俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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左江内編

別に部屋が汚いんじゃない

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別に部屋が汚いんじゃない

寧ろ一人暮らし成人男性にしては簡素で綺麗な方だと思っている


しかし、置いてあるものが大問題なのだ



テーブルの自分が座る反対方向の壁に琥珀君ズームアップポスターが貼ってあって、周りにも何枚も写真が貼り付けてある

棚にはお気に入りのチェキが何枚も飾ってあって

今までライブ参戦した中で着てきたハッピやうちわペンラも掛けてあるし

推し友から頂いた琥珀君ぬいぐるみが数人机に座っている


…当の本人に見られるのは、かなりマズイ




琥「気にしなくて大丈夫ですよ?それなら、掃除お手伝いします!」

左「いえ!!その、仕舞わなければいけないものが幾つかありまして~…」


推しに推しを片付けさせるってどんな仕打ちだよ
心優しい琥珀君の申し出でも、流石に断らざるを得ない



とは言っても、確かドアの前で立たせるのはアレだしな…

よし、玄関には何も置いて無いし申し訳ないがそこで待ってもらおう…!!


左「あ、玄関までならまだ大丈夫ですので…!」

琥「本当に何度もありがとうございます、お邪魔します…」

左「す、すぐ片付けますので!!!!」


ドタバタと靴を脱いで、慌ててリビングへ入る


ハッピとうちわ達をクローゼットの中に投げ込み
溜まりに溜まって置いてあったライブチケットをファイルラックに挟んで隠す

推し友に頼んで作って貰えた琥珀君ぬいぐるみを手に取って、どこに隠れてもらおうかとワタワタしていたら


左「あーポスター、どうしよう…えーっと、破けたら数日泣くし、上から何かを……!!」

琥「あ、あのぉ…………」

左「あともう少しなので!!!もうちょっとだ…………け……」







玄関で待っているはずの琥珀君が

リビングのドアからひょっこり顔を出していた

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