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気分が落ち込む
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「はるかちゃーん!」
いつまでも閉まってしまったままの玄関扉を見つめていると、琳の声が聞こえて慌ててリビングに戻った。
「おなかすいたー」
「じゃあ、朝ごはんにしようね。すぐ準備するから遊んで待ってて」
大きな声で素直に返事をしてくれる可愛い子どもたちに癒されながら、キッチンでパンケーキの準備をする。
琳たちの手のひらサイズの小さなパンケーキを一度に四枚焼いていく。
じわじわじっくりと焼いている間に、生クリームを泡立ててフルーツを切り分けておいた。
「あ、ぱんけーきだ!」
琳は朝から生クリームを立てている音で朝食がパンケーキだと気付いたみたいだ。
「そう! 正解!」
よかった、喜んでくれたと思ったけれど、そういえば碧斗くんは数日前にもパンケーキを食べたばかりだった。
琳はパンケーキが好きだから毎日でも大喜びしてくれるけれど、碧斗くんは大丈夫かな?
とはいえ、食パンはもう無いし……とりあえず出してみて、嫌そうなら他の食材で何かを作ろうか。
そんなことを考えながら、お皿にパンケーキを盛り付けて野菜スープと一緒にテーブルに並べた。
「食べるよー」
その声に二人でトコトコとやって来たのを椅子に座らせる。
碧斗くんから座らせようと思ったら、首を横に振られて琳から座るように促された。
琳が怪我をしているから碧斗くんなりに気遣ってくれているんだろうか。
そういうところが西条さんに似ている気がする。
優しい碧斗くんの気持ちに甘えて、琳を座らせてから碧斗くんを座らせると、目の前のパンケーキを見てふっと笑顔を浮かべていた。よかった。嫌じゃ無いみたいだ。
僕の分のパンケーキも焼きつつ、碧斗くんと琳のパンケーキに小さなボウルに入れておいた生クリームを載せてあげようと二人の前に持っていくと。碧斗くんの手が伸びてきた。
「あおとがするからだいじょーぶ。はるかちゃんはちがうことしててー」
「えっ? そう?」
驚く僕をよそに碧斗くんはボウルを受け取ると、琳に優しく声をかけた。
「りんくん、どーぞ」
スプーンにこんもりと掬った生クリームを琳のパンケーキの真ん中に載せる。
「ありがとー。りん、いちごもたべたい」
「いいよー」
琳がお願いすると碧斗くんは笑顔でフルーツをのせていく。
あっという間にフルーツと生クリームたっぷりの琳のパンケーキが出来上がっていた。
「おいしそーっ!! ありがとー、あおとくん」
自分のものはまだ何もできていないのに、碧斗くんは琳にお礼を言われて満足そうだ。
すごいな……なんか、琳のほうが早く生まれたはずなのに碧斗くんのほうがお兄ちゃんみたいだ。
ささっと碧斗くんが自分のパンケーキに生クリームといくつかのフルーツをのせると、二人で手を合わせていただきまーすと可愛く挨拶をして食べ始める。と言っても琳は口を開けて待っているだけだ。
「りんくん。あーん」
「んー! んーひー」
碧斗くんが食べさせてくれたのを口をもごもごさせながら美味しいと告げると、碧斗くんがこの上なく嬉しそうに笑う。
琳の口についたクリームも碧斗くんが指で拭って、自分の口に運ぶ。
「あまくておいしーね」
碧斗くんが笑顔を見せると琳も碧斗くんにいちごを食べさせる。
「いちご、おいしー!」
邪魔しちゃいけないような雰囲気に、僕は二人の様子をじっと見守っていた。
朝食を食べさせてからが一番忙しい時間だ。
碧斗くんと琳をサークルの中で遊ばせている間に、コンシェルジュさんにお願いする買い物リストを作って連絡を入れる。
そして買い物が到着するまでの間に一度目の洗濯しつつ、下着と靴下を予洗いして置いておく。
お掃除ロボットが床掃除をしてくれている間に、琳たちが使っている布団のシーツと枕カバーを外して、布団をテラスに干した。いい天気だからふかふかになって気持ちがいいはずだ。外しておいたシーツと枕カバーを脱衣所に持って行こうとして、自分が使った西条さんのベッドを思い出した。
そうだ! 僕が使っちゃったんだ。洗っておかないと!
入ってはいけないと言われているけれど、シーツと枕カバーを取るだけだからと心の中で謝りつつ、西条さんの部屋に入る。
「あれ?」
明らかに洗って綺麗なシーツでベッドメイキングされている。
「これ……西条さんがわざわざ……」
朝の忙しい時間に申し訳ないと思いつつも、あるはずのものが見当たらない。
「外したシーツはどこ行ったんだろう?」
脱衣所には置かれてなかったし、どこに置いてあるのかな?
部屋の中を探そうとしてハッと気づいた。
もしかして……
他人が使ったのは嫌だから捨てた、とか……?
その可能性に気づいて、一気にズーンと気持ちが落ち込んでしまう自分がいた。
いつまでも閉まってしまったままの玄関扉を見つめていると、琳の声が聞こえて慌ててリビングに戻った。
「おなかすいたー」
「じゃあ、朝ごはんにしようね。すぐ準備するから遊んで待ってて」
大きな声で素直に返事をしてくれる可愛い子どもたちに癒されながら、キッチンでパンケーキの準備をする。
琳たちの手のひらサイズの小さなパンケーキを一度に四枚焼いていく。
じわじわじっくりと焼いている間に、生クリームを泡立ててフルーツを切り分けておいた。
「あ、ぱんけーきだ!」
琳は朝から生クリームを立てている音で朝食がパンケーキだと気付いたみたいだ。
「そう! 正解!」
よかった、喜んでくれたと思ったけれど、そういえば碧斗くんは数日前にもパンケーキを食べたばかりだった。
琳はパンケーキが好きだから毎日でも大喜びしてくれるけれど、碧斗くんは大丈夫かな?
とはいえ、食パンはもう無いし……とりあえず出してみて、嫌そうなら他の食材で何かを作ろうか。
そんなことを考えながら、お皿にパンケーキを盛り付けて野菜スープと一緒にテーブルに並べた。
「食べるよー」
その声に二人でトコトコとやって来たのを椅子に座らせる。
碧斗くんから座らせようと思ったら、首を横に振られて琳から座るように促された。
琳が怪我をしているから碧斗くんなりに気遣ってくれているんだろうか。
そういうところが西条さんに似ている気がする。
優しい碧斗くんの気持ちに甘えて、琳を座らせてから碧斗くんを座らせると、目の前のパンケーキを見てふっと笑顔を浮かべていた。よかった。嫌じゃ無いみたいだ。
僕の分のパンケーキも焼きつつ、碧斗くんと琳のパンケーキに小さなボウルに入れておいた生クリームを載せてあげようと二人の前に持っていくと。碧斗くんの手が伸びてきた。
「あおとがするからだいじょーぶ。はるかちゃんはちがうことしててー」
「えっ? そう?」
驚く僕をよそに碧斗くんはボウルを受け取ると、琳に優しく声をかけた。
「りんくん、どーぞ」
スプーンにこんもりと掬った生クリームを琳のパンケーキの真ん中に載せる。
「ありがとー。りん、いちごもたべたい」
「いいよー」
琳がお願いすると碧斗くんは笑顔でフルーツをのせていく。
あっという間にフルーツと生クリームたっぷりの琳のパンケーキが出来上がっていた。
「おいしそーっ!! ありがとー、あおとくん」
自分のものはまだ何もできていないのに、碧斗くんは琳にお礼を言われて満足そうだ。
すごいな……なんか、琳のほうが早く生まれたはずなのに碧斗くんのほうがお兄ちゃんみたいだ。
ささっと碧斗くんが自分のパンケーキに生クリームといくつかのフルーツをのせると、二人で手を合わせていただきまーすと可愛く挨拶をして食べ始める。と言っても琳は口を開けて待っているだけだ。
「りんくん。あーん」
「んー! んーひー」
碧斗くんが食べさせてくれたのを口をもごもごさせながら美味しいと告げると、碧斗くんがこの上なく嬉しそうに笑う。
琳の口についたクリームも碧斗くんが指で拭って、自分の口に運ぶ。
「あまくておいしーね」
碧斗くんが笑顔を見せると琳も碧斗くんにいちごを食べさせる。
「いちご、おいしー!」
邪魔しちゃいけないような雰囲気に、僕は二人の様子をじっと見守っていた。
朝食を食べさせてからが一番忙しい時間だ。
碧斗くんと琳をサークルの中で遊ばせている間に、コンシェルジュさんにお願いする買い物リストを作って連絡を入れる。
そして買い物が到着するまでの間に一度目の洗濯しつつ、下着と靴下を予洗いして置いておく。
お掃除ロボットが床掃除をしてくれている間に、琳たちが使っている布団のシーツと枕カバーを外して、布団をテラスに干した。いい天気だからふかふかになって気持ちがいいはずだ。外しておいたシーツと枕カバーを脱衣所に持って行こうとして、自分が使った西条さんのベッドを思い出した。
そうだ! 僕が使っちゃったんだ。洗っておかないと!
入ってはいけないと言われているけれど、シーツと枕カバーを取るだけだからと心の中で謝りつつ、西条さんの部屋に入る。
「あれ?」
明らかに洗って綺麗なシーツでベッドメイキングされている。
「これ……西条さんがわざわざ……」
朝の忙しい時間に申し訳ないと思いつつも、あるはずのものが見当たらない。
「外したシーツはどこ行ったんだろう?」
脱衣所には置かれてなかったし、どこに置いてあるのかな?
部屋の中を探そうとしてハッと気づいた。
もしかして……
他人が使ったのは嫌だから捨てた、とか……?
その可能性に気づいて、一気にズーンと気持ちが落ち込んでしまう自分がいた。
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