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第一章「チュートリアルダンジョン」
第五話「僕自身のレベル上げ」
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朝になり、今日もまた学校へと登校する僕等学生達。
昨日の大地震などもはや忘れてしまったのではないだろうかと錯覚するくらいに変わらない雰囲気ではあるが、その中に少しずつ非日常が混ざってきている。
そんな中でいつものように教室へと入った僕に友人が声をかけてきた。
「おい、肇!昨日の緊急速報は見たか?」
友人の樹がテンションが既に最高の状態で話しかけてきた。
「勿論見たよ、東京タワーどころか東京ですらなかなか行かないからなんとも言えないけどねー。」
僕らが住んでるのは岐阜県、東京なんて行くためには往復で軽く万が飛ぶので気軽に行ける場所じゃない。
「だよなーこっちにもあれば絶対行くんだけどなぁ!」
あるんだよなぁ・・・
「きっとそのうち情報の公開が来るだろうし待ってようよ、正式に入れるってなった時のほうが気分もいいだろ?」
「だなー」
「でもさ、先に入れてさ、他の人よりレベル上げれたらさ絶対有利だと思うんだよな・・・家の近く探してみようかな。」
言っていることは分かるけど、それが出来る自分に少し罪悪感を感じる。
流石に探すのは止められないな。
「せめてバットとかヘルメットは持っていったほうがいいんじゃないか?防具と武器ってダンジョンに必須でしょ?」
少しアドバイスをしておこう、流石にこれくらいで行ったことはバレないだろうし。
「おっ!そういえばそうだな!昔使ってたやつあるし、バットケースに入れておけばそうそう言われないよな!」
「備えあれば憂いなしって言うしね、それがいいと思うよ。」
そして予鈴が鳴る。
「おっと、もう予鈴か、んじゃ席戻るわ!」
樹が席へ戻っていく。
「おうよ、勉強面倒だけど今日も頑張っていこうぜ。」
「だな!」
そうして今日も一日が過ぎていく。
そして6限目も終わり、いつものように皆が家に帰宅する。
だけど樹はこれからバイトだそうだ。
学費を自分で出しているらしいから本当に大変だと思う。
僕も今日は違う、久しぶりの寄り道だ。
最近では東京ハンヅでビーカーなどの理科実験器具を購入出来るようなのでお小遣いの範囲で購入する事にしたのである。
今のところ購入するものはビーカーくらいだろうか?
セットがあれば購入してもいいかもしれない。
久しぶりの東京ハンヅに到着した僕は理科実験セットという物が売っていたのでそれを購入し、家へと帰った。
家へと帰ったあとは学校で出された課題を先に終わらせる。
学校の事もしっかりとやっておかないと親にどやされちゃうしね。
全て終わらせて夜ご飯を食べてからダンジョンへ潜る準備を始める。
お風呂はダンジョンの後、汗かくだろうし。
バットとヘルメットを身につけて、お腹の部分には雑誌を入れて万が一に備えておく。
動きを阻害されないように固めでなおかつ薄目の本を選ぶ。
準備も出来たので早速中に入る。
時間も少ないのでサクッとレベルを上げたい。
昨日佳乃のレベルを上げたようにやればきっとすぐにレベルも上げられるはず。
階段を降りてすぐの場所には何故かモンスターはいない、だからすぐに先へと進みホーンラビットを探す。
ただし、壁際を歩くのは忘れない。
壁際を歩くのは僕の攻略法の要だから。
歩いて数分くらいでホーンラビットが現れた。
「ヴー!ヴー!」
また威嚇から始まる戦闘、そして僕もまた壁を背にホーンラビットに相対する。
ホーンラビットが脚に力を入れたのを確認したら、すぐに横に飛ぶ。
「ヴ!!!!」
案の定壁に激突し気絶するホーンラビット。
その隙に角を攻撃する。
呆気なくホーンラビットはドロップ品へと変わる。
「この調子なら1時間くらいで結構倒せるかな?」
「おっと次のホーンラビットが来たみたいだ、さーてレベル上げ頑張るかな!」
同じ要領でずっとホーンラビットを倒し続ける。
気付けば2時間ほどやり続けていた、おそらく100匹ほど倒しただろうか。
何故かレベルは20まで上がっていたのだが、明らかに上がりすぎな気がする。
レベルが上がるにつれて自分の身体能力がグングン伸びているのが分かる。
流石にこれ以上時間をかけるのはまずいだろうし部屋に戻ろう。
部屋にはすぐ戻れたけど、ホーンラビットの魔粉を加熱する事を忘れていた。
ビーカーの中に魔粉を入れて加熱した、のだけど様子がおかしい、金属が分離するのではなかったのだろうか?
「ん?おかしいな?もう一回鑑定してみるかな」
「鑑定」
-------鑑定結果-------
分離材
ホーンラビットの角と魔石を混ぜた粉末を加熱したもの。
溶解した金属に入れ混ぜると不純物を完全に取り除く事が出来る。
-------鑑定終了-------
えっ?金属じゃなくてコークスの代わり?
よく考えたらそうだよね、ウサギの角に金属なんてある訳が無いよね。
でもこれ、どうしよう。
まぁ一旦置いておいてステータスを見ようと思う。
「鑑定」
-------鑑定結果-------
名前:伊吹肇
年齢:18
職業:なし(転職可能)
LV20
HP:120
MP:105
STR:25
DEX:24
INT:23
AGI:23
LUC:24
スキル
鑑定
成長促進
迅速 消費MP2-7(AGIを1.5倍~2倍にする)
鼓舞 消費MP2-7(STRを1.5倍~2倍にする)
称号
未知を歩みし先駆者(成長促進)
ファーストキル(迅速)
勇気を持ちし者(鼓舞)
-------鑑定終了-------
「明らかにステータスが上がっているな・・・」
そして職業のところを見て気付いた
「転職可能?」
一体どうやってやるんだろう?
昨日の大地震などもはや忘れてしまったのではないだろうかと錯覚するくらいに変わらない雰囲気ではあるが、その中に少しずつ非日常が混ざってきている。
そんな中でいつものように教室へと入った僕に友人が声をかけてきた。
「おい、肇!昨日の緊急速報は見たか?」
友人の樹がテンションが既に最高の状態で話しかけてきた。
「勿論見たよ、東京タワーどころか東京ですらなかなか行かないからなんとも言えないけどねー。」
僕らが住んでるのは岐阜県、東京なんて行くためには往復で軽く万が飛ぶので気軽に行ける場所じゃない。
「だよなーこっちにもあれば絶対行くんだけどなぁ!」
あるんだよなぁ・・・
「きっとそのうち情報の公開が来るだろうし待ってようよ、正式に入れるってなった時のほうが気分もいいだろ?」
「だなー」
「でもさ、先に入れてさ、他の人よりレベル上げれたらさ絶対有利だと思うんだよな・・・家の近く探してみようかな。」
言っていることは分かるけど、それが出来る自分に少し罪悪感を感じる。
流石に探すのは止められないな。
「せめてバットとかヘルメットは持っていったほうがいいんじゃないか?防具と武器ってダンジョンに必須でしょ?」
少しアドバイスをしておこう、流石にこれくらいで行ったことはバレないだろうし。
「おっ!そういえばそうだな!昔使ってたやつあるし、バットケースに入れておけばそうそう言われないよな!」
「備えあれば憂いなしって言うしね、それがいいと思うよ。」
そして予鈴が鳴る。
「おっと、もう予鈴か、んじゃ席戻るわ!」
樹が席へ戻っていく。
「おうよ、勉強面倒だけど今日も頑張っていこうぜ。」
「だな!」
そうして今日も一日が過ぎていく。
そして6限目も終わり、いつものように皆が家に帰宅する。
だけど樹はこれからバイトだそうだ。
学費を自分で出しているらしいから本当に大変だと思う。
僕も今日は違う、久しぶりの寄り道だ。
最近では東京ハンヅでビーカーなどの理科実験器具を購入出来るようなのでお小遣いの範囲で購入する事にしたのである。
今のところ購入するものはビーカーくらいだろうか?
セットがあれば購入してもいいかもしれない。
久しぶりの東京ハンヅに到着した僕は理科実験セットという物が売っていたのでそれを購入し、家へと帰った。
家へと帰ったあとは学校で出された課題を先に終わらせる。
学校の事もしっかりとやっておかないと親にどやされちゃうしね。
全て終わらせて夜ご飯を食べてからダンジョンへ潜る準備を始める。
お風呂はダンジョンの後、汗かくだろうし。
バットとヘルメットを身につけて、お腹の部分には雑誌を入れて万が一に備えておく。
動きを阻害されないように固めでなおかつ薄目の本を選ぶ。
準備も出来たので早速中に入る。
時間も少ないのでサクッとレベルを上げたい。
昨日佳乃のレベルを上げたようにやればきっとすぐにレベルも上げられるはず。
階段を降りてすぐの場所には何故かモンスターはいない、だからすぐに先へと進みホーンラビットを探す。
ただし、壁際を歩くのは忘れない。
壁際を歩くのは僕の攻略法の要だから。
歩いて数分くらいでホーンラビットが現れた。
「ヴー!ヴー!」
また威嚇から始まる戦闘、そして僕もまた壁を背にホーンラビットに相対する。
ホーンラビットが脚に力を入れたのを確認したら、すぐに横に飛ぶ。
「ヴ!!!!」
案の定壁に激突し気絶するホーンラビット。
その隙に角を攻撃する。
呆気なくホーンラビットはドロップ品へと変わる。
「この調子なら1時間くらいで結構倒せるかな?」
「おっと次のホーンラビットが来たみたいだ、さーてレベル上げ頑張るかな!」
同じ要領でずっとホーンラビットを倒し続ける。
気付けば2時間ほどやり続けていた、おそらく100匹ほど倒しただろうか。
何故かレベルは20まで上がっていたのだが、明らかに上がりすぎな気がする。
レベルが上がるにつれて自分の身体能力がグングン伸びているのが分かる。
流石にこれ以上時間をかけるのはまずいだろうし部屋に戻ろう。
部屋にはすぐ戻れたけど、ホーンラビットの魔粉を加熱する事を忘れていた。
ビーカーの中に魔粉を入れて加熱した、のだけど様子がおかしい、金属が分離するのではなかったのだろうか?
「ん?おかしいな?もう一回鑑定してみるかな」
「鑑定」
-------鑑定結果-------
分離材
ホーンラビットの角と魔石を混ぜた粉末を加熱したもの。
溶解した金属に入れ混ぜると不純物を完全に取り除く事が出来る。
-------鑑定終了-------
えっ?金属じゃなくてコークスの代わり?
よく考えたらそうだよね、ウサギの角に金属なんてある訳が無いよね。
でもこれ、どうしよう。
まぁ一旦置いておいてステータスを見ようと思う。
「鑑定」
-------鑑定結果-------
名前:伊吹肇
年齢:18
職業:なし(転職可能)
LV20
HP:120
MP:105
STR:25
DEX:24
INT:23
AGI:23
LUC:24
スキル
鑑定
成長促進
迅速 消費MP2-7(AGIを1.5倍~2倍にする)
鼓舞 消費MP2-7(STRを1.5倍~2倍にする)
称号
未知を歩みし先駆者(成長促進)
ファーストキル(迅速)
勇気を持ちし者(鼓舞)
-------鑑定終了-------
「明らかにステータスが上がっているな・・・」
そして職業のところを見て気付いた
「転職可能?」
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