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試合の応援
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「それでね一狼。部下が全然使い物にならなくてーー」
「大変だったね。よく頑張った。」
「なぁ一狼。次の土曜日空いているか?お姉ちゃんの試合を見に来てほしいんだ。」
「えっ、そうなのお姉ちゃん。」
平日の激務を終えて帰ってきた華を膝に乗せながらが頭を撫でて華の話を聞いていると、お姉ちゃんが俺達の話を遮るように話し掛けてきた。お姉ちゃんが入ってきたことに不満そうな顔をする華だが、俺は華の頭を撫でて落ち着かせる。華の髪はとても撫で心地がいい。一緒のシャンプーを使っているはずなのに、どうしたこうも華の髪はいい匂いがするのだろうか。それに頭を撫でると自然と体がてこのように左右に揺れるので、見ていて自然と頬が緩む。もはや止めてと言われても、髪を撫で続けてしまうだろう。
「あれ?そういえば桜って何やってるんだっけ?」
「一狼は忘れてて当然だけど、お母さんまで忘れるとか可笑しくないか?お姉ちゃんはサッカーをやっているんだぞ。ポジションはゴールキーパーだ。」
「サッカーやってるんだ。へぇ~」
興味ありそうな一狼を見て華にバレないように心の中でガッツポーズをとる桜。
桜としては、何が何でも一狼を土曜日の試合に連れていきたい。格好良く相手のボールを止めたり、颯爽と芝生の中をボールを蹴りながら走る姿を見せて、少しでも一狼を振り向かせたいのだ。
その為には、母の許可がいる。
華としてはあまり一狼を外に出したくない。外に行くと必ず居るのは、男に飢えた女共。デートの際だって、秘密裏に警察を百人体制で一狼に何かあった時に備えていたのだ。わざわざ年頃で、もともと強い性欲に補正の掛かった場所に、一狼を連れていくなどという愚行は絶対にしたくないだろう。
そんな母に対抗する為には、一狼を説得するしかない。いくら華とはいえ、一狼が行きたいと言えば許可するしかないだろう。息子とはいえ旦那だ。旦那の頼み事を受け入れてこそ、妻の器の見せ所だ。
だからこそ、一狼が食いついたことに喜んだ。
「実は次の試合、県大会を掛けた試合なんだ。だから、一狼には是非見に来て欲しくて。」
「ええっ?お姉ちゃんそんなにサッカー強いの?ゴールキーパーってやっぱり大変?」
「ーーあぁ、大変だ。でも、一狼に応援して貰えれば全然辛くなーー」
「ーーう~ん。華はサッカーとかスポーツ良く分からないし、一緒に土曜日は一狼と一日中居たいな。」
甘い声で、後ろを振り向いて膝の上から抱きついてくる華。
今まで華は自身のことをお母さん呼びをしていたが、俺と付き合ってからは華呼びに変わった。おれとしても、結婚をするというのにお母さん呼びされては違和感が半端ないので、華呼びは素直に嬉しい。それに、華呼びする時、少し恥ずかしがるように顔をそっと紅く染めるのだ。それがまた可愛い。う~ん。お姉ちゃんには悪いけど、今回は見送ろうかな。悪いのは可愛すぎる華が原因だから怒んないでね。それに、俺も付き合ったばかりだし華ともっと一緒に居たい。
華のことを抱き返すと、華は嬉しそうにまたも抱き直してくる。
本当に華は可愛い。豊かな膨らみに抱き合う度に当たるが、体が包まれるようでそれがまた気持ちいい。自分の胸に頭を擦り付ける華だが、明らかに膨らみのある方が気持ちいいはずなのに不思議だ。ーー甘えてくる可愛い華を近くで見れるのは嬉しいので、そのまま俺は華を更に引き寄せる。
母と幸せそうに抱き合う一狼を見て、桜は焦る。
あれ?これ、もしかして駄目なパターンではないかと。
嫉妬や殺意を浴びせても怒られないような幸せそうな雰囲気を作る二人を見て、自分はこの空間に本当に存在しているのかと自分で自分のことを疑いそうになる。何だこの空間は。物凄く話し掛けずらい。この空間を作り出したのは母と弟であるというのに、何故か喋ろうとする気が起きない。喋り掛けて、どうにか一狼を試合に連れていかなければ行けないのに。振り向かせるキッカケをーーー
そんな空間に、階段からパジャマ姿で降りてきた美少女が立ち向かう。
名はかおりーー目は、軽く血走っている。
そんなかおりは、幸せそうな二人の雰囲気をぶち壊すかのように、一狼に後ろから抱きつく。
そんな妹を見て、桜は少し妹のことを頼もしく思った。
■■■■■■■■
「それじゃあ、ここら辺にレジャーシートでも敷こうか。」
「涼しそうだしね♪」
大木の木の下に、持ってきたレジャーシートを敷く。
一本の大きな幹から生える小枝の葉っぱから影が出来ていて、レジャーシートの下は少し涼しい。今は人が少ないが、後になったら沢山人が来ることだろう。早めに来て涼し気な場所が確保できてよかった。
「ーーそれじゃあ、一狼のサッカー姿見る為にも競技場へ行こう。」
「そうだな。華には俺の格好いいところ早く見て欲しいし、早く行こう。」
「もうっ///大胆なんだから//」
華をお姫様抱っこで持ち上げて、早速競技場へ向かう。
最近家で何度もお姫様だっこをしていたからか、華はもう鼻血を出すことは無くなった。顔を紅く染めることには耐性が付かなかったようだが、鼻血を出さなくなった頃辺りから、キスのオプションが付いてくるようになった。恥ずかしそうにしながらキスをする華がまた可愛くて……暇さえあればすぐこうしてお姫様だっこをしてしまう。
今日は家で一日中過ごす予定だったが、お姉ちゃんの持ってきていたサッカーボールを俺が座った状態で頭と足首でリフティングをして、それを見た華が俺のサッカー姿を見たいと言ったことで予定は変更した。俺がサッカーが出来るなんて華には言ったつもりなかったが、華は何故か俺がサッカーが出来ることを知っていたようだった。そんな華に俺はキスと共に二つ返事で言葉を返した。その途端、お姉ちゃんとかおりが華へと襲いかかったが、華は嬉しそうだった。ーー俺としても華に格好いい姿を見せられるのには嬉しかったし、華と居られるなら何処へでもだ。……サッカーやスポーツを分からないと言った華は、その後もお姉ちゃんから物凄く睨まれていたが見なかったことにした。
途中途中、華とのキスでその場に立ち止まることが多かったが、思ったよりも早く競技場に着いた。
──────────────────
かおり→自宅待機。(デートをストーキングしたことや、一狼の曲を聞いてばかりで全然進まなかった課題をやらされている。……といいながら、一狼の服に付けておいた隠しカメラで、一狼の姿は家でじっくりと見るつもり。)
桜→学校。(学校でチームメイトと試合場所へ向かっている。後から競技場へ来るつもり。……一狼と一緒に現場に行けなかったことから、今現在本気で部活に入ったことを後悔している。)
「大変だったね。よく頑張った。」
「なぁ一狼。次の土曜日空いているか?お姉ちゃんの試合を見に来てほしいんだ。」
「えっ、そうなのお姉ちゃん。」
平日の激務を終えて帰ってきた華を膝に乗せながらが頭を撫でて華の話を聞いていると、お姉ちゃんが俺達の話を遮るように話し掛けてきた。お姉ちゃんが入ってきたことに不満そうな顔をする華だが、俺は華の頭を撫でて落ち着かせる。華の髪はとても撫で心地がいい。一緒のシャンプーを使っているはずなのに、どうしたこうも華の髪はいい匂いがするのだろうか。それに頭を撫でると自然と体がてこのように左右に揺れるので、見ていて自然と頬が緩む。もはや止めてと言われても、髪を撫で続けてしまうだろう。
「あれ?そういえば桜って何やってるんだっけ?」
「一狼は忘れてて当然だけど、お母さんまで忘れるとか可笑しくないか?お姉ちゃんはサッカーをやっているんだぞ。ポジションはゴールキーパーだ。」
「サッカーやってるんだ。へぇ~」
興味ありそうな一狼を見て華にバレないように心の中でガッツポーズをとる桜。
桜としては、何が何でも一狼を土曜日の試合に連れていきたい。格好良く相手のボールを止めたり、颯爽と芝生の中をボールを蹴りながら走る姿を見せて、少しでも一狼を振り向かせたいのだ。
その為には、母の許可がいる。
華としてはあまり一狼を外に出したくない。外に行くと必ず居るのは、男に飢えた女共。デートの際だって、秘密裏に警察を百人体制で一狼に何かあった時に備えていたのだ。わざわざ年頃で、もともと強い性欲に補正の掛かった場所に、一狼を連れていくなどという愚行は絶対にしたくないだろう。
そんな母に対抗する為には、一狼を説得するしかない。いくら華とはいえ、一狼が行きたいと言えば許可するしかないだろう。息子とはいえ旦那だ。旦那の頼み事を受け入れてこそ、妻の器の見せ所だ。
だからこそ、一狼が食いついたことに喜んだ。
「実は次の試合、県大会を掛けた試合なんだ。だから、一狼には是非見に来て欲しくて。」
「ええっ?お姉ちゃんそんなにサッカー強いの?ゴールキーパーってやっぱり大変?」
「ーーあぁ、大変だ。でも、一狼に応援して貰えれば全然辛くなーー」
「ーーう~ん。華はサッカーとかスポーツ良く分からないし、一緒に土曜日は一狼と一日中居たいな。」
甘い声で、後ろを振り向いて膝の上から抱きついてくる華。
今まで華は自身のことをお母さん呼びをしていたが、俺と付き合ってからは華呼びに変わった。おれとしても、結婚をするというのにお母さん呼びされては違和感が半端ないので、華呼びは素直に嬉しい。それに、華呼びする時、少し恥ずかしがるように顔をそっと紅く染めるのだ。それがまた可愛い。う~ん。お姉ちゃんには悪いけど、今回は見送ろうかな。悪いのは可愛すぎる華が原因だから怒んないでね。それに、俺も付き合ったばかりだし華ともっと一緒に居たい。
華のことを抱き返すと、華は嬉しそうにまたも抱き直してくる。
本当に華は可愛い。豊かな膨らみに抱き合う度に当たるが、体が包まれるようでそれがまた気持ちいい。自分の胸に頭を擦り付ける華だが、明らかに膨らみのある方が気持ちいいはずなのに不思議だ。ーー甘えてくる可愛い華を近くで見れるのは嬉しいので、そのまま俺は華を更に引き寄せる。
母と幸せそうに抱き合う一狼を見て、桜は焦る。
あれ?これ、もしかして駄目なパターンではないかと。
嫉妬や殺意を浴びせても怒られないような幸せそうな雰囲気を作る二人を見て、自分はこの空間に本当に存在しているのかと自分で自分のことを疑いそうになる。何だこの空間は。物凄く話し掛けずらい。この空間を作り出したのは母と弟であるというのに、何故か喋ろうとする気が起きない。喋り掛けて、どうにか一狼を試合に連れていかなければ行けないのに。振り向かせるキッカケをーーー
そんな空間に、階段からパジャマ姿で降りてきた美少女が立ち向かう。
名はかおりーー目は、軽く血走っている。
そんなかおりは、幸せそうな二人の雰囲気をぶち壊すかのように、一狼に後ろから抱きつく。
そんな妹を見て、桜は少し妹のことを頼もしく思った。
■■■■■■■■
「それじゃあ、ここら辺にレジャーシートでも敷こうか。」
「涼しそうだしね♪」
大木の木の下に、持ってきたレジャーシートを敷く。
一本の大きな幹から生える小枝の葉っぱから影が出来ていて、レジャーシートの下は少し涼しい。今は人が少ないが、後になったら沢山人が来ることだろう。早めに来て涼し気な場所が確保できてよかった。
「ーーそれじゃあ、一狼のサッカー姿見る為にも競技場へ行こう。」
「そうだな。華には俺の格好いいところ早く見て欲しいし、早く行こう。」
「もうっ///大胆なんだから//」
華をお姫様抱っこで持ち上げて、早速競技場へ向かう。
最近家で何度もお姫様だっこをしていたからか、華はもう鼻血を出すことは無くなった。顔を紅く染めることには耐性が付かなかったようだが、鼻血を出さなくなった頃辺りから、キスのオプションが付いてくるようになった。恥ずかしそうにしながらキスをする華がまた可愛くて……暇さえあればすぐこうしてお姫様だっこをしてしまう。
今日は家で一日中過ごす予定だったが、お姉ちゃんの持ってきていたサッカーボールを俺が座った状態で頭と足首でリフティングをして、それを見た華が俺のサッカー姿を見たいと言ったことで予定は変更した。俺がサッカーが出来るなんて華には言ったつもりなかったが、華は何故か俺がサッカーが出来ることを知っていたようだった。そんな華に俺はキスと共に二つ返事で言葉を返した。その途端、お姉ちゃんとかおりが華へと襲いかかったが、華は嬉しそうだった。ーー俺としても華に格好いい姿を見せられるのには嬉しかったし、華と居られるなら何処へでもだ。……サッカーやスポーツを分からないと言った華は、その後もお姉ちゃんから物凄く睨まれていたが見なかったことにした。
途中途中、華とのキスでその場に立ち止まることが多かったが、思ったよりも早く競技場に着いた。
──────────────────
かおり→自宅待機。(デートをストーキングしたことや、一狼の曲を聞いてばかりで全然進まなかった課題をやらされている。……といいながら、一狼の服に付けておいた隠しカメラで、一狼の姿は家でじっくりと見るつもり。)
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