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第一章 出会い編
第2話 決闘
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感情を理解出来ないそのモヤモヤに支配されつつ2人は、駆け出した。
今は目の前の相手に集中すべし、そうやって自分自身に喝を入れる。
そして、次の瞬間土を抉る音も共に凄まじい速度で互いの距離を詰め始める。
セラスは腕を後ろに伸ばし切っ先を伸ばした方向と同じ方向に向け、姿勢を低くしヘラクスの懐に入り込むように攻撃を試みようとする。
ヘラクスはそれを迎撃する為にセラスの剣よりも一回り大きいツーハンデッドソードと酷似した木の剣を両手で持ちつつ右肩に柄を、そこから膝の辺りに切っ先を持ってきて防御の体制を取る。ヘラクスの身長は約183cm、その為体の多くをカバー出来る構えとなるのだ。
1口に木の剣と言っても2人の形状はそれぞれ別の物であった。それぞれに特徴がある為双方共それを生かした戦い方を極めているのだ。
防御の体制を取っていたヘラクスであったが、対するセラスの行動は彼の予想から軽く外れ先ずは腹を狙おうと剣を上げるがそれをフェイントの様に用い本命の右肩を叩こうとする、と言う物だった。
そう、ヘラクスの物は素人が見ても分かるほど巨大でどう考えても重いと分かる物。それ相応の取り回しの難しさがあるのだ。
セラスはそこを上手く突き攻撃をしようとしたのだ。だがヘラクスはその細身ながら引き締まった筋肉を唸らせ腹──では無く、自身の右肩を防御する形で武器を持って行く。
腹では無く肩に重点を置き防御をしたのには2つ理由がある。
1つは彼の持つ剣が長く彼女が肩では無く腹を攻撃するとしてもカバー出来る事。
そして、もう1つが彼がこの防御法に踏み切った理由である。
其れは視線。
セラスの視線は真っ直ぐとヘラクスの二の腕から肩にかけて注がれていた。
果たしてこれがフェイントか奇襲に集中し過ぎた仇か、どちらなのかヘラクスには分からぬが構えておいて損は無い。
故に、彼は肩へと防御を集中させたのだ。
幸い、彼の読みは当たっていた。
奇襲する予定であった肩を守られた事にセラスはすぐさま気付き止まろうとするが、攻撃したまま彼の後ろに逃れる予定であり最大まで加速していたが為に止まることも体勢を保つ事も出来ず──「ボフッ」
そんな音を立てつつヘラクスの体と完全に密着する形でぶつかってしまう。
ヘラクスは鍛えている為壁のように全く動じないが双方の間に暫しの硬直と沈黙が流れる。
然し、その沈黙はセラスが木の剣を落とした音により破られる。まるでそれにより気を取り戻したかのように2人はバッと離れ顔を微かに赤くし互いに顔を逸らす。
高鳴る胸、やはり分からぬ感情に困惑しつつあのままで居たら気がおかしくなる。そう本能的に感じ双方退いたのだ。
そんな中、セラスは耳を赤くし恥ずしさを紛らわす為、訓練の為ポニーテールの様に纏めた故に出て来た後れ毛を指でクルクルしている。
先に口を開いたのはヘラクスの方であった。
「セラス...なんだ...その、怪我は無いか?
ほら、俺の体って筋肉だらけで硬いからさ。」
セラスを気に掛けるその言葉。
それを聞いてはセラスは即座に返答する。
「い、いや...大丈夫」
──この後数日間二人の間には若干気不味い雰囲気が流れる事となる。
今は目の前の相手に集中すべし、そうやって自分自身に喝を入れる。
そして、次の瞬間土を抉る音も共に凄まじい速度で互いの距離を詰め始める。
セラスは腕を後ろに伸ばし切っ先を伸ばした方向と同じ方向に向け、姿勢を低くしヘラクスの懐に入り込むように攻撃を試みようとする。
ヘラクスはそれを迎撃する為にセラスの剣よりも一回り大きいツーハンデッドソードと酷似した木の剣を両手で持ちつつ右肩に柄を、そこから膝の辺りに切っ先を持ってきて防御の体制を取る。ヘラクスの身長は約183cm、その為体の多くをカバー出来る構えとなるのだ。
1口に木の剣と言っても2人の形状はそれぞれ別の物であった。それぞれに特徴がある為双方共それを生かした戦い方を極めているのだ。
防御の体制を取っていたヘラクスであったが、対するセラスの行動は彼の予想から軽く外れ先ずは腹を狙おうと剣を上げるがそれをフェイントの様に用い本命の右肩を叩こうとする、と言う物だった。
そう、ヘラクスの物は素人が見ても分かるほど巨大でどう考えても重いと分かる物。それ相応の取り回しの難しさがあるのだ。
セラスはそこを上手く突き攻撃をしようとしたのだ。だがヘラクスはその細身ながら引き締まった筋肉を唸らせ腹──では無く、自身の右肩を防御する形で武器を持って行く。
腹では無く肩に重点を置き防御をしたのには2つ理由がある。
1つは彼の持つ剣が長く彼女が肩では無く腹を攻撃するとしてもカバー出来る事。
そして、もう1つが彼がこの防御法に踏み切った理由である。
其れは視線。
セラスの視線は真っ直ぐとヘラクスの二の腕から肩にかけて注がれていた。
果たしてこれがフェイントか奇襲に集中し過ぎた仇か、どちらなのかヘラクスには分からぬが構えておいて損は無い。
故に、彼は肩へと防御を集中させたのだ。
幸い、彼の読みは当たっていた。
奇襲する予定であった肩を守られた事にセラスはすぐさま気付き止まろうとするが、攻撃したまま彼の後ろに逃れる予定であり最大まで加速していたが為に止まることも体勢を保つ事も出来ず──「ボフッ」
そんな音を立てつつヘラクスの体と完全に密着する形でぶつかってしまう。
ヘラクスは鍛えている為壁のように全く動じないが双方の間に暫しの硬直と沈黙が流れる。
然し、その沈黙はセラスが木の剣を落とした音により破られる。まるでそれにより気を取り戻したかのように2人はバッと離れ顔を微かに赤くし互いに顔を逸らす。
高鳴る胸、やはり分からぬ感情に困惑しつつあのままで居たら気がおかしくなる。そう本能的に感じ双方退いたのだ。
そんな中、セラスは耳を赤くし恥ずしさを紛らわす為、訓練の為ポニーテールの様に纏めた故に出て来た後れ毛を指でクルクルしている。
先に口を開いたのはヘラクスの方であった。
「セラス...なんだ...その、怪我は無いか?
ほら、俺の体って筋肉だらけで硬いからさ。」
セラスを気に掛けるその言葉。
それを聞いてはセラスは即座に返答する。
「い、いや...大丈夫」
──この後数日間二人の間には若干気不味い雰囲気が流れる事となる。
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