はい、ヒロインを苛めます。

比嘉瑠

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第4章

お呼び出し

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ロアリーナさんが指定したのは、学園の裏庭だった。確かに、人通りも少ないがそこを逆手に読書や恋人の逢い引きの場所になってることはご存知なのか。

人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死んでしまえって言ってたはずだけど。この場合は少し違うか。

「1人で応じると思ってたのかしら。」

「シルティーナ様のことをお呼びになってはいましたけれど、お一人でなんて指定はなかったのですからよろしいのでは?」

グレーテル、その理屈いいわね。
まあ、そもそも1人で行くなんて馬鹿な真似はするつもりなかったけれど。

「最初は、私が1人でお話をしてくるから2人は離れたところから見守ってくださるかしら?」

「もちろんですわ」

「ただ、心配ですからちゃんと見てはおりますわよ」

「ええ、ありがとう」

婚約者の座を狙うのなら、私ほど頭が働いてもらわないと。さてさて、何を言われるのやら。

おほほほと、軽いお喋りをしているとあっという間に裏庭に到着した。

「ロアリーナ様?」

裏庭に呼び出したのはいいが、なんでこんな入口の所で待っているのだろう。もしかしたら、エルフリーデとグレーテルの姿も見られていたかもしれない。

最近の彼女の行動は有名だから、至るところでャラリーが隠れたり隠れてなかったりしている。
そもそも昼の1件は、もう噂で出回っているのだろう。

「シルティーナ、着いてきてくださるわよね?」

「どうしてでしょう。そもそもそのような口調で話しかけられる謂れはないのですが」

「煩いわね!黙ってついて来なさいよ!」

ガシッと腕を掴まれた。無理に引っ張られそうになったので、反射的に振りほどいてしまった。

と思ったら、ロアリーナは倒れた。

え?????

というのが、正直な私の感想である。
そこまで強い力ではなかったと思うが。

「そこまで為さるのでしたら、先に向かう場所をおっしゃってか」

「キャァァァァァァ、ロアリーナ様ぁぁぁ。シ、シルティーナ様なんてことを!」

「シルティーナ様、ロアリーナ様の方が皇太子の婚約者に相応しいからって!」

「突き飛ばすのは、淑女として有り得ませんわ!!!」

まず言うと、そんな大声で騒いでいるお前らのほうが淑女じゃねえ。

ツッコミどころが多すぎで対処できない。

取り敢えず、否定しておくべき?
利用して、さらに評判落としとこうか。
なんというか、運が良すぎる気がするが。そもそもまだ、こんなに友人(?)とやらいた事も驚きである。

「先に腕を掴んできたのは、ロアリーナさんですわよ。そもそも、貴方たちはどこから見ていらっしゃったのかしら。」

彼女らの様子を見るに、恐らく本気でロアリーナに加担しているのだろう。

何がそうさせているんだ?

「私は最初から見ておりましたわ!」

「私もです!ロアリーナ様と口論なさって!」

「そして、ロアリーナ様を突き飛ばされたのですわ!!!」

「そもそも、ロアリーナ様はお一人でお話を為されようとしていたのに。シルティーナ様が友人を連れてきて、集団でロアリーナ様を追い詰めるなんて!!!」

予想外に計画が穴だらけすぎて、コッチが泣きそうだぞ???
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