27 / 53
そうだ!会いに行こう!!!!
しおりを挟む
蔦田さんにそんな口をきける人間を、僕は未だかつて見たことが無い。
アワアワしている僕を他所に、蔦田さんはニコニコして
「嫌だなぁ~、蓮君。私は悠希君一筋だよ」
って返していて、それはそれで別の意味で怖い!
でも、今目の前に居る彼は、僕の知っている冷めた目をした男では無く、何処か穏やかに見えた。
そんな彼を冷静に見ていられる僕も、随分丸くなったもんだなぁ~と思っていると
「はぁ?いい加減ハルを追い掛けるの止めろ!」
と叫ぶ蓮君の声。
僕が驚いて蔦田さんの顔を見ると
「諦められたら、とっくに諦めてるよ。そう言うもんじゃ無いだろう?恋愛感情って」
そう答えていた。
ハルさんは困ったように苦笑いを浮かべ、蔦田さんにコーヒーを差し出す。
3人の雰囲気からして、これがお約束ごとなのかもしれない。
美鈴と暮らしていた頃より穏やかな顔をしている彼を寂しいと思いながらも、彼も幸せになって欲しいと願わずにはいられなかった。
すると、蓮君とハルさんが他の人の接客をしている間に、蔦田さんが僕の背中合わせの席に座って
「こんな私を見て怒鳴ると思ったのに、怒らないんだな」
と話しかけて来た。
「まぁ……正直、驚きましたけどね」
そう呟く僕に彼は小さく微笑み
「私も、きみが随分穏やかな顔をしているんで驚いたよ。きっと、今のきみを見たら『彼女』も喜んでくれるよ」
とだけ呟き、蔦田さんが席から立ち上がると
「あ!クソジジイ!創さんの近くに行きやがって!」
そう叫んだ蓮君にハルさんがシルバートレイで蓮君の頭を叩いて
「いつも蓮が、本当にすみません」
と、嫌がる蓮君の頭を下げさせながら頭を下げている。
そんなハルさんを愛おしそうに見つめる蔦田さんに、疑問が浮かぶ。
美鈴と子供まで作ったのに、今、好きな人はハルさん?
そうなると、蔦田さんはゲイだったという事?
ハルさんと美鈴は、全く対照的なので首を傾げる。
男性か恋愛対象でも、政略結婚だと好きじゃなくても抱けるのだろうか?
何か胸に引っ掛かるものを感じながら、僕は3人のやり取りを見ていた。
アワアワしている僕を他所に、蔦田さんはニコニコして
「嫌だなぁ~、蓮君。私は悠希君一筋だよ」
って返していて、それはそれで別の意味で怖い!
でも、今目の前に居る彼は、僕の知っている冷めた目をした男では無く、何処か穏やかに見えた。
そんな彼を冷静に見ていられる僕も、随分丸くなったもんだなぁ~と思っていると
「はぁ?いい加減ハルを追い掛けるの止めろ!」
と叫ぶ蓮君の声。
僕が驚いて蔦田さんの顔を見ると
「諦められたら、とっくに諦めてるよ。そう言うもんじゃ無いだろう?恋愛感情って」
そう答えていた。
ハルさんは困ったように苦笑いを浮かべ、蔦田さんにコーヒーを差し出す。
3人の雰囲気からして、これがお約束ごとなのかもしれない。
美鈴と暮らしていた頃より穏やかな顔をしている彼を寂しいと思いながらも、彼も幸せになって欲しいと願わずにはいられなかった。
すると、蓮君とハルさんが他の人の接客をしている間に、蔦田さんが僕の背中合わせの席に座って
「こんな私を見て怒鳴ると思ったのに、怒らないんだな」
と話しかけて来た。
「まぁ……正直、驚きましたけどね」
そう呟く僕に彼は小さく微笑み
「私も、きみが随分穏やかな顔をしているんで驚いたよ。きっと、今のきみを見たら『彼女』も喜んでくれるよ」
とだけ呟き、蔦田さんが席から立ち上がると
「あ!クソジジイ!創さんの近くに行きやがって!」
そう叫んだ蓮君にハルさんがシルバートレイで蓮君の頭を叩いて
「いつも蓮が、本当にすみません」
と、嫌がる蓮君の頭を下げさせながら頭を下げている。
そんなハルさんを愛おしそうに見つめる蔦田さんに、疑問が浮かぶ。
美鈴と子供まで作ったのに、今、好きな人はハルさん?
そうなると、蔦田さんはゲイだったという事?
ハルさんと美鈴は、全く対照的なので首を傾げる。
男性か恋愛対象でも、政略結婚だと好きじゃなくても抱けるのだろうか?
何か胸に引っ掛かるものを感じながら、僕は3人のやり取りを見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
夜が明けなければいいのに(洋風)
万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。
しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。
そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。
長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。
「名誉ある生贄」。
それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。
部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。
黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。
本当は、別れが怖くてたまらない。
けれど、その弱さを見せることができない。
「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」
心にもない言葉を吐き捨てる。
カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。
だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。
「……おめでとうございます、殿下」
恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。
その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。
――おめでとうなんて、言わないでほしかった。
――本当は、行きたくなんてないのに。
和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。
お楽しみいただければ幸いです。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる