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第17話
3・いっぽう、そのころ…
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わっせ、わっせ、と、エリクウァルに命じられた大地の精霊は、コルマク王の軍勢も丘の外に運びだしていた。
「精霊たちの避難がてらです。丘から離れなければメイヴの炎の糧になるだけですから」
丘の周りに投げだされた軍勢は、ひどいありさまだ。馬は逃げだし、戦車は焼け焦げ、王の冠も豪奢な金髪からずり落ちかけている。しかしコルマクはエルクウァルからことの経緯を聞くと、顔色を変えて立ちあがった。
「なんと! メイヴが英雄の剣を使ってエリウを滅ぼそうとしているというのか。ディランと琥珀が王妃を止めに向かっているのぢゃな? ならば予も、ここでじっとしているわけにはいかぬではないか!」
「王よ、ダナーの女王に逆らってはなりませぬ」
ドルイドたちは威厳を保とうとしつつ言うが、彼らの衣は古の精霊たちの悪戯で水玉模様にされているし、髭は焦げついてちりちりだ。
「メイヴ女王陛下はさらなる魔力を得て、エリウの大いなる女王になろうとしているのです。その御業を止めることは許されませぬぞ」
「黒こげの島の女王ですか。お笑いですね」
言い放ったのはエルクウァルだ。この場にいる誰よりも涼やかないでたちで、衣には汚れ一つ、皺一つついていないし、長い銀髪に一筋の乱れもない。
ドルイドたちはこの王の庶子を憎々し気に見やったが、エルクウァルは冷たい紫の瞳で彼らをじろっと睨み返し、同じ目をコルマクにも向けた。
「黙っていなさい、役立たずたち。あなたがたが熾火の上で暮らしたいのならどうぞご自由に、ですが、巻き込まれる精霊たちはいい迷惑です」
さらに大きな炎が、丘の頂上から噴きだした。雨のように降ってくる火の粉にドルイドたちは脅え、地に伏せて祈りだしたが、コルマクだけは顔をあげたままエルクウァルと向きあっている。
エルクウァルの見た目は涼し気だが、杖だけは傷ついてボロボロだ。
「なにを見ているんですか、コルマク。さっき言ったようにメイヴの火の粉に触れれば精霊たちは命を吸われるし、精霊使いも死にます。生きていたければできるだけ丘から遠くに逃げなさい」
それだけ言うと、コルマクの視線からうっとうしそうに目を逸らし、丘に向けて杖を構える。コルマクは訊ねた。
「なにをするつもりなのぢゃ。予はまだなんの許しも出しておらぬぞ」
「コルマク。そもそもあなたが僕の母親に手を出したりしなければ、メイヴがここまで怒ることもなかったんです。あなたはダナーの女王を怒らせ、僕の母を見放し、エリウを危機に陥れる原因をつくった。僕はあなたを王などと認めていませんよ。ほんとうに王にふさわしいのは」
「エルクウァル!」
叫んだのはアルティオだ。熊の守り女神とシアヴィル、エルクウァルが併せて丘を囲むように立ち、三点から頂上を睨んでいる。神殿の丘から噴きだす炎はますます勢いを増し、命を奪われた丘が徐々に炭に変わっていく。
エルクウァルが身構えた。口元で言葉を紡ぐと、傷ついた杖が徐々に光を放ち、魔法の力が増していく代わりに、彼の足元の土がくすんで色を失っていく。
「丘を呪い、精霊が近づけないようにします。空気も、大地も、光の精霊も近づけなければここは死んだ土地になりますが、メイヴが力を増すこともできなくなる」
ダナーが英雄の剣をつくった魔法を、シアヴィルが知っていた。精霊の命を吸い取る術だ。剣の代わりにエルクウァルは自らの杖を使い、丘を精霊が恐れる呪いで囲う。
もちろんこの先精霊たちはエルクウァルを恐れ、二度と力を貸してくれることはなくなるだろうが、それでもこれ以外にメイヴを封じ、エリウを救う方法を思いつけなかった。
「光も、空気も……となれば、なかにいるものは窒息してしまうのではないか。エルクウァル、そなたは琥珀姫とディランを殺してしまうつもりなのか!」
「コルマク。あなたのディランは――」
息をしていない人形だから、空気がないくらいで死んだりはしない。
でも、メイヴを滅ぼせば死ぬかもしれない。わかっていても――。
「エルクウァル、急ぎなさい!」
シアヴィルが叫んだ。メイヴの呪われた炎の熱が丘を下り、その空気を吸うだけで力を失いそうだ。
エルクウァルは杖を握りなおす。いまさらコルマクの理解も、愛情も得ようとは欠片ほども思っていないのだから。
「なんとでも。ドルイドもあなたも、呪いの業で目を汚したくなければここから立ち去ることですね」
「エルクウァル……!」
止めたくとも、呪いをかけているものに触れたら自らが汚されるのだ。ドルイドもコルマクも怯えて手出しができない。エルクウァルの足元から腐った地面が丘に向けて広がっていく。
この術が琥珀とディランにとって危険だとわかっていても、これ以外にエルクウァルが彼らの力になれる方法がなかった。空気がなければ窒息する。けれど空気がなければ炎も燃え立たない。琥珀はアルティオの毛皮を被っているから、多少は呪いに抵抗できるはず。
少しでもメイヴの力を削いで、彼らがルーの剣を奪う隙を作れたら――。
「行きます――……!」
エルクウァルが杖を構え、呪文を詠唱する。地を呪う歌。精霊を遠ざけ、大地を死に至らしめる歌。コルマクが耳を塞ぐ。ドルイドが贖罪の文句で呪いを打ち消そうと試みた。
丘に向かって吹く風も、丘から吹き下ろす熱風もいったん止み、焼け焦げる臭いもしなくなった。空が翳り、光が薄れる。メイヴの炎がするすると穴に呑みこまれ、世界の終わりのように辺りが鎮まった瞬間。
光が弾けた。
丘全体が眩しく輝く。光が雪崩をうって広がり、エルクウァルが呪った地面から溢れだした力のようなものが逆流して、ボロボロの杖を砕いた。
「なっ……?」
アルティオもシアヴィルも同じような力の奔流を受けて、立ち尽くしている。
「なんぢゃ、あれは……」
コルマクが呟いた。
丘のてっぺんから光の柱が伸び、空に届いたところで四方に広がる。眩しい光の枝が指を伸ばして絡みあい、空を覆いつくし、枝に蕾をつけて、花を咲かせた。花びらが散って、小さな丸い実が実ったと思うと、熟したようにもげて落ちてくる。丘の上にぱらぱらと降り注ぐ光の実。実が落ちた地面から緑の芽が産まれ、花びらを振りまくために風が蘇り、緑に注がれるための陽光が蘇った。
あっというまに丘を埋め尽くした草のあいだから赤ん坊の精霊がぴょこぴょこと顔を出して、元気よく駆け回りはじめる。エルクウァルに退避させられていた大地の精霊たちが、その風景に喜んで丘に駆け戻った。
『生まれた』『久しぶりに、生まれた。エリウの新しい命』『バロールの魂が還ってきた』
「バロールの……魂……?」
茫然と見あげるエルクウァルの髪にも花びらが落ち、光となって溶けこむ。呪いの呪文でくすみかけていた銀髪に光が戻った。アルティオにも、シアヴィルにも落ちる花びらと光。
光は等しくドルイドにも、コルマクの上にも降り注いでいる。傾いた王冠の上に花びらをためたコルマクが、おずおずとエルクウァルに訊ねた。
「これは、この光はなんぢゃ……? エルクウァル、そなたがしたことか?」
「まさか。そんなはずない。僕が行ったのは呪いですが、この光はまるで」
祝福だった。丘の上からメイヴの炎が消えている。
ということは……、
「琥珀! ディラン!」
エリクウァルが丘に駆けあがる。残りの大勢の精霊たちも一緒に。アルティオと熊のラブも、シアヴィルもそれぞれ頂上に向かい、コルマク王も、王冠から光の花びらをまき散らしながら精霊使いたちのあとを追った。
「精霊たちの避難がてらです。丘から離れなければメイヴの炎の糧になるだけですから」
丘の周りに投げだされた軍勢は、ひどいありさまだ。馬は逃げだし、戦車は焼け焦げ、王の冠も豪奢な金髪からずり落ちかけている。しかしコルマクはエルクウァルからことの経緯を聞くと、顔色を変えて立ちあがった。
「なんと! メイヴが英雄の剣を使ってエリウを滅ぼそうとしているというのか。ディランと琥珀が王妃を止めに向かっているのぢゃな? ならば予も、ここでじっとしているわけにはいかぬではないか!」
「王よ、ダナーの女王に逆らってはなりませぬ」
ドルイドたちは威厳を保とうとしつつ言うが、彼らの衣は古の精霊たちの悪戯で水玉模様にされているし、髭は焦げついてちりちりだ。
「メイヴ女王陛下はさらなる魔力を得て、エリウの大いなる女王になろうとしているのです。その御業を止めることは許されませぬぞ」
「黒こげの島の女王ですか。お笑いですね」
言い放ったのはエルクウァルだ。この場にいる誰よりも涼やかないでたちで、衣には汚れ一つ、皺一つついていないし、長い銀髪に一筋の乱れもない。
ドルイドたちはこの王の庶子を憎々し気に見やったが、エルクウァルは冷たい紫の瞳で彼らをじろっと睨み返し、同じ目をコルマクにも向けた。
「黙っていなさい、役立たずたち。あなたがたが熾火の上で暮らしたいのならどうぞご自由に、ですが、巻き込まれる精霊たちはいい迷惑です」
さらに大きな炎が、丘の頂上から噴きだした。雨のように降ってくる火の粉にドルイドたちは脅え、地に伏せて祈りだしたが、コルマクだけは顔をあげたままエルクウァルと向きあっている。
エルクウァルの見た目は涼し気だが、杖だけは傷ついてボロボロだ。
「なにを見ているんですか、コルマク。さっき言ったようにメイヴの火の粉に触れれば精霊たちは命を吸われるし、精霊使いも死にます。生きていたければできるだけ丘から遠くに逃げなさい」
それだけ言うと、コルマクの視線からうっとうしそうに目を逸らし、丘に向けて杖を構える。コルマクは訊ねた。
「なにをするつもりなのぢゃ。予はまだなんの許しも出しておらぬぞ」
「コルマク。そもそもあなたが僕の母親に手を出したりしなければ、メイヴがここまで怒ることもなかったんです。あなたはダナーの女王を怒らせ、僕の母を見放し、エリウを危機に陥れる原因をつくった。僕はあなたを王などと認めていませんよ。ほんとうに王にふさわしいのは」
「エルクウァル!」
叫んだのはアルティオだ。熊の守り女神とシアヴィル、エルクウァルが併せて丘を囲むように立ち、三点から頂上を睨んでいる。神殿の丘から噴きだす炎はますます勢いを増し、命を奪われた丘が徐々に炭に変わっていく。
エルクウァルが身構えた。口元で言葉を紡ぐと、傷ついた杖が徐々に光を放ち、魔法の力が増していく代わりに、彼の足元の土がくすんで色を失っていく。
「丘を呪い、精霊が近づけないようにします。空気も、大地も、光の精霊も近づけなければここは死んだ土地になりますが、メイヴが力を増すこともできなくなる」
ダナーが英雄の剣をつくった魔法を、シアヴィルが知っていた。精霊の命を吸い取る術だ。剣の代わりにエルクウァルは自らの杖を使い、丘を精霊が恐れる呪いで囲う。
もちろんこの先精霊たちはエルクウァルを恐れ、二度と力を貸してくれることはなくなるだろうが、それでもこれ以外にメイヴを封じ、エリウを救う方法を思いつけなかった。
「光も、空気も……となれば、なかにいるものは窒息してしまうのではないか。エルクウァル、そなたは琥珀姫とディランを殺してしまうつもりなのか!」
「コルマク。あなたのディランは――」
息をしていない人形だから、空気がないくらいで死んだりはしない。
でも、メイヴを滅ぼせば死ぬかもしれない。わかっていても――。
「エルクウァル、急ぎなさい!」
シアヴィルが叫んだ。メイヴの呪われた炎の熱が丘を下り、その空気を吸うだけで力を失いそうだ。
エルクウァルは杖を握りなおす。いまさらコルマクの理解も、愛情も得ようとは欠片ほども思っていないのだから。
「なんとでも。ドルイドもあなたも、呪いの業で目を汚したくなければここから立ち去ることですね」
「エルクウァル……!」
止めたくとも、呪いをかけているものに触れたら自らが汚されるのだ。ドルイドもコルマクも怯えて手出しができない。エルクウァルの足元から腐った地面が丘に向けて広がっていく。
この術が琥珀とディランにとって危険だとわかっていても、これ以外にエルクウァルが彼らの力になれる方法がなかった。空気がなければ窒息する。けれど空気がなければ炎も燃え立たない。琥珀はアルティオの毛皮を被っているから、多少は呪いに抵抗できるはず。
少しでもメイヴの力を削いで、彼らがルーの剣を奪う隙を作れたら――。
「行きます――……!」
エルクウァルが杖を構え、呪文を詠唱する。地を呪う歌。精霊を遠ざけ、大地を死に至らしめる歌。コルマクが耳を塞ぐ。ドルイドが贖罪の文句で呪いを打ち消そうと試みた。
丘に向かって吹く風も、丘から吹き下ろす熱風もいったん止み、焼け焦げる臭いもしなくなった。空が翳り、光が薄れる。メイヴの炎がするすると穴に呑みこまれ、世界の終わりのように辺りが鎮まった瞬間。
光が弾けた。
丘全体が眩しく輝く。光が雪崩をうって広がり、エルクウァルが呪った地面から溢れだした力のようなものが逆流して、ボロボロの杖を砕いた。
「なっ……?」
アルティオもシアヴィルも同じような力の奔流を受けて、立ち尽くしている。
「なんぢゃ、あれは……」
コルマクが呟いた。
丘のてっぺんから光の柱が伸び、空に届いたところで四方に広がる。眩しい光の枝が指を伸ばして絡みあい、空を覆いつくし、枝に蕾をつけて、花を咲かせた。花びらが散って、小さな丸い実が実ったと思うと、熟したようにもげて落ちてくる。丘の上にぱらぱらと降り注ぐ光の実。実が落ちた地面から緑の芽が産まれ、花びらを振りまくために風が蘇り、緑に注がれるための陽光が蘇った。
あっというまに丘を埋め尽くした草のあいだから赤ん坊の精霊がぴょこぴょこと顔を出して、元気よく駆け回りはじめる。エルクウァルに退避させられていた大地の精霊たちが、その風景に喜んで丘に駆け戻った。
『生まれた』『久しぶりに、生まれた。エリウの新しい命』『バロールの魂が還ってきた』
「バロールの……魂……?」
茫然と見あげるエルクウァルの髪にも花びらが落ち、光となって溶けこむ。呪いの呪文でくすみかけていた銀髪に光が戻った。アルティオにも、シアヴィルにも落ちる花びらと光。
光は等しくドルイドにも、コルマクの上にも降り注いでいる。傾いた王冠の上に花びらをためたコルマクが、おずおずとエルクウァルに訊ねた。
「これは、この光はなんぢゃ……? エルクウァル、そなたがしたことか?」
「まさか。そんなはずない。僕が行ったのは呪いですが、この光はまるで」
祝福だった。丘の上からメイヴの炎が消えている。
ということは……、
「琥珀! ディラン!」
エリクウァルが丘に駆けあがる。残りの大勢の精霊たちも一緒に。アルティオと熊のラブも、シアヴィルもそれぞれ頂上に向かい、コルマク王も、王冠から光の花びらをまき散らしながら精霊使いたちのあとを追った。
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