの時間が誰も知らない西条さんを見ているようでなんとも楽しい。
「さぃ、悠臣さん。目玉焼きはどれくらいの焼き加減が好きですか?」
「そうだな」
僕が一瞬西条さんと呼びかけそうになったことに気づいたんだろう。笑顔で半熟だと教えてくれた。
僕はフライパンに残していた目玉焼きとベーコンを皿に盛り付けて野菜スープと一緒にテーブルに運んだ。
そしていつものブラックコーヒーと温めておいた食パンを並べてテーブルに置いた。
「どうぞ」
「やぁ、美味しそうだな」
まずはコーヒーを一口。そして目玉焼きにフォークを入れた。
僕はその間に洗濯をしてこようかと思っていたけれど、
「遥くんも座ってくれないか? 朝食を一人で食べるのはなんだか味気ない」
と言われてしまった。確かにこの広い部屋で一人で食べるのは寂しいかもしれない。
「じゃあ、僕もコーヒーをいただきますね」
西条さんに淹れたコーヒーの残りをカップに注ぎ、ミルクをいれていつもみんなで食事をする時の席に座ろうとした。
なんだか西条さんまで距離を感じるのは、間に碧斗くんと琳がいないからだろう。
「食事をしながらだが、遥くんに少し話したいことがあるから隣に来てもらえないか?」
「えっ、あ、はい」
話したいこと?
もしかしてあの元義弟のことだろうか?
ドキドキしながら、コーヒーを持って西条さんの右側にある椅子に腰掛けた。
「琳くんの実父がなぜ琳くんを取り返そうとしたかだが、理由がわかったよ」
「本当ですか? それで、どうして琳を?」
西条さんの穏やかな声とは対照的に僕は興奮が抑えられない。
「遥くん、落ち着いて。子どもたちに聞こえる」
優しく背中をさすられて声をかけられる。僕は慌てて口を両手で覆った。
そっと琳たちがいるサークルを振り向いてみたけれど、起きている様子はない。
ホッとしながら、西条さんに謝った。
「すみません、つい……」
「いや、気にしないでいい。続きを話しても?」
「お願いします」
聞くのは怖い気がする。でも理由を知らないと動けない。
「奴は病気を患って子どもができない身体になったらしい」
「えっ、でももうすでに男の子が生まれているはずじゃ……」
「それが、別の男との間に出来た子だったそうだよ。それで離婚している」
妹の美春を捨ててまであの姑の言いなりになって結婚した相手に裏切られたわけか。
自業自得としか言いようがないな。
「だから、あの家にとって琳くんだけがあの家の血を受け継ぐ者になったってことだよ」
許せない! あれだけ美春を傷つけて簡単に捨てたくせに!
しかも、琳の父親にはなりたくないって言って全ての権利を放棄したくせに!
自分たちが困ったから琳を奪おうなんて絶対に許せない!!
握っていた手が震える。この怒りをどこにぶつけたらいいのか、自分の心が怒りと苦しみでいっぱいになっていると西条さんはそっと僕の手を握ってくれた。
「大丈夫。琳くんは絶対に奴らには渡さない。もう弁護士に頼んで動いてもらっているから安心して」
「本当、ですか?」
「私は嘘は吐かないよ。でも、人間追い詰められたら何をしでかすかわからない。だから琳くんの病院に行く日までは絶対に外に出ないでくれ。それだけを約束してほしい」
西条さんの真剣な眼差しに、僕は素直に頷いた。
「いい子だ」
西条さんは僕の手から離すと僕の頭を優しく撫でる。
まるで子どもみたいに扱われているけれど、その温もりがすごく心地いい。
そのまま西条さんの肩口に寄せられる。その距離がものすごく近くてドキドキする。
「遥くんと琳くんは私が必ず守るから」
耳に近い場所でそっと囁かれて、身体の奥がびくっと震えるのを感じた。
どうかしたんだろうか?
やっぱり名前で呼ばれることに抵抗があったとか?
「ああ、いや。なんでもない。それでいい」
優しい笑顔を見せてくれるからきっと大丈夫なんだろう。
呼ばれ慣れないからもしかしたら変な感じがしただけなのかもしれない。
無意識に顔を下げようとした瞬間、西条さんが「あっ!!」と突然大きな声をあげたのでびっくりしてしまった。
「どうかしましたか?」
「いや、あの……そうだ! 言うのを忘れていたんだが今日はここで朝食を摂るから、弁当は昼食用にしてもらえないか? それともすぐには無理だろうか?」
すぐ近くにあった枕を膝に乗せてポンポンと叩きながら申し訳なさそうに言ってくる。
だけど、僕が早々に寝ちゃったから言えなかったに違いない。
「いえ、おかずをボリュームのあるものに変えるので昼食用にできますよ。朝食はパンとご飯。どちらがいいですか?」
「そうだな、朝食はパンにしようか」
やっぱりコーヒーと一緒に食べたいんだろう。朝のコーヒーは必須だな。
頭にしっかりと叩き込んで、今度は落ちないようにベッドから下りた。
「私はシャワーを浴びて仕事に行く準備をするから」
西条さんに見送られて僕は急いでキッチンに向かった。まずご飯を炊こう。その間に西条さんが脱衣所に入っていくのが見えた。西条さんがシャワーして着替えを済ませて出てくるまで大体三十分強。その間に終わらせないとな。でも食材は全て頭に入っているから大丈夫だ。
西条さんの朝食は碧斗くんと琳が食べる用に買っていた食パンを使おう。それと目玉焼きとベーコン。それに野菜スープ。
お弁当はあのお肉を使ってすき焼き重ともう一つのお弁当箱に常備菜と卵焼きを入れたら西条さんにもいいボリュームだろう。
碧斗くんと琳の朝食はパンケーキを食べてもらおう。フルーツと、野菜スープもあるし栄養はバッチリだ。
ささっと卵焼きを作り、冷ましておく。すき焼き重のすき焼きもできたし、あとはご飯が炊けるのを待つだけ。
野菜スープもできたし、一息ついたところで西条さんがシャワーを終えて自室に入って行った。
よし、そろそろ目玉焼きとベーコンを焼こうかな。
あ、しまった! 目玉焼きの焼き方の好みを聞いてなかった。
どうしよう……。今、着替えてるだろうし。
とりあえず半熟で作って、しっかり焼いたほうがいいなら焼き直せばいいか。
目玉焼きをフライパンに残し、食パンを温めつつ、コーヒーを落としていると自室から西条さんが出てきた。
スーツ姿になった西条さんは一気に仕事モードに変わる。
このプライベートと仕事モードの両方を見られるこの時間が誰も知らない西条さんを見ているようでなんとも楽しい。
「さぃ、悠臣さん。目玉焼きはどれくらいの焼き加減が好きですか?」
「そうだな」
僕が一瞬西条さんと呼びかけそうになったことに気づいたんだろう。笑顔で半熟だと教えてくれた。
僕はフライパンに残していた目玉焼きとベーコンを皿に盛り付けて野菜スープと一緒にテーブルに運んだ。
そしていつものブラックコーヒーと温めておいた食パンを並べてテーブルに置いた。
「どうぞ」
「やぁ、美味しそうだな」
まずはコーヒーを一口。そして目玉焼きにフォークを入れた。
僕はその間に洗濯をしてこようかと思っていたけれど、
「遥くんも座ってくれないか? 朝食を一人で食べるのはなんだか味気ない」
と言われてしまった。確かにこの広い部屋で一人で食べるのは寂しいかもしれない。
「じゃあ、僕もコーヒーをいただきますね」
西条さんに淹れたコーヒーの残りをカップに注ぎ、ミルクをいれていつもみんなで食事をする時の席に座ろうとした。
なんだか西条さんまで距離を感じるのは、間に碧斗くんと琳がいないからだろう。
「食事をしながらだが、遥くんに少し話したいことがあるから隣に来てもらえないか?」
「えっ、あ、はい」
話したいこと?
もしかしてあの元義弟のことだろうか?
ドキドキしながら、コーヒーを持って西条さんの右側にある椅子に腰掛けた。
「琳くんの実父がなぜ琳くんを取り返そうとしたかだが、理由がわかったよ」
「本当ですか? それで、どうして琳を?」
西条さんの穏やかな声とは対照的に僕は興奮が抑えられない。
「遥くん、落ち着いて。子どもたちに聞こえる」
優しく背中をさすられて声をかけられる。僕は慌てて口を両手で覆った。
そっと琳たちがいるサークルを振り向いてみたけれど、起きている様子はない。
ホッとしながら、西条さんに謝った。
「すみません、つい……」
「いや、気にしないでいい。続きを話しても?」
「お願いします」
聞くのは怖い気がする。でも理由を知らないと動けない。
「奴は病気を患って子どもができない身体になったらしい」
「えっ、でももうすでに男の子が生まれているはずじゃ……」
「それが、別の男との間に出来た子だったそうだよ。それで離婚している」
妹の美春を捨ててまであの姑の言いなりになって結婚した相手に裏切られたわけか。
自業自得としか言いようがないな。
「だから、あの家にとって琳くんだけがあの家の血を受け継ぐ者になったってことだよ」
許せない! あれだけ美春を傷つけて簡単に捨てたくせに!
しかも、琳の父親にはなりたくないって言って全ての権利を放棄したくせに!
自分たちが困ったから琳を奪おうなんて絶対に許せない!!
握っていた手が震える。この怒りをどこにぶつけたらいいのか、自分の心が怒りと苦しみでいっぱいになっていると西条さんはそっと僕の手を握ってくれた。
「大丈夫。琳くんは絶対に奴らには渡さない。もう弁護士に頼んで動いてもらっているから安心して」
「本当、ですか?」
「私は嘘は吐かないよ。でも、人間追い詰められたら何をしでかすかわからない。だから琳くんの病院に行く日までは絶対に外に出ないでくれ。それだけを約束してほしい」
西条さんの真剣な眼差しに、僕は素直に頷いた。
「いい子だ」
西条さんは僕の手から離すと僕の頭を優しく撫でる。
まるで子どもみたいに扱われているけれど、その温もりがすごく心地いい。
そのまま西条さんの肩口に寄せられる。その距離がものすごく近くてドキドキする。
「遥くんと琳くんは私が必ず守るから」
耳に近い場所でそっと囁かれて、身体の奥がびくっと震えるのを感じた。
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