⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

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ヒトのキョウカイ7巻(シャロンの扉)

05 (どっちがブラック?)

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 丸型の砦学園都市の中心にある区画…中央区の更に真ん中付近にある警察署から ナオとレナは バスタクで中央区の端にあるソイフードの原料のソイペーストを作っている工場に向かう…。
 席に座り、窓から都市の光景を見ているナオが 同じく外を見ているレナに言う。
随分ずいぶん綺麗になったな…。」
「……そうね…。」
 重要や危険な所から 順次じゅんじ直して来た復旧プロジェクトも この1ヵ月で終わり、建物の傷や 割れてガタガタだった道路まで すべて修理されている。
 これは レナ次期都市長が初めて指揮したプロジェクトだ。
「昔は殺すしか出来なかったのに…今は破壊された都市を直している。
 まぁ やっているのは 現場の技術者で、私は予算を確保して 優先順位を決めただけ なんだけど…。」
 レナが外の光景を見ながら言う。
「それでも予算を取れなければ 直せなかったんだ…。
 レナが補助金を出さなければ 金の無い企業は潰れるしかなかった。
 レナは ソイツらを救ったんだ…。」
 国の方針1つで 企業の経営は傾き、国の方針1つで企業が潰れる…。
 結局、日本が乗っ取られたのも 緊縮財政とそれにともなう予算削減と民営化だ…大本おおもとの問題は結局、金に行きつく…。
「そう…ね…。」
 レナがつぶやく程度の声でそう言った。
 確かに いつものようにテンションが高くないな…。
 とは言え、ここで それを指摘しても無理やりテンションを上げるだけか…。
『あークオリア…レナのテンションが低いんだが、何か心当たりがあるか?』
 オレは内緒話通信でクオリアに繋ぐ…。
 今は他の都市を周っているってのに速攻で通信に出て来た…。
『うーん生理?』
 クオリアが 少し考え答える…。
『いやいや、オレも思ったけど、レナは止めてるだろ…。』
 この都市の女性は マイクロマシンによって生理を止められている…。
 人が増え過ぎるとそれを支える為に 際限のない資源が必要になる為だ。
 なので申請して許可が下りないと子供を産めない。
 まさか子供を産む為にマイクロマシンをOFFにしたと言う事も無いだろう…。
『後は、過労か…。
 今、レナの行動ログを追ってみたが 毎日20時間ほど活動している…。』
『いや…明らかに原因は それじゃん…。』
『4時間も睡眠を取れば 回復には十分だろう…。
 現にハルミも…『いや…それを根拠こんきょにするのは不自然おかしい。』
 ハルミは人間出身だとは言え、ポストヒューマンでVRゲーム廃人だ。
 それを過去はどうあれ、一般人レベルのレナに適応するのは酷過ぎる。
『とは言え、医療用マイクロマシンが レナの体調をモニタリングしているんだ…。
 大事にはならないだろう…。』
『だと良いんだがな…。』
 オレは外を無表情で見ているレナを見た。

「ここが ソイフードプラントか…。」
 4階建てのこの都市では極端に高さが低いが その代わりに横には長い建物だ。
 スライドドアが開き、オレとレナは中に入る。
 辺りにはドラムが多く、人が見当たらない…。
 人が必要な部分は ドラムにやらせてほとんどど自動化しているのだろう…。
「ここは無人なのか?」
 オレがレナに聞く…。
「いえ…作業員は全部ドラムだけど、記録では12人はいるはず…。
 シフトの関係を考えても3人はいるでしょう…。」
 レナが近場のドラムに声をかけて責任者を呼ぶ…。
 12人で この都市の食料を支えているのか…。

「はいはい ようこそ…。
 お待ちしていました…こちらです。」
 責任者がやって来て、オレとレナは応接室に通される…。
「それで今日はどのようなご用件で?」
 行く事は伝えたのだろうが、内容に関しては知らない見たいだ。
 抜き打ちに近いのだろうか?
「視察です…。
 施設の見学と消耗部品の在庫管理の確認に来ました。」
「わざわざ お越しにならないでも データは送りますのに…。」
「いえ…私は 次期都市長でありながら この都市の食料生産がどうやって出来ているのかさえ 把握していませんでしたから…。」
 レナが言う…いやコレはフェイクか?
 食料の不足は 即治安に影響が及び、暴動や暗殺に発展する可能性も出てくる…。
 それに食料の重要性を誰よりも知っているレナが 調べていないはずは無い。
「分かりました…こちらにどうぞ…。」
「助かります」
 オレとレナは ソファーから立ち上がり、工場へと向かった。

「ご存じの通り、この都市では 家庭菜園などを除き、天然物の食べ物の製造をしていません。
 都市に流通している食べ物は ソイフード…大豆加工食品と言う事になります。
 ここでは ソイフードの元になる『ソイペースト』を製造しています。」
「食品への加工は?」
「それは別の会社がやっています…。
 食品加工技術は ペーストをおろしている他社の方が高いですから…。」
「へえ…そんなに凄いんだ…。」
「砦都市の食品加工技術は 地球上で毎回トップよ…。」
「そんなに?」
「ええ、特にここは 日本人の大量移民を受け入れた所ですから…。
 日本人のしょくへのモチベーションは凄くて、ここに移民して来て 初めてやったのは ソイフードの魔改造ですからね…。
 お陰で食料革命が起きたのですが…。」
「ははは」
 ソイフードは味は悪くないんだが、見た目や食感が死んでいたからな…。
 やっぱり日本人だと そこは気になるのだろう…。

「さて、ここが大豆の生産工場ですね…。
 とは言え、もう大豆では 無いのですが…。」
 大きなガラス張りの窓の中には、部屋と言うか 水族館の水槽のようになっており、緑色の液体が入っていて、下から赤色と青紫色のライトに照らされている。
「旧時代のトニー王国は 大豆を使っていたので『フード』だったのですが『人工食料はソイフード』と認識が出来てしまったので、今でも大豆ソイの名前を使ってます。」
「へえ…、原料は?」
「遺伝子改良をしたミドリムシです。
 これは 培養液ばいようえきと二酸化炭素にライトさえあれば、培養液内の密度が一定になるまで増殖をしてくれるので食料としては非常に有効です…。
 しかも、ミドリムシ自体が 人の身体に最適な栄養素をバランス良く生成してくれるように改良しているので、従来の大豆に栄養剤を混ぜる行程をはぶく事が出来ました。
 更に液体に近いので 水槽にあるホースで 直接、生成所に運べるのも良いですね…。」
 ミドリムシが入った液体を抜かれ 水位が下がって行く水槽を見て、職員が言う。

「そして、これをろ過してミドリムシだけを抽出して乾燥させれば、完成です。」
 完成したソイペーストを指して職員が言う。
「ふむ…ペーストじゃなくてパウダーに近いのか…。」
 粉状のソイペーストがパイプを伝い自走用の台車を取り付けた巨大タンクの上から、落とされて入れられて行く…。
「ええ…この方が面積効率が良くなりますし、保存性にも優れます…。
 ペースト上になるのは 今では 食品加工の時ですね…。」

「ここが倉庫か…これ全部ミドリムシパウダー?」
 倉庫に案内されたナオは 巨大タンクが大量に並んでいて、その規模の大きさに驚く…。
「ええ…このタンク1つで20万人の砦都市の住人の1日分の食料の計算になります。
 ここに仕舞われているのは、全部で大体1年分位でしょうか…。
 後は、ここが潰されても大丈夫なように 外円部の倉庫に分散配置して備蓄しています…計算上では 無補給でも 6年は 生きて行けるようにはなってます。」
「6年もか…。」
「実際備蓄としては、これでも結構少ないんですよ…。
 恒星間航行していれば、船団から孤立して 6年間無補給も十分にあり得る話ですから…。」
 こんな科学が発展した世の中でも、まだSFに出てくるワープは実用化しておらず、前方の空間を収縮させて、後方の空間を膨張させて航行する『空間波状航行』を使っても 年速5光年程だ。
 天の川銀河の大きさが10万5000光年だったはずだから、脱出するのに2万1000年かかる…。
 まぁ…宇宙遊牧民組が500年も航行している訳だから いくらか 速度は上がっているんだろうが、補給の為に速度を落とすのは やりたくないだろうしな…。

「中に入る事は出来ますか?」
 レナが職員に聞く…先ほどからガラス越しに見せられるだけで 実際に機械に触れていない。
 中に見られたくない何かが 有るのだろうか?
「いえ、それは無理です…と言うより私達ですら ここに入社してから 一度も中に入った事がありません。」
「どう言う事ですか?」
「今、この都市の食料は この万能ミドリムシ1種類で支えられています。
 つまり、エクスプロイトウイルスのような、ミドリムシに ピンポイントで影響が出るウイルスを入れられて場合…。」
「リサイクル炉から生成は出来るけど…食料が壊滅するわね…。」
「ええ、リサイクル炉での食料生成は、3割程度ですから…。
 ですので、完全無菌室にして 外界と完全に隔離する事で対応しています…。
 中の作業は全部ドラムが行い、私達が入れるのは倉庫だけ…人には沢山の細菌が付着していますから…。
 それと中に入れる補修パーツも滅菌と真空包装で可能な限り外気に触れないようにしています。」
「外部からのハッキングは?」
「あり得ません…中のドラムは完全自立スタンドアローンで動いていますから…。」
「なら、ドラムがストライキを起こす可能性は?」
「ふっ、ドラムがストライキですか…。」
 少し笑いながら職員が言う。
「例え機械でも、自己学習すれば今の環境に不満を持つかもしれません…。
 実際、スレイブロイドファクトリーのドラム達も、仕事が無い事に不満があり、テロリストを利用して ピースクラフトの労働市場に参入したのですから…。」
 職員はレナの真面目な意見を聞き…冗談だと思っていた事を真面目に考える…。
「ふ~む…。
 連絡用のコミュニケーション用の回線はありますので、労働問題に発展した場合は、そこから要求されると考えられます…。
 でも、私はドラムをずっと見てきましたが ストライキを起こす何てあり得ません。」
何故なぜ?」
「ドラム達は ここで起動されてから この施設を出た事がありません。
 待遇たいぐう問題に発展するのは、周りとの待遇を比較して不公平だと思うからです。
 ドラム達の世界は施設内で完結していて、今の労働環境が当たり前だと思っている事でしょう…。
 なので、待遇に不満が出る事は考えられません。」
 考え方がブラックだな…。
 とは言え 人の奴隷では無く、労働者は機械なのだから まぁ良いのかな…。
 オレは 頬が少し引きつらせる…。
「……なら、警戒だけは して置いて下さい…。
 起こってからじゃ遅いのですから…。」
「ええ…管理は徹底してますから問題はありません。」

「それでは…。」
「ええ、こちらとしても良い刺激になりました。
 毎日、変わらない暇な業務なので…また来て貰えると助かります。」
「ありがとうございました。」
 一通り見終わり、ナオとレナがロビーで職員に挨拶をして去る…。
「なあレナ…一通りの事は知っていたんだろう…。」
 オレがレナに聞く。
 あれだけ真面目に仕事をしているレナの事だ…視察の内容やそれに必要な知識も持っているだろう…なら何故なぜ
「ええ…今回の目的は『従業員が業務内容を把握しているか如何《どう》か?』だからね…。
 ここまで自動化していると ほとんどど 何もしなくて仕事が成り立つから業務内容を忘れている事もあるのよ…。」
「それ…働いているって言えるのか?」
「一応ね…彼らの最大の仕事はドラムが問題を起こした時に責任を取る事…。
 機械には責任を取れないからね…。」
「そう…何だかな~」
 基本的に座っているだけで ドラムを働かせて ドラムの要求通りに物を発注をするだけの仕事…。
 そして、この都市には無くてはならない重要職の為、毎月、高額な賃金が支払われている…。
 対して、この頃、睡眠時間4時間で頑張っているレナ…。
 なのにもかかわらず、給料は月100万ちょいで 責任重大と来た…。
「ドラムの労働環境を気にして 自分の労働環境に対しては文句を言わないんだからな…。」
「私がストライキしたら、皆 死んじゃうじゃん…。」
「まだ正式じゃ無いんだから、都市長に任せとけ…。
 貧困や労働環境のつらさを身をもって知っている レナが死ぬ事の方が問題だ…。
 そもそも、最底辺にいた人が、都市のトップにいる事自体が奇跡なんだから…。」
 組織の上にのぼるには金が必要だ。
 なので、トップは高所得者で構成され 低所得者の意見が反映される事は無い…何だかんだで上の都合が優先される。
 必死で上にあがるとしても、組織で出世するには 組織に従わないと行けなく、高所得者の利益にならない低所得者は 救う事は出来ない…。
 だから、めかけに近かったとは言え、都市長の娘になれた事が奇跡なんだ。
「私は その奇跡を有効に使いたいのよ…。
 それには今の頭じゃダメ…もっと勉強しないと…。」
 あー倒れて学習するタイプか…倒れた時に死なないように気を使えばいいか…。
「分かったよ…でも、身体は気を付けろよ…」
 オレはあえて折れた。
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