21 / 28
焦る姉と妹
しおりを挟む「ううっ…お兄ちゃんの一番が取られちゃった。どうしてあの女が一番お兄ちゃんに好かれているんだー!!」
「……一狼の一番を争っていた私達だけど、このままいくと危なくないか?一狼は動画配信などで世界的有名配信者だ。今日だって取材の許可やテレビでの出演依頼来ていたし……ここは私達が協力して、一狼の二番目と三番目を勝ち取らないか?」
「ーー一お兄ちゃんの二番目を譲ってくれるなら、協力してあげてもいいよ?」
「ーーーその貧相な体で何調子乗ってんだーーって、痛いです。痛いです。こちらこそ調子乗ってすみませんでしたあああー」
姉の体の上で容赦なくジャンプを繰り広げる妹。
姉は容赦なく自分の上で跳ねる妹に、土下座をすることで許しを得ようとする。
妹であるかおりだが、そこまで貧相な体をしていない。
むしろ、女性全体で見れば中間くらいの大きさだろう。
しかし、この家族の中ではかなり見劣りする。その理由は、母である華と姉である桜の体が豊か過ぎるのだ。少し動けば揺れるその膨らみに、常にかおりは嫉妬からその膨らみを睨みつける。
「……でも確かに、これからはもっとアタックしなきゃ駄目だよね。あの老体が一番になったことは不服で不服で不服だけど、認めるしかないんだし。もういっそのこと襲ちゃうのもあり?そこから既成事実としてーー」
「無理矢理襲ったら、お母さんからの一撃が容赦なく来そうだぞ?お母さんだって折角の一番目を取れたんだから、そんなことしようものなら最悪この家から永久に追放されそうだし……う~ん。どうするか?」
二人は首を傾げて、一狼をどうやって振り向かせるか考える。
このままいけば一狼との結婚は出来ると思っていた二人だが、あっさりと一番目を勝ち取られたことに不安が残る。あのデートが終わってからの二人のいちゃつきは目に余る物がある。キスをしたり抱きついたり、食べさせ合いをしたり。まるで物語の主人公達のようにいちゃつく二人に、一狼はこのままお母さんとしか結婚しないのではないかと思ったりもしてしまう。女の出産に対する適齢期は憎いことに、男達に対する性欲の強さから五十歳まである為、このまま赤ちゃんまで産まれればその危険性が更に高まる。ーーいや、もはや産まれてきた子供が男の子だったらその子と結婚をすれば…………だがしかし、男の子が産まれてくる可能性は限りなく低い。うーん。どうするものか。
そうこう考えている内に、隣の部屋からはいやらしい老体の声が聞こえてくる。どうやら今日は一狼の部屋でのようだ。妬ましいことである。本当に妬ましいことである。バレずに部屋に取り付けたカメラで後でおかずにするつもりだが、毎日のように羨ましい行為をされると親であれ殺意が湧いてくる。どうして一狼は母と付き合うことにしたのだろうか?いくらでも付き合ってあげるというのに。どうしてよりによってあの権力お化けの母なんだ。ーー幸い、仕事に出掛ける為平日の昼間は母は居ないが、それは私達とて同じ。休日になっても、この二人でのいちゃつきが続くことが目に見えている。
「デートでお母さんは成功したんだし、こうなったらデートに誘って私達もそのままフィニッシュ?いや、でもお母さんがそれを許してくれるかどうか怪しいなぁ……」
「それとも二人で協力して二人で一狼のこと襲うか?平日私達が猛ダッシュで学校から帰ってくれば母が帰ってくる前には絶対に帰ってこれるはず。」
「確かにそれはありかも。……でもなぁ、異常に勘もいいからな老体は。」
二人の話し合いはまだまだ続く。
ーー華が部屋に取り付けて置いたボイスレコーダーが今も稼働していることに気付かずに。
翌日、ゴミ捨て場には引きちぎられたカメラが捨てられていたらしい。
73
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比5対1の女尊男卑の世界で子供の頃、少女を助けたら「お嫁さんになりたい!」と言って来た。まさか、それが王女様だったなんて……。
楽園
恋愛
「将来、あなたのお嫁さんになりたい」
10年前、俺は魔法の力で一人の少女を救った。
……そして現在。ここは男女比5:1の女尊男卑の世界。
男は女に「選ばれる」ためだけの存在する。
俺、アルトは、前世の記憶と女でさえ持っていない無限の魔力を隠し、父と静かに暮らす「モブ」になるはずだった。
「待っていましたわ、アルト」
学園で再会したあの時の少女は、驚くべきことにリリアーナ王女だった。
どうやら彼女、あの日の「約束」を本気で果たしに来たらしい。
(俺の平穏なモブ生活が……!)
最強を隠したい男と、その秘密ごと彼を手に入れたい王女の、すれ違い学園ファンタジー!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる