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二人の視点

社会人になり~新たな命~

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 マンションで一緒に暮らすようになったが、特に何も変わらなかった。
 朝一緒に起きて、食事をして、そして一緒に大学へ行き、講義などが終わり時間に合わせて一緒に帰るのだ。

 最初はちょっかいを書けてくる連中がいたが、次第に居なくなった。
 そして私は卒業した。
 だが、マナが在学しているのでまだ同じ部屋から通っている。
 会社へ。

 私は経験を積みたいと本社勤務ではなくまずは子会社で働くことになった。
 そこで見た不正などを全て父である社長に報告し、共に会社を良くしようとしている。

 マナの学生生活は不安だったが、マナが大丈夫と言っているのでそうなのだろう。
 私は私で、不正をしている輩からは目の上のたんこぶだが次期社長なのでおべっかを使われるが、全て無視して平等にみている。
 この間セクハラをしていた部長の件を父に報告したから、女性陣からは感謝されたが当然のことをしたまでだ。



「クルスさん」
「どうかしましたか課長?」
「今日は金曜日じゃないかね」
「ああ、そうですね」
 金曜日、マナが迎えに来てくれる日。
「仕事の方はどうだね」
「確認待ちです」
「ふむ、ちょっと声をかけてこよう」
「すみません」
 課長が確認していた相手に確認を取りに行った。
 叱る声が聞こえたから、見てなかったんだろう。
 少しして、課長が戻ってきた。
「私も確認したが、問題ないよ、だから奥さんのところへいってあげなさい」
「有り難うございます」
 私はタイムカードを切り、マナが待つ会社の入り口付近へと急いだ。




「マナ!」
「クルスさん」
「待たせてしまってすまない、さぁ帰ろう」
「はい」

 手を握りあい、共に帰宅し鍵をかける。
 食事を済ませると、私はねだるような目でマナを見た。
「マナ……」
「はい、ではお風呂場へ行きましょうね」
 そう言って服を脱ぎ浴槽へと入る。
「たくさん、してほしい……」
「はい、分かりました」
 切なげな視線でマナを見つめると、彼女はを私を抱きしめた。
 そしていつものように胸から下を触手化する。

「お、あっ」

 体液でぬるぬるとなった触手がアナル入り、ぬちゅぬちゅと突き上げてくる。
 筒状の触手がペニスを包んでしごいて射精を促す。

 どろどろと精液を吐き出しながら、快楽に浸っている私にマナが言う。。

「クルスさん」
「ふぁ……?」
「もうすぐ私卒業ですの、だからクルスさんの会社に入るのが決まりました」
「ほ、本当かい?」
「ええ」

 マナが私を抱きしめる。

「ただ、本社の方に行く予定なので……」
「分かった父とも、相談する」
「それと……」
「それと?」
「子どもはいつ頃作りましょうか?」
 マナの言葉に、私は驚きつつも嬉しい感情にあふれた。
「! 会社になれてから子作りをしよう」
「はい、では続けますね」
「ああ……んん、うぁあ」

 再び始まる行為に私は舌を出して喘ぎ始めた。

 ぬちゅぬちゅと奥まで刺激され、どろどろと液体を注ぎ込まれる。
 ぎゅうと触手を締め付けながら、どろどろと射精した。




 マナは大学も無事卒業し、私の父の会社の本社勤務になった。
 私もタイミングが良いということで本社勤務になった。

 二人で組ませて貰い、試行錯誤しながら会社に貢献していく。
 よく思わない人も居たが、会社内にもマナの関係者──黒服の者達はいる。
 私達に危害を加えようとすると容赦なく連れて行かれる。
 何をされて、開放されるのかは不明だが、開放されたら誰もそういうことをしなくなった。


 仕事も慣れて上手く回るようになってから父にも相談して、マナと妊活しても良いかと聞くと父は驚いた顔をしてから嬉しそうに頷いてくれた。




「という訳で妊娠目的の行為をしましょう」
「い、いつものと違いがあるのかい?」
「ちょこっとだけ」
「どう違うんだい?」
 マナは私に説明をする。
「いつも通り私は触手化して性行為をしますが、私の子宮と膣に相当する触手で先輩のペニスを包んでそこで射精して貰います」
「今まではそうじゃなかったのかい?」
「ですね、そこでやっちゃうと即妊娠しちゃいますので、何せ触手族ですから、繁殖能力の強さはピカイチ」
「そ、そうなのか……」
「で、大丈夫ですか、先輩」
「ああ……大丈夫だ、でも妊娠したら君に負担がかかるだろう?」
「動けなくなるまでは大丈夫ですよ、動けなくなる時期が来たら自分ですぐ分かるので専門の病院に入院し、産休を取らせて貰います」
「そうか……」
「あ、これがその専門の病院の場所と担当医の名刺です、無くさないでくださいね」
「分かった」
 私は名刺を渡されると大切そうにしまった。
「じゃあ、子作り、しましょうか?」
 私は少し不安だったが、それ以上に嬉しい感情に満たされて頷いた。


 風呂場で抱き合い、マナは胸から下を触手化し、私のアナルを後ろからぬちゅぬちゅと突き上げた。
「お゛ああ゛」
 どろどろと垂れ流すようにあふれる精液をいつもと違う触手が吸い取っていた。

 包んでいた触手が包むのを辞めたと思うと、別の触手に包まれる。

 マナはいつもより大切に私を抱いているようだった。

 ぬちゅぬちゅ、こりこり、さわさわ、しこしこ。

 体全部が気持ち良くてたまらない。
 その日私は気を失うまで、マナに大切に愛され、性行為を行い続けた。


 翌日、マナは妊娠したのを特殊な検査キットで確認して、それ以来お腹を大事にして過ごしていた。
 けれども八ヶ月たったのにお腹はあまり膨らまなかった。
 マナに聞いたら触手族にとって普通だと言われたので納得するしかなかった。

 そして八ヶ月たった日にマナは会社に入院する旨を伝えて、育休を取り、病院に向かった。
 私は不安で仕方なかったが、その日なんとか仕事を終わらせることができた。

 会社帰りに、マナのいる病院に行き、病室へ案内される。

 そこには、お腹が触手の塊になって大きくなっていた。
「マナ……」
「クルスさん……」
 私はマナのお腹の部分を抱きしめて言った。
「有り難う、私の子を宿してくれて、頑張ってくれて……!」
 涙が止まらなかった嬉しくて。

 義父母と、両親もやってきて、初孫が生まれることにフィーバーしていた。

 担当医は──
「触手族の生態はやはり謎が多いな!」
 と言って居たので、若干不安が残った。




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