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初恋 葵side
恭一郎さん……好きです※
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「葵くん……」
彼の声が耳元で聞こえて、そっと顔を上げると彼の唇がふっと重なり合った。
柔らかで肉厚な彼の唇に喰まれ、その感触に少し唇を開くと彼の唇が僕の口内に滑り込んできた。
僕の舌に吸い付きながら、口内を縦横無尽に動き回る。
その激しい動きに戸惑いながらも絡み合う舌が気持ちよくて
『んんっ……んっ』と思わず声が漏れ出た。
初めてのキスにどうやって息継ぎをしたらいいのかもわからず、どんどん苦しくなっていく。
恭一郎さんはそんな僕の様子に気づいたのか、名残惜しそうにしながらも唇を離してくれた。
離れていく唇にほんの少し寂しい気持ちになりながら、僕は唇の端に残る彼の唾液を舌で掬い取ると、
その様子を見ていた彼に『無自覚に煽ってくるなぁ』と言われてしまった。
僕はそのままベッドに押し倒されて、恭一郎さんは僕の首筋に顔を埋めている。
さっきまで僕の口内を動き回っていた舌で首筋から鎖骨へと舐めながら下りていく。
そのゾクゾクとした刺激に身を捩らせているとそのまま僕の小さなモノをパクリと口に咥えられてしまった。
「ひゃぁ――っ! そ、そんなとこ……」
汚いっ! そう言おうとしたけれど、恭一郎さんの肉厚で大きな舌に僕のモノを全部包み込まれて、なんともいえない快感が襲ってくる。
それこそ、さっきお風呂場で恭一郎さんの手でイかされたのより何倍も気持ちがいい。
ジュルジュルと吸われながら顔を動かされてもう我慢できない。
「やぁ――っ、だ、め……っイッちゃう……」
恭一郎さんの口の中に出すなんてそんなこと……だけど、もう、我慢、できないよ……。
必死に我慢したけれど、結局抑えることもできずに僕は恭一郎さんの口の中で果ててしまった。
恭一郎さんは先端を穿るように舌先で吸い取り、最後の一滴まで舐め取って、ゴクリと飲み込んだ。
「えっ……あ、いま……の、のん、だ?」
「ああ、葵の蜜は美味しかったよ」
そう笑顔で言われて僕は顔を赤らめた。
あんなところを舐められた上に、しかもあんなのを飲まれて……僕……。
「葵の蜜を飲ませてもらった以上、もう離れられないな。もう葵は私だけのものだ。いいね?」
恭一郎さんのその言葉に僕は『うん』と頷いた。
だって、こんなこと恭一郎さん以外とできるだなんて思えなかったから。
恭一郎さんは僕の頷きに満面の笑みを見せ、
「葵の全てが欲しい」
そう言って、僕にキスをして
「優しくするから一緒になろう」
と言ってくれた。
正直なところ、あまり意味はわからなかったけれど、もう一度『うん』と頷くと、恭一郎さんは
「怖がらないで」
と僕をうつ伏せにして腰を高く落ち上げると、お尻の窄まりに指を這わせた。
顔を動かしてそっと恭一郎さんに目を向けるとどこから取り出したのかわからない筒のようなものからトロリとした液を僕のお尻に垂らした。
ひんやりとしたその感覚にピクっと身体を震わせると、
「ごめん、冷たかったね」
と言って温かい手の平で撫で回して、僕の窄まりをそのぬるぬるを纏わせた指で撫で始めた。
「やぁーーっ、んんっ、そ、こ……」
「大丈夫だよ」
その言葉の後すぐにプツリと何かが挿入ってくる感覚に、僕はそれが指だとわかった。
ダメだと言いたいのに、中で蠢く指がなぜか気持ちよくて声が出せない。
クチュクチュといやらしい水音が聞こえて恥ずかしくなる。
中に何本挿入っているのかもわからないほど、中で動いているのをただ感じていると
「もういいかな」
という言葉とともに指が引き抜かれた。
「っあ……」
「ふふ。大丈夫、すぐにもっと良いのをあげるから」
そういうと、恭一郎さんは硬くて熱いモノを僕の窄まりに押し当ててクチュクチュと滑らせる。
もしかしてこれが挿入るの?
あまりの大きさに怖いのに、でも身体の奥はこれが挿入ってくるのを期待しているみたいにキュンキュンと疼いている。
「ゆっくり挿入るからね、力を抜いていて……」
ググッと押し込まれるその大きなモノに怯えつつも、力を抜いていてと言われた通り、ただ必死に中に挿入ってくるその存在を感じていると、
「ああ、葵。上手だよ」
と褒められた。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。
なんだろう、この幸福な気持ちは。
「嬉しい……、恭一郎さん……すき」
思わずそう言葉が漏れた瞬間、さっきまで少しずつ挿入ってきていたモノがグチュンと奥まで押し込まれた。
「ひゃぁ――っ!」
「葵が可愛いことを言うから我慢できなくなった」
「えっ? な、に?」
恭一郎さんの言葉がよく聞こえないまま、急に恭一郎さんは腰をガツガツと振り始め、僕の奥の奥を擦り始めた。
あまりにも途轍もない快感に僕はあっという間にイかされてそのまま意識を飛ばしてしまった。
気持ちいい温もりに目を覚ますと、僕は誰かの腕の中にいた。
えっ? 裸? 何? 僕、どうなってるの?
一瞬何がなんだか思い出せなかったけれど、僕を抱きしめる恭一郎さんの顔を見て全ての出来事を思い出した。
そうだ、僕……。
恭一郎さんとエッチしたんだ。
恥ずかしいけど、でも幸せな気持ちだ。
こうやって無防備な恭一郎さんの姿見られるのって嬉しいなぁ。
じっと見つめているとふと思った。
「眠っているのにこんなに格好良いなんてズルすぎる」
この凛々しい眉も形の良い目も綺麗な唇も僕がずっとなりたかったものだ。
そんな人が僕を好きだと言ってくれるなんて……。
羨ましく思っていると、突然恭一郎さんがふふっっと笑った。
まさか起きてるだなんて思わなかった。
恭一郎さんの口が僕を『運命の人』だと言ってくれる。
恥ずかしくて顔を隠したら、
「葵……言いたくなければ言わなくてもいいが、君は最初、どんなつもりで私にあんなことを言ってきたんだ?」
と恭一郎さんが言いにくそうに聞いてきた。
そういえば、僕が言い間違いをしたことをまだ話していなかったんだ。
あんなんじゃ、僕が誰にでもああやって誘う人だと思われても不思議はないよね。
僕が必死に説明すると、恭一郎さんはホッとしたように抱きしめてくれた。
はじまりは僕の言い間違いからだったけれど、そのおかげで僕は最高の恋人を見つけることができたんだ。
僕にとって本当に初めての恋、叶ってよかった。
彼の声が耳元で聞こえて、そっと顔を上げると彼の唇がふっと重なり合った。
柔らかで肉厚な彼の唇に喰まれ、その感触に少し唇を開くと彼の唇が僕の口内に滑り込んできた。
僕の舌に吸い付きながら、口内を縦横無尽に動き回る。
その激しい動きに戸惑いながらも絡み合う舌が気持ちよくて
『んんっ……んっ』と思わず声が漏れ出た。
初めてのキスにどうやって息継ぎをしたらいいのかもわからず、どんどん苦しくなっていく。
恭一郎さんはそんな僕の様子に気づいたのか、名残惜しそうにしながらも唇を離してくれた。
離れていく唇にほんの少し寂しい気持ちになりながら、僕は唇の端に残る彼の唾液を舌で掬い取ると、
その様子を見ていた彼に『無自覚に煽ってくるなぁ』と言われてしまった。
僕はそのままベッドに押し倒されて、恭一郎さんは僕の首筋に顔を埋めている。
さっきまで僕の口内を動き回っていた舌で首筋から鎖骨へと舐めながら下りていく。
そのゾクゾクとした刺激に身を捩らせているとそのまま僕の小さなモノをパクリと口に咥えられてしまった。
「ひゃぁ――っ! そ、そんなとこ……」
汚いっ! そう言おうとしたけれど、恭一郎さんの肉厚で大きな舌に僕のモノを全部包み込まれて、なんともいえない快感が襲ってくる。
それこそ、さっきお風呂場で恭一郎さんの手でイかされたのより何倍も気持ちがいい。
ジュルジュルと吸われながら顔を動かされてもう我慢できない。
「やぁ――っ、だ、め……っイッちゃう……」
恭一郎さんの口の中に出すなんてそんなこと……だけど、もう、我慢、できないよ……。
必死に我慢したけれど、結局抑えることもできずに僕は恭一郎さんの口の中で果ててしまった。
恭一郎さんは先端を穿るように舌先で吸い取り、最後の一滴まで舐め取って、ゴクリと飲み込んだ。
「えっ……あ、いま……の、のん、だ?」
「ああ、葵の蜜は美味しかったよ」
そう笑顔で言われて僕は顔を赤らめた。
あんなところを舐められた上に、しかもあんなのを飲まれて……僕……。
「葵の蜜を飲ませてもらった以上、もう離れられないな。もう葵は私だけのものだ。いいね?」
恭一郎さんのその言葉に僕は『うん』と頷いた。
だって、こんなこと恭一郎さん以外とできるだなんて思えなかったから。
恭一郎さんは僕の頷きに満面の笑みを見せ、
「葵の全てが欲しい」
そう言って、僕にキスをして
「優しくするから一緒になろう」
と言ってくれた。
正直なところ、あまり意味はわからなかったけれど、もう一度『うん』と頷くと、恭一郎さんは
「怖がらないで」
と僕をうつ伏せにして腰を高く落ち上げると、お尻の窄まりに指を這わせた。
顔を動かしてそっと恭一郎さんに目を向けるとどこから取り出したのかわからない筒のようなものからトロリとした液を僕のお尻に垂らした。
ひんやりとしたその感覚にピクっと身体を震わせると、
「ごめん、冷たかったね」
と言って温かい手の平で撫で回して、僕の窄まりをそのぬるぬるを纏わせた指で撫で始めた。
「やぁーーっ、んんっ、そ、こ……」
「大丈夫だよ」
その言葉の後すぐにプツリと何かが挿入ってくる感覚に、僕はそれが指だとわかった。
ダメだと言いたいのに、中で蠢く指がなぜか気持ちよくて声が出せない。
クチュクチュといやらしい水音が聞こえて恥ずかしくなる。
中に何本挿入っているのかもわからないほど、中で動いているのをただ感じていると
「もういいかな」
という言葉とともに指が引き抜かれた。
「っあ……」
「ふふ。大丈夫、すぐにもっと良いのをあげるから」
そういうと、恭一郎さんは硬くて熱いモノを僕の窄まりに押し当ててクチュクチュと滑らせる。
もしかしてこれが挿入るの?
あまりの大きさに怖いのに、でも身体の奥はこれが挿入ってくるのを期待しているみたいにキュンキュンと疼いている。
「ゆっくり挿入るからね、力を抜いていて……」
ググッと押し込まれるその大きなモノに怯えつつも、力を抜いていてと言われた通り、ただ必死に中に挿入ってくるその存在を感じていると、
「ああ、葵。上手だよ」
と褒められた。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。
なんだろう、この幸福な気持ちは。
「嬉しい……、恭一郎さん……すき」
思わずそう言葉が漏れた瞬間、さっきまで少しずつ挿入ってきていたモノがグチュンと奥まで押し込まれた。
「ひゃぁ――っ!」
「葵が可愛いことを言うから我慢できなくなった」
「えっ? な、に?」
恭一郎さんの言葉がよく聞こえないまま、急に恭一郎さんは腰をガツガツと振り始め、僕の奥の奥を擦り始めた。
あまりにも途轍もない快感に僕はあっという間にイかされてそのまま意識を飛ばしてしまった。
気持ちいい温もりに目を覚ますと、僕は誰かの腕の中にいた。
えっ? 裸? 何? 僕、どうなってるの?
一瞬何がなんだか思い出せなかったけれど、僕を抱きしめる恭一郎さんの顔を見て全ての出来事を思い出した。
そうだ、僕……。
恭一郎さんとエッチしたんだ。
恥ずかしいけど、でも幸せな気持ちだ。
こうやって無防備な恭一郎さんの姿見られるのって嬉しいなぁ。
じっと見つめているとふと思った。
「眠っているのにこんなに格好良いなんてズルすぎる」
この凛々しい眉も形の良い目も綺麗な唇も僕がずっとなりたかったものだ。
そんな人が僕を好きだと言ってくれるなんて……。
羨ましく思っていると、突然恭一郎さんがふふっっと笑った。
まさか起きてるだなんて思わなかった。
恭一郎さんの口が僕を『運命の人』だと言ってくれる。
恥ずかしくて顔を隠したら、
「葵……言いたくなければ言わなくてもいいが、君は最初、どんなつもりで私にあんなことを言ってきたんだ?」
と恭一郎さんが言いにくそうに聞いてきた。
そういえば、僕が言い間違いをしたことをまだ話していなかったんだ。
あんなんじゃ、僕が誰にでもああやって誘う人だと思われても不思議はないよね。
僕が必死に説明すると、恭一郎さんはホッとしたように抱きしめてくれた。
はじまりは僕の言い間違いからだったけれど、そのおかげで僕は最高の恋人を見つけることができたんだ。
僕にとって本当に初めての恋、叶ってよかった。
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(2件)
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リクエストです。右手がくれた奇跡シリーズの伊織&悠真編で馴れ初めが知りたいです。それと波木真帆さんが、オメガバーズ大丈夫でしたら、中華風か和風の身分差の恋物語が見たいです。皇帝、妃、姫がありな設定でお願いします。色々な話のR18のシーンが魅力的なので発情期シーンが濃厚だと嬉しいです。葵くん視点の更新、たのしみにしてます。他の小説も楽しみにしてます。
葵 抹茶さま。リクエストありがとうございます!
やっぱり馴れ初め見たいですよね(๑˃̵ᴗ˂̵)
そちらは少しずつ書き進めていますのでもう少し経ったらお披露目できるかもしれません♪
オメガバースは読むのは大好きなのですが、書くのは難しそうで敬遠していました。
でも今ちょこっと書こうかなと右手のパラレルとして始めましたので、そちらで慣れたら書かせていただこうと思っています。
身分差の恋物語……大好物です♡
素敵なリクエストありがとうございます♡
他の小説も頑張ります(〃ω〃)
こちらを読ませてもらっています。波木真帆さんの小説(Tesoro mio 〜運命の再会はイタリアで〜・右手がくれた奇跡 〜南の島でイケメンスパダリ紳士に癒されています。シリーズ・妻に不倫された俺がなぜか義兄に甘々なお世話されちゃってます。・身も心もズタボロになった俺が南の島でイケメン社長と幸せを掴みました。シリーズ・ひとりぼっちのぼくが異世界で公爵さまに溺愛されています。・異世界でイケメン騎士団長さんに優しく見守られながらケーキ屋さんやってます。)など読ませていただいてますが、こちらの小説は最初から、グイグイでびっくりしました。方向性を替えられたのかな?と思いましたが純粋で嬉しっかったです。更新をワクワクしながら楽しみにしています。
葵 抹茶さま。コメントありがとうございます!
わぁっ!!全ての作品に目を通してくださって嬉しいですっ!!!
こちらのお話は短いのを書いてみたいと思い立って書いたものなので展開がいつもより早いですよね。
こういうのはどうかな〜と思ってたので感想を伺えて嬉しかったです♡
次は右手がくれた奇跡シリーズの伊織&悠真編にしようか、全くの新作を考えてみようかと模索していますが、お好みとかありますか?
こちらのお話、恭一郎視点が終わったら葵視点のお話が続きますのでどうぞお楽しみに♡