⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

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ヒトのキョウカイ5巻 (亡霊再び)

05 (無料で撃ち放題)

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 警察署で銃登録を済ませたナオとレナの2人は、イヤーマフを耳に取り付け、地下にある射撃場に繋がる階段を降りる。
 パンパン…。
 地下からは9mm弾の音がしていて ナオとレナは 銃のセーフティを確認し、マガジンを抜く。
 シューティンレンジ内では 個室に入るまで セーフティロックの解除もマガジンを入れる事も固く禁じられている…以前リボルバーの射撃テストの時にシリンダーを そのままにして『マトイ』に怒られたっけ…。
 入り口の透明な防弾パネルのドアを開け、中に入り当たりを見回す…。
 シューティングレンジは透明な防弾パネルで囲まれている個室になっていて、警察の職員が個室入り、的に向かって撃っている…。
 撃って排出された空薬莢からやっきょうは、横の虫取り網に落ちるようになっていて、空薬莢からやっきょう回収が楽になっている。
 警官の撃った的を見て見ると中心には当たって無いが、的自体には全弾命中し、撃つ度にカンと言う反響音が響いている。
 そして 撃ち終わると複数設置されているハイスピードカメラから、自分の射撃姿勢や弾の弾道までデータとして見れる。

 ナオは ドアを開けてすぐ横にある受付向かい…レンジマスターの女性が声をかける…。
「ああ…ナオか、久しぶりやな…そっちは 次期都市長のレナか?
 ウチは この射撃場を管理してるレンジマスターの『マトイ』な…よろしゅーな。
 で、今日は何しに来たん?」
「新しい銃の実射テストだ。
 銃登録は もう済ましてある。」
「そか…じゃあこの端末に必要事項の記入を頼みますぅ。」
 マトイがナオにノートサイズの端末を渡す。
 名前を記入し、ARウィンドウを開き、ハンドガンライセンス№ 使用銃登録№を確認しつつ記入…目的は 銃の射撃テスト、パテ調整…使用弾薬と数…9mmパラベラム弾弾を50発×10マガジンの500発と…。
 ナオは記入し終わり、マトイに端末を返す。
「ども…ふーん今度ウージーか…またマニアックな物を…ほな、銃だしてや…。」
 ナオはウージーマシンピストルとリボルバーを机に出す。
「今度はマガジンを抜いてあるし、セーフティも掛かってんねぇ。
 まぁリボルバーには無いんやけど…。」
「前にリボルバーの時に散々説教されたからな…。」
「当たり前や…セーフティの無いリボルバーで弾は入れたまま…ホルスターのピンも開けたまま、暴発して跳弾なんかしたら エラい事になるぅ。
 レナも気い付けてな…ここではレンジ以外では常にセーフティを掛けて、マガジンもレンジに入るまで抜いたまま、道具ってのは扱えれば便利やけど、使い方を誤れば自分も傷つけてしまう…。
 まして 殺傷武器を使うなら猶更なおさらや…。」
「あーもう分かったから…。」
 ナオはマトイの後ろでマガジンの準備をし終わったドラムから、マガジンを受け取り100mレンジに逃げる。
「あーもう走るなや!!」

「書き終わった。」
 レナが端末を渡す。
「そか…ん?…弾数がやけに少ないんな」
「そう?」
 何発撃てばいいのか基準が分からない。
 取り合えず、ワンマガジンを撃てばいいだろうと考えていたけど…どうやらダメ見たいだ。
「レナは 正照準が出ている銃は初めてなんやろ…。
 ちょい待て…ウチが手取り足取り教えたる。
 取り合えずは33発×30マガジンの990発な…」
「ちょっ…そんなに?」
 無駄弾やパーツの損耗を避けていた事もあり、私が戦っていた時の全部の弾を合わせても500発も行かないだろう…。
 その2倍近い数を今日撃つことになるのね…。
 レナが自分の肩に視線を送る。
 毎回撃つと反動で肩が痛くなるのだけど…大丈夫かな…。
「また出撃するんやろ…だったら これでも少ない位や…。」
「でも弾は…。」
「なあに…ここ数年は、実質無制限の撃ちたい放題や…。
 残弾 気にして ちまちま撃つ必要も無いぃ」
「え?撃ちたい放題?」
 弾の製造は物凄く面倒なはずだ…。
 いや…それは技術の問題で解決出来るでしょうけど…。
 弾をケチケチ使っていた私からすると、撃ち放題は本当に贅沢だ。
「そう…てかこの都市ここのトップなのに何で知らんのや…。」
「悪かったわね…。」
「えーとな…警察は、定期的に都市内の銃弾製造メーカーから銃弾を仕入れてるんやけど…。
 ここって発砲事件なんて年1位やろ…。
 今年はナオがぶっ放したんやけど…。
 せやから実質ここで弾が全部消費されるんや…が、今はVRやARで銃を撃てるもんで ここを利用する人は極端に少ない。
 なもんで よく使われる45口径と9パラは どんどんまってくし、こっちが買ってやってメーカー側の技術力を維持せんと、いざと言う時にジャムる銃弾で戦う事になるぅ。
 ちなみーに今用意している弾は来月の始めに品質保証期限が切れるんで廃棄する1万発や…。
 気にせんと使いぃ。」
「どーも…。」

 ダダダダダダダダ
 ナオがフルオートで人型の的に全弾当てて行く。
 反動が少なくなる素材を使っているが、それでも反動が殺せず少し上に向く。
 とは言っても 腰で構えてれば反動を殺せるし、パイロットスーツを着ていればもっと軽減されるだろう…意外とパテが要らないかも知れない…。
 次に、フルオート射撃で自分でトリガーを離し調節したセルフ3~5点バースト…ちゃんと当たる。
 連射速度が低く設定されている為、バースト撃ちがやり易いし、しかもグリップからFポート経由で銃の向き、残弾と照準が分かるので かなり楽だ…。

「流石やな…更に良くなってる。」
 受付でARウィンドウを出し、ナオの射撃データを確認しているマトイが言う。
「ナオは射撃がヘタだって言ってたのに…。
 かなり当たるのね…。」
「戦闘と諜報ちょうほうが得意な忍者の家系で、父親が特殊作戦群スペシャルフォース出身だから なんやろうけど…。
 ナオは自分を過小評価するクセが有るからなぁ」
「そりゃ特殊部隊と比べれば、まだまだか…。」
「いんや…義体化したおかげぇで、射撃管制ソフトが使えるようになった事もあって…生身の人ならあの精度は出せへん…もう父親を超えてるんやないかな?」
「へぇ」
「ナオが得意な撃ち方はガンマンショット。
 ホルスターから銃を抜いて腰で構えて素早く撃つやり方や。
 狙いは雑でも、先に1発撃ち込んでしまえば、2発目に繋げられるかんな…。」
「確かにパイロットスーツからでもかなり痛いしね…。」
 いくらパイロットスーツに耐弾ジェル装甲があると言っても完璧に衝撃を吸収出来る訳では無い。
 受けた場所にあざが出来る位には痛いし、そもそも弾を体内へ侵入する事を防ぐのが ボディアーマーの役割だ…。
『ナオ…残りの3マガジンは抜き打ちで撃ってみ…。』
 マトイがナオが射撃が終わってマガジンを交換する所を見計らってイヤーマフに通信する。
『分かった。』
 セーフティを入れた状態でホルスターに突っ込み、ナオは両手でイヤーマフを押さえる。
 的はARの人に変わる。
「レナ…今見えているのは、敵と人質と味方や…。
 ナオの目には敵が赤、人質が黄色、味方が青と表示されてる。
 通常、歩兵戦なら青が撃てで、黄色が注意、赤が撃つなの信号機の要領なんやけど…。
 DL基準だとこれが逆になる…。
 これのせいで 前は味方ばっかりを正確に殺してたから、今はDL用の火器管制ソフトを使っているみたいや…。」
「人の身体でも使えるの?」
「元の規格は一緒やかんな…。
 それにナオからするーと今の義体はDLに乗ってる感じなんやそうだ。」
『さて…ルールは分かってるなStartや…。』
 ナオが銃を抜き、目標に構え…すぐに銃を斜め上に向けた…早い!
「今のは味方…速射でトリガーを引く誤射防止の為に銃を上に向けたのな」
 パンパン……パン。
「次が、敵…腹部に2発…構え直して頭に1発。」
 パンパン……パン。
「て…ナオ…人質の足を撃ち抜いたな…。
 敵が人質を盾にした場合…人質に当たる事を警戒して撃た無いんやが…。」
 ナオは敵と人質の足をまとめて撃ち抜いて、敵が転んだら頭を撃つ…。
「人質は病院送り…しばらく車椅子か、義体になるやな…。」
「うわあ…これ良いの?」
 レナがマトイに聞く。
「実戦の場合、人質を盾にしている敵だけを狙う事なんて、かなり難しんからなぁ。
 普通は撃たへん…。
 撃つ場合は人質が死ににくい足を狙う。
 まぁ胴体を撃ち抜いたら死んじまうから、しょうが無いんかな?
 得点としては減点やけどな…。」
『減点や!!せめて訓練では人質を撃たんようにせえ…。』
 マトイが怒鳴り、ナオに注意する…。
『なら敵の銃を人質に向けさせろ…銃がこっちに向いていたから撃った。』
『あっすまん…後で直しておくわ…。』
 確かに、自分が狙われている状況でなら人質ごと撃ってもしょうがないか…。
「さて…次はレナ…レンジにまずは、基本の25mから…。」
 パンパンパン
「はいOK…命中は3発中1発位やな…。
 フルオートは狙いがつけられないし弾も消費が早いから、敵が密集してない限り使うなや…。
 後レナが前に使っていた銃…左下に飛ぶクセが無かったか?
 弾が右上に行ってる…射撃の姿勢はちゃんとしてるから、今日はひたすら的撃ちやな…。」
 マトイの指示を聞きながら、休憩を挟みつつ、レナは銃を撃ち続ける…。
「はいーおつかれ…。
 この精度なら、とりあえず大丈夫やろ…。」
「ふう…ありがとうございました…。」
 最終的には25m以内なら動く的に命中させる事が出来るようになった。
 それにしても疲れれる…。
「気い抜かんと出発前にまた来ぃ…ウチがメンテナンスしたる…。」
「なら2日前に来ます…よろしく…。」
 疲れ切った声でレナはそう答えた。
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