3 / 64
第3話。
しおりを挟む
3
「殺したぞ、あいつを。これからどうする?」
「いいか?俺たちの仕事は、まだ終わっちゃいない。ゲームは続行だ」
逃亡してきた青年は、さっき、タクシーを降りて、待ち合わせ場所に辿り着いた。ここが、共犯関係にある人間とのアジトだ。
元々この青年には、ほとんど友達がいない。孤独なのだった。おまけに、精神病を長く患っていて、医者から病名も付いており、彼を知る人間は、単なる病人だと扱っていた。中学、高校と有名私立の一貫校に行き、熾烈な受験勉強を経て入った都内の某私大でも、同級だった連中は、彼のことを全く相手しなかった。
青年はまさに、謎に満ちている。適当な呼び名がないので、ジミーとでもしておこう。精神病らしく、目が落ちくぼんでいる。体は細く、健康そうだ。
彼は目の前の体格のいい男に、次なる指示を聞いていた。相方は、多分、病気持ちなどじゃないだろう。互いに、会話を交わし始める。
「な?一思いに殺すときは、憎さが募るものだろ?」
「ああ」
「当然だよ。君島重三は、お前のことを、自分の可愛い子供だとは思ってなかったし、お前だって、やつを憎み切っていた。お互い様さ」
「ああ」
ジミーは、単に頷くだけだった。どうやら、統合失調症のようだ。無感情で無反応、おまけに、毒親からの長年の虐待歴が、そうさせていた。親を絞め殺して、死体を損壊させても、何ら情が湧かないらしい。
「俺たちの次の標的は、こいつだ 」
ジミーの相手をする男は、小石川隆弘という名前だ。通称タカ。闇社会で生きてきた、裏堅気だ。そのタカがおもむろに、次の予定殺人の計画リストを彼に手渡す。
「こいつはとても殺せやしない。俺には無理だ」
「なあに、親殺しをやってのけたお前さんならできるさ。何でもないことじゃん」
タカにとって、殺人など、虫けらを殺すより容易く、単に、仇敵の存在をリセットしてやるだけにすぎないようだった。この男も、特定の病気の既往歴などがないにしても、精神は完全に壊れている。
書類のターゲットデータ欄には、こうあった。
――甘利健吾 五十六歳 衆院議員 民慈党幹事長。
ジョーカーだ。紛れもなく。ジミーは、ババを引かされたのである。
「なあ、ジミー。極悪人の甘利を葬ってやるのは、正義だ。こいつは生かしておけねえ。リセットしてやれ。お前の手でな」
タカの言葉は、その精神が完全に壊れて、壊死してしまっていることを暗示するに足るものだった。実際、崩壊している。一瞬、躊躇ったジミーが、やがて決心したらしく、言った。
「分かった。甘利は俺が殺す。それでいいんだな?」
「ああ。それでこそ、お前さんだ。お前さんは、統合失調症だから、無感情で、無反応なんだろうな」
タカが冷笑する。
待ち合わせしていたアルタ近くの喫茶店で、二人はさっきから、一杯のコーヒーで三十分以上、粘っている。他の席の客にも、会話は筒抜けだ。そろそろ、この異常な会話を聞いて、この二人の若者がおかしな存在だと気付き始めても、不思議じゃなかった。
「頼んだぞ、ジミー。方法や日時なんかは、追って連絡する。じゃあな」
席を立ったタカが、テーブル上の伝票を手に取り、
「今日は、俺の奢り」
と言って、レジへと歩いていった。店内は、客で溢れ返っている。都内の喫茶店は、お洒落で、床や窓ガラスも綺麗に掃除されている。きっと、清掃業者が定期的に来ているのだろう。
ジミーの体のあちこちが、緊張で痙攣している。当然と言えば、当然か?殺した相手は、親で、その親は、長年、レビー小体型認知症を患っており、殺さなくても、余命いくばくもなかった。どうせ、老衰などで死ななくても、老人施設送りなどが決定していた人間だ。ジミーも、精神病の既往歴持ちだが、実の親は、もっと悪い病気に犯されていて、取り返しがつかなかった。
これから、第二の殺人を請け負う。これは、ジョーカーだ。実に手ひどい。また、やるには、相当なリスクがある。それを、ヘッジする方法はない。
ジミーは、統合失調症の頭脳があってか、物を書くことが好きだった。在籍していた都内の私大でも、文学部にいて、歴史学を専攻していた。当然、作家志望だった。また、彼の担当医も、その方がいいと言っていた。ジミーの心の傷を理解できなかったのは、毒親だった重三その人だ。もっとも、重三は、レビー小体型認知症で、余命など、ほとんどないに等しかったが……。
男女の出会いは、突如としてある。ジミーの脇に、若い女性店員の一人が駆け寄ってきた 胸のネームプレートには、大島亜季とある。二人の出会いは、唐突だった。また、これが転機でもあった。
亜季は、ジミーの手元にある、冷めたコーヒーを淹れ直し、テーブルの上も拭いてくれた。きちんとした女性だ。身なりも正しい。
「仕事ですから」
彼女は何も言わずに、テーブルの上を片付けてしまってから、ゆっくりと、厨房に行き、コーヒーを淹れ直して、テーブルに戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう。……名前、亜季ちゃんだっけ?」
「そうですけど」
「スマホの番号、交換しない?」
「いいですけど。……あなた、お名前は?」
「名前は言えない。……とりあえず、ジミーって呼んで」
「何で、名前言えないの?」
「それは……」
返答に窮した。精神病の患者は、時として、そうなる。また、統合失調症というのは、難しい人格なのだった。実際、精神病の闇というのは、深い。
「平気、平気。ジミー、あたしの言った番号に掛けて」
事情を察した亜季がそう言って、ポケットからスマホを取り出し、ジミーが掛けてきた番号を受信して、電話帳へ登録する。ジミーも追って、彼女の番号を自分の電話帳に登録した。
交換が終わると、彼女は、他テーブルへと回った。店内は、相変わらず、ざわついている。新宿の街は、いろんな人でごった返していた。実際、ジミーは、この街に行くと、憂鬱になる。持病が悪化しかねないからだ。元々、静かな場所が好きなのだった。
新しく淹れてもらったコーヒーをブラックのまま飲み、以前よりも、苦味が増していることに気付いて、角砂糖の大きな塊を二個と、ミルクを少しだけ多めに入れて、手元のスプーンでゆっくりと掻き回す。ミルクが完全に溶け切って、ベージュに近い色へと変わった後、口に運んだ。砂糖の甘さとミルクの脂っぽさが、ともに、そのときのジミーには、不快にはならなかった。コーヒーには、個人で味わい方がある。
「殺したぞ、あいつを。これからどうする?」
「いいか?俺たちの仕事は、まだ終わっちゃいない。ゲームは続行だ」
逃亡してきた青年は、さっき、タクシーを降りて、待ち合わせ場所に辿り着いた。ここが、共犯関係にある人間とのアジトだ。
元々この青年には、ほとんど友達がいない。孤独なのだった。おまけに、精神病を長く患っていて、医者から病名も付いており、彼を知る人間は、単なる病人だと扱っていた。中学、高校と有名私立の一貫校に行き、熾烈な受験勉強を経て入った都内の某私大でも、同級だった連中は、彼のことを全く相手しなかった。
青年はまさに、謎に満ちている。適当な呼び名がないので、ジミーとでもしておこう。精神病らしく、目が落ちくぼんでいる。体は細く、健康そうだ。
彼は目の前の体格のいい男に、次なる指示を聞いていた。相方は、多分、病気持ちなどじゃないだろう。互いに、会話を交わし始める。
「な?一思いに殺すときは、憎さが募るものだろ?」
「ああ」
「当然だよ。君島重三は、お前のことを、自分の可愛い子供だとは思ってなかったし、お前だって、やつを憎み切っていた。お互い様さ」
「ああ」
ジミーは、単に頷くだけだった。どうやら、統合失調症のようだ。無感情で無反応、おまけに、毒親からの長年の虐待歴が、そうさせていた。親を絞め殺して、死体を損壊させても、何ら情が湧かないらしい。
「俺たちの次の標的は、こいつだ 」
ジミーの相手をする男は、小石川隆弘という名前だ。通称タカ。闇社会で生きてきた、裏堅気だ。そのタカがおもむろに、次の予定殺人の計画リストを彼に手渡す。
「こいつはとても殺せやしない。俺には無理だ」
「なあに、親殺しをやってのけたお前さんならできるさ。何でもないことじゃん」
タカにとって、殺人など、虫けらを殺すより容易く、単に、仇敵の存在をリセットしてやるだけにすぎないようだった。この男も、特定の病気の既往歴などがないにしても、精神は完全に壊れている。
書類のターゲットデータ欄には、こうあった。
――甘利健吾 五十六歳 衆院議員 民慈党幹事長。
ジョーカーだ。紛れもなく。ジミーは、ババを引かされたのである。
「なあ、ジミー。極悪人の甘利を葬ってやるのは、正義だ。こいつは生かしておけねえ。リセットしてやれ。お前の手でな」
タカの言葉は、その精神が完全に壊れて、壊死してしまっていることを暗示するに足るものだった。実際、崩壊している。一瞬、躊躇ったジミーが、やがて決心したらしく、言った。
「分かった。甘利は俺が殺す。それでいいんだな?」
「ああ。それでこそ、お前さんだ。お前さんは、統合失調症だから、無感情で、無反応なんだろうな」
タカが冷笑する。
待ち合わせしていたアルタ近くの喫茶店で、二人はさっきから、一杯のコーヒーで三十分以上、粘っている。他の席の客にも、会話は筒抜けだ。そろそろ、この異常な会話を聞いて、この二人の若者がおかしな存在だと気付き始めても、不思議じゃなかった。
「頼んだぞ、ジミー。方法や日時なんかは、追って連絡する。じゃあな」
席を立ったタカが、テーブル上の伝票を手に取り、
「今日は、俺の奢り」
と言って、レジへと歩いていった。店内は、客で溢れ返っている。都内の喫茶店は、お洒落で、床や窓ガラスも綺麗に掃除されている。きっと、清掃業者が定期的に来ているのだろう。
ジミーの体のあちこちが、緊張で痙攣している。当然と言えば、当然か?殺した相手は、親で、その親は、長年、レビー小体型認知症を患っており、殺さなくても、余命いくばくもなかった。どうせ、老衰などで死ななくても、老人施設送りなどが決定していた人間だ。ジミーも、精神病の既往歴持ちだが、実の親は、もっと悪い病気に犯されていて、取り返しがつかなかった。
これから、第二の殺人を請け負う。これは、ジョーカーだ。実に手ひどい。また、やるには、相当なリスクがある。それを、ヘッジする方法はない。
ジミーは、統合失調症の頭脳があってか、物を書くことが好きだった。在籍していた都内の私大でも、文学部にいて、歴史学を専攻していた。当然、作家志望だった。また、彼の担当医も、その方がいいと言っていた。ジミーの心の傷を理解できなかったのは、毒親だった重三その人だ。もっとも、重三は、レビー小体型認知症で、余命など、ほとんどないに等しかったが……。
男女の出会いは、突如としてある。ジミーの脇に、若い女性店員の一人が駆け寄ってきた 胸のネームプレートには、大島亜季とある。二人の出会いは、唐突だった。また、これが転機でもあった。
亜季は、ジミーの手元にある、冷めたコーヒーを淹れ直し、テーブルの上も拭いてくれた。きちんとした女性だ。身なりも正しい。
「仕事ですから」
彼女は何も言わずに、テーブルの上を片付けてしまってから、ゆっくりと、厨房に行き、コーヒーを淹れ直して、テーブルに戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう。……名前、亜季ちゃんだっけ?」
「そうですけど」
「スマホの番号、交換しない?」
「いいですけど。……あなた、お名前は?」
「名前は言えない。……とりあえず、ジミーって呼んで」
「何で、名前言えないの?」
「それは……」
返答に窮した。精神病の患者は、時として、そうなる。また、統合失調症というのは、難しい人格なのだった。実際、精神病の闇というのは、深い。
「平気、平気。ジミー、あたしの言った番号に掛けて」
事情を察した亜季がそう言って、ポケットからスマホを取り出し、ジミーが掛けてきた番号を受信して、電話帳へ登録する。ジミーも追って、彼女の番号を自分の電話帳に登録した。
交換が終わると、彼女は、他テーブルへと回った。店内は、相変わらず、ざわついている。新宿の街は、いろんな人でごった返していた。実際、ジミーは、この街に行くと、憂鬱になる。持病が悪化しかねないからだ。元々、静かな場所が好きなのだった。
新しく淹れてもらったコーヒーをブラックのまま飲み、以前よりも、苦味が増していることに気付いて、角砂糖の大きな塊を二個と、ミルクを少しだけ多めに入れて、手元のスプーンでゆっくりと掻き回す。ミルクが完全に溶け切って、ベージュに近い色へと変わった後、口に運んだ。砂糖の甘さとミルクの脂っぽさが、ともに、そのときのジミーには、不快にはならなかった。コーヒーには、個人で味わい方がある。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる