⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

文字の大きさ
11 / 60
ヒトのキョウカイ1巻(異世界転生したら未来でした)

11 (精神が削れるお風呂シーン 究極の男女平等主義)

しおりを挟む
 寮の一階のタベルナで食事をした後、隣の部屋の談話室でのんびりとしている。
 談話室には、ソファーとテレビなどがあり、使う理由は様々だが、大まかに分けると多人数でおしゃべりをするか、誰かと待ち合わせをしているかの二択だ。
 今はあまり人がいない…。
 レナが談話室に入ってくる。
 レナはナオに気づくと向かい側のソファーに腰掛け、ARウィンドウを出して なにやら操作している。
「誰かと待ち合わせか?」
 暇だった事もあってレナに聞いてみた。
「クオリアとトヨカズ…それにナオもかな?」
「オレもか?」
「皆で一緒に大浴場に行こうって事になってね」
「そう言えば風呂は まだ行ってないな…備え付けのシャワーで十分だったから」
 この寮は600人程が住んでいるのだが、その為か設備が旅館並みに豪華になっている。
 その1階には大浴場があり寮に住んでいるヒトは無料で入れる。
「どうする?行く?」
「ああ行ってみるか」
 まぁ一緒に行くと言っても、風呂は男女で別れているだろうから大して意味は無いんだろうけど…。

 皆が集まり、備え付けのタオルがあるからとトヨカズ、レナは手ぶらで、クオリアはエレクトロン用のリンスを持参している。
 恐らく何かしらのコーティング剤なんだろうな…と考えながら一同は大浴場に向かう。
 向かうと言っても食堂の隣にある娯楽エリアの隣なので さほど距離は無い。
 娯楽エリアには ダーツ、ビリアード、カラオケルーム、卓球と一通りそろっている。
 これにレトロゲーの筐体《きょうたい》があれば、旅館の娯楽ルームの完成だろう。
 580年経っても変わらない湯のマークの暖簾のれんは入っていく。
『一同は』である。
 暖簾のれんは1つしか無く、当然ながら脱衣場に行く道も1つ……。
 つまり混浴だ。

 さて、脱衣場は昔から変わっていなく、もはやインテリアとしている体重計やウォーターサーバーなど、ロッカーはここでは珍しい鍵式で鍵には腕に通す為のゴムバンドがついている。
 コイン投入口は無く、そのまま利用できる。

 さて肝心かんじんなヒトの描写なのだが、若いを通り越して色々描写が難しい幼い子が多い。
 獣人の獣耳っ娘が備え付けのタオルを持って浴場に向かう。
 女の子は、胸を隠しているものの下は丸出しで、ほかの女性も似たり寄ったりで、何故《なぜ》か下より上を優先させている。
 バスタオルの微妙に見えるから見えないかのギリギリのラインが、男の性欲を刺激する。
 年齢が上がれば上がるほど羞恥心が無くなるのか大人はあまり隠さない。
 さすがに全裸で堂々《どうどう》としている女性は少ないが…。
 男性は、10歳以下の子供を除き基本腰にタオルを巻いているが、裸の女性がこんなにいるのにかなり落ち着いた雰囲気だ。
 例えるなら男女の『きょうだい』が一緒に風呂に入る時のような気軽さだ。
 そりゃ生まれた時から男女関係なく生活しているんだったら、大きなくくりでは『きょうだい』なのだろうが…。
「『気にするな』と言うのは難しいんだろうけど、すぐ慣れるさ、オレだって何回お勃《た》てた事か」
 そうトヨカズは言うとさっさと服を脱ぎだし、全裸にタオル一枚を肩にかけ色々とぶらんぶらんさせながら、堂々《どうどう》と浴場に向かう。
 これがアニメだったら悲鳴の1つでも上がるんだろうが…。
 あんなに堂々《どうどう》と入っていたのに全然聞こえない。
 ナオは少し落ち着いた様子で、ロッカーに行き脱ぎ始める。
 隣は、羞恥心が全くない様子の全裸のクオリアが、シャンプーを持ってロッカーを閉める所だ。
 130cm位の小柄な体型から幼女体型をイメージしていたが、腹はへっこんでいて僅《わず》かだが、くびれもある。
 胸は小さいものの、確かに存在しており体型と合わせて…とても可愛いい。
 クオリアが移動する際に気になってチラっと確認してみたが、乳首や性器の類はやはり見つからなかった。
 次にナオの後ろのロッカーを使っているのはレナだ。
 俺と同じ150cmの身長に安産型の大きな尻に、美しい くびれた胴体…。
 人工皮膚に張り替えたのか 綺麗すぎて逆に目立つ皮膚…。
 背中から見える引き締まった身体にその脇から覗かせるバランスを崩さない程度に大きな横乳…。
 肩までかかる暗い赤髪の間から見える うなじと芸術的に美しい身体ラインだ。
 そうこうしている間に脱ぎ終えたのかバスタオルで胸を隠すと、チラっとこちらを見て浴場に向かう。

 そうこう考えている内に一番遅くなったナオも遅れて浴場に向かっていった。

 浴場は50人が楽に入れる位の広さで、女性が圧倒的に多い。
 男性が3割しかいないと言う事もあるのだろうが、面倒くさくてシャワーで済ませる人が多いのだろう。
 壁には窓替わりの壁紙型ディスプレイが貼ってあり、そこには綺麗な富士山が再現されている。
 もちろんCG合成した偽物の風景なのだが、細部まで作りこまれていて本物と見分けがつかないレベルだ。
 さて、これだけ周りに女性がいると洗い場の場所に気を使ってしまう。
 ナオは無難にクオリアの隣の洗い場の椅子に座った。
「ナオはメカフェチなのか?」
「いや、なんで?」
「これだけ女性がいるのに私の隣に来たからだ。」
「あーどちらかと言うと気まずいと言うか…。」
「ナオのいた地域では混浴は一般ではないのか?」
「何度か共同浴場には行ったことはあるけど、男女で別れていたな…。」
「こっちの時代では混浴が多いから今のうちに慣れておくといい」
「そもそも何で混浴が増えたんだ?
 かなりマイナーだったはずだけど…。」
「ここはトニー王国のアーコロジーだと言うのもあるんだが、人に獣人、サイボーグにエレクトロンと種族だけで、これだけあって更に男女の区別もある。
 個別に作っていたら いくらスペースがいくらあってもあっても足りないし、個別に扱うと無駄な軋轢あつれきを生むからな」
軋轢あつれき?」
「例えば男女で分ける地域は、性別同士のコミュニティを多く作ってしまう為、男女一緒のコミュニティは統計上極端に少ない。
 こうなると男女間のトラブルも増加する。
 だから自分とは違う種族と一緒に生活する事で相手を理解する機会を作る…。
 ケンカと言うのは相手との不理解からくる事が多いからだ。」
 シャンプーで大量の髪を丁寧に洗いその上から、持ってきたコーティング剤をリンスのように塗っていく、後で聞いたところ廃熱促進用《はいねつそくしんよう》の塗料だそうだ。
 ナオは クオリアに比べ髪も少ない事もあり、素早く済ませると湯船に向かった。

 トヨカズは3人の裸の女の子と陽気ようきに話がなら別の風呂に移動し、代わってレナとクオリアが入ってきた。
 レナはバスタオルを取って堂々《どうどう》と入り、クオリアは 湯船に髪が浸からないように大量の髪を折り畳み、ヘアピンで止めてゆっくりと湯船に入る。
「全然リラックスしてないけど、やっぱ慣れない?」
 隠さず色々と丸出しでリラックスしているレナが言う。
「そりゃねー慣れる事なんて出来るのかね?」
 広い湯船なのに足を伸ばさず折り畳むナオは、挙動不審のようにあちこち頭を動かすが、どこを見ようが女性の裸体が視界に入り 落ち着かない。
「うわっあそこの2人はいってない?」
 12、13歳位の獣人の男が、10歳位の女の子を膝の上に乗せて頭を洗って上げている傍目《はため》には仲のいい兄妹と言う感じの光景なのだが、時より腰が小刻みに動き女の子側もほのかに顔が赤い。
 つまり……。
「あ~これも、まぁよくあるね」
 少し言葉が詰まったが何の事でも無いかのように、レナが答える。
「これ大丈夫なの?不純異性交遊とか児童ポルノとか?」
「ウチで規制されているのは、許可のない妊娠だね。
 それもマイクロマシンでOFFにされているから」
 あーそんな事を堂々《どうどう》と…レナは妙にサバサバしてるな。
「え?子供を産めなくしているって事?」
「そういう事、許可が出てONに出来れば産めるけど、ここの都市に住んでいる女の子は、皆これを入れてるはずだから」
「…?なんでまた?」
 隣で聞いていたクオリアが説明を引き継ぐ。
「人を快適に過ごさせるには大量の物資が必要なんだ。
 食料、飲料水、生活用水、家電の電気、生活の消耗品、家などの土地。
 人が無制限に増え続ければ物資を食いつくしてしまう…。
 だから人口をコントロールして物資の消費を調整するんだ。」
 あ~殺して人口を減らす事が出来ない以上…結局産ませない考えに行きつくのか?
「私達にも結構メリットは多いんだよ『月モノ』とか無くなるし、老化も大幅に軽減されるからね~」
 足を延ばしゆったりとした格好のレナが気軽に答える。
 アニメや漫画で女湯に突撃するシーンは結構あるものの実際混浴になると全然安らげない。
 結局の所、女性だらけの大浴場はリラックスすることなく、神経をすり減らすことになった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

処理中です...