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第3章 学園生活 前期
1.入学式
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制服もバッチリ着たし、新しいカバンも持った。
そして僕は馬車へと乗り込んだ。
「ノエル、気を付けて行ってきてね。」
「うん!帰ってきたら沢山お話しようね!」
そう言ってノエルがルーベルトに手を振ると同時に馬車がゆっくりと動き始めた。
そう、既に学園を卒業してしまったルーベルトは同行することが出来ない。そのため今日は、家に籠って執務に勤しむそうだ。
いつもの車内とは異なる緊張感が走る。
「ねぇ、ルー兄さんは一緒に行くの?」
「俺は在校生だから向こうに着いたら別れるな。」
ノエルは、見知った人が居ない中で1人行動することに、とてつもない緊張を覚えた。
もし友達が出来なかったらどうしよう………、いや、大丈夫!大丈夫だよね…………?
ノエルは何度もそのような不安に襲われながら、車中をすごした。
段々と馬車のスピードが落ちる。
そして馬車の扉が開かれるとそこには、とても大きな建物と、沢山の人々が行き交う姿が広がっていた。
「わぁ………!すっごく大きい……。」
思わず簡単の声を漏らすと、隣から大きな手が伸びてきた。
「緊張は解けたか?俺の教室はあっちの棟だから……っと、ジラルデが来たみたいだな……。じゃあ俺は行くな。頑張れよ。」
ローレンツは、くしゃくしゃっとノエルの頭を撫でジラルデと呼ばれた青年がいる方へと歩いて行った。
ローレンツがその場を離れると同時に、ノエルも自分が集合するべき場所へ、ロイスと一緒に向かった。
やはり、ロイスとも部屋の前でお別れのようで、「良い友達を見つけるんだぞ。」と言うと、ロイスも去って行ってしまった。
どうしよう………。なんだか急に不安になってきた……。
そんな不安に駆られ、端の方で縮こまっていると後ろの方から声を掛けられた。
「ねぇねぇ、君。みんなあっちに座ってるけど行かないの?」
「えっと………、行く!」
そう言って、ブンブンと頭を縦に振った。
「ははっ、面白い子だね。名前は?」
「ノエルだよ。ノエル・クーレル。君の名前は?」
「僕の名前はリュカ・ディーゴリーだよ。」
「リュカ!よろしくね!」
最初の不安は何処へやら、ノエルは友達第1号を早速見つけたのであった。
そして僕は馬車へと乗り込んだ。
「ノエル、気を付けて行ってきてね。」
「うん!帰ってきたら沢山お話しようね!」
そう言ってノエルがルーベルトに手を振ると同時に馬車がゆっくりと動き始めた。
そう、既に学園を卒業してしまったルーベルトは同行することが出来ない。そのため今日は、家に籠って執務に勤しむそうだ。
いつもの車内とは異なる緊張感が走る。
「ねぇ、ルー兄さんは一緒に行くの?」
「俺は在校生だから向こうに着いたら別れるな。」
ノエルは、見知った人が居ない中で1人行動することに、とてつもない緊張を覚えた。
もし友達が出来なかったらどうしよう………、いや、大丈夫!大丈夫だよね…………?
ノエルは何度もそのような不安に襲われながら、車中をすごした。
段々と馬車のスピードが落ちる。
そして馬車の扉が開かれるとそこには、とても大きな建物と、沢山の人々が行き交う姿が広がっていた。
「わぁ………!すっごく大きい……。」
思わず簡単の声を漏らすと、隣から大きな手が伸びてきた。
「緊張は解けたか?俺の教室はあっちの棟だから……っと、ジラルデが来たみたいだな……。じゃあ俺は行くな。頑張れよ。」
ローレンツは、くしゃくしゃっとノエルの頭を撫でジラルデと呼ばれた青年がいる方へと歩いて行った。
ローレンツがその場を離れると同時に、ノエルも自分が集合するべき場所へ、ロイスと一緒に向かった。
やはり、ロイスとも部屋の前でお別れのようで、「良い友達を見つけるんだぞ。」と言うと、ロイスも去って行ってしまった。
どうしよう………。なんだか急に不安になってきた……。
そんな不安に駆られ、端の方で縮こまっていると後ろの方から声を掛けられた。
「ねぇねぇ、君。みんなあっちに座ってるけど行かないの?」
「えっと………、行く!」
そう言って、ブンブンと頭を縦に振った。
「ははっ、面白い子だね。名前は?」
「ノエルだよ。ノエル・クーレル。君の名前は?」
「僕の名前はリュカ・ディーゴリーだよ。」
「リュカ!よろしくね!」
最初の不安は何処へやら、ノエルは友達第1号を早速見つけたのであった。
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