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番外編
クリスマスプレゼント探し <前編>
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『天涯孤独になった僕をイケメン外国人が甘やかしてくれます』でようやく理央のクリスマスプレゼントの話になりましたのでそのプレゼント探しの裏側のお話となります。旅行前に時間が戻ります。
* * *
<side理央>
「理央、ただいま」
「あっ、凌也さん。お帰りなさい」
「んっ? どうした? 何か悩みでもあるのか?」
「えっ? どうして?」
「顔を見れば、理央のことはなんでもわかるさ。それで、どうしたんだ? 今日は佳都くんたちとみんなでビデオ通話してたんじゃないのか?」
そう。
今日はフランスに行ってから何をしようかという話をするために、みんなでおしゃべりできるように凌也さんがビデオ通話の準備をしてくれた。
それで楽しくおしゃべりしてたんだけど、佳都さんが
「せっかくみんなで集まってクリスマスパーティーをするから、プレゼント交換しようよ!」
って提案してくれたんだ。
クリスマスにプレゼントを用意するのはサンタさんだけかと思っていたけれど、みんなでパーティーしたりする時にはそれぞれプレゼントを持ってきてみんなで交換したりするらしい。
人からプレゼントをもらうことも贈ることもしたことがない僕には未知の世界だ。
でもみんな乗り気だし、僕だけ無理だとも言えずにビデオ通話は終わってしまった。
何をあげたら良いのか想像もつかなくて、僕は悩んでしまってたんだ。
「あの、実は、クリスマスにみんなでクリスマスプレゼントの交換会をやろうって話になって……」
「そうか、それは楽しそうだな」
「はい。でも……僕、何を選んだら良いのかわからなくて……」
「交換会をやるみんなっていうのは誰なんだ?」
「えっと、佳都さんと空良くんと秀吾さん、あと弓弦くんとミシェルさんとそれからリュカさんです」
「リュカ?」
「はい。あのユヅルくんのフランス語の家庭教師だって言ってました」
「ああ、なるほど。それは必要だろうな。それで理央は6人分のプレゼントを用意するわけだな」
「えっ? 6、人分? 1個じゃないんですか?」
「みんなで交換するんだろう? 1個買って誰が当たっても良いようなものを選ぶのはかなり難しいと思うが……ちょっと確認してみるから待っててくれ」
そう言って、凌也さんがスマホを手に取った瞬間ピリリリと電話が鳴った。
「悠木からだ。多分プレゼントの話じゃないか?」
会話の全部はわからなかったけれど、凌也さんの受け答えを聞いているとやっぱりプレゼントの話みたいだ。
1個なのかな、それとも本当に6個選ぶのかな……。
6個だとさらに見つけられる気がしないんだけど……。
ドキドキしながら電話が終わるのを待っていると、ようやく電話が終わった。
「一人にして寂しかったか?」
「ふふっ。大丈夫です。ずっと手を繋いでたので」
「そうか、ならよかった。それで、プレゼントだが、悠木がさっき綾城にもかけてみたが佳都くんはみんなの分を用意するつもりでいたらしい」
「えっ、本当ですか……」
「ああ、だが空良くんは理央と同じく1個だけだと思っていたようだよ」
「やっぱり……」
空良くんが同じだっただけでちょっと安心する。
「それで話したんだが、フランスではそれぞれに贈り物をあげ合うのが普通らしいから、みんなの分を用意したほうがいいだろうということになったんだ」
「じゃあ、みんなに一つずつ選ぶんですね……僕、選べるか心配です……」
「大丈夫、俺も一緒に考えるから心配しなくていいよ」
「本当ですか!!」
「ああ、悠木も空良くんと一緒に選ぶにいくと言っていたぞ」
「そっか……じゃあ、空良くんと一緒ですね。よかった。凌也さん、一緒に買いに行ってくれますか?」
「ああ、任せてくれ。せっかくだから、美味しいランチとスイーツでも食べに行こうか」
「わぁー!! 楽しみです!!」
「じゃあ、早速明日休みだから、行こうか」
思いがけず凌也さんとお出かけできることになって僕は嬉しくてたまらなかった。
でも……みんなへのプレゼント、うまく選べるかなぁ。
<side凌也>
クリスマスパーティーでプレゼント交換をすることになった理央だったが、みんなが喜びそうなものを選べないかもしれないと不安そうにしていた。
俺はそんな理央に一緒に選んであげるからと言って、久しぶりに二人で出かけることになった。
「わぁー!! 物がいっぱいありますね!!」
朝から連れてきたのは、行きつけの百貨店。
ここならきっとみんなに合うものを探せるかもしれない。
とはいえ、年齢も国籍も仕事も違う相手だ。
しかも、半分はまだ会ったこともない相手。
プレゼントを選ぶのすら初めての理央にはかなりの難問だろう。
「まずは誰へのプレゼントにしようか」
「あ、えっと……そうですね。えっと、空良、くんとか?」
「そうだな、空良くんなら選びやすいかもしれないな」
俺が賛同すると理央は明らかに安堵の表情を浮かべた。
「空良くんは、理央と同じように大学に行こうと頑張っているから勉強に使うものとか、大学に行ってから使うものとか考えてもいいかもしれないな」
「あっ、はい。そうですね……」
一応探しやすいようにヒントを与えてみたが、こんなにもたくさんのものに囲まれ、自分で選ぶということをしたことがない理央にはそれでも難しかったようだ。
「バッグ……は、もう持ってたし……勉強で使うなら文房具とか? でも、空良くん……悠木さんからもらったシャーペンを大切にしてたし……えっと……どうしよう」
たくさんのものに囲まれすぎて理央の表情に余裕がなくなってきている。
「バッグやシャーペンなんかはいくつあっても困るものでもないし、理央があげたら喜ぶんじゃないか?」
「でも……大切にしているものがあるのに、そこに僕のをあげるのは……」
もうこれはどうしようもない。
今まで新しいものを買い与えられることもなく、ずっとひとつのものを大切に使ってきたんだ。
制服さえ、誰かのお古を用意されたと聞いていた。
文房具もずっと理央自身は鉛筆を使っていたようだったし。
初めてシャーペンを渡した時は、これを使ってみたかったんだと喜んでいたっけ。
やがて、空良くんは難しいから他の人のから……と探し始めたが、榊くんへの贈り物はもっと難しかったようで、もう商品に手を出そうとさえしなくなった。
「理央、ここに美味しいスイーツの店があるんだ。ちょっとそこで休憩しよう」
「凌也さん……ごめんなさい……僕、何も選べなくて……」
「何言ってるんだ! 俺は理央と出かけられるだけで幸せなんだぞ。ほら、美味しいもの食べに行こう」
そう言って、手を取ると理央はようやく笑顔を見せてくれた。
* * *
<side理央>
「理央、ただいま」
「あっ、凌也さん。お帰りなさい」
「んっ? どうした? 何か悩みでもあるのか?」
「えっ? どうして?」
「顔を見れば、理央のことはなんでもわかるさ。それで、どうしたんだ? 今日は佳都くんたちとみんなでビデオ通話してたんじゃないのか?」
そう。
今日はフランスに行ってから何をしようかという話をするために、みんなでおしゃべりできるように凌也さんがビデオ通話の準備をしてくれた。
それで楽しくおしゃべりしてたんだけど、佳都さんが
「せっかくみんなで集まってクリスマスパーティーをするから、プレゼント交換しようよ!」
って提案してくれたんだ。
クリスマスにプレゼントを用意するのはサンタさんだけかと思っていたけれど、みんなでパーティーしたりする時にはそれぞれプレゼントを持ってきてみんなで交換したりするらしい。
人からプレゼントをもらうことも贈ることもしたことがない僕には未知の世界だ。
でもみんな乗り気だし、僕だけ無理だとも言えずにビデオ通話は終わってしまった。
何をあげたら良いのか想像もつかなくて、僕は悩んでしまってたんだ。
「あの、実は、クリスマスにみんなでクリスマスプレゼントの交換会をやろうって話になって……」
「そうか、それは楽しそうだな」
「はい。でも……僕、何を選んだら良いのかわからなくて……」
「交換会をやるみんなっていうのは誰なんだ?」
「えっと、佳都さんと空良くんと秀吾さん、あと弓弦くんとミシェルさんとそれからリュカさんです」
「リュカ?」
「はい。あのユヅルくんのフランス語の家庭教師だって言ってました」
「ああ、なるほど。それは必要だろうな。それで理央は6人分のプレゼントを用意するわけだな」
「えっ? 6、人分? 1個じゃないんですか?」
「みんなで交換するんだろう? 1個買って誰が当たっても良いようなものを選ぶのはかなり難しいと思うが……ちょっと確認してみるから待っててくれ」
そう言って、凌也さんがスマホを手に取った瞬間ピリリリと電話が鳴った。
「悠木からだ。多分プレゼントの話じゃないか?」
会話の全部はわからなかったけれど、凌也さんの受け答えを聞いているとやっぱりプレゼントの話みたいだ。
1個なのかな、それとも本当に6個選ぶのかな……。
6個だとさらに見つけられる気がしないんだけど……。
ドキドキしながら電話が終わるのを待っていると、ようやく電話が終わった。
「一人にして寂しかったか?」
「ふふっ。大丈夫です。ずっと手を繋いでたので」
「そうか、ならよかった。それで、プレゼントだが、悠木がさっき綾城にもかけてみたが佳都くんはみんなの分を用意するつもりでいたらしい」
「えっ、本当ですか……」
「ああ、だが空良くんは理央と同じく1個だけだと思っていたようだよ」
「やっぱり……」
空良くんが同じだっただけでちょっと安心する。
「それで話したんだが、フランスではそれぞれに贈り物をあげ合うのが普通らしいから、みんなの分を用意したほうがいいだろうということになったんだ」
「じゃあ、みんなに一つずつ選ぶんですね……僕、選べるか心配です……」
「大丈夫、俺も一緒に考えるから心配しなくていいよ」
「本当ですか!!」
「ああ、悠木も空良くんと一緒に選ぶにいくと言っていたぞ」
「そっか……じゃあ、空良くんと一緒ですね。よかった。凌也さん、一緒に買いに行ってくれますか?」
「ああ、任せてくれ。せっかくだから、美味しいランチとスイーツでも食べに行こうか」
「わぁー!! 楽しみです!!」
「じゃあ、早速明日休みだから、行こうか」
思いがけず凌也さんとお出かけできることになって僕は嬉しくてたまらなかった。
でも……みんなへのプレゼント、うまく選べるかなぁ。
<side凌也>
クリスマスパーティーでプレゼント交換をすることになった理央だったが、みんなが喜びそうなものを選べないかもしれないと不安そうにしていた。
俺はそんな理央に一緒に選んであげるからと言って、久しぶりに二人で出かけることになった。
「わぁー!! 物がいっぱいありますね!!」
朝から連れてきたのは、行きつけの百貨店。
ここならきっとみんなに合うものを探せるかもしれない。
とはいえ、年齢も国籍も仕事も違う相手だ。
しかも、半分はまだ会ったこともない相手。
プレゼントを選ぶのすら初めての理央にはかなりの難問だろう。
「まずは誰へのプレゼントにしようか」
「あ、えっと……そうですね。えっと、空良、くんとか?」
「そうだな、空良くんなら選びやすいかもしれないな」
俺が賛同すると理央は明らかに安堵の表情を浮かべた。
「空良くんは、理央と同じように大学に行こうと頑張っているから勉強に使うものとか、大学に行ってから使うものとか考えてもいいかもしれないな」
「あっ、はい。そうですね……」
一応探しやすいようにヒントを与えてみたが、こんなにもたくさんのものに囲まれ、自分で選ぶということをしたことがない理央にはそれでも難しかったようだ。
「バッグ……は、もう持ってたし……勉強で使うなら文房具とか? でも、空良くん……悠木さんからもらったシャーペンを大切にしてたし……えっと……どうしよう」
たくさんのものに囲まれすぎて理央の表情に余裕がなくなってきている。
「バッグやシャーペンなんかはいくつあっても困るものでもないし、理央があげたら喜ぶんじゃないか?」
「でも……大切にしているものがあるのに、そこに僕のをあげるのは……」
もうこれはどうしようもない。
今まで新しいものを買い与えられることもなく、ずっとひとつのものを大切に使ってきたんだ。
制服さえ、誰かのお古を用意されたと聞いていた。
文房具もずっと理央自身は鉛筆を使っていたようだったし。
初めてシャーペンを渡した時は、これを使ってみたかったんだと喜んでいたっけ。
やがて、空良くんは難しいから他の人のから……と探し始めたが、榊くんへの贈り物はもっと難しかったようで、もう商品に手を出そうとさえしなくなった。
「理央、ここに美味しいスイーツの店があるんだ。ちょっとそこで休憩しよう」
「凌也さん……ごめんなさい……僕、何も選べなくて……」
「何言ってるんだ! 俺は理央と出かけられるだけで幸せなんだぞ。ほら、美味しいもの食べに行こう」
そう言って、手を取ると理央はようやく笑顔を見せてくれた。
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