Still heroes fighting

エイナン

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一章

激突する炎と氷

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ドゴーーーン!!ドゴーーン!!

バキッ!ガスッ!
激しい衝突を繰り返す師匠と冷鬼たち。

「おらっおらおらおら!!!」
連続で氷塊を作っては投げつける攻撃を繰り返してくる冷鬼

「……」
それを物ともせず避け炎を冷鬼に向かって放つが……

「当たらなければ怖くないぜ!」
地面に手を当てると氷の壁を出して炎を防いだが氷の壁は溶けてしまった。

「溶かすなんてなかなかじゃねぇか」

「それぐらい溶かせなきゃ師匠は務まらんからな」

「ふん、さっさと殺してお前の弟子も殺してやるぜ……」

「口を動かすんじゃなく体を動かしたらどうだ?」

「!?」
いつの間にか冷鬼の後ろに回りこんでいた師匠は横蹴りで冷鬼を吹き飛ばした。

「お前の本気はこんなもんなのか?」


「ふん、舐めやがって……だったら……」
冷鬼はそういって飛び上がると

「おおおおおおおおおっ!!!!」
力を溜め始めた。

「いくぜぇ! 氷界落とし!」
冷鬼は森一帯を潰せるほどの大きな氷の塊を師匠に向かって投げた。

「!!!」
まずい!これが落ちたらモエルたちも……
急いで拳に炎を集中させ温度を上げる。

「くっ!」
あれを防ぐにはこれしかないが
これを使うには時間が掛かる……間に合ってくれ……

その間にもどんどん落ちていく

そして……



ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

冷鬼が放った氷界落としが地面にめり込んでいく……それとともに凄い衝撃が周りに伝わる。

「ふん、さすがに無理だったか……まぁこれで炎の力を持つものは一人減ったな……」
冷鬼がそういって次はモエルたちを探そうと向きを変えようとした瞬間……

ボワーーーーーーーッ!!!

「!?」
突然火柱のようなものが上がり氷界落としを貫きそのまま溶かしていってた。

「何だと!? 氷界落としが……」

「ふぅ、間に合ったな」

「な、何だと!? ……お前」

「まだ死ねないんでね……今度はこっちから行くぞ」

「!!!!」
そう言うと冷鬼の所まで飛び上がり、鉄槌打ちを打つ。

「ぐおっ!」
地面に落ちていく冷鬼……それよりも速く師匠は地面に降り立ち冷鬼が落ちてきたところに
正拳突きを喰らわせる。
まともに受けた冷鬼はそのまま吹き飛び、倒れた。

「終わったかな?」

「……ふん、気づかないのか?」

「何をだ?」

「俺一人では適わないのはわかってた。だったら応援を呼べばいい……」

「何!?」
まさかあいつらも!?
そこまで考えたとき……

「ずいぶん手こずっているな冷鬼」

「情けないぞ」
二人の氷の化け物が空から降りてきた。

「寒鬼、凍鬼……」
師匠は顔を青ざめた。最悪だ。こいつらまで来るなんて……

「さぁ、ここで死んでもらうぜ!」

「く、くそっ!」
まさか寒鬼、凍鬼が来るなんて……戦いに夢中で気がつかなかった。
モエルとハジケが来てしまったら……
戦いながら誘導するしかない。

「行くぞ、炎の力を持つ者」

「やってやる! 来い」
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