沙藍ちゃんは今日も困ってる。

おこめニスタ

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勇気を出して聞いてみた(R15)

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「志樹くんも、えっちな子のほうが好きなんですか…?」
顔どころか耳まで真っ赤にして、なんなら泣き出す寸前の彼女はまったく目を合わせてくれない。
原因は大方想像がつく。同サークルの先輩たちは善意なのか悪意なのか、恋愛ごとに首を突っ込みたがる性質(タチ)だ。あることないこと吹き込まれたに違いない。
ちゃんと答えてあげないと、このまま一生顔を上げてくれないんじゃないかとすら思った。真面目に思案したいところだが、照れ屋で奥ゆかしい彼女の口からまさかそんな言葉が飛び出してくるなんて、衝撃が強すぎて正直それどころではない。
それならば、と手を伸ばした。
床のほうを彷徨い続ける視線を、グイと、顔ごと上向かせる。
「っ」
瞼をおろす暇も与えず、唇を寄せる。見開いた彼女の瞳からコロリとひと粒、涙が落ちた。
そのまま、角度を変えてより深く、貪るようなキスを仕掛ける。ようやく自分の置かれている状況に気づいたのか、そっと瞳を閉じようとする気配を見てとって、キスの合間に親指を差し込んだ。
「ふ…ぅっ」
「こっち。見てくれないと…寂しい」
目が合った。絡め取られたまま放り出されて戸惑う舌を指の腹でくすぐると、ビクリと彼女の身体が震えた。
未だ熱を持った耳朶も反対の手で弄びながら、逸らしたいのに逸らせないでいる、潤んだ瞳をじっと見下ろす。
「沙藍さんはもうとっくに、えっちでかわいいよ」
俺が、君をそういうふうにしたんだって、ちゃんと知っていて。
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