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第一章「チュートリアルダンジョン」
第四話「ニュース」
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佳乃のレベルが上がり家に戻った僕等は、リビングでニュースを見ていた。
いつものように芸能人たちがトークを繰り広げる番組を視聴していると突然、緊急速報が流れはじめた。
『緊急速報です!先程ありました地震の後、東京タワーの確認作業をしていた作業員が、東京タワー地下にて謎の空洞を発見したそうです。
内部を確認しようと入ったところ、謎の声が聞こえその空洞をダンジョンJP-002と呼び、中には謎の巨大生物が存在しているそうです!』
『自衛隊によって現在確認作業が行われておりますが、一般人への東京タワーへの入場は危険がある可能性が大きいため、確認が終わるまで東京タワーへの立ち入りを禁止するとの事です。』
『ナンバーが設定されているため他にもあるのではないかとの推測もされているため、何か情報がありましたら、こちらのダンジョン対策本部へのご連絡をお願いします。』
これには驚いた。
なれる系の日本政府は対策が遅い事に定評があったのにこの迅速な速度、一体何が起きているのだろうか?
でもこの内容って・・・?
「なぁ佳乃、うちのダンジョンも言った方がいいのかな?」
「どうなんだろうね・・・?」
「でも少しだけでもレベルアップしたいよなぁ・・・とりあえず父さん達に電話してみようかな。」
「そうだねーお父さんの判断待った方がいいかも。」
おそらく今父さんは帰宅途中だろうから電話してみた。
「もしもし、父さん?」
『どうした肇、お前がこんな時間に電話なんて珍しい。』
「えっとテレビでダンジョンがどうのってやってるの見た?」
『あぁ、帰る前にLOINニュースで見たけど、それがどうかしたのか?』
「うちにそのダンジョン、僕のクローゼットの中に出来たんだけどこれ政府のあれに電話するべきかなって。」
『はぁ!?それ本当なのか肇!?』
「うん、中は確認したから間違い無いよ。」
『そうか・・・ちなみに中には何がいたんだ?やっぱりスライムとかゴブリンか?』
「いや角の生えたウサギ、ホーンラビットって言うらしいよ。」
『一角ウサギか、ベターだな。』
「うん、それでどうすればいいかなって思って電話したんだ。」
『LOINニュースだと土地の所有者には補償もあるって書いてあったし、電話しても大丈夫だと思うが、俺が電話しようか?』
「中を確認したのは僕だし僕が電話するよ。」
『そうか、じゃあ頼むな。』
「うん、父さんも気をつけて帰ってきてね。」
『ああ、また後でな。』
そして電話を切った僕はニュースでやっていた電話番号へ電話をかけた。
『はい、こちらダンジョン対策本部です。』
「すいません、ダンジョンを見つけたので報告をしたいのですが・・・」
『場所をお伺いしてもよろしいでしょうか?』
「えぇっと、僕の家のクローゼットの中なんですけど・・・。」
「悪戯で電話されては困ります、何分こちらも忙しいですので。」
「えっあの!ちょっと待っ」
あっ、切られた。
どうしよう、一応報告はしたし、探索してもいい、よね?
母さんが帰って来てからダンジョンの事を話したら、とても驚いていた。
家の安全に関わる事なので父さんがその後も色々調べてくれて最悪引越しになるだろうという事になった、まぁ対策本部が信じてくれていないので今は関係無いけど。
もしも土地が国に押さえられても国が補償金を出してくれるそうなので新しい家に移る事になっても安心らしい。
そして、対策本部への電話の事も言ったけれど、今は信じてもらえる要素もない事から少し時間を開けて言うべきだろうとアドバイスをもらった。
ダンジョンの中の事を伝えたら父さんも母さんもなんとも言えない顔をしていた。
けど父さん、何故そわそわしているんですかね。
とりあえず大きな怪我だけはしないように気をつけてくれ、と言われたので安全には一層気をつけて行こうと思う。
流石に今日はダンジョンは疲れたからそろそろ寝ようかな、と考えていたけれど
今日手に入れたホーンラビットの角を細かく砕いてみよう。
好奇心と睡眠欲が勝負して好奇心が勝ってしまったから仕方ないね。
すり鉢とすりこぎを用意してみた。
すり潰すと言えばこの2つが必要だよね。
バットで軽く砕いてから中に入れてみたのはいいけれどすりこぎが負けてしまった。
仕方がないのでバットで思い切り叩き粉々にしてそのままバットですり潰した。
かなり長い時間がかかってしまったけれどなんとか細かく出来た。
この状態の粉に魔石を入れてみる。
この状態でもう一度砕きながらすり潰し混ぜていく。
まるで錬金術をやっているみたいだなぁ
ずっと混ぜていたらかなり混ざってきたので鑑定してみる。
「鑑定」
-------鑑定結果-------
ホーンラビットの魔粉
ホーンラビットの角と魔石を混ぜた粉末
加熱する事で金属とそれ以外を分ける事が出来る物になる。
-------鑑定終了-------
モンスターから金属だって!?
ということはこれ自分で作れるようになればホーンラビットに対して有効な武器に出来るんじゃないだろうか!
金属が気になるけど鉄と比べるとどうなんだろう?
明日試してみよう。
いつものように芸能人たちがトークを繰り広げる番組を視聴していると突然、緊急速報が流れはじめた。
『緊急速報です!先程ありました地震の後、東京タワーの確認作業をしていた作業員が、東京タワー地下にて謎の空洞を発見したそうです。
内部を確認しようと入ったところ、謎の声が聞こえその空洞をダンジョンJP-002と呼び、中には謎の巨大生物が存在しているそうです!』
『自衛隊によって現在確認作業が行われておりますが、一般人への東京タワーへの入場は危険がある可能性が大きいため、確認が終わるまで東京タワーへの立ち入りを禁止するとの事です。』
『ナンバーが設定されているため他にもあるのではないかとの推測もされているため、何か情報がありましたら、こちらのダンジョン対策本部へのご連絡をお願いします。』
これには驚いた。
なれる系の日本政府は対策が遅い事に定評があったのにこの迅速な速度、一体何が起きているのだろうか?
でもこの内容って・・・?
「なぁ佳乃、うちのダンジョンも言った方がいいのかな?」
「どうなんだろうね・・・?」
「でも少しだけでもレベルアップしたいよなぁ・・・とりあえず父さん達に電話してみようかな。」
「そうだねーお父さんの判断待った方がいいかも。」
おそらく今父さんは帰宅途中だろうから電話してみた。
「もしもし、父さん?」
『どうした肇、お前がこんな時間に電話なんて珍しい。』
「えっとテレビでダンジョンがどうのってやってるの見た?」
『あぁ、帰る前にLOINニュースで見たけど、それがどうかしたのか?』
「うちにそのダンジョン、僕のクローゼットの中に出来たんだけどこれ政府のあれに電話するべきかなって。」
『はぁ!?それ本当なのか肇!?』
「うん、中は確認したから間違い無いよ。」
『そうか・・・ちなみに中には何がいたんだ?やっぱりスライムとかゴブリンか?』
「いや角の生えたウサギ、ホーンラビットって言うらしいよ。」
『一角ウサギか、ベターだな。』
「うん、それでどうすればいいかなって思って電話したんだ。」
『LOINニュースだと土地の所有者には補償もあるって書いてあったし、電話しても大丈夫だと思うが、俺が電話しようか?』
「中を確認したのは僕だし僕が電話するよ。」
『そうか、じゃあ頼むな。』
「うん、父さんも気をつけて帰ってきてね。」
『ああ、また後でな。』
そして電話を切った僕はニュースでやっていた電話番号へ電話をかけた。
『はい、こちらダンジョン対策本部です。』
「すいません、ダンジョンを見つけたので報告をしたいのですが・・・」
『場所をお伺いしてもよろしいでしょうか?』
「えぇっと、僕の家のクローゼットの中なんですけど・・・。」
「悪戯で電話されては困ります、何分こちらも忙しいですので。」
「えっあの!ちょっと待っ」
あっ、切られた。
どうしよう、一応報告はしたし、探索してもいい、よね?
母さんが帰って来てからダンジョンの事を話したら、とても驚いていた。
家の安全に関わる事なので父さんがその後も色々調べてくれて最悪引越しになるだろうという事になった、まぁ対策本部が信じてくれていないので今は関係無いけど。
もしも土地が国に押さえられても国が補償金を出してくれるそうなので新しい家に移る事になっても安心らしい。
そして、対策本部への電話の事も言ったけれど、今は信じてもらえる要素もない事から少し時間を開けて言うべきだろうとアドバイスをもらった。
ダンジョンの中の事を伝えたら父さんも母さんもなんとも言えない顔をしていた。
けど父さん、何故そわそわしているんですかね。
とりあえず大きな怪我だけはしないように気をつけてくれ、と言われたので安全には一層気をつけて行こうと思う。
流石に今日はダンジョンは疲れたからそろそろ寝ようかな、と考えていたけれど
今日手に入れたホーンラビットの角を細かく砕いてみよう。
好奇心と睡眠欲が勝負して好奇心が勝ってしまったから仕方ないね。
すり鉢とすりこぎを用意してみた。
すり潰すと言えばこの2つが必要だよね。
バットで軽く砕いてから中に入れてみたのはいいけれどすりこぎが負けてしまった。
仕方がないのでバットで思い切り叩き粉々にしてそのままバットですり潰した。
かなり長い時間がかかってしまったけれどなんとか細かく出来た。
この状態の粉に魔石を入れてみる。
この状態でもう一度砕きながらすり潰し混ぜていく。
まるで錬金術をやっているみたいだなぁ
ずっと混ぜていたらかなり混ざってきたので鑑定してみる。
「鑑定」
-------鑑定結果-------
ホーンラビットの魔粉
ホーンラビットの角と魔石を混ぜた粉末
加熱する事で金属とそれ以外を分ける事が出来る物になる。
-------鑑定終了-------
モンスターから金属だって!?
ということはこれ自分で作れるようになればホーンラビットに対して有効な武器に出来るんじゃないだろうか!
金属が気になるけど鉄と比べるとどうなんだろう?
明日試してみよう。
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