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序章
5幕 どう思う?
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直後、本物のオズヴァルト・ゼルキアンに、目いっぱい踏みつけられた肉塊が、哀れな声を上げる。
誰も同情しなかった。
「ゆえに私の命数は少ない。よって、」
誰かが口を挟む隙も与えず、拾い上げた悪魔の角を、胸の高さまで持ち上げる。
「早急にやるべきことを終わらせよう」
言うなり。
城内のマナが、歪んだ。
彼が手にした悪魔の角を中心に。
同時に、そこへ宿ったもの。…それが。
―――――力こそがすべてである魔族たちが求めてやまないものだ。
察した魔族の男は、貴族たることも忘れ、叫んだ。
「それを渡せ…貴様には不要のものだろうが!」
オズヴァルトはすげなく言い返す。
「悪魔に渡す義理もない」
なにより、このような力を手に入れた悪魔など、新たな災厄に過ぎない。
そんなものを好き好んで生み出す必要性などこの場の誰も感じなかった。
「実は、災厄には、形がないから、封じるので手いっぱいだったのだ。滅ぼすには」
オズヴァルトは淡々と言葉を紡いだ。
「私の力だけでは足りない。礼を言うよ、君。この媒体があれば、完璧だ。力に満ちた器だ。これなら、災厄もこの中へ収まりきる。もしや傍系の王族かね」
触れた手を通して、折れた角へ力が流し込まれている。災厄の力が。
完全に器を移動するのに、それほど時間はかからなかった。
予定調和と言わんばかりの、オズヴァルトの行動に、魔族の男は違和感を覚え―――――刹那、ぞっとなる。
「まさか」
喘ぐように口を開いた。
「これを、待っていたのか」
魔族の男の全身から血の気が引く。
オズヴァルトは、体温の低そうな声で冷淡に呟いた。
「さあ、どう思う?」
オズヴァルトが魔族の角を握り締める手に、力がこもったのが、階段下からでも魔族の男の目に映る。
「よせ」
知らず、彼は首を横に振った。
オズヴァルトの手の内で、みしり、角にひびが入る。常人の力ではない。
実際、あれは普通の握力ではなく、魔力で精妙に強化された力だ。
その長い指が、角にめり込んでいく。
「やめろ、それ以上すれば」
咄嗟に、懇願するような声が、魔族の口からこぼれた。
しかし、それは誰の耳にも届かない。
気づけば、周囲は静まり返っていた。
苛烈な力を持つ魔人たちは、全員が、子供のように無垢な、期待に満ちた眼差しを、オズヴァルトの手元に向けていた。
渦中の男は、どこまでの気怠げな声で低く告げる。
「災厄は塵に還す」
尋常でない荒れ狂う意思に満ちた力が、折れた角の中に感じられる。
あの状態ならば、災厄を食らうことは簡単だ。
にもかかわらず、この状況で手も足も出ないとは!
しかもこれによって、間違いなく、―――――災厄は消滅する。
…これが。
これこそが、あの男の狙いだったのだ。
では最初から、事の成り行きは仕組まれていたのだろうか。
疑念を抱いた魔族の男の目に、オズヴァルトを見上げ、彼を誇り、勝利を確信した魔人たちの表情が映る。
不意に、魔族を拘束した二人のうち、執事の男が、魔族にだけ聴こえるように告げた。
「この五年の間、我が君は時折、」
歓喜に上ずった声で。そのくせ。
魔族の男を叩きのめす悪意に満ちた口調で。
「目覚め、我ら下僕に命令を授けて下さっていました」
優し気な容姿をしていながら、相手に絶望を与えることが上手な男のようだ。…魔族を上回る残酷さ。
…では。
―――――ならば。
世間は完全に、騙されていたのか。
オズヴァルト・ゼルキアンは堕ちた英雄どころか。
この五年、屈辱の中、虎視眈々と牙を隠し、爪を研いでいた狩人なのだ。
そこに居合わせた魔族の男は、餌にかかった間抜けな獲物。
即ち、高位貴族である魔族を、災厄の器にし、―――――そうすることで、今度こそ災厄を確実に滅ぼすことが、彼の狙いであったなら。
この地へ災厄を収束させたことも。
取りに足りない魔族に憑依されたことも。
城内の者すべてが魔人となったことも、彼等がこの数年のうちに大陸一帯に巨大な情報組織を形成し、かつ世界経済の一部を担うほどになったことも。
…すべては。
(近寄るべきではなかったのだ)
―――――だがなにもかも、今更だった。
魔族の男は、利用された悔しさに、咆哮した。
「オズヴァルト・ゼルキアン!!!」
熱波のように放たれた憎悪に、
「悪いが」
階段上の男は、一つも動じず、傲然と魔族の男を見下ろした。
「私は、多くの祈りと共にここにいるのだ―――――やり遂げずには死ねぬよ」
まったく冷え切った声で、そのくせ、情熱に満ちた台詞を口にする。
魔人たちは、祈るように彼を見上げ。
魔族の男は一人、身体を冷たくした。
きっと、魔族たちは、誰もすぐには信じられないだろう。
オズヴァルト・ゼルキアンが生きているなど。
その身に宿るのは、精神体の魔族だと、魔族たちはこの瞬間にも未だ信じているはずだ。
オズヴァルト・ゼルキアン、この規格外の男の狙いが、もし、さらなる先を見据えたそこにあったのだとすれば。
ぞっとした。
今後、オズヴァルト・ゼルキアンを舐めて近寄った魔族は、すべからく―――――。
今。
オズヴァルトの手の内で、折れた魔族の角が、みしみしと音を立ててひび割れていく。
魔力で強化された掌の中、さらにオズヴァルト自身の力を角に流し込んでいる結果、それはもうすぐ灰になるだろう。中に収められた災厄ごと。
もちろん、ソレは災厄本体ではなく、一部に過ぎない。
だが、人知を遥かに超えた暴威だ。
個人で対応するには、限度がある。
にもかかわらず、まさに目の前で、個人の力で災厄の一部は駆除されようとしていた。
…あり得ない事態だ。だが。
(千年以上生きていると言われる魔女クロエ―――――女帝と呼ばれるあの女傑が、この男が誕生した時から、注視していたという話があるが…)
その危険性を、軽視してはいけなかったのだ。
後悔しても、後の祭りである。かくなる上は。
ここを無事に生き延びる以外、方法はなかった。
格上の魔人たちによる厳重な拘束は、簡単には緩みそうになかったが。
魔族の男は、周囲の状況を必死で探る。
逃亡に失敗すれば、オズヴァルトが身内である魔人を痛めつけた魔族に慈悲を見せるはずはなかった。…逃げなければ。
周囲の状況を探れば。
魔人たちは、オズヴァルトが角を破壊する光景を、固唾を呑んで見つめていた。
彼等は待っていた。
待って、いたのだ。この時を。
魔人たちの眼差しに、態度に、吐息に。
強い祈りがこもっていた。願いに似た何かが。
叶わないと打ち捨てようとして、捨てきれず、握り締めてきた微かな希望が、今。
かなえられようとしている。
誰も同情しなかった。
「ゆえに私の命数は少ない。よって、」
誰かが口を挟む隙も与えず、拾い上げた悪魔の角を、胸の高さまで持ち上げる。
「早急にやるべきことを終わらせよう」
言うなり。
城内のマナが、歪んだ。
彼が手にした悪魔の角を中心に。
同時に、そこへ宿ったもの。…それが。
―――――力こそがすべてである魔族たちが求めてやまないものだ。
察した魔族の男は、貴族たることも忘れ、叫んだ。
「それを渡せ…貴様には不要のものだろうが!」
オズヴァルトはすげなく言い返す。
「悪魔に渡す義理もない」
なにより、このような力を手に入れた悪魔など、新たな災厄に過ぎない。
そんなものを好き好んで生み出す必要性などこの場の誰も感じなかった。
「実は、災厄には、形がないから、封じるので手いっぱいだったのだ。滅ぼすには」
オズヴァルトは淡々と言葉を紡いだ。
「私の力だけでは足りない。礼を言うよ、君。この媒体があれば、完璧だ。力に満ちた器だ。これなら、災厄もこの中へ収まりきる。もしや傍系の王族かね」
触れた手を通して、折れた角へ力が流し込まれている。災厄の力が。
完全に器を移動するのに、それほど時間はかからなかった。
予定調和と言わんばかりの、オズヴァルトの行動に、魔族の男は違和感を覚え―――――刹那、ぞっとなる。
「まさか」
喘ぐように口を開いた。
「これを、待っていたのか」
魔族の男の全身から血の気が引く。
オズヴァルトは、体温の低そうな声で冷淡に呟いた。
「さあ、どう思う?」
オズヴァルトが魔族の角を握り締める手に、力がこもったのが、階段下からでも魔族の男の目に映る。
「よせ」
知らず、彼は首を横に振った。
オズヴァルトの手の内で、みしり、角にひびが入る。常人の力ではない。
実際、あれは普通の握力ではなく、魔力で精妙に強化された力だ。
その長い指が、角にめり込んでいく。
「やめろ、それ以上すれば」
咄嗟に、懇願するような声が、魔族の口からこぼれた。
しかし、それは誰の耳にも届かない。
気づけば、周囲は静まり返っていた。
苛烈な力を持つ魔人たちは、全員が、子供のように無垢な、期待に満ちた眼差しを、オズヴァルトの手元に向けていた。
渦中の男は、どこまでの気怠げな声で低く告げる。
「災厄は塵に還す」
尋常でない荒れ狂う意思に満ちた力が、折れた角の中に感じられる。
あの状態ならば、災厄を食らうことは簡単だ。
にもかかわらず、この状況で手も足も出ないとは!
しかもこれによって、間違いなく、―――――災厄は消滅する。
…これが。
これこそが、あの男の狙いだったのだ。
では最初から、事の成り行きは仕組まれていたのだろうか。
疑念を抱いた魔族の男の目に、オズヴァルトを見上げ、彼を誇り、勝利を確信した魔人たちの表情が映る。
不意に、魔族を拘束した二人のうち、執事の男が、魔族にだけ聴こえるように告げた。
「この五年の間、我が君は時折、」
歓喜に上ずった声で。そのくせ。
魔族の男を叩きのめす悪意に満ちた口調で。
「目覚め、我ら下僕に命令を授けて下さっていました」
優し気な容姿をしていながら、相手に絶望を与えることが上手な男のようだ。…魔族を上回る残酷さ。
…では。
―――――ならば。
世間は完全に、騙されていたのか。
オズヴァルト・ゼルキアンは堕ちた英雄どころか。
この五年、屈辱の中、虎視眈々と牙を隠し、爪を研いでいた狩人なのだ。
そこに居合わせた魔族の男は、餌にかかった間抜けな獲物。
即ち、高位貴族である魔族を、災厄の器にし、―――――そうすることで、今度こそ災厄を確実に滅ぼすことが、彼の狙いであったなら。
この地へ災厄を収束させたことも。
取りに足りない魔族に憑依されたことも。
城内の者すべてが魔人となったことも、彼等がこの数年のうちに大陸一帯に巨大な情報組織を形成し、かつ世界経済の一部を担うほどになったことも。
…すべては。
(近寄るべきではなかったのだ)
―――――だがなにもかも、今更だった。
魔族の男は、利用された悔しさに、咆哮した。
「オズヴァルト・ゼルキアン!!!」
熱波のように放たれた憎悪に、
「悪いが」
階段上の男は、一つも動じず、傲然と魔族の男を見下ろした。
「私は、多くの祈りと共にここにいるのだ―――――やり遂げずには死ねぬよ」
まったく冷え切った声で、そのくせ、情熱に満ちた台詞を口にする。
魔人たちは、祈るように彼を見上げ。
魔族の男は一人、身体を冷たくした。
きっと、魔族たちは、誰もすぐには信じられないだろう。
オズヴァルト・ゼルキアンが生きているなど。
その身に宿るのは、精神体の魔族だと、魔族たちはこの瞬間にも未だ信じているはずだ。
オズヴァルト・ゼルキアン、この規格外の男の狙いが、もし、さらなる先を見据えたそこにあったのだとすれば。
ぞっとした。
今後、オズヴァルト・ゼルキアンを舐めて近寄った魔族は、すべからく―――――。
今。
オズヴァルトの手の内で、折れた魔族の角が、みしみしと音を立ててひび割れていく。
魔力で強化された掌の中、さらにオズヴァルト自身の力を角に流し込んでいる結果、それはもうすぐ灰になるだろう。中に収められた災厄ごと。
もちろん、ソレは災厄本体ではなく、一部に過ぎない。
だが、人知を遥かに超えた暴威だ。
個人で対応するには、限度がある。
にもかかわらず、まさに目の前で、個人の力で災厄の一部は駆除されようとしていた。
…あり得ない事態だ。だが。
(千年以上生きていると言われる魔女クロエ―――――女帝と呼ばれるあの女傑が、この男が誕生した時から、注視していたという話があるが…)
その危険性を、軽視してはいけなかったのだ。
後悔しても、後の祭りである。かくなる上は。
ここを無事に生き延びる以外、方法はなかった。
格上の魔人たちによる厳重な拘束は、簡単には緩みそうになかったが。
魔族の男は、周囲の状況を必死で探る。
逃亡に失敗すれば、オズヴァルトが身内である魔人を痛めつけた魔族に慈悲を見せるはずはなかった。…逃げなければ。
周囲の状況を探れば。
魔人たちは、オズヴァルトが角を破壊する光景を、固唾を呑んで見つめていた。
彼等は待っていた。
待って、いたのだ。この時を。
魔人たちの眼差しに、態度に、吐息に。
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