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仲間
静かに甘える
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翌朝──拠点の朝食前
朝日が差し込む室内に、いつも通り騒がしい声が響く。
「おはよー!!」
「おーっす、今日は飯なにー!?」
「……やかましい」
(朝からテンションが高ぇな……毎度のことだが)
台所で紅茶を淹れていた俺の後ろで、布団の中がモゾモゾ動いた。
「んぅ……む……」
目を擦りながら、ぼんやりと起き上がる。
「わぁっ!マチルダの寝起き、赤ちゃんみてぇだ!!」
テンションマックスのイリナがダッシュしてくる。
「抱っこさせてー!!可愛い!!」
「おいおい、イリナじゃ抱えきれねぇって。俺が──」
「……やだ」
そのまま、ふらりと俺の背後に来て、背中にちょこんと抱きついてきた。
「……っ」
(な……っ)
一瞬、動きが止まった。
背中に感じるマチルダの体温。軽い、けど確かに“甘えて”きてる感触。
「うおおおお!!兄貴がフリーズしたー!!」
「まさかのマチルダからのバックハグ!これは……破壊力……ッ!!」
「レヴィアの兄貴、動揺隠せてない!!こりゃ珍しいぞー!!」
「……チッ、うるせぇ」
(うるせぇ……黙ってろ。何でこんなにうるせぇんだ、朝っぱらから……)
でも、否定しきれねぇ。
マチルダが、こうして甘えてくること自体が珍しい。
それを俺が拒めるわけがねぇ。
背中越しに、マチルダの小さな呼吸が伝わる。
まだ完全に覚醒してないな……。
「なあイリナ、俺らも背中にくっついてみるか?」
「兄貴の背中、大人気すぎる~!!」
「……やったら殺す」
⸻
朝食──地下の拠点にて
テーブルには、今日も簡素なパンとスープが並んだ。
「やったー!スープに野菜入ってるー!!しかも塩味多めだ!!兄貴最高!!」
「……騒ぐほどの味でもねぇだろ」
ガタガタとスプーンを振り回しながらはしゃぐイリナに対して、
マチルダはと言えば──
「……」
ぼへ~っとスープをすすり、黙々とパンを口に運ぶ。半分寝てるような顔。
その横で、ラナードがしきりにマチルダをジッと見つめていた。
無言。だが視線が刺さる。あからさまに。
「……」
(気づいてるけど……めんどくさい。無視でいいや)
しばらくして、ラナードが俺の隣に身を寄せて、小声で耳打ちしてきた。
「なあレヴィア……マチルダとイリナって、年齢逆じゃねぇか?」
「……」
(まぁ……俺も最初そう思った)
「だってさぁ、イリナが17でマチルダが14だろ?なのにあの静けさよ。朝からあんだけ大暴れしてるイリナの方が“子ども”って感じするし……」
「ちょっと!こそこそ話して私の悪口言ってんのか!?」
イリナはスプーンを口にくわえたまま首を伸ばしてくる。
「当たりだ」
「お前がうるさいって話な!」
「ひどっ!私ってそんな騒がしい!?そんなに!?え、兄貴どう思う?」
「静かに食え。口開くたびスープが飛ぶ」
「ええ~!?ラナード!お前も何とか言ってよ!」
「いや俺はもう諦めた」
「なんでだよおぉ!」
イリナの声が響く中、マチルダは──
「……」
(パンうま……うるさいけどパンうま……)
食事の終わりまで一言も喋らず、黙々と食べ終えた。
朝日が差し込む室内に、いつも通り騒がしい声が響く。
「おはよー!!」
「おーっす、今日は飯なにー!?」
「……やかましい」
(朝からテンションが高ぇな……毎度のことだが)
台所で紅茶を淹れていた俺の後ろで、布団の中がモゾモゾ動いた。
「んぅ……む……」
目を擦りながら、ぼんやりと起き上がる。
「わぁっ!マチルダの寝起き、赤ちゃんみてぇだ!!」
テンションマックスのイリナがダッシュしてくる。
「抱っこさせてー!!可愛い!!」
「おいおい、イリナじゃ抱えきれねぇって。俺が──」
「……やだ」
そのまま、ふらりと俺の背後に来て、背中にちょこんと抱きついてきた。
「……っ」
(な……っ)
一瞬、動きが止まった。
背中に感じるマチルダの体温。軽い、けど確かに“甘えて”きてる感触。
「うおおおお!!兄貴がフリーズしたー!!」
「まさかのマチルダからのバックハグ!これは……破壊力……ッ!!」
「レヴィアの兄貴、動揺隠せてない!!こりゃ珍しいぞー!!」
「……チッ、うるせぇ」
(うるせぇ……黙ってろ。何でこんなにうるせぇんだ、朝っぱらから……)
でも、否定しきれねぇ。
マチルダが、こうして甘えてくること自体が珍しい。
それを俺が拒めるわけがねぇ。
背中越しに、マチルダの小さな呼吸が伝わる。
まだ完全に覚醒してないな……。
「なあイリナ、俺らも背中にくっついてみるか?」
「兄貴の背中、大人気すぎる~!!」
「……やったら殺す」
⸻
朝食──地下の拠点にて
テーブルには、今日も簡素なパンとスープが並んだ。
「やったー!スープに野菜入ってるー!!しかも塩味多めだ!!兄貴最高!!」
「……騒ぐほどの味でもねぇだろ」
ガタガタとスプーンを振り回しながらはしゃぐイリナに対して、
マチルダはと言えば──
「……」
ぼへ~っとスープをすすり、黙々とパンを口に運ぶ。半分寝てるような顔。
その横で、ラナードがしきりにマチルダをジッと見つめていた。
無言。だが視線が刺さる。あからさまに。
「……」
(気づいてるけど……めんどくさい。無視でいいや)
しばらくして、ラナードが俺の隣に身を寄せて、小声で耳打ちしてきた。
「なあレヴィア……マチルダとイリナって、年齢逆じゃねぇか?」
「……」
(まぁ……俺も最初そう思った)
「だってさぁ、イリナが17でマチルダが14だろ?なのにあの静けさよ。朝からあんだけ大暴れしてるイリナの方が“子ども”って感じするし……」
「ちょっと!こそこそ話して私の悪口言ってんのか!?」
イリナはスプーンを口にくわえたまま首を伸ばしてくる。
「当たりだ」
「お前がうるさいって話な!」
「ひどっ!私ってそんな騒がしい!?そんなに!?え、兄貴どう思う?」
「静かに食え。口開くたびスープが飛ぶ」
「ええ~!?ラナード!お前も何とか言ってよ!」
「いや俺はもう諦めた」
「なんでだよおぉ!」
イリナの声が響く中、マチルダは──
「……」
(パンうま……うるさいけどパンうま……)
食事の終わりまで一言も喋らず、黙々と食べ終えた。
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