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第一部
第六十九話 暗闇の彼方
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階段を降り始めて間もない辺りで、フギンたちから連れていかない方が良いと言われ兵たちと分かれたのもあり持ってきた光源は心許ない。
彼ら双子がこの助言をしたのは原作ゲーム通りだ。邪竜ロキには【暗闇の彼方】というスキルがあり、近くに居る神器を所持していない或いは竜族ではない相手を従属させる力を持つ。
ゲームではこの地下神殿の中だけが範囲だと言われていたので、この世界でもそこは変わらないだろう。
前世では初見プレイ時にこのセリフをよく読まず、普通の武器しか持っていなかったベルトラムやゲールノートを出撃させて酷い目に遭ったことがある。なのでこの先は神器を持つものと竜族の双子だけで乗り越えなければならない。
薄暗い階段を下り辿り着いた場所は岩肌を切り広げただけの空間だ。壁にはいくつかの松明が掛けられており、奥の祭壇に座す邪竜の影を微かに映し出す。
侵入者の気配に気が付いたのか邪竜ロキは首を擡げこちらを睨みつけたかと思いきや、先ほど広間で聞いたよりも大きな咆哮をあげる。そのまま祭壇の上で神話の時代に施された封印を壊そうと暴れているようだ。
この封印はバッドエンドに進んでいなければ5ターン目に破壊される。この世界では原作ゲームよりも早い段階で物語が進んでいるから、1ターンがどれくらいの時間かは解らないが破壊までの時間は少しは伸びるだろう。
「あれが邪竜ロキなのか?」
「僕たちは直接あいつを見るのは初めてだけど、この気は間違いなくロキだよ」
「昔は怖くてハールさまの背後に隠れていることしか出来なかったけど、このねっとりと張り付くような嫌な視線は覚えているわ」
ルイス王子が双子と話しながら邪竜ロキと周辺の様子を伺っていると、過去に遭遇した経験があるフギンとムニンは少し体を強張らせた様子を見せながら小さく首を縦に振った。
「しかしあれは本当に理性ある竜族なのかい? 錯乱しているようにも見えるよ」
「ああいう風に動けばルイスみたいに優しい人が油断するって知っているからよ!」
「ルイスは騙されちゃダメだからね!」
その様子を横目に確認しつつ、俺は原作ゲームにもあった魔物の召喚陣を探す。
終章では薄暗いマップ内の三方向に一か所ずつ魔法陣が存在する。その魔法陣からは毎ターン魔物が出現し、種族自体はその辺に出現するモーザドゥーグやトレントのような雑魚が主体なのだがなにぶん数が多い。マップ上に最大で何体まで出現するのか試したと動画を投稿していたプレイヤーによると250体で打ち止めだそうだ。
それはさておき、この魔法陣は味方ユニットを待機させると破壊できる。しかし各所には魔法陣の番人が設置されているのだ。屍竜と呼ばれる終章にのみ出現する魔物で、三体とも異なる性質を持つのが特徴だ。
まず一番近くの屍竜は物理攻撃によるダメージを無効化してくる。向かって奥、右側には魔法攻撃によるダメージを無効化してくる固体。反対側の左奥には毎ターン、魔法陣とは別で大量のアンデッドを追加召喚してくる屍竜が配置されている。
ゲームと違い室内の奥行きが解らないが邪竜ロキの手前に立っているはずの物理ダメージ無効の屍竜が見当たらないのであれば、これから姿を現すのかもしれない。
「忌まわしきハールの子らめ……下等種族の分際で、この我に刃向かうか」
発狂したふりが効かないと見たのか、スイッチを切り替えたかのように冷静になった邪竜ロキは片手をあげると周囲に魔法陣が散った。
おそらくこれが屍竜と魔物を召喚する魔法陣なのだろう。俺たちのすぐ手前に設置された魔法陣からは無数の魔物が召喚され、その最後尾にはこれまで見たよりも一回り以上は巨大な竜の慣れの果てが姿を現した。奥のほうにも怪しく光る双眼が何組も見える。
マーリンの助言を受けたルイス王子の指示で、まずは一番近くの屍竜を倒すこととなった。
しかしこの屍竜は魔法攻撃しか通用しない。なので俺たちはなるべく分散しないように、お互い背中を預けながら代わる代わる通常の魔物を相手取り、魔導士たちの攻撃が屍竜まで届くよう道を作る。
「さあ、参りましょう」
「私の魔導、御覧にいれますわ」
俺たちが開いた後ろに続くようにフェイス様と並びミシェルが進んでくる。別の方角にはマーリンとラーグが屍竜を目指し進んでいるのが見えた。
騎兵たちはその機動力を生かして離れすぎない程度に進んでは戻り、この地下神殿の奥行きを調べているようだ。
光が氷が舞い踊り魔物たちを巻き込みながら一体目の屍竜を襲った。それに続くように他の魔導師たちの攻撃が飛び交う。
邪竜は祭壇から移動してこないはずだから、このままセオリー通り攻略していけば問題ないだろう。
しかし奥の魔法陣から召喚された魔物たちがこちらに辿り着く前に片付けられるかが問題だ。
屍竜は外見も通常の竜族より大きいが、そのぶんなのかHPも増えている。最低限この屍竜だけでも倒しておかないと万が一、俺たちが撤退することになった場合に退路が塞がれてしまうだろう。
出来るだけ早く奥の二体も処理し魔方陣を破壊してしまいたいが、勝機が見えるまでは下手に分散もできない。
「この個体はあと少しでどうにかなりそうだな。奥の二体もそろそろ処理を始めたい」
「奥の二体は物理ダメージが通るんだったね。なら頃合いをみて皆で移動しよう」
「もう少し人手があれば退路の確保に残せたが致し方あるまい」
マーリンの持つ公式チートとも呼ばれる性能の味方支援スキルだけでなく、ルイス王子の支援スキルも相まって戦闘はスムーズに進んでいる。
俺には更に【翠緑の抱擁】の効果でミシェルからもバフを貰えているから、これまでに見たことない数値が並んでいる。命中率125パーセントとか兵種が狙撃手でもない限り見られない数値だろう。攻撃が外れる気がしない。
最初の一体が倒れ魔方陣が破壊されたのを確認すると、ルイス王子の号令で奥に居るもう二体の屍竜を目指す。
先行したフェオが神弓から矢を放つと弧を描いて飛んでいく。それが額を射ったのか神気で光ったお陰でマーリンの軍師の眼にはっきりと姿を映すことが出来たようだ。
「いま射貫いたほうは魔法攻撃を無効化する個体のようだ。アンデッド召喚の屍竜は後回しにしてこちらを先に攻める」
魔導士勢には他の魔物の処理を任せることとなり、俺はそちらの壁役に駆り出されることとなった。
「ミシェルの火力を増やすのと、魔導士みんなの物理盾なら任せろ」
アンデッドはフェイス様とマーリンの魔法属性に特攻が乗っているから攻撃面では良しとしても、やはり魔導士たちだと物理防御が心もとないのだ。
原作ゲームのエリアスでは中途半端なステータスで無理そうだが、今の俺なら恐れる必要もない。
俺はスキルを最大限生かし、相手の攻撃を待ちカウンターで仕留める。やっつけ負けしないスキルって大事だな。
「さあ、どんどん倒しますわよ!」
なんだかすごく張り切っているミシェルを護るように戦っているのだが、その戦いっぷりは凄まじいとしか言いようがない。
まず敵の攻撃がかすりもしていない。しかしミシェルの攻撃はまったく外れていないどころか、おそらく90パーセントくらいの確率で必殺が出ている気がする。
ルイス王子からは少し離れてしまっているので貰えるバフは減っているはずなのだが、俺とマーリンからのバフだけでこれだけ大暴れするとは。俺の推しは強くて美しいのだ。
「ふむ。やはり才能が違うな」
「マーリンがそういうなら、昔から凄かったんだろうな」
「あれは魔導に対する理解力が可笑しいからな。この短期間で神氷の術式を解析したうえで改良したようだ。連撃と貫通の効果を増やしている」
あまり距離を開けなければミシェルの援護は必要なさそうだ。ラーグは風魔法の効果で回避率が高くなっているし、マーリンはそこそこ物理防御も高い。
フェイス様は物理防御が低いので壁役が必要なのだが、そちらは護衛向けスキルを持つオブシディアンが担当してくれているので心配無用のようだ。
離れた場所にいる未だ無傷の屍竜が召喚したアンデッドと魔法陣の魔物を数えきれないほど倒したところで、大きな音を立てて魔法ダメージ無効の屍竜が倒れた。どうやらルイス王子が止めを刺したようだ。
「これで二つ目の魔法陣を破壊した。あと一つを破壊したら残るは邪竜ロキだけだ。みんな油断せずに進もう!」
彼ら双子がこの助言をしたのは原作ゲーム通りだ。邪竜ロキには【暗闇の彼方】というスキルがあり、近くに居る神器を所持していない或いは竜族ではない相手を従属させる力を持つ。
ゲームではこの地下神殿の中だけが範囲だと言われていたので、この世界でもそこは変わらないだろう。
前世では初見プレイ時にこのセリフをよく読まず、普通の武器しか持っていなかったベルトラムやゲールノートを出撃させて酷い目に遭ったことがある。なのでこの先は神器を持つものと竜族の双子だけで乗り越えなければならない。
薄暗い階段を下り辿り着いた場所は岩肌を切り広げただけの空間だ。壁にはいくつかの松明が掛けられており、奥の祭壇に座す邪竜の影を微かに映し出す。
侵入者の気配に気が付いたのか邪竜ロキは首を擡げこちらを睨みつけたかと思いきや、先ほど広間で聞いたよりも大きな咆哮をあげる。そのまま祭壇の上で神話の時代に施された封印を壊そうと暴れているようだ。
この封印はバッドエンドに進んでいなければ5ターン目に破壊される。この世界では原作ゲームよりも早い段階で物語が進んでいるから、1ターンがどれくらいの時間かは解らないが破壊までの時間は少しは伸びるだろう。
「あれが邪竜ロキなのか?」
「僕たちは直接あいつを見るのは初めてだけど、この気は間違いなくロキだよ」
「昔は怖くてハールさまの背後に隠れていることしか出来なかったけど、このねっとりと張り付くような嫌な視線は覚えているわ」
ルイス王子が双子と話しながら邪竜ロキと周辺の様子を伺っていると、過去に遭遇した経験があるフギンとムニンは少し体を強張らせた様子を見せながら小さく首を縦に振った。
「しかしあれは本当に理性ある竜族なのかい? 錯乱しているようにも見えるよ」
「ああいう風に動けばルイスみたいに優しい人が油断するって知っているからよ!」
「ルイスは騙されちゃダメだからね!」
その様子を横目に確認しつつ、俺は原作ゲームにもあった魔物の召喚陣を探す。
終章では薄暗いマップ内の三方向に一か所ずつ魔法陣が存在する。その魔法陣からは毎ターン魔物が出現し、種族自体はその辺に出現するモーザドゥーグやトレントのような雑魚が主体なのだがなにぶん数が多い。マップ上に最大で何体まで出現するのか試したと動画を投稿していたプレイヤーによると250体で打ち止めだそうだ。
それはさておき、この魔法陣は味方ユニットを待機させると破壊できる。しかし各所には魔法陣の番人が設置されているのだ。屍竜と呼ばれる終章にのみ出現する魔物で、三体とも異なる性質を持つのが特徴だ。
まず一番近くの屍竜は物理攻撃によるダメージを無効化してくる。向かって奥、右側には魔法攻撃によるダメージを無効化してくる固体。反対側の左奥には毎ターン、魔法陣とは別で大量のアンデッドを追加召喚してくる屍竜が配置されている。
ゲームと違い室内の奥行きが解らないが邪竜ロキの手前に立っているはずの物理ダメージ無効の屍竜が見当たらないのであれば、これから姿を現すのかもしれない。
「忌まわしきハールの子らめ……下等種族の分際で、この我に刃向かうか」
発狂したふりが効かないと見たのか、スイッチを切り替えたかのように冷静になった邪竜ロキは片手をあげると周囲に魔法陣が散った。
おそらくこれが屍竜と魔物を召喚する魔法陣なのだろう。俺たちのすぐ手前に設置された魔法陣からは無数の魔物が召喚され、その最後尾にはこれまで見たよりも一回り以上は巨大な竜の慣れの果てが姿を現した。奥のほうにも怪しく光る双眼が何組も見える。
マーリンの助言を受けたルイス王子の指示で、まずは一番近くの屍竜を倒すこととなった。
しかしこの屍竜は魔法攻撃しか通用しない。なので俺たちはなるべく分散しないように、お互い背中を預けながら代わる代わる通常の魔物を相手取り、魔導士たちの攻撃が屍竜まで届くよう道を作る。
「さあ、参りましょう」
「私の魔導、御覧にいれますわ」
俺たちが開いた後ろに続くようにフェイス様と並びミシェルが進んでくる。別の方角にはマーリンとラーグが屍竜を目指し進んでいるのが見えた。
騎兵たちはその機動力を生かして離れすぎない程度に進んでは戻り、この地下神殿の奥行きを調べているようだ。
光が氷が舞い踊り魔物たちを巻き込みながら一体目の屍竜を襲った。それに続くように他の魔導師たちの攻撃が飛び交う。
邪竜は祭壇から移動してこないはずだから、このままセオリー通り攻略していけば問題ないだろう。
しかし奥の魔法陣から召喚された魔物たちがこちらに辿り着く前に片付けられるかが問題だ。
屍竜は外見も通常の竜族より大きいが、そのぶんなのかHPも増えている。最低限この屍竜だけでも倒しておかないと万が一、俺たちが撤退することになった場合に退路が塞がれてしまうだろう。
出来るだけ早く奥の二体も処理し魔方陣を破壊してしまいたいが、勝機が見えるまでは下手に分散もできない。
「この個体はあと少しでどうにかなりそうだな。奥の二体もそろそろ処理を始めたい」
「奥の二体は物理ダメージが通るんだったね。なら頃合いをみて皆で移動しよう」
「もう少し人手があれば退路の確保に残せたが致し方あるまい」
マーリンの持つ公式チートとも呼ばれる性能の味方支援スキルだけでなく、ルイス王子の支援スキルも相まって戦闘はスムーズに進んでいる。
俺には更に【翠緑の抱擁】の効果でミシェルからもバフを貰えているから、これまでに見たことない数値が並んでいる。命中率125パーセントとか兵種が狙撃手でもない限り見られない数値だろう。攻撃が外れる気がしない。
最初の一体が倒れ魔方陣が破壊されたのを確認すると、ルイス王子の号令で奥に居るもう二体の屍竜を目指す。
先行したフェオが神弓から矢を放つと弧を描いて飛んでいく。それが額を射ったのか神気で光ったお陰でマーリンの軍師の眼にはっきりと姿を映すことが出来たようだ。
「いま射貫いたほうは魔法攻撃を無効化する個体のようだ。アンデッド召喚の屍竜は後回しにしてこちらを先に攻める」
魔導士勢には他の魔物の処理を任せることとなり、俺はそちらの壁役に駆り出されることとなった。
「ミシェルの火力を増やすのと、魔導士みんなの物理盾なら任せろ」
アンデッドはフェイス様とマーリンの魔法属性に特攻が乗っているから攻撃面では良しとしても、やはり魔導士たちだと物理防御が心もとないのだ。
原作ゲームのエリアスでは中途半端なステータスで無理そうだが、今の俺なら恐れる必要もない。
俺はスキルを最大限生かし、相手の攻撃を待ちカウンターで仕留める。やっつけ負けしないスキルって大事だな。
「さあ、どんどん倒しますわよ!」
なんだかすごく張り切っているミシェルを護るように戦っているのだが、その戦いっぷりは凄まじいとしか言いようがない。
まず敵の攻撃がかすりもしていない。しかしミシェルの攻撃はまったく外れていないどころか、おそらく90パーセントくらいの確率で必殺が出ている気がする。
ルイス王子からは少し離れてしまっているので貰えるバフは減っているはずなのだが、俺とマーリンからのバフだけでこれだけ大暴れするとは。俺の推しは強くて美しいのだ。
「ふむ。やはり才能が違うな」
「マーリンがそういうなら、昔から凄かったんだろうな」
「あれは魔導に対する理解力が可笑しいからな。この短期間で神氷の術式を解析したうえで改良したようだ。連撃と貫通の効果を増やしている」
あまり距離を開けなければミシェルの援護は必要なさそうだ。ラーグは風魔法の効果で回避率が高くなっているし、マーリンはそこそこ物理防御も高い。
フェイス様は物理防御が低いので壁役が必要なのだが、そちらは護衛向けスキルを持つオブシディアンが担当してくれているので心配無用のようだ。
離れた場所にいる未だ無傷の屍竜が召喚したアンデッドと魔法陣の魔物を数えきれないほど倒したところで、大きな音を立てて魔法ダメージ無効の屍竜が倒れた。どうやらルイス王子が止めを刺したようだ。
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