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可愛いサプライズ
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「卓さん、見て。すごく綺麗なお庭」
「ああ、そうだな。ほら、あそこに絢斗の好きな花が咲いてる」
「えっ、どこ? あ、本当だ! 行ってみよう!!」
無邪気にはしゃぐ絢斗さんを見ていると、疾うに五十を過ぎてるなんて思えない。
伯父さんとの楽しそうな姿も撮っておくか。
大おじさんも絢斗さんの可愛い姿を見たら喜ぶだろうしな。
今日の俺はもうカメラマンに徹してもいいかもしれない。
「あやちゃん、すっごく楽しそうですね」
「ああ。昔からアウトドアが好きで、伯父さんとうちの家族とよくピクニックやキャンプに行ってたからね。自然が好きなんだと思うよ」
「キャンプ……楽しそうですね」
「うん。楽しいよ。俺もここしばらく行ってないから、今度みんなで行こうって言ってみようか?」
「わぁ! 嬉しいです!」
笑顔を見せる直くんをみると、本当に嬉しくなってくる。
あのトラウマ以外にも俺が知らないトラウマを持っているかもしれないけれど、今はこの笑顔を守りたい。ただそれだけだ。
「直くん、俺たちも綺麗な花を見に行こうか」
可愛い直くんを連れて、花畑に行くと蝶々が飛んでいる。
それがひらひらと直くんの周りを飛んで耳の上辺りにそっと止まった。
綺麗な髪飾りみたいだな。
こんなシャッターチャンスを逃すはずもなく、俺はスマホで動画を撮りながら写真も撮った。
「昇さん、見てください! このお花、すっごく綺麗!」
「――っ!!」
太陽の光の下で、キラキラとした笑顔を見せる直くんは本当に天使のように見えた。
「写真、ですか?」
「ああ、直くんが可愛いから撮らずにはいられないよ」
「嬉しいです。でも、昇さんとも一緒に撮りたいです」
「一緒に?」
「はい。一花さんに二人で自撮りするの教えてもらったので……こっちにきてください」
直くんに誘われて断る理由なんてどこにもない。俺は誘われるままに急いで直くんのところにいき、隣に立った。
「やっぱり昇さん、おっきいですね」
「えっ? あ、そうかな?」
可愛い直くんがそんなことをいう訳ないと思いつつも、考えがそっちに向いてしまう。
「少し屈んでもらっていいですか?」
「これくらいかな?」
「はい。そのままでスマホを見ててくださいね」
直くんがすごく近くにいる。ピッタリと寄り添って二人でスマホのカメラを見つめる。それが心地よくて楽しい。
直くんの指が動き、パシャっと音が鳴った瞬間、俺の頬に柔らかな感触がした。
「えっ?」
驚いて隣に視線を向けると真っ赤な顔をしつつも、笑顔の直くんがいた。
「一花さんが、こうしたらキスの写真が残せるよって教えてくれたんです。だから、昇さんと撮りたいなって……」
「直くん……嬉しいよ」
俺はどれだけ直くんに愛されているんだろう。
こんなにも純粋な愛を与えられて……俺は幸せだな。
「その写真、俺にもちょうだい」
「はい」
直くんはもうすっかりなれた様子で操作すると、俺のスマホにさっきのキス写真を送ってくれた。
また俺のお宝が増えたな。
二人で幸せな時間を過ごしていると、
「直くーんっ!!」
と呼ぶ絢斗さんの声が聞こえる。
見ると、伯父さんと絢斗さんが礼服姿の男性三人と立っているのが見える。
「あ、あの人。一花さんの、お父さんです……」
そうか、あれが櫻葉グループの会長……。やっぱり威厳があるな。
「そっか。じゃあ挨拶に行こっか」
直くんをエスコートしながら、彼らに近づいた。
直くんは少し緊張しているようだけど、不安はなさそうだ。
やっぱり一花さんとすでに仲良くなれているのが気持ち的に大きいんだろう。
「あの、お久しぶりです」
直くんが挨拶をすると、優しい声が返ってくる。
直くんは緊張しながらも、一花さんに会わせてもらえたことのお礼を告げていた。
「今日は可愛らしい格好で一花と征哉くんの結婚式に花を添えてくれてありがとう。その格好、とてもよく似合っているよ」
一花さんのお父さんは直くんを見て褒めてくれて、その様子はもうすっかり優しいおじさんといった様子だった。
「――っ、あ、ありがとうございます。このドレス……昇さんが選んでくれたんです」
照れながらも俺を見上げてくれる直くんが可愛い。
「これからも直純くんを支えてやってくれ」
そう言われて、
「は、はい。お任せください」
と返すことしかできなかったけれど、直くんは嬉しそうに笑ってくれた。
直くんの可愛いドレス姿と、絢斗さんの綺麗な着物姿に感心したらしい一花さんのお父さん……櫻葉さんが、一緒に来ていた男性にも着替えて花を添えるようにと命じてしまった。
「あの人は櫻葉史紀さんといって、櫻葉グループの社長で一花くんとは縁戚だよ」
そっと伯父さんが教えてくれた。櫻葉グループの社長さんなのに、女装するのか……。でも確かに史紀さんなら似合いそうだ。
史紀さんは最初は遠慮していたけれど、絢斗さんがもうすっかりやる気満々になっていて、彼は断れなくなってしまったみたいで早々に衣装部屋に連れていかれそうになったところで、
「今日はお招きありがとうございます」
という声が聞こえてきた。
びっくりするような長身イケメンの登場に俺でもびっくりしてしまう。
「伯父さん、あの人たちは?」
「右にいるのは榎木くん。聖ラグエル病院の外科医だよ。隣は有原くん。絢斗の教え子で弁護士をやっている。彼らも恋人同士だよ」
「えっ……」
だから、この結婚式……出席者が男性ばかりなのか……。
同性同士のカップルが多いなら当然だよな。
「ああ、そうだな。ほら、あそこに絢斗の好きな花が咲いてる」
「えっ、どこ? あ、本当だ! 行ってみよう!!」
無邪気にはしゃぐ絢斗さんを見ていると、疾うに五十を過ぎてるなんて思えない。
伯父さんとの楽しそうな姿も撮っておくか。
大おじさんも絢斗さんの可愛い姿を見たら喜ぶだろうしな。
今日の俺はもうカメラマンに徹してもいいかもしれない。
「あやちゃん、すっごく楽しそうですね」
「ああ。昔からアウトドアが好きで、伯父さんとうちの家族とよくピクニックやキャンプに行ってたからね。自然が好きなんだと思うよ」
「キャンプ……楽しそうですね」
「うん。楽しいよ。俺もここしばらく行ってないから、今度みんなで行こうって言ってみようか?」
「わぁ! 嬉しいです!」
笑顔を見せる直くんをみると、本当に嬉しくなってくる。
あのトラウマ以外にも俺が知らないトラウマを持っているかもしれないけれど、今はこの笑顔を守りたい。ただそれだけだ。
「直くん、俺たちも綺麗な花を見に行こうか」
可愛い直くんを連れて、花畑に行くと蝶々が飛んでいる。
それがひらひらと直くんの周りを飛んで耳の上辺りにそっと止まった。
綺麗な髪飾りみたいだな。
こんなシャッターチャンスを逃すはずもなく、俺はスマホで動画を撮りながら写真も撮った。
「昇さん、見てください! このお花、すっごく綺麗!」
「――っ!!」
太陽の光の下で、キラキラとした笑顔を見せる直くんは本当に天使のように見えた。
「写真、ですか?」
「ああ、直くんが可愛いから撮らずにはいられないよ」
「嬉しいです。でも、昇さんとも一緒に撮りたいです」
「一緒に?」
「はい。一花さんに二人で自撮りするの教えてもらったので……こっちにきてください」
直くんに誘われて断る理由なんてどこにもない。俺は誘われるままに急いで直くんのところにいき、隣に立った。
「やっぱり昇さん、おっきいですね」
「えっ? あ、そうかな?」
可愛い直くんがそんなことをいう訳ないと思いつつも、考えがそっちに向いてしまう。
「少し屈んでもらっていいですか?」
「これくらいかな?」
「はい。そのままでスマホを見ててくださいね」
直くんがすごく近くにいる。ピッタリと寄り添って二人でスマホのカメラを見つめる。それが心地よくて楽しい。
直くんの指が動き、パシャっと音が鳴った瞬間、俺の頬に柔らかな感触がした。
「えっ?」
驚いて隣に視線を向けると真っ赤な顔をしつつも、笑顔の直くんがいた。
「一花さんが、こうしたらキスの写真が残せるよって教えてくれたんです。だから、昇さんと撮りたいなって……」
「直くん……嬉しいよ」
俺はどれだけ直くんに愛されているんだろう。
こんなにも純粋な愛を与えられて……俺は幸せだな。
「その写真、俺にもちょうだい」
「はい」
直くんはもうすっかりなれた様子で操作すると、俺のスマホにさっきのキス写真を送ってくれた。
また俺のお宝が増えたな。
二人で幸せな時間を過ごしていると、
「直くーんっ!!」
と呼ぶ絢斗さんの声が聞こえる。
見ると、伯父さんと絢斗さんが礼服姿の男性三人と立っているのが見える。
「あ、あの人。一花さんの、お父さんです……」
そうか、あれが櫻葉グループの会長……。やっぱり威厳があるな。
「そっか。じゃあ挨拶に行こっか」
直くんをエスコートしながら、彼らに近づいた。
直くんは少し緊張しているようだけど、不安はなさそうだ。
やっぱり一花さんとすでに仲良くなれているのが気持ち的に大きいんだろう。
「あの、お久しぶりです」
直くんが挨拶をすると、優しい声が返ってくる。
直くんは緊張しながらも、一花さんに会わせてもらえたことのお礼を告げていた。
「今日は可愛らしい格好で一花と征哉くんの結婚式に花を添えてくれてありがとう。その格好、とてもよく似合っているよ」
一花さんのお父さんは直くんを見て褒めてくれて、その様子はもうすっかり優しいおじさんといった様子だった。
「――っ、あ、ありがとうございます。このドレス……昇さんが選んでくれたんです」
照れながらも俺を見上げてくれる直くんが可愛い。
「これからも直純くんを支えてやってくれ」
そう言われて、
「は、はい。お任せください」
と返すことしかできなかったけれど、直くんは嬉しそうに笑ってくれた。
直くんの可愛いドレス姿と、絢斗さんの綺麗な着物姿に感心したらしい一花さんのお父さん……櫻葉さんが、一緒に来ていた男性にも着替えて花を添えるようにと命じてしまった。
「あの人は櫻葉史紀さんといって、櫻葉グループの社長で一花くんとは縁戚だよ」
そっと伯父さんが教えてくれた。櫻葉グループの社長さんなのに、女装するのか……。でも確かに史紀さんなら似合いそうだ。
史紀さんは最初は遠慮していたけれど、絢斗さんがもうすっかりやる気満々になっていて、彼は断れなくなってしまったみたいで早々に衣装部屋に連れていかれそうになったところで、
「今日はお招きありがとうございます」
という声が聞こえてきた。
びっくりするような長身イケメンの登場に俺でもびっくりしてしまう。
「伯父さん、あの人たちは?」
「右にいるのは榎木くん。聖ラグエル病院の外科医だよ。隣は有原くん。絢斗の教え子で弁護士をやっている。彼らも恋人同士だよ」
「えっ……」
だから、この結婚式……出席者が男性ばかりなのか……。
同性同士のカップルが多いなら当然だよな。
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