『恋愛小説』

篠崎俊樹

文字の大きさ
上 下
16 / 18

第16話。

しおりを挟む
     16
 ボクは、自宅の自室に帰ってきて、睡眠導入剤を水で服用しても、寝付けない時は、自室のパソコンを立ち上げて、インターネット小説を書きます。それが、趣味なのです。好きこそものの上手なれ――、そう言うじゃありませんか?ボクは、インターネット小説を書き始めて、筆歴が長いです。この町でも、ちょっとした有名人で、実際、サイトに、小説を載せていて、読者も多数います。何というか、自分に自信があるので、インターネット小説を書いて、投稿するのです。それで、お金ももらっています。薄謝ですが……。実際、ボクにとって、自宅の自室のパソコンは、インターネットをするだけの道具ではなく、小説を書いて、投稿するための道具でもあるのです。家のことをしながら、同時に、小説も書く――、それが、ボクのやり方であって、ここ数年来、変わっていません。
しおりを挟む

処理中です...