イケメンスパダリ弁護士に助け出されて運命が変わりました

波木真帆

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番外編

ビュッフェに行こう  <前編>

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1話で終わらなかったので分けます。
楽しんでいただけると嬉しいです♡



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とりあえず俺はすぐにビュッフェのあるレストランに連絡を入れた。

ーはい。『ヴォル ド ニュイ』でございます。

ースイートに宿泊している観月だが、30分後に2名で席の予約を頼みたい。

ーはい。観月凌也さま。30分後でございますね。お席のご用意承ります。お料理はコースになさいますか? それともビュッフェをご利用でございますか?

ービュッフェを頼むよ。

ー畏まりました。それでは30分後にお待ち致しております。


ふぅ。
ここのメートルドテルに頼んでおけばとりあえずは安心だろう。

着替えをさせようとクローゼットを開けると、俺と理央のリンクコーデを意識したような服が用意されていた。

ふふっ。
これは佳都くんのアイディアか?

ペアルックは流石に理央も恥ずかしがるかもしれないが、テイストが似ているくらいなら喜んで着てくれそうだ。
結婚式に選んだスーツも同じような感じだったしな。

全く同じではないが、見る人が見れば確実にカップルだと思われるだろう服を選び、理央を着替えさせた。

俺が昨夜から激しく抱き潰したせいで歩くこともままならない状態だが、人前で思う存分抱っこできるし、ビュッフェも問題ないだろう。
理央から絶対に目を離さないようにしないとな。

理央を抱きかかえ、エレベーターに乗りビュッフェレストランのある階で降りると、

「あっ! 悠木!!」

同じように空良くんを抱っこしてレストランへと入ろうとしている悠木を見かけた。

「なんだ、お前も今来たのか?」

「ああ、まぁな」

「ふーん、なるほどな。やっぱり」

「お前も人のこと言えないだろうが!」

そう言いあう俺たちの下で理央と空良君は互いに顔を見合わせて少し照れあっているようだ。
同じように抱きかかえられて流石に察したか。

俺たちが理央と空良くんを抱きかかえながらレストランに入ると、すぐに奥からメートルドテルがやってきた。

「悠木さま。観月さま。お待ちしておりました。お席は別々でご用意致しましたが、ご希望でしたら同じお部屋でお召し位上がりいただくことも可能でございますが、いかがされますか?」

「そうだな、空良。どうする? 理央くんと一緒がいいか?」

「うん、僕一緒がいい」

「観月、一緒でいいか?」

「ああ。頼むよ」

メートルドテルは5分ほどこちらでお待ちくださいと入り口近くのソファーに案内して、すぐに部屋を準備しに行ってくれたようだ。

「まさかお前もこの時間だと思わなかったから、わかっていたら最初から4人で予約取ったんだがな」

「流石に綾城までは来ないだろう?」

「なんだ、お前スマホ見てないのか?」

「なんだ? 何かあったのか?」

「綾城たちはとっくにチェックアウトして、そのままヨーロッパに新婚旅行に向かったぞ。チェックアウトした時に俺たちの延泊を頼んでくれたみたいだ」

「ああ、そうだったのか。そこまで読んでなかったな」

そういうと悠木がニヤリと笑いながら耳元に顔を近づけてきた。

「ふふっ。どうせ、理央くんに夢中になってそのままがっついてたんだろう。理央くんの首筋、キスマーク見えてるぞ」

「――っ!」

一応確認はしてきたつもりだったが、流石に全部隠すのは難しかったんだよな。

あの・・お前がな……恋人にキスマークつけて牽制しまくるとか変わったな」

「俺もびっくりしてるんだよ。無意識につけまくってて、風呂場で気づいて自分で引いた」

「ははっ。そうなのか」

「だが、お前も同じようなもんだろ? 空良くん抱きかかえてるってことは」

「まぁな。俺もきっと同じくらいつけてるぞ、キスマーク。どうやら俺たち執着心も同じみたいだな」

楽しそうに笑う悠木の姿に、ああ、俺たち本当に幸せになれたんだと心から思えた。


「悠木さま。観月さま。お席のご用意ができました」

メートルドテルに案内されレストランの奥へと進む間、俺たち4人には夥しい視線が注がれていた。


『あの抱きかかえられてる子たち、可愛すぎないか?』
『あれ、絶対デキてるよな?』
『えーっ、あのイケメンたちが勿体無くない?』
『いや、あれだけ可愛ければアリだろ』
『あの小さな身体に突き入れて喘がすとかマジ男のロマンだろ』
『ああ、わかるわぁー。ぐずぐずにして喘がせたいよな』
『お前、エロすぎだろ!』


理央と空良くんの纏う色気にやはり狼たちはすぐに気づいた。
あいつらの頭の中で理央と空良くんがどんな状態になっているか……すぐに想像できる。
俺と悠木がジロリと声のした方に睨みを利かせると

「ヒィーーっ!!!」

と恐怖に満ちた声が聞こえ、狼どもは一気に表情を青ざめさせた。

これで何もしてこなければこれで許してやるが、理央や空良くんに手を出そうとでもしたらただじゃ置かないぞ。
その意味を込めて俺はもう一度威嚇の視線を送っておいた。


部屋に着くと俺たちの席のすぐ近くに長い机がセッティングされている。

「これは?」

「はい。ビュッフェのお料理を全てこちらにご用意致しますので、こちらからお好きなものをお取りください」

俺は悠木と顔を見合わせた。
ああ、さすがこのホテルのメートルドテルだ。

ここなら、理央たちを席に残したままビュッフェが楽しめる。

俺たちが席に座るとすぐに次々と料理が運ばれてくる。
理央と空良くんは目を輝かせてその様子を見つめていた。

前菜からメイン、スープにデザートまであちらに置いてあるのと同じ料理がものの数分でセッティングされ、俺と悠木は理央と空良くんを抱きかかえたまま料理が並べられている場所に向かった。

「これ、本当にどれでも食べていいんですか?」

「ああ、もちろんだよ。どれがいい?」

「じゃあ、僕……これと……これ。それからこれも!」

「ああ。わかった」

理央を席に座らせて、皿を手に取り理央の食べたいものを載せていく。
いろんな種類を食べられるように少量ずつ、綺麗にさらに盛り付けて理央の前に置くと

「わぁー! 美味しそう!!」

と感嘆の声をあげていた。
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