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初恋 葵side
僕を好きになって!
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僕なら5人くらい寝られそうなくらい広い天蓋付きのベッドが置かれた寝室は遮光カーテンが閉められていて、昼間だというのに真っ暗だ。
何も見えないなと思っているとベッドに寝かされた瞬間、ベッドサイドに間接照明が灯った。
仄暗い間接照明の光に僕と恭一郎さんが包み込まれているみたいだ。
彼の蕩けるような優しい瞳を見ているだけですごくドキドキする。
「葵くん、ゆっくり教えてあげるね」
そう言って、彼は僕の頬にそっとキスをしてくれた。
あっ、そうだ。僕……女の子に好きになってもらえるように格好良くなる方法を教えてもらいにきたんだっけ。
凛花ちゃんにフラれて、格好良くなりたくて恭一郎さんに頼んだんだ。
恭一郎さんは優しいから僕に実地で教えようとしてくれているだけ。
なんだろう……すごく寂しくなってきた。
僕は女の子に好きになってもらえるようにじゃなくて、恭一郎さんに好きになってもらいたいんだ。
彼に僕を見てもらいたい。
練習なんかじゃ嫌だっ!
「恭一郎さん……うぅっ……」
溢れ出す涙を止めることも出来ずに彼の名前を呼ぶと、恭一郎さんは驚いた顔で僕の目を見つめた。
「葵くん? キスが嫌だった?」
僕は泣きじゃくりながらフルフルと顔を横に振ることしかできない。
恭一郎さんは僕をそっと抱き上げ胡座をかいた膝に僕を乗せ、
『落ち着くまでこうしていよう』とぎゅっと抱きしめてくれた。
恭一郎さんの胸元に耳が押し当てられ、ドクドクッと若干早い心臓の鼓動が聞こえてくる。
その音を聞いているとだんだん気持ちが落ち着いてきた。
ようやく涙が止まり、『恭一郎さん、ごめんなさい……』と声をかけた。
恭一郎さんはそっと腕の力を抜き、僕をゆっくり胸から引き離した。
恭一郎さんの鼓動が聞こえなくなったのがなんだかとても寂しくてイヤイヤと頭を振り、もう一度恭一郎さんの胸に顔を擦り寄せた。
「……葵くん?」
「ごめんなさい……でも、離れたくない……です」
「でも、私とこうするのが嫌なんじゃないのか?」
「ち、違うっ!」
僕は慌てて顔をあげると、心配そうに見つめる恭一郎さんと目があった。
「葵くん……」
「あの……僕、格好良くなれなくて良いです」
「えっ? 格好良く?」
「僕……練習なんかじゃ嫌なんです! お願い、僕を好きになって!」
「ええっ?」
「だめ、ですか……?」
「練習って……いや、そうじゃなくて……ちょっと待って。何か話が噛み合っていないみたいだ」
「えっ?」
広くて大きなベッドの上で2人抱き合ったまま、キョトンと見つめ合う僕たちはきっとよそから見たら不思議な光景だっただろう。
「葵くん、ちょっと話そう」
恭一郎さんにそう言われて、僕は小さく頷いた。
「練習ってどういうことだ?」
「だって……僕、恭一郎さんに格好良くなれる方法を教えてほしいって頼んだでしょう?」
「格好良くなれる方法? そんなことは言ってなかったと思うが……?」
「えっ? だって……あの時……」
僕はあの時のことを必死に思い出した。
――あの、僕……実はあなたに一目惚れしてしまって……。
もし、よかったらその……僕に手取り足取り教えて欲しいんです!!
パニクっててよく考えもせずにしゃべってしまっていたけど、これじゃあ僕……恭一郎さんに出会ってすぐに告白しちゃってるじゃないか。
えっ? でも、ちょっと待って。
恭一郎さんは、僕の告白に『喜んで』って言ってくれたよね?
ってことは……恭一郎さんは僕を好きってこと???
急にいろんなことを考えすぎたせいで、頭の中がぐるぐるしておかしくなってしまっている。
えっ? えっ? どういうこと??
恭一郎さんは本当に僕のことを???
パッと恭一郎さんの顔を見上げると、蕩けるような笑顔で僕を見つめながら、
「葵くん、中庭に佇む君の姿が私の目に映った時から、これは運命だと思っていた。
君を愛してるんだ。ずっと私の傍にいて欲しい。愛してる」
と言ってくれたんだ。
恭一郎さんの言葉が僕の頭の中で何度も何度も繰り返される。
『愛してる』
これが恭一郎さんから出た言葉だと思うだけで途轍もない喜びが込み上げる。
ああ、やっぱり僕……恭一郎さんのことが好きなんだ。
僕だって、あんな形じゃなくて、ちゃんと言いたい。
「恭一郎さん……僕もあなたが大好きです」
今まで何度もした告白だけど、いつも同じセリフでフラれてた。
恭一郎さんは一体なんて言ってくれるだろう……。
「ああ。私も葵くんのことが好きだ」
ずっとずっとこの言葉が欲しかった。
僕のことを見て好きになってくれる人がやっと現れたんだ。
僕は嬉しくて恭一郎さんに抱きつくと、彼は長い腕を僕の背中に回してぎゅっと力強く抱きしめてくれた。
それがとても心地よくて僕たちはしばらくの間、抱きしめあっていた。
何も見えないなと思っているとベッドに寝かされた瞬間、ベッドサイドに間接照明が灯った。
仄暗い間接照明の光に僕と恭一郎さんが包み込まれているみたいだ。
彼の蕩けるような優しい瞳を見ているだけですごくドキドキする。
「葵くん、ゆっくり教えてあげるね」
そう言って、彼は僕の頬にそっとキスをしてくれた。
あっ、そうだ。僕……女の子に好きになってもらえるように格好良くなる方法を教えてもらいにきたんだっけ。
凛花ちゃんにフラれて、格好良くなりたくて恭一郎さんに頼んだんだ。
恭一郎さんは優しいから僕に実地で教えようとしてくれているだけ。
なんだろう……すごく寂しくなってきた。
僕は女の子に好きになってもらえるようにじゃなくて、恭一郎さんに好きになってもらいたいんだ。
彼に僕を見てもらいたい。
練習なんかじゃ嫌だっ!
「恭一郎さん……うぅっ……」
溢れ出す涙を止めることも出来ずに彼の名前を呼ぶと、恭一郎さんは驚いた顔で僕の目を見つめた。
「葵くん? キスが嫌だった?」
僕は泣きじゃくりながらフルフルと顔を横に振ることしかできない。
恭一郎さんは僕をそっと抱き上げ胡座をかいた膝に僕を乗せ、
『落ち着くまでこうしていよう』とぎゅっと抱きしめてくれた。
恭一郎さんの胸元に耳が押し当てられ、ドクドクッと若干早い心臓の鼓動が聞こえてくる。
その音を聞いているとだんだん気持ちが落ち着いてきた。
ようやく涙が止まり、『恭一郎さん、ごめんなさい……』と声をかけた。
恭一郎さんはそっと腕の力を抜き、僕をゆっくり胸から引き離した。
恭一郎さんの鼓動が聞こえなくなったのがなんだかとても寂しくてイヤイヤと頭を振り、もう一度恭一郎さんの胸に顔を擦り寄せた。
「……葵くん?」
「ごめんなさい……でも、離れたくない……です」
「でも、私とこうするのが嫌なんじゃないのか?」
「ち、違うっ!」
僕は慌てて顔をあげると、心配そうに見つめる恭一郎さんと目があった。
「葵くん……」
「あの……僕、格好良くなれなくて良いです」
「えっ? 格好良く?」
「僕……練習なんかじゃ嫌なんです! お願い、僕を好きになって!」
「ええっ?」
「だめ、ですか……?」
「練習って……いや、そうじゃなくて……ちょっと待って。何か話が噛み合っていないみたいだ」
「えっ?」
広くて大きなベッドの上で2人抱き合ったまま、キョトンと見つめ合う僕たちはきっとよそから見たら不思議な光景だっただろう。
「葵くん、ちょっと話そう」
恭一郎さんにそう言われて、僕は小さく頷いた。
「練習ってどういうことだ?」
「だって……僕、恭一郎さんに格好良くなれる方法を教えてほしいって頼んだでしょう?」
「格好良くなれる方法? そんなことは言ってなかったと思うが……?」
「えっ? だって……あの時……」
僕はあの時のことを必死に思い出した。
――あの、僕……実はあなたに一目惚れしてしまって……。
もし、よかったらその……僕に手取り足取り教えて欲しいんです!!
パニクっててよく考えもせずにしゃべってしまっていたけど、これじゃあ僕……恭一郎さんに出会ってすぐに告白しちゃってるじゃないか。
えっ? でも、ちょっと待って。
恭一郎さんは、僕の告白に『喜んで』って言ってくれたよね?
ってことは……恭一郎さんは僕を好きってこと???
急にいろんなことを考えすぎたせいで、頭の中がぐるぐるしておかしくなってしまっている。
えっ? えっ? どういうこと??
恭一郎さんは本当に僕のことを???
パッと恭一郎さんの顔を見上げると、蕩けるような笑顔で僕を見つめながら、
「葵くん、中庭に佇む君の姿が私の目に映った時から、これは運命だと思っていた。
君を愛してるんだ。ずっと私の傍にいて欲しい。愛してる」
と言ってくれたんだ。
恭一郎さんの言葉が僕の頭の中で何度も何度も繰り返される。
『愛してる』
これが恭一郎さんから出た言葉だと思うだけで途轍もない喜びが込み上げる。
ああ、やっぱり僕……恭一郎さんのことが好きなんだ。
僕だって、あんな形じゃなくて、ちゃんと言いたい。
「恭一郎さん……僕もあなたが大好きです」
今まで何度もした告白だけど、いつも同じセリフでフラれてた。
恭一郎さんは一体なんて言ってくれるだろう……。
「ああ。私も葵くんのことが好きだ」
ずっとずっとこの言葉が欲しかった。
僕のことを見て好きになってくれる人がやっと現れたんだ。
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