26 / 53
そうだ!会いに行こう!!!
しおりを挟む
「えっ!兄達が!!」
喫茶 木漏れ日に行くと、蓮君が
「お呼び立てしてすみません」
と言うと、柴犬ぽい彼……友也君に頼んで僕を連れ出した事を詫びて
「実は……熊さんに頼まれて、あなたの身の回りに2人組の不審者が来たら気を付けて欲しいと言われていまして……。まぁ、常連さん達や受付の方に高杉診療所に怪しい人物を見たら連絡が欲しいと伝えといたんですね」
そこまで話すと
「最近、良く連絡が入りましてね。常連さん達が声を掛けると、舌打ちして逃げて行くらしいので今は大丈夫かと思いますが……。念の為、気を付けてください」
と言われた。
それで、冒頭の言葉を叫んだ訳だけど……。
兄達が襲撃した日の後、はじめが心配して鍵を変えてくれたから、どうやら事なきを得ていたのだと知りホッと息を吐いた。
あの兄達が何故、そんなに僕に執着するのか不思議だった。
金に物を言わせ、幾らでも相手してくれる人は居るだろうに……。
そう考えていた僕に
「折角の休日に、こんな話を聞かせてすみません」
と、蓮君が再び頭を下げる。
僕は片手で制して
「謝るのはこちらです。色々、気遣いを頂いていたのに気付かずすみません。又、はじめとの約束を守って色々と手を回して下さりありがとうございます」
と頭を下げた。
するとはじめとの痴話喧嘩のきっかけになった色気だだ漏れのハルさんが、柔らかい笑みを浮かべて僕にコーヒーを差し出すと
「はじめくんには、色々お世話になったのでお互い様ですよ」
って微笑んだ。
取り立てて顔立ちがずば抜けて綺麗だとかでは無いのに、柔らかい雰囲気を纏った魅力的な人物であるその人は、人から好かれるタイプなんだろうと容易に分かる。
そんな事を考えた瞬間だった。
お店のドアが開き、颯爽と見覚えのある顔が入店して来た。
「こんにちは」
高級ブランドのスーツを身にまとい、ふわりと柔らかく微笑む人物に絶句していると
「あれ?」
と僕の顔を見ると微笑み
「やぁ、創君も来ていたんだ」
そう言われた。
僕の知ってるこの人は、何処か冷たい空気を放つ鋭利な刃物みたいな人だった。
「ジジイ!ハルだけに飽き足らず、他の客にまで手を出すつもりじゃねぇだろうな!」
目を座らせる蓮君に、僕の方が青くなる。
喫茶 木漏れ日に行くと、蓮君が
「お呼び立てしてすみません」
と言うと、柴犬ぽい彼……友也君に頼んで僕を連れ出した事を詫びて
「実は……熊さんに頼まれて、あなたの身の回りに2人組の不審者が来たら気を付けて欲しいと言われていまして……。まぁ、常連さん達や受付の方に高杉診療所に怪しい人物を見たら連絡が欲しいと伝えといたんですね」
そこまで話すと
「最近、良く連絡が入りましてね。常連さん達が声を掛けると、舌打ちして逃げて行くらしいので今は大丈夫かと思いますが……。念の為、気を付けてください」
と言われた。
それで、冒頭の言葉を叫んだ訳だけど……。
兄達が襲撃した日の後、はじめが心配して鍵を変えてくれたから、どうやら事なきを得ていたのだと知りホッと息を吐いた。
あの兄達が何故、そんなに僕に執着するのか不思議だった。
金に物を言わせ、幾らでも相手してくれる人は居るだろうに……。
そう考えていた僕に
「折角の休日に、こんな話を聞かせてすみません」
と、蓮君が再び頭を下げる。
僕は片手で制して
「謝るのはこちらです。色々、気遣いを頂いていたのに気付かずすみません。又、はじめとの約束を守って色々と手を回して下さりありがとうございます」
と頭を下げた。
するとはじめとの痴話喧嘩のきっかけになった色気だだ漏れのハルさんが、柔らかい笑みを浮かべて僕にコーヒーを差し出すと
「はじめくんには、色々お世話になったのでお互い様ですよ」
って微笑んだ。
取り立てて顔立ちがずば抜けて綺麗だとかでは無いのに、柔らかい雰囲気を纏った魅力的な人物であるその人は、人から好かれるタイプなんだろうと容易に分かる。
そんな事を考えた瞬間だった。
お店のドアが開き、颯爽と見覚えのある顔が入店して来た。
「こんにちは」
高級ブランドのスーツを身にまとい、ふわりと柔らかく微笑む人物に絶句していると
「あれ?」
と僕の顔を見ると微笑み
「やぁ、創君も来ていたんだ」
そう言われた。
僕の知ってるこの人は、何処か冷たい空気を放つ鋭利な刃物みたいな人だった。
「ジジイ!ハルだけに飽き足らず、他の客にまで手を出すつもりじゃねぇだろうな!」
目を座らせる蓮君に、僕の方が青くなる。
0
あなたにおすすめの小説
夜が明けなければいいのに(洋風)
万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。
しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。
そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。
長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。
「名誉ある生贄」。
それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。
部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。
黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。
本当は、別れが怖くてたまらない。
けれど、その弱さを見せることができない。
「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」
心にもない言葉を吐き捨てる。
カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。
だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。
「……おめでとうございます、殿下」
恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。
その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。
――おめでとうなんて、言わないでほしかった。
――本当は、行きたくなんてないのに。
和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。
お楽しみいただければ幸いです。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる