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初恋 恭一郎side
我慢できない※
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彼のために先に食事でもしようとルームサービスで肉が好きだという彼の好みそうな料理を注文していると、
彼が突然『夜ご飯代を出します』と言ってきた。
彼からの急な申し出に反応できずにいると、彼は続け様にバイト代が入ったばかりだから、
私にご馳走をするのだと……だから好きなものを食べてくれと言ってきた。
佐原の家に生まれて、こんな言葉をかけられたことなど一度もなかった。
周りの目がそれを期待していたし、奢られて当然のような態度の者たちに些か腹立ちはするものの、私自身この家に生まれた以上仕方のないことだと思っていたのだ。
しかし、彼は違った。
彼は私の金や地位などに全く興味を持っていない。
おそらく私の正体にも気づいていないのだろう。
ただ佐原恭一郎という人間に興味を持ってくれたのだ。
それが見た目だけであったとしても今はそれでいい。
もう彼を手放すことなどできない。
彼こそ、私のずっと追い求めていた運命の人だ。
そうと気づいたら、もう我慢などできるはずがなかった。
注文しかけていたルームサービスもまた後でかけると言って、早々に電話を切り、彼の傍に駆け寄った。
「本当に好きなものを食べていいのか?」
耳元でそう問いかけると、彼は真っ赤な顔で身体を震わせながら『えっ、はい。何でも……』と答えた。
ああ、この子は本当に何もわかっていない。
私のような狼の前でそんなことを言うなんて……。
だが、せっかくの彼からの贈り物だ。
誰からも邪魔の入らぬうちに素直にいただくとしよう。
私は言質をとったとばかりに、真っ赤な顔で驚く彼を抱き上げバスルームへと連れて行った。
私がいつでも気持ちよく入れるようにと準備されているバスルームに彼を連れて行き、さっと服を脱いだ。
彼を横目で見てみると、ぼーっとしながらもしっかり服は脱いでいる。
ホクロやシミ一つないツルツルで真っ白な肌が私の視界に飛び込んでくる。
裸を見てこんなにドキドキすることが今まであっただろうか。
彼のモノに目をやることも憚られて、私は急いで彼の手を引いて浴室へと入った。
最近私が気に入っている花の香りの入浴剤が気に入ったのか、彼は大きな深呼吸をして蕩けるような笑顔を見せている。
彼のその行動の一つ一つに心を鷲掴みされてしまう。
髪を洗ってやろうと椅子に座らせ、シャワーで濡らすとシルクのような滑らかな髪が私の指を通り抜けていく。
ああ、この子は髪の一本一本まで美しいんだな。
フランスから取り寄せているシャンプーで丁寧に洗ってやると、
「佐原さん、髪洗うの上手ですね。すごく気持ちいいです」
と言ってくれた。
鏡越しに彼の恍惚とした表情が見えたからきっと本心なのだろう。
嬉しくて
「ありがとう。葵くん、名字じゃなくて名前で呼んでくれたらもっと嬉しいんだが」
と髪を洗いながら耳元で囁いてやると、身体を震わせながら小さく『んんっ』と声をあげた。
その声に私のモノはすぐに反応してしまう。
こんな声だけで昂ることなど今までになかったのに……やはり彼は特別なのかもしれない。
「ほら、言ってみて」
どうしても彼に名前で呼ばれたくて、もう一度囁いてやると彼は観念したように
「きょ……恭一郎、さん……」
と言ってくれた。
ああ、やっぱりこっちがいい。
彼の口から紡がれる自分の名は特別な感じがする。
ずっとこの時間を楽しんでいたかったのだが、彼に『もう大丈夫です』と言われ、泡を洗い流してやる。
しかし、そのまま言葉巧みに誘導したおかげで、身体を洗うことを了承してくれた。
彼のきめ細かい肌を傷つけないようにと、手にたっぷり泡をとって腕や背中、腰へと滑らせていく。
ツルツルの肌はマシュマロのように柔らかで触り心地が良い。
細くしなやかな長い腕、くっきりと浮かび上がる肩甲骨は天使の羽のように美しく、そして少し力を加えれば折れてしまいそうなほど細い腰、そのどれもが私を興奮へと誘う。
彼の全てを見てみたいという欲求に抗うこともできず、興奮していることが彼に気付かれないように必死に冷静を装いながら、
「葵くん、ちょっと立ってもらえるか」
と声をかけると、彼はなんの躊躇いもなく立ち上がった。
こんなに素直でよく今まで無事に過ごせたものだと驚きながらも、目の前に現れた桃尻に指先でそっと触れると、彼はピクリと身体を震わせた。
私は導かれるように彼の柔らかで弾力のある綺麗な桃尻に両手を乗せ、キュッと上がった形を確かめるように手を這わせながら撫で洗っていった。
私が手の平を滑らせるたびに彼の身体がピクッ、ピクッと震えるのがわかる。
ふふっ。どこもかしこも敏感だな。
可愛くておかしくなりそうだ。
「さぁ、前も洗おう」
彼の細い腰に手を当てくるりと身体を半回転させると、狙い通り彼の可愛らしいモノが目の前に現れた。
薄い下生えの下にはぷるりとした果実のように可愛らしいモノが自分の存在を主張するように緩く勃ち上がっている。
まだそのモノには触れてもいないのに、身体に触れただけでこんなに勃ち上がってくれているのが嬉しくて、私はその果実に指を這わせた。
「ひゃ……あっ……」
この反応。
きっと人に触られたことがないに違いない。
まだ誰にも触られていないだろうその果実はほんの少し皮を被り、淡いピンク色の亀頭だけがちょこんと出ている。
こんなに可愛らしい性器は未だかつて見たことがないな。
こんなに清いモノに触れているという幸福感に胸を弾ませながら綺麗に洗っていると、
「あ、あの……きもちいぃ、です……」
彼は恍惚とした表情でそう言ってくれた。
嬉しくて特に彼の反応の良い裏筋を重点的に扱いていると、
「あっ……きょ、きょういちろう、さん……もう、いいです」
可愛らしい声をあげ始めた。
ふふっ。限界が来たか?
「んっ? いいよ、出してくれて」
なんでもない風を装いながら、私の手の中に出すように仕向ける。
私の手の中でイッてくれるなんて幸せ以外の何ものでもないんだ。
「そ、そんな……」
焦る彼を横目に刺激を強めていくと、
「ああっ……んっ」
我慢できなくなったらしい彼は可愛らしい喘ぎ声をあげながら、私の手の中に白濁を吐き出した。
ビュルビュルと最後まで出し尽くしたところを見計らって
「ふふっ。イッてくれて嬉しいよ。多かったね、気持ちよかった?」
と声をかけると、まだ火照った顔で
「は、はい。僕、人にやってもらったの初めてです」
と嬉しい言葉を漏らした。
やはり初めてだったか……。
彼の初めてをもらえたことがこんなに嬉しいとはな。
そんな喜びに浸っていると、彼がおずおずと『僕も洗います』と言ってくれた。
きっと私がしたのだからお返しにと思ったのだろう。
本当に素直な子なんだな。
だが、私は何よりも早く君の中に挿入りたいんだ。
『次の機会にね』と甘い声で唆して、彼を湯船へと入らせた。
彼が温かな湯に浸かっている間にささっと髪と身体を洗い終え、彼の待つ湯船に身体を滑り込ませた。
小柄な彼を後ろから抱きしめるように湯船に浸かり、彼の細い腰や腹を撫で回す。
彼に嫌がる素振りが全くないことも嬉しくてたまらない。
それどころか、『抱き心地良いなぁ』と声をかけると、
「僕も抱きしめられてるの、気持ち良いです……」
と嬉しそうに言ってくれる。
それがどれだけ私を煽るのかも葵くんはわかっていないのだろう。
不思議そうに見つめる彼に微笑み返し、彼を抱き抱えて湯船から出した。
湯冷めさせないようにこのホテル自慢の高級バスタオルで彼の身体を包み、その間に自分の身体を拭いて用意してあったバスローブに袖を通した。
視線を感じて彼を見ると、どうやら私の身体を見てくれているようだ。
その視線だけで気持ちが昂りそうになるが、こんなところではダメだ。
彼にお揃いのバスローブを羽織らせると、そのまま抱きかかえて寝室へと連れていった。
遮光カーテンが引かれた室内はお互いの姿も見えないほど真っ暗だ。
本当ならカーテンを開けて柔らかな日差しが降り注ぐ中、彼の身体の全てを愛でたいところだが初めての彼はきっと恥ずかしがるだろう。
それでも少しでも彼の裸が見たくて、間接照明だけ付けることにした。
おぼろげな光の中でも彼の透き通るように白い肌ははっきりと見てとれた。
少し身体を震わせる様子に、『優しく教えるから』と彼の頬に落ち着かせるためのキスを与えた。
きっと安心して笑顔をみせてくれるだろう……そう思ったのに……。
私の目に飛び込んできたのは悲しげな表情で静かに涙を流す彼の姿だった。
彼が突然『夜ご飯代を出します』と言ってきた。
彼からの急な申し出に反応できずにいると、彼は続け様にバイト代が入ったばかりだから、
私にご馳走をするのだと……だから好きなものを食べてくれと言ってきた。
佐原の家に生まれて、こんな言葉をかけられたことなど一度もなかった。
周りの目がそれを期待していたし、奢られて当然のような態度の者たちに些か腹立ちはするものの、私自身この家に生まれた以上仕方のないことだと思っていたのだ。
しかし、彼は違った。
彼は私の金や地位などに全く興味を持っていない。
おそらく私の正体にも気づいていないのだろう。
ただ佐原恭一郎という人間に興味を持ってくれたのだ。
それが見た目だけであったとしても今はそれでいい。
もう彼を手放すことなどできない。
彼こそ、私のずっと追い求めていた運命の人だ。
そうと気づいたら、もう我慢などできるはずがなかった。
注文しかけていたルームサービスもまた後でかけると言って、早々に電話を切り、彼の傍に駆け寄った。
「本当に好きなものを食べていいのか?」
耳元でそう問いかけると、彼は真っ赤な顔で身体を震わせながら『えっ、はい。何でも……』と答えた。
ああ、この子は本当に何もわかっていない。
私のような狼の前でそんなことを言うなんて……。
だが、せっかくの彼からの贈り物だ。
誰からも邪魔の入らぬうちに素直にいただくとしよう。
私は言質をとったとばかりに、真っ赤な顔で驚く彼を抱き上げバスルームへと連れて行った。
私がいつでも気持ちよく入れるようにと準備されているバスルームに彼を連れて行き、さっと服を脱いだ。
彼を横目で見てみると、ぼーっとしながらもしっかり服は脱いでいる。
ホクロやシミ一つないツルツルで真っ白な肌が私の視界に飛び込んでくる。
裸を見てこんなにドキドキすることが今まであっただろうか。
彼のモノに目をやることも憚られて、私は急いで彼の手を引いて浴室へと入った。
最近私が気に入っている花の香りの入浴剤が気に入ったのか、彼は大きな深呼吸をして蕩けるような笑顔を見せている。
彼のその行動の一つ一つに心を鷲掴みされてしまう。
髪を洗ってやろうと椅子に座らせ、シャワーで濡らすとシルクのような滑らかな髪が私の指を通り抜けていく。
ああ、この子は髪の一本一本まで美しいんだな。
フランスから取り寄せているシャンプーで丁寧に洗ってやると、
「佐原さん、髪洗うの上手ですね。すごく気持ちいいです」
と言ってくれた。
鏡越しに彼の恍惚とした表情が見えたからきっと本心なのだろう。
嬉しくて
「ありがとう。葵くん、名字じゃなくて名前で呼んでくれたらもっと嬉しいんだが」
と髪を洗いながら耳元で囁いてやると、身体を震わせながら小さく『んんっ』と声をあげた。
その声に私のモノはすぐに反応してしまう。
こんな声だけで昂ることなど今までになかったのに……やはり彼は特別なのかもしれない。
「ほら、言ってみて」
どうしても彼に名前で呼ばれたくて、もう一度囁いてやると彼は観念したように
「きょ……恭一郎、さん……」
と言ってくれた。
ああ、やっぱりこっちがいい。
彼の口から紡がれる自分の名は特別な感じがする。
ずっとこの時間を楽しんでいたかったのだが、彼に『もう大丈夫です』と言われ、泡を洗い流してやる。
しかし、そのまま言葉巧みに誘導したおかげで、身体を洗うことを了承してくれた。
彼のきめ細かい肌を傷つけないようにと、手にたっぷり泡をとって腕や背中、腰へと滑らせていく。
ツルツルの肌はマシュマロのように柔らかで触り心地が良い。
細くしなやかな長い腕、くっきりと浮かび上がる肩甲骨は天使の羽のように美しく、そして少し力を加えれば折れてしまいそうなほど細い腰、そのどれもが私を興奮へと誘う。
彼の全てを見てみたいという欲求に抗うこともできず、興奮していることが彼に気付かれないように必死に冷静を装いながら、
「葵くん、ちょっと立ってもらえるか」
と声をかけると、彼はなんの躊躇いもなく立ち上がった。
こんなに素直でよく今まで無事に過ごせたものだと驚きながらも、目の前に現れた桃尻に指先でそっと触れると、彼はピクリと身体を震わせた。
私は導かれるように彼の柔らかで弾力のある綺麗な桃尻に両手を乗せ、キュッと上がった形を確かめるように手を這わせながら撫で洗っていった。
私が手の平を滑らせるたびに彼の身体がピクッ、ピクッと震えるのがわかる。
ふふっ。どこもかしこも敏感だな。
可愛くておかしくなりそうだ。
「さぁ、前も洗おう」
彼の細い腰に手を当てくるりと身体を半回転させると、狙い通り彼の可愛らしいモノが目の前に現れた。
薄い下生えの下にはぷるりとした果実のように可愛らしいモノが自分の存在を主張するように緩く勃ち上がっている。
まだそのモノには触れてもいないのに、身体に触れただけでこんなに勃ち上がってくれているのが嬉しくて、私はその果実に指を這わせた。
「ひゃ……あっ……」
この反応。
きっと人に触られたことがないに違いない。
まだ誰にも触られていないだろうその果実はほんの少し皮を被り、淡いピンク色の亀頭だけがちょこんと出ている。
こんなに可愛らしい性器は未だかつて見たことがないな。
こんなに清いモノに触れているという幸福感に胸を弾ませながら綺麗に洗っていると、
「あ、あの……きもちいぃ、です……」
彼は恍惚とした表情でそう言ってくれた。
嬉しくて特に彼の反応の良い裏筋を重点的に扱いていると、
「あっ……きょ、きょういちろう、さん……もう、いいです」
可愛らしい声をあげ始めた。
ふふっ。限界が来たか?
「んっ? いいよ、出してくれて」
なんでもない風を装いながら、私の手の中に出すように仕向ける。
私の手の中でイッてくれるなんて幸せ以外の何ものでもないんだ。
「そ、そんな……」
焦る彼を横目に刺激を強めていくと、
「ああっ……んっ」
我慢できなくなったらしい彼は可愛らしい喘ぎ声をあげながら、私の手の中に白濁を吐き出した。
ビュルビュルと最後まで出し尽くしたところを見計らって
「ふふっ。イッてくれて嬉しいよ。多かったね、気持ちよかった?」
と声をかけると、まだ火照った顔で
「は、はい。僕、人にやってもらったの初めてです」
と嬉しい言葉を漏らした。
やはり初めてだったか……。
彼の初めてをもらえたことがこんなに嬉しいとはな。
そんな喜びに浸っていると、彼がおずおずと『僕も洗います』と言ってくれた。
きっと私がしたのだからお返しにと思ったのだろう。
本当に素直な子なんだな。
だが、私は何よりも早く君の中に挿入りたいんだ。
『次の機会にね』と甘い声で唆して、彼を湯船へと入らせた。
彼が温かな湯に浸かっている間にささっと髪と身体を洗い終え、彼の待つ湯船に身体を滑り込ませた。
小柄な彼を後ろから抱きしめるように湯船に浸かり、彼の細い腰や腹を撫で回す。
彼に嫌がる素振りが全くないことも嬉しくてたまらない。
それどころか、『抱き心地良いなぁ』と声をかけると、
「僕も抱きしめられてるの、気持ち良いです……」
と嬉しそうに言ってくれる。
それがどれだけ私を煽るのかも葵くんはわかっていないのだろう。
不思議そうに見つめる彼に微笑み返し、彼を抱き抱えて湯船から出した。
湯冷めさせないようにこのホテル自慢の高級バスタオルで彼の身体を包み、その間に自分の身体を拭いて用意してあったバスローブに袖を通した。
視線を感じて彼を見ると、どうやら私の身体を見てくれているようだ。
その視線だけで気持ちが昂りそうになるが、こんなところではダメだ。
彼にお揃いのバスローブを羽織らせると、そのまま抱きかかえて寝室へと連れていった。
遮光カーテンが引かれた室内はお互いの姿も見えないほど真っ暗だ。
本当ならカーテンを開けて柔らかな日差しが降り注ぐ中、彼の身体の全てを愛でたいところだが初めての彼はきっと恥ずかしがるだろう。
それでも少しでも彼の裸が見たくて、間接照明だけ付けることにした。
おぼろげな光の中でも彼の透き通るように白い肌ははっきりと見てとれた。
少し身体を震わせる様子に、『優しく教えるから』と彼の頬に落ち着かせるためのキスを与えた。
きっと安心して笑顔をみせてくれるだろう……そう思ったのに……。
私の目に飛び込んできたのは悲しげな表情で静かに涙を流す彼の姿だった。
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