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テッペン取るぜ
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【枯挟街《かきょうがい》】の東側から西側に移動しようとすると、歩きでは1日は掛かる。故に移動には【蜥蜴車《とかげしゃ》】を使用する。
そうすれば半日で着くことが出来るのだが――。
「はっはっは。俺に任せてくれれば、こんなの一瞬だよ!」
ローマンは国を直線に移動するように飛ぶ。
一歩目《ホップ》で僕が勤務する壁の上に。そして、二歩目《ステップ》で王国の中心 【王家街】へ。そして、最後のジャンプで目的地である西高にへと到着した。
とんでもない力だ。
この力を手に入れるために、ローマンがどれだけの苦労をしたのか。僕はまだ知らなかった。
ローマンが着地したのは目的である【枯挟街西高校《かきょうがいにしこうこう》】の屋上だった。
屋上とは思えないほど――そこは荒れていた。
まるで、地獄の罰の一つである針山だ。
着地したのがローマンでなければ、その針で身体が串刺しにされていただろう。いや、冷静になればローマンじゃなければ、屋上に着地なんてことはしないのだろうけど。
「なんじゃ? 空から爆弾が落ちてきたかと思えば――最強の戦士ではないか? こんな場所に一体何の用じゃ?」
針山に囲まれた中心に一人の男子高校生が座っていた。
ローマンほどではないが、ガタイは良い。オールバックにした長髪は剣山の如く尖り腰まで伸びていた。
優雅に玉座に座る彼は突如として現れたローマンに向けてゆっくりと立ち上がる。
テツの言う通りであれば、屋上にいるこの男が西高のトップに立つ生徒だろう。
「君が――シンバクだね」
ローレンが生徒の名前を呼ぶ。
「ほう。最強の戦士に名を知られているとは光栄じゃのぉ。それで、いきなり人の縄張りに飛んできて何の用じゃ? 喧嘩なら遠慮なく買わせて貰うがのぉ!! 最強の戦士と戦えるいい機会じゃけん!」
西高のテッペンに立つ生徒――シンバクは服の中に手を入れる。話を聞くと言う選択肢は彼には無いようだ。
だが、僕たちがテツから聞いていたのは見た目だけではない。
どんな力を使うのかも――教えられていた。
予想通り地面に着くほど長い学ランから抜き出された手には両手一杯の針が握られていた。
千本と言ってもいいかもしれない。
鋭い針を武器として殴りかかる。
自身よりも巨大なローマンに飛び掛かり、足の甲を目掛けて拳を振り落とした。針が地面に突き刺さる。
そして針を手放して距離を取ると同時に――千本が爆発した。
そう。
これこそがシンバクの持つ【異能――千本爆破《せんぼんばっぱ》】だった。
「どうじゃ、ワシの爆発の威力は!」
避けることなく爆発を浴びたローマン。確かにシンバクの攻撃は素早かったが、それ以上に早く動いているのを僕は見たことがある。
それなのに何故、正面から攻撃を受けたのか。
爆煙が晴れた中、ローマンは両手を組んで立っていた。
「よくも、そんなことを言えるよ。最初から俺を怪我させる気なんて無い癖にさ。意思のない攻撃を受けるか反撃するか。まさか、俺が試されるとは思わなかったよ」
「ほう。そこまで見抜いておったのか。そりゃ、最強の戦士に一対一で挑むほど馬鹿ではないわい。ただ、ワシがいずれ座る称号として、どれほどのモノかは知りたくて試させてもらったわい。おんしは合格じゃ」
「ご、合格って……」
王国兵団最強の戦士を試して――更には合格など上から点数付けするとは。下手したらローマンの反撃を受けていたかも知れないのにだ。なんとも恐ろしい高校生がいたものだ。
「なら、丁度いい。合格ついでに聞いてもいいかな? 君たちはどうして他の高校の生徒を攫っているんだ? 男なら正々堂々と正面から戦って勝ち取るべきじゃないのかな?」
ローマンはテツから依頼された内容を告げる。
「はあ? なんの事じゃ? 確かにワシ等は勝つために手段は選ばんがのぉ。そんなみみっちい真似できるかい」
「君たちじゃないの?」
「だから、何の話じゃ。儂はこれから北高に出向かねばならないんじゃ。悪いが話は後にしてくれ」
乱れた制服を治して玉座の脇に置かれたカバンを掴んだ。ローマンの言葉に表情一つ変えていない。となると、本当に知らないのか?
だが、敢えて隠している可能性もある。
ローマンに対してあれだけ張ったりをかませるメンタルだ。
充分に可能性はある。
「そういうなよ。人が死んでいるんだ。いずれ、王国兵団がここに乗り込むことになるかもしれない。そうなることは君も望んではいないだろ?」
「……だから、ワシ等は知らんことじゃ。するなら勝手にすればいい」
シンバクは屋上の扉を開いて出ていくのであった。
◇
翌日。
僕は自らの足でもう一つの高校、北高校にへとやってきていた。
本日はローマンは不在。
最強の戦士としての仕事は山ほどある。だから、こういう調査は僕が頑張らないと。
「よし……」
僕は決意を固めて目の前にある北高校を見る。
一目見た印象では、昨日、訪れた西高校よりも綺麗だと感じた。男女共学だとこういうところに差が出るのかもしれない。
取り敢えず辺りを見回す。
時刻は夕方。
下校時間なのだろうか。
生徒たちが集団を作りながら帰っていた。その中で只一人、誰とも群れずに帰る1人の生徒を見つけた。
ブロンズの髪色をしたおかっぱ頭が特徴的な男子生徒だ。
目つきは少し悪いが他の生徒たちに比べれば話しやすそうだ。常に俯いている辺りが特に。
「あのー、ちょっと、話を聞かせて貰えないかな?」
「あん? なんだ、てめーは」
話しかけた僕を「ギンッ!!」と睨んだ。俯いていたために分からないが、彼の目つきはテツやシンバクよりも悪かった。
迫力に怯んだ僕は、つっかえながらも要件を述べた。
「あ、僕はその――ちょっと、事件を調べてて。君は知らないかな? 東高の生徒が殺された事件を?」
「なんで、てめぇがその事件を知ってんだ! 関係者か? なら、居なくなった姉ちゃんを返せよ! まだ、生きてんだよな!?」
「ちょ、ちょっと、落ち着いて……」
おかっぱ頭の生徒は僕の首を掴んで上下に揺らす。彼の姉ということは、やはり、北高の生徒も被害に遭っているようだ。
「落ち着けるか! お前が何も言わねぇってなら、俺がぶっ飛ばすだけだ!」
僕から手を離した少年は、指で拳銃のジェスチャーを作る。そして、それを俺に向けると「パァン」と乾いた音と共に――本物の弾丸を飛ばして見せた。
「あぶねぇ!」
その叫ぶ越えと共に僕を抱える影があった。
助けてくれたのはテツだった。
「おい、いくら何でもいきなり、それはなしだろ、エガミ。俺が助けなきゃこの人死んでたぜ?」
「はん、そんなことあるかよ? こいつは事件を知ってた。つまり、こいつが犯人だ!」
とんでもない推理で僕を殺そうとしたのか。
見た目通りになんて狂暴な思考の持ち主だ……。
「残念だけど、この人はただの【不要な見張り人】だ」
「あん? だとしても、なんでそんな無能がここにいるんだよ」
「俺がローマンさんに依頼して、この人を紹介して貰ったんだ。下手に手を出すとローマンさんがやってくるぞ」
「ま、マジかよ……」
ローマンの名を聞いて顔が一気に青ざめる。
「その、悪かった。いや、俺もちょっと焦っててよ」
ペコリとおかっぱ頭は軽く頭を下げた。
「許してやってください。エガミは察しの通り馬鹿で……。こんなんでも北高のテッペン張ってる男なんすよ。まあ、馬鹿ですけど」
「何度も馬鹿って言うんじゃねぇよ! 言っとくけどな、中学時代は俺の方が、俺より成績良かったんだからな!」
「ふざけんな! 良かったのは芸術方面だけだろうが! 他は全部『1』で並んでただろうが! つまり、頭の良さに関しては同じだ!!」
「おいおい。ひょっとして芸術は成績に入らないってのか? 言っとくけどな、余程のことが無い限り、後の世に残るのは芸術だかんな?」
「それを言ったら、どの強化も余程の事が無い限りという注意点は同じだ! だから、お前は馬鹿なんだよ」
「お前、また馬鹿っつたな!? さっきからギャンギャン吠えやがって。やんのか?」
「ああ、やってやっても良いぜ? 今日は話だけのつもりだったが、ここまで馬鹿だと言葉も通じねぇらしい」
「だから、馬鹿って言うんじゃねぇ!!」
テツとエガミ。
2人はどうやら旧知の中なようだ。ヒートアップした彼らは僕の存在を忘れて、その場で喧嘩を始めてしまう。
しかし、流石は各高の頂点に立つ番長同士。
彼らも異能は持っているらしい。
エガミはジェスチャーを本物と見立てて銃弾や刃を具現化する【異能】。
テツは右手から【鋼鉄】を生み出す力のようだ。拳に合わせて無数の鉄片を生み出し散弾のように放出していた。
どちらも戦闘向きな異能だ。
【異能】があるならば、それだけで【下街】や【王家街】に行けるだろうに、何故、こんな場所で燻っているのか。
きっとそれには理由があるのだろう。存分に【異能】と拳を交じり合わせた二人は、相打ちする形で地面に倒れた。
二人とも落ち着いたようなので、僕は何故【異能】を持っているのに、【枯挟街《かきょうがい》】にいるのかを聞いてみた。
「あん? そんなの決まってんだろ」
「そんなの決まってんじゃねぇか」
2人は声を重ねて言う。
「「守りてぇ奴がいる」」
そうすれば半日で着くことが出来るのだが――。
「はっはっは。俺に任せてくれれば、こんなの一瞬だよ!」
ローマンは国を直線に移動するように飛ぶ。
一歩目《ホップ》で僕が勤務する壁の上に。そして、二歩目《ステップ》で王国の中心 【王家街】へ。そして、最後のジャンプで目的地である西高にへと到着した。
とんでもない力だ。
この力を手に入れるために、ローマンがどれだけの苦労をしたのか。僕はまだ知らなかった。
ローマンが着地したのは目的である【枯挟街西高校《かきょうがいにしこうこう》】の屋上だった。
屋上とは思えないほど――そこは荒れていた。
まるで、地獄の罰の一つである針山だ。
着地したのがローマンでなければ、その針で身体が串刺しにされていただろう。いや、冷静になればローマンじゃなければ、屋上に着地なんてことはしないのだろうけど。
「なんじゃ? 空から爆弾が落ちてきたかと思えば――最強の戦士ではないか? こんな場所に一体何の用じゃ?」
針山に囲まれた中心に一人の男子高校生が座っていた。
ローマンほどではないが、ガタイは良い。オールバックにした長髪は剣山の如く尖り腰まで伸びていた。
優雅に玉座に座る彼は突如として現れたローマンに向けてゆっくりと立ち上がる。
テツの言う通りであれば、屋上にいるこの男が西高のトップに立つ生徒だろう。
「君が――シンバクだね」
ローレンが生徒の名前を呼ぶ。
「ほう。最強の戦士に名を知られているとは光栄じゃのぉ。それで、いきなり人の縄張りに飛んできて何の用じゃ? 喧嘩なら遠慮なく買わせて貰うがのぉ!! 最強の戦士と戦えるいい機会じゃけん!」
西高のテッペンに立つ生徒――シンバクは服の中に手を入れる。話を聞くと言う選択肢は彼には無いようだ。
だが、僕たちがテツから聞いていたのは見た目だけではない。
どんな力を使うのかも――教えられていた。
予想通り地面に着くほど長い学ランから抜き出された手には両手一杯の針が握られていた。
千本と言ってもいいかもしれない。
鋭い針を武器として殴りかかる。
自身よりも巨大なローマンに飛び掛かり、足の甲を目掛けて拳を振り落とした。針が地面に突き刺さる。
そして針を手放して距離を取ると同時に――千本が爆発した。
そう。
これこそがシンバクの持つ【異能――千本爆破《せんぼんばっぱ》】だった。
「どうじゃ、ワシの爆発の威力は!」
避けることなく爆発を浴びたローマン。確かにシンバクの攻撃は素早かったが、それ以上に早く動いているのを僕は見たことがある。
それなのに何故、正面から攻撃を受けたのか。
爆煙が晴れた中、ローマンは両手を組んで立っていた。
「よくも、そんなことを言えるよ。最初から俺を怪我させる気なんて無い癖にさ。意思のない攻撃を受けるか反撃するか。まさか、俺が試されるとは思わなかったよ」
「ほう。そこまで見抜いておったのか。そりゃ、最強の戦士に一対一で挑むほど馬鹿ではないわい。ただ、ワシがいずれ座る称号として、どれほどのモノかは知りたくて試させてもらったわい。おんしは合格じゃ」
「ご、合格って……」
王国兵団最強の戦士を試して――更には合格など上から点数付けするとは。下手したらローマンの反撃を受けていたかも知れないのにだ。なんとも恐ろしい高校生がいたものだ。
「なら、丁度いい。合格ついでに聞いてもいいかな? 君たちはどうして他の高校の生徒を攫っているんだ? 男なら正々堂々と正面から戦って勝ち取るべきじゃないのかな?」
ローマンはテツから依頼された内容を告げる。
「はあ? なんの事じゃ? 確かにワシ等は勝つために手段は選ばんがのぉ。そんなみみっちい真似できるかい」
「君たちじゃないの?」
「だから、何の話じゃ。儂はこれから北高に出向かねばならないんじゃ。悪いが話は後にしてくれ」
乱れた制服を治して玉座の脇に置かれたカバンを掴んだ。ローマンの言葉に表情一つ変えていない。となると、本当に知らないのか?
だが、敢えて隠している可能性もある。
ローマンに対してあれだけ張ったりをかませるメンタルだ。
充分に可能性はある。
「そういうなよ。人が死んでいるんだ。いずれ、王国兵団がここに乗り込むことになるかもしれない。そうなることは君も望んではいないだろ?」
「……だから、ワシ等は知らんことじゃ。するなら勝手にすればいい」
シンバクは屋上の扉を開いて出ていくのであった。
◇
翌日。
僕は自らの足でもう一つの高校、北高校にへとやってきていた。
本日はローマンは不在。
最強の戦士としての仕事は山ほどある。だから、こういう調査は僕が頑張らないと。
「よし……」
僕は決意を固めて目の前にある北高校を見る。
一目見た印象では、昨日、訪れた西高校よりも綺麗だと感じた。男女共学だとこういうところに差が出るのかもしれない。
取り敢えず辺りを見回す。
時刻は夕方。
下校時間なのだろうか。
生徒たちが集団を作りながら帰っていた。その中で只一人、誰とも群れずに帰る1人の生徒を見つけた。
ブロンズの髪色をしたおかっぱ頭が特徴的な男子生徒だ。
目つきは少し悪いが他の生徒たちに比べれば話しやすそうだ。常に俯いている辺りが特に。
「あのー、ちょっと、話を聞かせて貰えないかな?」
「あん? なんだ、てめーは」
話しかけた僕を「ギンッ!!」と睨んだ。俯いていたために分からないが、彼の目つきはテツやシンバクよりも悪かった。
迫力に怯んだ僕は、つっかえながらも要件を述べた。
「あ、僕はその――ちょっと、事件を調べてて。君は知らないかな? 東高の生徒が殺された事件を?」
「なんで、てめぇがその事件を知ってんだ! 関係者か? なら、居なくなった姉ちゃんを返せよ! まだ、生きてんだよな!?」
「ちょ、ちょっと、落ち着いて……」
おかっぱ頭の生徒は僕の首を掴んで上下に揺らす。彼の姉ということは、やはり、北高の生徒も被害に遭っているようだ。
「落ち着けるか! お前が何も言わねぇってなら、俺がぶっ飛ばすだけだ!」
僕から手を離した少年は、指で拳銃のジェスチャーを作る。そして、それを俺に向けると「パァン」と乾いた音と共に――本物の弾丸を飛ばして見せた。
「あぶねぇ!」
その叫ぶ越えと共に僕を抱える影があった。
助けてくれたのはテツだった。
「おい、いくら何でもいきなり、それはなしだろ、エガミ。俺が助けなきゃこの人死んでたぜ?」
「はん、そんなことあるかよ? こいつは事件を知ってた。つまり、こいつが犯人だ!」
とんでもない推理で僕を殺そうとしたのか。
見た目通りになんて狂暴な思考の持ち主だ……。
「残念だけど、この人はただの【不要な見張り人】だ」
「あん? だとしても、なんでそんな無能がここにいるんだよ」
「俺がローマンさんに依頼して、この人を紹介して貰ったんだ。下手に手を出すとローマンさんがやってくるぞ」
「ま、マジかよ……」
ローマンの名を聞いて顔が一気に青ざめる。
「その、悪かった。いや、俺もちょっと焦っててよ」
ペコリとおかっぱ頭は軽く頭を下げた。
「許してやってください。エガミは察しの通り馬鹿で……。こんなんでも北高のテッペン張ってる男なんすよ。まあ、馬鹿ですけど」
「何度も馬鹿って言うんじゃねぇよ! 言っとくけどな、中学時代は俺の方が、俺より成績良かったんだからな!」
「ふざけんな! 良かったのは芸術方面だけだろうが! 他は全部『1』で並んでただろうが! つまり、頭の良さに関しては同じだ!!」
「おいおい。ひょっとして芸術は成績に入らないってのか? 言っとくけどな、余程のことが無い限り、後の世に残るのは芸術だかんな?」
「それを言ったら、どの強化も余程の事が無い限りという注意点は同じだ! だから、お前は馬鹿なんだよ」
「お前、また馬鹿っつたな!? さっきからギャンギャン吠えやがって。やんのか?」
「ああ、やってやっても良いぜ? 今日は話だけのつもりだったが、ここまで馬鹿だと言葉も通じねぇらしい」
「だから、馬鹿って言うんじゃねぇ!!」
テツとエガミ。
2人はどうやら旧知の中なようだ。ヒートアップした彼らは僕の存在を忘れて、その場で喧嘩を始めてしまう。
しかし、流石は各高の頂点に立つ番長同士。
彼らも異能は持っているらしい。
エガミはジェスチャーを本物と見立てて銃弾や刃を具現化する【異能】。
テツは右手から【鋼鉄】を生み出す力のようだ。拳に合わせて無数の鉄片を生み出し散弾のように放出していた。
どちらも戦闘向きな異能だ。
【異能】があるならば、それだけで【下街】や【王家街】に行けるだろうに、何故、こんな場所で燻っているのか。
きっとそれには理由があるのだろう。存分に【異能】と拳を交じり合わせた二人は、相打ちする形で地面に倒れた。
二人とも落ち着いたようなので、僕は何故【異能】を持っているのに、【枯挟街《かきょうがい》】にいるのかを聞いてみた。
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