38 / 64
38話 報告タイム
しおりを挟む
「おかえり~夜空! さあさあこっちにおいでなさいな」
詠と別れて家路についた俺を、ニッコニコの笑顔を浮かべた姉さんが迎え入れた。
いつもなら土曜日の夜なんて、ほぼ一〇〇パーセント外出しているくせに、今日に限ってバッチリ在宅しているのが本当にこざかしい。
「ちょ、まって……! まだ靴も脱いでないから……! 痛い、イタタタッ」
俺は姉さんに腕を引っ張られて、ほとんど無理やりにテーブルに着席させられる。
テーブルのうえにはロングサイズの缶ビール六本セットが鎮座ましましていらっしゃり、俺の対面に座った姉さんは、おもむろにそのうちの一本に手を伸ばした。
「とりあえず、夜空の初デートにカンパーイ」
「いや、乾杯っていうけど、俺、飲み物もなにも持ってないんですけど」
「カンパーイ! ウェーイ!」
俺の抗議の声などまるで気にせず、プシュッっとタブを開けて、そのままグビグビ飲み干す姉さん。
「ぷはーっ! 美味しー!」
まるで一仕事終えたサラリーマンかのように、満足げに息をついてから、姉さんは俺の方に向き直る。
「さあて、じゃあ聞かせてもらおうかしら? ヨミちゃんとの初デートの一部始終を」
「いや、そんな話すことは特に何も……フツーにショッピングモールにいって、ブックカフェでゆっくりして、そのあとフツーに買い物して……」
「はい、先生。フツーってなんですか。ボクわかりません」
「いや、普通は普通だよ……」
「ええい、フツーとヤバいで会話の八割をまかなおうとする現代っ子め」
不満げな様子で口をとんがらせる姉さん。
「そういえばアンタなんか紙袋もってたわね」
ふとそんなことを言い出した。そして体を折り曲げてテーブルの下を覗き込む。
「あっ……それは……」
「さては二人の愛のスーベニアね」
まずい……まさか紙袋について言及されるとは思ってなかった。
俺はあわてて足元に置いていた紙袋を姉さんの魔の手から引き離そうとするが、それよりも早く、姉さんの手が蛇のように這い寄り、ガシッと掴んだ。
「みーせて。いーいよ」
「ちょ、返せ!」
「まあまあ、ちょっと中を見るくらい、減るもんじゃないし、よいではないか」
姉さんはひょいっと紙袋を持ち上げる。俺はそれを取り返すために必死になって手を伸ばすが、姉さんはそれをひょひょいっとかわしながら、中身を取り出した。
「えーと、まずは本……タイトルは、なになに『銀河鉄道の夜』? フランス書院文庫しか読まないアンタが一体どういう風の吹き回し?」
「読んでねえ! ……ハア。別にいいだろ、たまにはそんな本を読んでも」
「ふーん。じゃあこのちっちゃい置物は? ネコ?」
「箸置きだよ」
「おそろい!?」
姉さんの声のボリュームが一段と大きくなった。
やかましいわ。
「いや、まあ。結果的にはそうなるんだけど。別に深い意味はなくて、詠が飼ってる猫と似てたから一緒に買ったんだ」
「ヨミ?」
「あ、いや……優木坂さんが……」
しまった。さっきから意識して詠のことを下の名前で呼ぶようにしていたから、そのまま口から出てしまった。
そして当然そのミスを、姉さんは逃さない。
「あらあらまあまあ、ヨミちゃんのこと呼び捨てにしてるんじゃないの~この子ったらもう~」
グビグビグビグビ――
ノドを鳴らしながらビールをかっ喰らう姉さん。
「あー美味しい」
クソッ……今のは完全に失言だ。俺としたことが。
「とうとう、ヨミちゃんと付き合うことになったのね?」
「いやいや、なんでそうなるのさ。ただ、お互いに今後は名前で呼ぼうってなっただけで」
「なにそのムダに小刻みなステップのあげ方! とっとと付き合えばいいのに。わけがわからないよ」
姉さんは両腕を胸の前で交差させて、自分の体を抱きしめるように悶える。
「でもそんなところが青春。尊い。尊みに過ぎる。はあはあ、はあはあ」
く、また暴走が始まった。うぜぇ。
「だからなんで付き合うって話に――」
「だって、夜空はヨミちゃんのことが好きなんでしょ?」
抗議の声を上げかけた俺に対して、姉さんはド直球な言葉を投げかけた。
俺が、詠を?
はっ、何をバカな。
そんなことは。どこからでた発想だ。
このままじゃ、姉さんの暴走はエスカレートしていく一方だ。はやく否定をしなければ。
「――ぁッ」
だけど、すぐに言葉がでなかった。
なんで? 以前の俺だったら、考える間も無く反射的に、否定の声を上げていただろう。
俺と詠はただの友達だって。
『夜空くん』
ふと、俺の名前を呼ぶ、詠の声が耳の奥に響いた。
耳をふさぐ代わりに、思わずギュッと目をつむると、今度は詠の笑顔が暗闇に浮かぶ。
不思議な息苦しさを感じて、水泳の息継ぎみたいに呼吸を求める。
すると、詠から薫る、ほのかな石鹸の香りが鼻先をくすぐるような錯覚を抱いた。
俺の記憶のあちこちにちらばる詠のカケラ。
そのすべてが、俺の心をギュッと握りしめる。
不思議ないたみが、俺の全身を駆け巡る。
それがなんなのかは分からないけど、今、俺は確かに感じている。
俺は訳も分からずに顔を俯かせて、その波が過ぎるのをじっと待つしかなかった。
「夜空」
不意に、姉さんの声がしたので、おずおずと顔を上げる。
姉さんは優しいほほえみを浮かべていた。
「よかったね」
「……なにが」
「なんでもないわよ」
姉さんがそんな、らしからぬ表情を浮かべたのは、ほんの一瞬。
またすぐに悪魔のような笑顔になり、「さーて、後はなにが入ってるのかなー」と紙袋の内容チェックに戻っていった。
「あら、これは……」
そして姉さんは、俺が購入した水着を取り出す。四つ折りに折りたたまれていたそれを無造作に開いて、端っこに結ばれていた商品タグの内容にしげしげと目を通した。
「水着?」
「いや、これは……その……成り行きで」
俺の言葉を聞いた姉さんの口角が、みるみるうちに吊り上がる。
「どういう経緯で水着の購入に至ったのかなぁ? 先生怒らないから正直に話してごらん?」
ああ、今日は長い夜になりそうだ。
詠。キミは俺と違って、きっと穏やかな夜を過ごしてるんだろうな。
俺は機関銃のように放たれる姉さんの追及を浴びながら、そんなことをボンヤリと思った。
詠と別れて家路についた俺を、ニッコニコの笑顔を浮かべた姉さんが迎え入れた。
いつもなら土曜日の夜なんて、ほぼ一〇〇パーセント外出しているくせに、今日に限ってバッチリ在宅しているのが本当にこざかしい。
「ちょ、まって……! まだ靴も脱いでないから……! 痛い、イタタタッ」
俺は姉さんに腕を引っ張られて、ほとんど無理やりにテーブルに着席させられる。
テーブルのうえにはロングサイズの缶ビール六本セットが鎮座ましましていらっしゃり、俺の対面に座った姉さんは、おもむろにそのうちの一本に手を伸ばした。
「とりあえず、夜空の初デートにカンパーイ」
「いや、乾杯っていうけど、俺、飲み物もなにも持ってないんですけど」
「カンパーイ! ウェーイ!」
俺の抗議の声などまるで気にせず、プシュッっとタブを開けて、そのままグビグビ飲み干す姉さん。
「ぷはーっ! 美味しー!」
まるで一仕事終えたサラリーマンかのように、満足げに息をついてから、姉さんは俺の方に向き直る。
「さあて、じゃあ聞かせてもらおうかしら? ヨミちゃんとの初デートの一部始終を」
「いや、そんな話すことは特に何も……フツーにショッピングモールにいって、ブックカフェでゆっくりして、そのあとフツーに買い物して……」
「はい、先生。フツーってなんですか。ボクわかりません」
「いや、普通は普通だよ……」
「ええい、フツーとヤバいで会話の八割をまかなおうとする現代っ子め」
不満げな様子で口をとんがらせる姉さん。
「そういえばアンタなんか紙袋もってたわね」
ふとそんなことを言い出した。そして体を折り曲げてテーブルの下を覗き込む。
「あっ……それは……」
「さては二人の愛のスーベニアね」
まずい……まさか紙袋について言及されるとは思ってなかった。
俺はあわてて足元に置いていた紙袋を姉さんの魔の手から引き離そうとするが、それよりも早く、姉さんの手が蛇のように這い寄り、ガシッと掴んだ。
「みーせて。いーいよ」
「ちょ、返せ!」
「まあまあ、ちょっと中を見るくらい、減るもんじゃないし、よいではないか」
姉さんはひょいっと紙袋を持ち上げる。俺はそれを取り返すために必死になって手を伸ばすが、姉さんはそれをひょひょいっとかわしながら、中身を取り出した。
「えーと、まずは本……タイトルは、なになに『銀河鉄道の夜』? フランス書院文庫しか読まないアンタが一体どういう風の吹き回し?」
「読んでねえ! ……ハア。別にいいだろ、たまにはそんな本を読んでも」
「ふーん。じゃあこのちっちゃい置物は? ネコ?」
「箸置きだよ」
「おそろい!?」
姉さんの声のボリュームが一段と大きくなった。
やかましいわ。
「いや、まあ。結果的にはそうなるんだけど。別に深い意味はなくて、詠が飼ってる猫と似てたから一緒に買ったんだ」
「ヨミ?」
「あ、いや……優木坂さんが……」
しまった。さっきから意識して詠のことを下の名前で呼ぶようにしていたから、そのまま口から出てしまった。
そして当然そのミスを、姉さんは逃さない。
「あらあらまあまあ、ヨミちゃんのこと呼び捨てにしてるんじゃないの~この子ったらもう~」
グビグビグビグビ――
ノドを鳴らしながらビールをかっ喰らう姉さん。
「あー美味しい」
クソッ……今のは完全に失言だ。俺としたことが。
「とうとう、ヨミちゃんと付き合うことになったのね?」
「いやいや、なんでそうなるのさ。ただ、お互いに今後は名前で呼ぼうってなっただけで」
「なにそのムダに小刻みなステップのあげ方! とっとと付き合えばいいのに。わけがわからないよ」
姉さんは両腕を胸の前で交差させて、自分の体を抱きしめるように悶える。
「でもそんなところが青春。尊い。尊みに過ぎる。はあはあ、はあはあ」
く、また暴走が始まった。うぜぇ。
「だからなんで付き合うって話に――」
「だって、夜空はヨミちゃんのことが好きなんでしょ?」
抗議の声を上げかけた俺に対して、姉さんはド直球な言葉を投げかけた。
俺が、詠を?
はっ、何をバカな。
そんなことは。どこからでた発想だ。
このままじゃ、姉さんの暴走はエスカレートしていく一方だ。はやく否定をしなければ。
「――ぁッ」
だけど、すぐに言葉がでなかった。
なんで? 以前の俺だったら、考える間も無く反射的に、否定の声を上げていただろう。
俺と詠はただの友達だって。
『夜空くん』
ふと、俺の名前を呼ぶ、詠の声が耳の奥に響いた。
耳をふさぐ代わりに、思わずギュッと目をつむると、今度は詠の笑顔が暗闇に浮かぶ。
不思議な息苦しさを感じて、水泳の息継ぎみたいに呼吸を求める。
すると、詠から薫る、ほのかな石鹸の香りが鼻先をくすぐるような錯覚を抱いた。
俺の記憶のあちこちにちらばる詠のカケラ。
そのすべてが、俺の心をギュッと握りしめる。
不思議ないたみが、俺の全身を駆け巡る。
それがなんなのかは分からないけど、今、俺は確かに感じている。
俺は訳も分からずに顔を俯かせて、その波が過ぎるのをじっと待つしかなかった。
「夜空」
不意に、姉さんの声がしたので、おずおずと顔を上げる。
姉さんは優しいほほえみを浮かべていた。
「よかったね」
「……なにが」
「なんでもないわよ」
姉さんがそんな、らしからぬ表情を浮かべたのは、ほんの一瞬。
またすぐに悪魔のような笑顔になり、「さーて、後はなにが入ってるのかなー」と紙袋の内容チェックに戻っていった。
「あら、これは……」
そして姉さんは、俺が購入した水着を取り出す。四つ折りに折りたたまれていたそれを無造作に開いて、端っこに結ばれていた商品タグの内容にしげしげと目を通した。
「水着?」
「いや、これは……その……成り行きで」
俺の言葉を聞いた姉さんの口角が、みるみるうちに吊り上がる。
「どういう経緯で水着の購入に至ったのかなぁ? 先生怒らないから正直に話してごらん?」
ああ、今日は長い夜になりそうだ。
詠。キミは俺と違って、きっと穏やかな夜を過ごしてるんだろうな。
俺は機関銃のように放たれる姉さんの追及を浴びながら、そんなことをボンヤリと思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる