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圏ガクの夏休み
鬼ごっこ
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いつまでも先輩を引き止めていたかったが、時間は容赦なく流れていく。外はバスの第二便を待つ二年でざわつき出し、自分の腕時計を確認した先輩は少し慌てて立ち上がった。このバスに乗り遅れるとさすがにヤバイらしく、最終便まで先輩を引き止めるのは早々に諦めた。
三年を送り届け、再び舞い戻ってきたバスのクラクションが、先輩との別れの時を運んできた。
伸ばしそうになった手を握りしめ、先輩の背中に素っ気なく「じゃあ、オレ部屋に戻る」と言うと、先輩はちゃんと体ごと振り返って「ん、またな」と笑って見せた。
先輩の背中が見えなくなると、急に寂しさが込み上げてきて、ポケットの中に入れた鍵を思い切り握りしめる。住人の半分がいなくなった旧館の静かな廊下で、オレは暫くボーッと突っ立っていた。
バスの出発を告げるクラクションに体がビクッと震える。震えは伝播し、膝の力も抜けて廊下に跪いてしまいそうになったが、なんとか自力で立っていられたのは、事務室からひょっこり顔を出した由々式の姿が目に入ったからだった。
一年が出発するのに乗じて、姿をくらまそうと思っていたが、それは叶わなかった。残留組は残留組で色々と説明があるらしく、食堂に集まるよう担任から放送があったのだ。
ちょうど一年のバスが出発する頃、オレは居心地の悪い視線に晒されながら、この後どう逃げ切るかを頭の中で練っていた。殆どの生徒が帰省する中、オレみたく残っているのは二十人ほど。オレ以外は、ほぼ向田の取り巻き連中だ。しかも普段は皆元やスバルを相手にしている、向田の用心棒みたいな事をやってるデカイ奴らばかり揃っている。
オレが残るのを知って、わざわざ残したんじゃないかと思いたくなる布陣にうんざりした。
不愉快なざわめきを背中で聞きながら待っていると、それを蹴散らすような足音を響かせ担任が食堂にやってきた。さっき部屋を訪ねて来てくれた時とは違い、その表情は不機嫌が滲みまくり、食堂に集まった一年を一瞬で黙らせる。
オリエンテーションの時と同じく、真正面の席に座っていたオレの机に、配れとばかりにプリントが投げて寄越された。自分の分を取って後ろの方に固まっている他の奴らに渡すため席を立とうとすると、担任が話しを聞く気があるのかとキレた為、全体的に前へと寄って来たので、適当な所に置いて席へ戻った。
席に戻り、プリントに軽く目を通す。そこに書かれていたのは、夏休みであっても逃れられない家畜のお仕事についてだった。とは言え、寮内の普段割り当てられている仕事はない。洗濯はもちろん食事も全て個人で行う事になっており、共有スペースの掃除についてのみ、毎週金曜日に全員で行うようだ。
「この夏お前らに食う寝るを提供して下さる地元の方たちの為に、死ぬ気で働いてもらう」
担任の言ってる事を要約するとこうだ。オレらの一夏の生活費(主に食費)を何故か地元の人が負担してくれるらしく、その見返りに労働力を提供する、と。
プリントには、毎朝五時には下山を完了させると書かれている。毎朝五時……下山までに三十分以上はかかるはずだから、毎朝四時起きか? 夏休みとは名ばかりのハードなスケジュールだった。
翌日から実施との事。簡潔に、有無を言わせぬ迫力でそれだけ伝達すると、担任は食堂にある一角、オレが必死で視界に入れまいとしていた不吉な段ボールを軽々と持ち上げた。机に投げるように置くと、嫌な予感が的中してしまった事を知る。盛大に缶がぶつかる音がした。
「これが今晩の晩飯だ。三種類あるから一個ずつ取っていけ」
食事すら苦行にしかならんのか。最近はご無沙汰だった缶詰の味を思い出し、一人絶望を味わっていると、担任はガハハと豪快に笑い飛ばした。
「まともな飯にありつきたいなら、毎日ちゃんとお勤めをまっとうする事だ。でなけりゃ、毎食コレだぞ」
恐らく、残っている連中は、オレと同じく配給を利用していた奴らも多いのだろう。後ろから聞こえてくる悲鳴にも似た文句に、思わず共感してしまった。
缶詰を素早く手に取り、文句を垂れる奴らの横を通り過ぎる。本当にサバイバルじみた一ヶ月になりそうだと、背後に注意を向けつつ、オレは静かに食堂を後にした。
廊下に出て、そのまま正面の玄関へ直行する。勢いよく簀の子を踏み鳴らし外へ出るなり、すぐ側にある事務所の窓から静かに寮内に戻った。廊下からは死角になる机の下へ滑り込み、自分の荷物を確保しながら、様子を窺う。
予想通り、オレの後を追って食堂を出て来た奴らの足音が、外と廊下、両方から聞こえてきた。統率する奴が不在のせいか、すでに何処を探すかで口論している。
バカみたいに騒いでくれるおかげで、逃げるのは難しくなさそうだが、これが一ヶ月の間ずっと続くのかと思うと憂鬱だった。
オレは自分のスポーツバッグを抱え込み、暑さでクラクラしながらも机の下でジッと我慢する。
夏休みだろうと、残留する生徒は自室で寝起きする事になっているので、オレが荷物を抱えて歩き回っていると目立つと思い、由々式に頼んで先に運び込んで貰っていたのだ。
「そう言えば、なんか餞別がどうとか言ってたな」
別れ際、そんな事を言っていたのを思い出し、スポーツバッグを開き確認すると、一番上にノートでも入りそうな大きさの茶封筒が一つ入っていた。それらしい店に持ち込めば、当座は凌げるとか言ってたから、金目の物ならしいが、一体何が入っているのやら。
「………………」
封のしていない封筒から出て来たのは、一冊の冊子と一枚のカードだった。冊子の中身は無修正のエロマンガで、カードの方は半裸の幼女が練乳に塗れて半泣きになっている絵が描かれていた。裏返して見ると、その幼女のカードはテレホンカードならしいが、これをどうしろと言うのか。ゴミ箱に放り込んでおくかと一瞬思ったが、どうにも踏ん切りが付かず、空っぽの財布に一応入れておく事にした。
「てか、あいつオタクだったのか」
軽く流し見るつもりで冊子をペラペラ捲っていたのだが、初めて見るエロマンガにちょっと興奮して時間を忘れて没頭してしまった。一通り読み終わり、フーッと息を吐く。うん、ありがたくズリネタに使わせてもらおう。身内の心遣いを大事に荷物の中へとしまい込み、オレは下半身へと集まった血の気を散らす為、机の下から這い出し、丸まっていた背中を思い切り伸ばす。足首を回し屈伸も何度か。
鈍っていた感覚が戻り、意識を切り替え、行動を開始する。ポケットに手を突っ込むと、指先に先輩の部屋の鍵が触れた。
「まずは荷物を置きに行くか」
走る時、邪魔にならないよう、体に荷物を固定する。中身が衣類だけなので、少々飛び跳ねても気になるような音は鳴らない。今日の夕食は、しっかり服に埋めたので、缶詰がぶつかって音を立てる事もない。
事務所の扉を少しだけ開き、周囲の状況を耳で確認すると、静けさの戻った廊下は、開かれた窓から入る虫の声だけが響いていた。
先輩の部屋までのルートを頭の中に思い描く。キャンプの準備をする時、人目を避けて敷地内を漁りまくったので、身を隠せる場所や死角になってやり過ごせる場所は、しっかりと頭の中に入っている。キャンプ準備中の事を思い出して、オレは少し笑ってしまった。先輩直伝の逃走ルートには、ガラクタ収集しているのを教師に見つかった時に、何度も助けられているのだ。
「大丈夫だ。あんな奴らに捕まったりしない」
ポケットの中の鍵を一度ギュッと握り、小さく息を吐くと、自信の表れか、自然と口端がグッと持ち上がるのが分かった。
三年を送り届け、再び舞い戻ってきたバスのクラクションが、先輩との別れの時を運んできた。
伸ばしそうになった手を握りしめ、先輩の背中に素っ気なく「じゃあ、オレ部屋に戻る」と言うと、先輩はちゃんと体ごと振り返って「ん、またな」と笑って見せた。
先輩の背中が見えなくなると、急に寂しさが込み上げてきて、ポケットの中に入れた鍵を思い切り握りしめる。住人の半分がいなくなった旧館の静かな廊下で、オレは暫くボーッと突っ立っていた。
バスの出発を告げるクラクションに体がビクッと震える。震えは伝播し、膝の力も抜けて廊下に跪いてしまいそうになったが、なんとか自力で立っていられたのは、事務室からひょっこり顔を出した由々式の姿が目に入ったからだった。
一年が出発するのに乗じて、姿をくらまそうと思っていたが、それは叶わなかった。残留組は残留組で色々と説明があるらしく、食堂に集まるよう担任から放送があったのだ。
ちょうど一年のバスが出発する頃、オレは居心地の悪い視線に晒されながら、この後どう逃げ切るかを頭の中で練っていた。殆どの生徒が帰省する中、オレみたく残っているのは二十人ほど。オレ以外は、ほぼ向田の取り巻き連中だ。しかも普段は皆元やスバルを相手にしている、向田の用心棒みたいな事をやってるデカイ奴らばかり揃っている。
オレが残るのを知って、わざわざ残したんじゃないかと思いたくなる布陣にうんざりした。
不愉快なざわめきを背中で聞きながら待っていると、それを蹴散らすような足音を響かせ担任が食堂にやってきた。さっき部屋を訪ねて来てくれた時とは違い、その表情は不機嫌が滲みまくり、食堂に集まった一年を一瞬で黙らせる。
オリエンテーションの時と同じく、真正面の席に座っていたオレの机に、配れとばかりにプリントが投げて寄越された。自分の分を取って後ろの方に固まっている他の奴らに渡すため席を立とうとすると、担任が話しを聞く気があるのかとキレた為、全体的に前へと寄って来たので、適当な所に置いて席へ戻った。
席に戻り、プリントに軽く目を通す。そこに書かれていたのは、夏休みであっても逃れられない家畜のお仕事についてだった。とは言え、寮内の普段割り当てられている仕事はない。洗濯はもちろん食事も全て個人で行う事になっており、共有スペースの掃除についてのみ、毎週金曜日に全員で行うようだ。
「この夏お前らに食う寝るを提供して下さる地元の方たちの為に、死ぬ気で働いてもらう」
担任の言ってる事を要約するとこうだ。オレらの一夏の生活費(主に食費)を何故か地元の人が負担してくれるらしく、その見返りに労働力を提供する、と。
プリントには、毎朝五時には下山を完了させると書かれている。毎朝五時……下山までに三十分以上はかかるはずだから、毎朝四時起きか? 夏休みとは名ばかりのハードなスケジュールだった。
翌日から実施との事。簡潔に、有無を言わせぬ迫力でそれだけ伝達すると、担任は食堂にある一角、オレが必死で視界に入れまいとしていた不吉な段ボールを軽々と持ち上げた。机に投げるように置くと、嫌な予感が的中してしまった事を知る。盛大に缶がぶつかる音がした。
「これが今晩の晩飯だ。三種類あるから一個ずつ取っていけ」
食事すら苦行にしかならんのか。最近はご無沙汰だった缶詰の味を思い出し、一人絶望を味わっていると、担任はガハハと豪快に笑い飛ばした。
「まともな飯にありつきたいなら、毎日ちゃんとお勤めをまっとうする事だ。でなけりゃ、毎食コレだぞ」
恐らく、残っている連中は、オレと同じく配給を利用していた奴らも多いのだろう。後ろから聞こえてくる悲鳴にも似た文句に、思わず共感してしまった。
缶詰を素早く手に取り、文句を垂れる奴らの横を通り過ぎる。本当にサバイバルじみた一ヶ月になりそうだと、背後に注意を向けつつ、オレは静かに食堂を後にした。
廊下に出て、そのまま正面の玄関へ直行する。勢いよく簀の子を踏み鳴らし外へ出るなり、すぐ側にある事務所の窓から静かに寮内に戻った。廊下からは死角になる机の下へ滑り込み、自分の荷物を確保しながら、様子を窺う。
予想通り、オレの後を追って食堂を出て来た奴らの足音が、外と廊下、両方から聞こえてきた。統率する奴が不在のせいか、すでに何処を探すかで口論している。
バカみたいに騒いでくれるおかげで、逃げるのは難しくなさそうだが、これが一ヶ月の間ずっと続くのかと思うと憂鬱だった。
オレは自分のスポーツバッグを抱え込み、暑さでクラクラしながらも机の下でジッと我慢する。
夏休みだろうと、残留する生徒は自室で寝起きする事になっているので、オレが荷物を抱えて歩き回っていると目立つと思い、由々式に頼んで先に運び込んで貰っていたのだ。
「そう言えば、なんか餞別がどうとか言ってたな」
別れ際、そんな事を言っていたのを思い出し、スポーツバッグを開き確認すると、一番上にノートでも入りそうな大きさの茶封筒が一つ入っていた。それらしい店に持ち込めば、当座は凌げるとか言ってたから、金目の物ならしいが、一体何が入っているのやら。
「………………」
封のしていない封筒から出て来たのは、一冊の冊子と一枚のカードだった。冊子の中身は無修正のエロマンガで、カードの方は半裸の幼女が練乳に塗れて半泣きになっている絵が描かれていた。裏返して見ると、その幼女のカードはテレホンカードならしいが、これをどうしろと言うのか。ゴミ箱に放り込んでおくかと一瞬思ったが、どうにも踏ん切りが付かず、空っぽの財布に一応入れておく事にした。
「てか、あいつオタクだったのか」
軽く流し見るつもりで冊子をペラペラ捲っていたのだが、初めて見るエロマンガにちょっと興奮して時間を忘れて没頭してしまった。一通り読み終わり、フーッと息を吐く。うん、ありがたくズリネタに使わせてもらおう。身内の心遣いを大事に荷物の中へとしまい込み、オレは下半身へと集まった血の気を散らす為、机の下から這い出し、丸まっていた背中を思い切り伸ばす。足首を回し屈伸も何度か。
鈍っていた感覚が戻り、意識を切り替え、行動を開始する。ポケットに手を突っ込むと、指先に先輩の部屋の鍵が触れた。
「まずは荷物を置きに行くか」
走る時、邪魔にならないよう、体に荷物を固定する。中身が衣類だけなので、少々飛び跳ねても気になるような音は鳴らない。今日の夕食は、しっかり服に埋めたので、缶詰がぶつかって音を立てる事もない。
事務所の扉を少しだけ開き、周囲の状況を耳で確認すると、静けさの戻った廊下は、開かれた窓から入る虫の声だけが響いていた。
先輩の部屋までのルートを頭の中に思い描く。キャンプの準備をする時、人目を避けて敷地内を漁りまくったので、身を隠せる場所や死角になってやり過ごせる場所は、しっかりと頭の中に入っている。キャンプ準備中の事を思い出して、オレは少し笑ってしまった。先輩直伝の逃走ルートには、ガラクタ収集しているのを教師に見つかった時に、何度も助けられているのだ。
「大丈夫だ。あんな奴らに捕まったりしない」
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