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第1章 学園1年生前期
クラス活動1(魔法の授業)
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・4月8日(月曜日)
「おはようございます。木村さん」
「おはようございます。今日も元気ですね」
風華寺の取材を行なった翌々日、入学して一週間が経ち教室の雰囲気も固まりつつあった。
仁也は中段の左側がよく座る席になった。始業の二十分前には、教室に着くようにしているが既に何人もの同級生がチラホラといる。
仁也がよく座る席の右側の席では、木村さんがコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
「木村さんは、いつも早いですね」
「そうですね、仕事勤めをしていた際にはもう少し早く家を出ていたものですからね、習慣が抜けないんですよ」
「そうなんですね」
木村さんとは、異能力測定の時からちょくちょく話すようになり、隣り合う席に座るようになった。
時間が経ち、同級生が話しながら入って来たり、パンを咥えながら入って来たりと座席も埋まりつつあった。
「おっはよーう」
「アカネは今日もギリギリだな」
「アカネちゃんは今日も元気だね」
始業のチャイムがなる十秒前に滑り込むようにアカネが走って教室へと入って来た。
元気よく挨拶しながら仁也の左隣の座席へと勢いよく座り込んだ。
「チャイムが鳴るギリギリで滑り込むのは印象が良くないぞ」
三分前に教室に来ていた手塚先生が、アカネを含めて遅刻ギリギリの生徒の顔を見ながら告げてくる。
「一限目は魔法基礎ですね」
手塚先生が教室前方のスクリーンに教材を表示させ、生徒は電子ノートを起動して前方のスクリーンに注目する。
「魔法は異世界では当たり前の存在であったが、地球では百年程前までは、疑わしい存在だった。しかし勇者と呼ばれる人々や多くの研究者の尽力によってその謎が解明されつつある」
スクリーンに中学校の歴史の教科書にも載っている有名な魔法研究家の顔写真が表示されていく、正直退屈な授業ではあるが、授業中に隣席の奴と話をしたり、漫画やゲームをしている同級生は一人もいなかった。
全員が真面目な生徒であるということではなく、先週の計測が終わり始めての授業が行われた木曜日、同級生が、おしゃべり、授業妨害、睡眠、早弁などの行為を行なった結果、手塚先生の鉄拳が教室を飛び交った。
生徒も自身の行為を棚に上げ手塚先生に歯向かおうとしたが、学園の教師に敵うはずもなくアッサリと伸びかけた鼻を折られて、二、三日で表面上は真面目に生徒は授業を受けるようになった。
幾度もの戦争を経験してか学園内では鉄拳制裁も程度によるが忌避されないものであった。
「ここは異能学園です。基礎的なことは皆さんも既に小学校や中学校で教わっているでしょうから、専門的な内容に入っていきます」
・人の体には魔素が溜まっており、その魔素を魔力へと練り上げ使い操ることによって魔法を使うことができる。
・異能力は魔法と違い魔素ではなく異胞と呼ばれる体の組織に魔素を通すことによって生じる力によって使える。
・魔法にも火や水などの属性魔法とそれらに分類されない特異魔法の二つに分けられる。
「魔法が使える人と使えない人の違いとしては、体内の魔素を使うわけですが、その魔素を体に貯められる事が条件と言えるわけです。使えない人と言うのは体の中に魔素を貯められない又は吸収する魔素の量が練り上げる程の量にまで満たないという事が考えられます」
「私は子供の頃は魔法は使えなかったんですけどねえ」
木村さんが教科書へとマーカーを引きながら、独り言を呟くと、手塚先生が此方を見た。
「ただし幼少期は魔法を使えなくても、年月を重ねたり周囲の環境によっては、少しずつ貯められる魔素の量が増えて、ある日突然使えるようになるという事も六十年程前から徐々に増えております」
手塚先生の地獄耳に驚愕した。
「異胞に関しては、異能力の授業でやるとして魔法に関しては、発動する条件は多岐に渡ります」
それから魔法が生じる理論を数式を使い証明されるが、ノートに書き写して必死に理解しようとする。
手塚先生の説明は分かりやすく、一見複雑そうな数式も複数の手順を示すことによって理解できた。
「仁也、あたしはサッパリだ~」
「おいおい大丈夫か?」
一限目が終わり十五分間の休み時間に入ると同時に、アカネが机に突っ伏した。
アカネも先週の授業の時に、居眠りをしたところ鉄拳制裁をくらい、少しの間悶えてからは授業中に寝ることはしなくなった。
「やっぱり、あたしは机でお勉強よりも外に出て体を動かしたいぜ」
いつもの元気一杯で高いテンションのアカネが、か細い声で愚痴を漏らすのは、少しだけおもしろかった。
「なに笑ってんだよ~」
「すまんすまん」
「若者同士の会話はいいですね~」
休み時間はあっという間に終わり、二限目、三限目と授業をこなして昼休みになった。
「やっと昼飯だ~。学食に急がねば」
「おい、荷物を忘れているって」
「気をつけて行ってらっしゃい」
木村さんは奥さん手作りの愛妻弁当を持っているので、いつも昼は教室でとっており、仁也とアカネは弁当を持ってきていないので、毎日昼は学校の学食に行って昼食をとっている。
アカネのカバンを肩がけて、仁也もアカネの後を追っていく。
学食の食堂は人で溢れかえっており、好きなおかずや主食類をオボンに載せて最後に精算をするシステムで、アカネもいるはずだが姿が見えない。
仁也もアカネを探すのを中断し、おかずコーナーで前の学生の後ろに並んだ。
「和田君だよね」
「深見君だよね」
後ろから名前を呼ばれたので振り返ると、仁也と同じクラスのクラスメイトで仁也が座る位置とそこそこ近い席に座っている男子だったはずだ。
名前がおぼろげだったが、深見と名前を出すと笑ってくれたので正解だったようだ。
印象としては真面目なメガネ委員長タイプなのだが、教室の前側の座席で背筋を伸ばして授業を聞いている姿を見て、感心したのを覚えている。
「今日は一人かい?」
「いや、アカネが先に来ているはずなんだけど」
「ホオズキさんかい?そういえばさっき麺類コーナーにいたような」
深見君が指を指すと、丁度大きなオボンに三つの大きなドンブリを載せていた。向こうも仁也を見つけて、学生の間をすり抜けて目の前まで来た。
「遅いぞ仁也、あたしは先に席に座って食っているからな」
「荷物を持って来てやったのに酷い言い草だな」
「ホオズキさんは随分と食べるんだね」
そこでアカネは初めて深見君の方を見た。
「あんた誰だ」
「クラスメイトの顔ぐらい覚えておけよ」
「君と同じクラスの深見秀助だよ」
「ああ、秀助ね。二人の席も取っておいてやるから早く来いよ」
アカネは言いたいだけ言ってから空いているテーブルへと小走りで向かった。
「せわしないやつだな」
「席を取ってもらえるならご一緒しても良いかな?」
「ああ、勿論」
そうして男二人で料理を選んで、混み合う食堂でメニューを選んでアカネを探し始めた。
「こっちこっち」
少し探して食堂の奥の方の四人用テーブルでラーメンを食べていたアカネが手を振ってくれる。
深見君と並んでアカネの対面に座り、仁也もお腹が空いたのでとりあえず昼食を食べてしまうことにした。
「いただきます」
「いただきます」
深見君も仁也達と年齢がそう変わらない筈なので、それらに見合った量を食べている。
「ここの学食は、美味い、安い、多いの三拍子が揃っているから良いよな。姉ちゃんがいる戦闘科は栄養価とカロリー重視の味気ない学食だって言ってるし」
「やっぱり、学校によって学食も違うんだな」
「普通科は所属学生の年齢も種族もバラバラだからね、それに合わせて用意されている料理も多岐に渡るんだよ」
「秀助は物知りなんだな」
「いやいや、情報誌に書かれていたんだよ」
和やかに笑いながら昼食も終えて、教室への戻り道で深見君が話し始めた。
「時に二人は、部活動をどうするか決めたのかい?」
「ああ、俺とアカネは外部のサークルに入部したよ」
「もう決めてしまったのかい!!」
心底信じられないと言わんばかりに驚きの表情を浮かべる深見君は、メガネを触って気を落ち着かせてから話を再開した。
「そうなんだ。情報を集めてそのサークルに入ったのかい?」
「いや入学式の後にチラシを見て入部したんだよ」
「あたしは面白そうだし、部長さんにコテンパンにやられたからな」
「ちなみにサークル名を教えてもらえるかな?」
「第四学園情報収集クラブだよ」
仁也がサークル名を告げると、深見君が生徒手帳に何かを書き込んで、ありがとうと言ったタイミングで教室へと着いた。
「今日は一緒に昼食をとれて楽しかったよ」
深見君は取り出したままの生徒手帳を見てブツブツと言いながら教室へと入っていった。
「なんだ?秀助のやつ」
「さあ?でもサークルとか部活動を決めてないみたいだから、少しでも情報が欲しかったんじゃないかな」
仁也もアカネと一緒に、教室へと入り午前と同じ座席に戻ると木村さんがクラスメイトと談笑していた。
「お帰りなさい。今日の学食も美味しかったですか?」
「じゃあ、木村さん。またね」
木村さんが仁也とアカネに声をかけると、今まで木村さんと談笑していた女子達が席を離れていった。
「邪魔しちゃいました?」
「いえいえ、桜木さんが箸を忘れてしまったようで私が持っていた割り箸をあげただけですよ。その御礼で一緒にご飯を食べていてもらっただけですよ」
木村さんと雑談をしていると、午後の授業のチャイムがなった。
「おはようございます。木村さん」
「おはようございます。今日も元気ですね」
風華寺の取材を行なった翌々日、入学して一週間が経ち教室の雰囲気も固まりつつあった。
仁也は中段の左側がよく座る席になった。始業の二十分前には、教室に着くようにしているが既に何人もの同級生がチラホラといる。
仁也がよく座る席の右側の席では、木村さんがコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
「木村さんは、いつも早いですね」
「そうですね、仕事勤めをしていた際にはもう少し早く家を出ていたものですからね、習慣が抜けないんですよ」
「そうなんですね」
木村さんとは、異能力測定の時からちょくちょく話すようになり、隣り合う席に座るようになった。
時間が経ち、同級生が話しながら入って来たり、パンを咥えながら入って来たりと座席も埋まりつつあった。
「おっはよーう」
「アカネは今日もギリギリだな」
「アカネちゃんは今日も元気だね」
始業のチャイムがなる十秒前に滑り込むようにアカネが走って教室へと入って来た。
元気よく挨拶しながら仁也の左隣の座席へと勢いよく座り込んだ。
「チャイムが鳴るギリギリで滑り込むのは印象が良くないぞ」
三分前に教室に来ていた手塚先生が、アカネを含めて遅刻ギリギリの生徒の顔を見ながら告げてくる。
「一限目は魔法基礎ですね」
手塚先生が教室前方のスクリーンに教材を表示させ、生徒は電子ノートを起動して前方のスクリーンに注目する。
「魔法は異世界では当たり前の存在であったが、地球では百年程前までは、疑わしい存在だった。しかし勇者と呼ばれる人々や多くの研究者の尽力によってその謎が解明されつつある」
スクリーンに中学校の歴史の教科書にも載っている有名な魔法研究家の顔写真が表示されていく、正直退屈な授業ではあるが、授業中に隣席の奴と話をしたり、漫画やゲームをしている同級生は一人もいなかった。
全員が真面目な生徒であるということではなく、先週の計測が終わり始めての授業が行われた木曜日、同級生が、おしゃべり、授業妨害、睡眠、早弁などの行為を行なった結果、手塚先生の鉄拳が教室を飛び交った。
生徒も自身の行為を棚に上げ手塚先生に歯向かおうとしたが、学園の教師に敵うはずもなくアッサリと伸びかけた鼻を折られて、二、三日で表面上は真面目に生徒は授業を受けるようになった。
幾度もの戦争を経験してか学園内では鉄拳制裁も程度によるが忌避されないものであった。
「ここは異能学園です。基礎的なことは皆さんも既に小学校や中学校で教わっているでしょうから、専門的な内容に入っていきます」
・人の体には魔素が溜まっており、その魔素を魔力へと練り上げ使い操ることによって魔法を使うことができる。
・異能力は魔法と違い魔素ではなく異胞と呼ばれる体の組織に魔素を通すことによって生じる力によって使える。
・魔法にも火や水などの属性魔法とそれらに分類されない特異魔法の二つに分けられる。
「魔法が使える人と使えない人の違いとしては、体内の魔素を使うわけですが、その魔素を体に貯められる事が条件と言えるわけです。使えない人と言うのは体の中に魔素を貯められない又は吸収する魔素の量が練り上げる程の量にまで満たないという事が考えられます」
「私は子供の頃は魔法は使えなかったんですけどねえ」
木村さんが教科書へとマーカーを引きながら、独り言を呟くと、手塚先生が此方を見た。
「ただし幼少期は魔法を使えなくても、年月を重ねたり周囲の環境によっては、少しずつ貯められる魔素の量が増えて、ある日突然使えるようになるという事も六十年程前から徐々に増えております」
手塚先生の地獄耳に驚愕した。
「異胞に関しては、異能力の授業でやるとして魔法に関しては、発動する条件は多岐に渡ります」
それから魔法が生じる理論を数式を使い証明されるが、ノートに書き写して必死に理解しようとする。
手塚先生の説明は分かりやすく、一見複雑そうな数式も複数の手順を示すことによって理解できた。
「仁也、あたしはサッパリだ~」
「おいおい大丈夫か?」
一限目が終わり十五分間の休み時間に入ると同時に、アカネが机に突っ伏した。
アカネも先週の授業の時に、居眠りをしたところ鉄拳制裁をくらい、少しの間悶えてからは授業中に寝ることはしなくなった。
「やっぱり、あたしは机でお勉強よりも外に出て体を動かしたいぜ」
いつもの元気一杯で高いテンションのアカネが、か細い声で愚痴を漏らすのは、少しだけおもしろかった。
「なに笑ってんだよ~」
「すまんすまん」
「若者同士の会話はいいですね~」
休み時間はあっという間に終わり、二限目、三限目と授業をこなして昼休みになった。
「やっと昼飯だ~。学食に急がねば」
「おい、荷物を忘れているって」
「気をつけて行ってらっしゃい」
木村さんは奥さん手作りの愛妻弁当を持っているので、いつも昼は教室でとっており、仁也とアカネは弁当を持ってきていないので、毎日昼は学校の学食に行って昼食をとっている。
アカネのカバンを肩がけて、仁也もアカネの後を追っていく。
学食の食堂は人で溢れかえっており、好きなおかずや主食類をオボンに載せて最後に精算をするシステムで、アカネもいるはずだが姿が見えない。
仁也もアカネを探すのを中断し、おかずコーナーで前の学生の後ろに並んだ。
「和田君だよね」
「深見君だよね」
後ろから名前を呼ばれたので振り返ると、仁也と同じクラスのクラスメイトで仁也が座る位置とそこそこ近い席に座っている男子だったはずだ。
名前がおぼろげだったが、深見と名前を出すと笑ってくれたので正解だったようだ。
印象としては真面目なメガネ委員長タイプなのだが、教室の前側の座席で背筋を伸ばして授業を聞いている姿を見て、感心したのを覚えている。
「今日は一人かい?」
「いや、アカネが先に来ているはずなんだけど」
「ホオズキさんかい?そういえばさっき麺類コーナーにいたような」
深見君が指を指すと、丁度大きなオボンに三つの大きなドンブリを載せていた。向こうも仁也を見つけて、学生の間をすり抜けて目の前まで来た。
「遅いぞ仁也、あたしは先に席に座って食っているからな」
「荷物を持って来てやったのに酷い言い草だな」
「ホオズキさんは随分と食べるんだね」
そこでアカネは初めて深見君の方を見た。
「あんた誰だ」
「クラスメイトの顔ぐらい覚えておけよ」
「君と同じクラスの深見秀助だよ」
「ああ、秀助ね。二人の席も取っておいてやるから早く来いよ」
アカネは言いたいだけ言ってから空いているテーブルへと小走りで向かった。
「せわしないやつだな」
「席を取ってもらえるならご一緒しても良いかな?」
「ああ、勿論」
そうして男二人で料理を選んで、混み合う食堂でメニューを選んでアカネを探し始めた。
「こっちこっち」
少し探して食堂の奥の方の四人用テーブルでラーメンを食べていたアカネが手を振ってくれる。
深見君と並んでアカネの対面に座り、仁也もお腹が空いたのでとりあえず昼食を食べてしまうことにした。
「いただきます」
「いただきます」
深見君も仁也達と年齢がそう変わらない筈なので、それらに見合った量を食べている。
「ここの学食は、美味い、安い、多いの三拍子が揃っているから良いよな。姉ちゃんがいる戦闘科は栄養価とカロリー重視の味気ない学食だって言ってるし」
「やっぱり、学校によって学食も違うんだな」
「普通科は所属学生の年齢も種族もバラバラだからね、それに合わせて用意されている料理も多岐に渡るんだよ」
「秀助は物知りなんだな」
「いやいや、情報誌に書かれていたんだよ」
和やかに笑いながら昼食も終えて、教室への戻り道で深見君が話し始めた。
「時に二人は、部活動をどうするか決めたのかい?」
「ああ、俺とアカネは外部のサークルに入部したよ」
「もう決めてしまったのかい!!」
心底信じられないと言わんばかりに驚きの表情を浮かべる深見君は、メガネを触って気を落ち着かせてから話を再開した。
「そうなんだ。情報を集めてそのサークルに入ったのかい?」
「いや入学式の後にチラシを見て入部したんだよ」
「あたしは面白そうだし、部長さんにコテンパンにやられたからな」
「ちなみにサークル名を教えてもらえるかな?」
「第四学園情報収集クラブだよ」
仁也がサークル名を告げると、深見君が生徒手帳に何かを書き込んで、ありがとうと言ったタイミングで教室へと着いた。
「今日は一緒に昼食をとれて楽しかったよ」
深見君は取り出したままの生徒手帳を見てブツブツと言いながら教室へと入っていった。
「なんだ?秀助のやつ」
「さあ?でもサークルとか部活動を決めてないみたいだから、少しでも情報が欲しかったんじゃないかな」
仁也もアカネと一緒に、教室へと入り午前と同じ座席に戻ると木村さんがクラスメイトと談笑していた。
「お帰りなさい。今日の学食も美味しかったですか?」
「じゃあ、木村さん。またね」
木村さんが仁也とアカネに声をかけると、今まで木村さんと談笑していた女子達が席を離れていった。
「邪魔しちゃいました?」
「いえいえ、桜木さんが箸を忘れてしまったようで私が持っていた割り箸をあげただけですよ。その御礼で一緒にご飯を食べていてもらっただけですよ」
木村さんと雑談をしていると、午後の授業のチャイムがなった。
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