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第零章 プロローグ~愛とはなにか~
第五話 行き過ぎたハリボテ
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◇◇エイリ視点◇◇
今日は魔術を教えて貰えるらしい。
剣術もしたかったのだが、これも大事なのだろう。
だが少し距離を感じる気がする。
試しにご主人様と呼んでみたら顔をほころばせていた。
可愛い。
的を使わないらしく、空に彼は手をかざした。
その瞬間、少し空気感が変わり夢心地のような感覚になる。身体がなんだがふわふわしてる。
魔法陣がいくつも展開されていく。
そして、魔力の塊の様なものが、それも様々な属性の物が彼の周りに集まっていく。
それは本来全属性がないとありえない事象。
「神にこの崩壊をささげよう!『神への反逆』!」
その全てが、収束していく。
刹那、紫色の光が、天を穿ち、地を震わせた。
それを…見た。
強烈だった。
おとぎ話で見る勇者の一撃より、魔王が出した終焉の魔法より、輝き、強く、綺麗だった。
しかも、それでさえ本気出なかったことが節々の言動から分かる。
それにあのふわふわした感覚は結界を張ったからだと言うこともわかった。
強い。強すぎる。圧倒的すぎる。
勝てない。
そもそもなんで私にこんな事を教えるのだろう。
護衛…の為とは到底思えない。私がいくら努力しようとたどり着けない高見に彼はいる。
きっと何か深いわけがあるのだろう。
冷静に考えているつもりなのだが頭が回らなくなってきた。
今までは一周まわって冷静だったのかもしれない。
頭が情報についていかない…
頭がまだごちゃごちゃしてるのに初歩魔導書を渡され、属性を計られ、その属性の魔導書も渡された。
そして、今日中に的を壊すように言われた。
どうみてもミスリル…
はいと答えたものの無理でしょ…という気持ちが強かった。
「ちなみに俺は2歳の時初めて魔法を使ってあれを壊したぞ」
それを聞いて理解した。
これはある意味試験なのだろう。
これを突破できたなら昨日言っていた理由とやらを言ってくれるのかもしれない。
まだ第1試験の可能性もある。
頑張らねば!こんな所で見限られる訳にはいかない!
これは人生の分かれ道だ!
彼のそばから離れるのはなんだが虚しいし…
・
・
・
「『凍てつかず氷』!」
バキンと、的が壊れる音がする。
「やった…!」
正直できるか不安だった。むしろ先に夜が来てしまう可能性も十分あった。
ひたすらに魔法を打ち続けていたのが良かったのかもしれない。
その時、視界にご主人様が写った。
「あっ!見ました?今の!出来ました!もしかしてそろそろ出来ると思って出てきたんですか?」
やっぱり凄い…!
ただ、なんだかご主人様は不機嫌そうで…
もしかして、遅すぎた?
ダメだ。このままじゃ捨てられる。もっと強くならないと…
あれ?意識が遠のいていく…
◇◇アクトク・リョウシュ◇◇
くそ!もう今までの訓練では俺がボコられて終わる…
ならば!
ダッシュでお父さんの元に。
「お父さん!前言ってた自聖騎士の廃棄予定だった訓練ミスリルってまだ倉庫にあるよね!」
「ああ、あるが何に使…」
「ありがとう!」
自聖騎士とは貴族や領主などが抱える護衛の騎士のようなものだ。
当然、腕利きばかり。
そいつらの訓練所は大きいに決まっている。
そしてそこに使われていたミスリルの人型の人形のような物がずっと使われていたので何個かバッキバキに壊れてしまっていたらしい。
その廃棄に悩んでいたお父さんをよく覚えている。
これと…もうひとつ用意するのは修復の魔法陣だな。
確か倉庫にこれもあったはず。
魔法陣というのは紙などに書かれた紋章で魔力を込めるだけでその力が使える。
修復の魔法陣は1時間だけ物を新品の状態に戻すものだ。
準備は完了した。
クックック!明日が楽しみだぜ!
・
・
・
「今日は剣術をやる。まずはお手本を見せてやる」
そう言って俺は1時間ほど前に修復したミスリルの人形を目の前に立てる。
そして木の剣を持った。
そして、さながら日本の抜刀術のような構えをとる。
「え?それはミスリルですよね。木の剣なんかじゃ…」
3.2.1、今だ!
俺は少し手元を動かす。
そして1時間ほど前に修復したミスリルの訓練用人形は丁度魔法陣の効果が切れ、バッキバキに壊れた。
外から見れば木の剣でミスリルの訓練用人形を一瞬でバッキバキにしたように見えたはずだ。
「え?そんな…どうやって?鍛治スキル?」
「違う。魔法は一切使っていない」
この世界では不便なことに魔法を使う時に少し身体が光るのだ。
それが無いということは魔法を使っていないということなのだ!
「じゃあ、どうやって…」
「光速で剣を動かせばいいだけの話だ。もうひとつ技を見せてやろう」
「え?まだあるんですか…?」
他のミスリルの訓練用人形を彼女に遠くに置いてきてもらう。
およそ距離は100メートルほど。
この人形達は少し先程の人形とずらして治してある。
そろそろだな。
手を少し動かす。
その瞬間、遠くにあった人形がバラバラになった。
「これは本で読んだ、レベル7の剣に魔力を乗せるもの?でも光っていない…」
「その通りだ。今、俺は一切魔法を使っていない。魔法無しでこれくらいやって見せねばな」
彼女は絶望したような顔をしている。
へっ!イキリ野郎!ざまぁ!
「はい!頑張ります!いつか!必ず!」
え?そんなに純粋に言われると…心が痛む。
まぁ、元々の良心が欠片くらいしかないから実は痛くないんだけど…
「そして今日の課題なのだが…」
「はい…!」
彼女がいきを飲む。
「素振り3万回」
「へ?」
「素振り3万回」
時間的に1秒に1回やれば9時間もかからない。
うん。良心的だ。
ふっ!心折られろ!
「これくらい普通だぞ?俺は10万回やってた」
「そ、そうなんですか!?」
んなわけあるか!
そんな頭おかしい世界じゃないわ。
「あの技を出すには地道な特訓も必要だからな」
「はい…!」
ふへへ。フハハ!ぐえっへへへ!
クックック!
その間に俺はこいつが出来なかった時に煽れるように準備しとこう。
どう煽ってやろうか!
・
・
・
家で準備の為に早起きしたぶん昼寝して庭で素振りをしているクソイキリ野郎!を見たり…
昼頃になった時に気づいた。
あれ?俺一度も昼飯あげてなくね?
夕飯と朝ごはんはたっぷり食わしたが(めっちゃ感動してた)訓練とかに夢中になって昼ごはん全然あげてなくね?
やっべ!もっていこ!
今日は魔術を教えて貰えるらしい。
剣術もしたかったのだが、これも大事なのだろう。
だが少し距離を感じる気がする。
試しにご主人様と呼んでみたら顔をほころばせていた。
可愛い。
的を使わないらしく、空に彼は手をかざした。
その瞬間、少し空気感が変わり夢心地のような感覚になる。身体がなんだがふわふわしてる。
魔法陣がいくつも展開されていく。
そして、魔力の塊の様なものが、それも様々な属性の物が彼の周りに集まっていく。
それは本来全属性がないとありえない事象。
「神にこの崩壊をささげよう!『神への反逆』!」
その全てが、収束していく。
刹那、紫色の光が、天を穿ち、地を震わせた。
それを…見た。
強烈だった。
おとぎ話で見る勇者の一撃より、魔王が出した終焉の魔法より、輝き、強く、綺麗だった。
しかも、それでさえ本気出なかったことが節々の言動から分かる。
それにあのふわふわした感覚は結界を張ったからだと言うこともわかった。
強い。強すぎる。圧倒的すぎる。
勝てない。
そもそもなんで私にこんな事を教えるのだろう。
護衛…の為とは到底思えない。私がいくら努力しようとたどり着けない高見に彼はいる。
きっと何か深いわけがあるのだろう。
冷静に考えているつもりなのだが頭が回らなくなってきた。
今までは一周まわって冷静だったのかもしれない。
頭が情報についていかない…
頭がまだごちゃごちゃしてるのに初歩魔導書を渡され、属性を計られ、その属性の魔導書も渡された。
そして、今日中に的を壊すように言われた。
どうみてもミスリル…
はいと答えたものの無理でしょ…という気持ちが強かった。
「ちなみに俺は2歳の時初めて魔法を使ってあれを壊したぞ」
それを聞いて理解した。
これはある意味試験なのだろう。
これを突破できたなら昨日言っていた理由とやらを言ってくれるのかもしれない。
まだ第1試験の可能性もある。
頑張らねば!こんな所で見限られる訳にはいかない!
これは人生の分かれ道だ!
彼のそばから離れるのはなんだが虚しいし…
・
・
・
「『凍てつかず氷』!」
バキンと、的が壊れる音がする。
「やった…!」
正直できるか不安だった。むしろ先に夜が来てしまう可能性も十分あった。
ひたすらに魔法を打ち続けていたのが良かったのかもしれない。
その時、視界にご主人様が写った。
「あっ!見ました?今の!出来ました!もしかしてそろそろ出来ると思って出てきたんですか?」
やっぱり凄い…!
ただ、なんだかご主人様は不機嫌そうで…
もしかして、遅すぎた?
ダメだ。このままじゃ捨てられる。もっと強くならないと…
あれ?意識が遠のいていく…
◇◇アクトク・リョウシュ◇◇
くそ!もう今までの訓練では俺がボコられて終わる…
ならば!
ダッシュでお父さんの元に。
「お父さん!前言ってた自聖騎士の廃棄予定だった訓練ミスリルってまだ倉庫にあるよね!」
「ああ、あるが何に使…」
「ありがとう!」
自聖騎士とは貴族や領主などが抱える護衛の騎士のようなものだ。
当然、腕利きばかり。
そいつらの訓練所は大きいに決まっている。
そしてそこに使われていたミスリルの人型の人形のような物がずっと使われていたので何個かバッキバキに壊れてしまっていたらしい。
その廃棄に悩んでいたお父さんをよく覚えている。
これと…もうひとつ用意するのは修復の魔法陣だな。
確か倉庫にこれもあったはず。
魔法陣というのは紙などに書かれた紋章で魔力を込めるだけでその力が使える。
修復の魔法陣は1時間だけ物を新品の状態に戻すものだ。
準備は完了した。
クックック!明日が楽しみだぜ!
・
・
・
「今日は剣術をやる。まずはお手本を見せてやる」
そう言って俺は1時間ほど前に修復したミスリルの人形を目の前に立てる。
そして木の剣を持った。
そして、さながら日本の抜刀術のような構えをとる。
「え?それはミスリルですよね。木の剣なんかじゃ…」
3.2.1、今だ!
俺は少し手元を動かす。
そして1時間ほど前に修復したミスリルの訓練用人形は丁度魔法陣の効果が切れ、バッキバキに壊れた。
外から見れば木の剣でミスリルの訓練用人形を一瞬でバッキバキにしたように見えたはずだ。
「え?そんな…どうやって?鍛治スキル?」
「違う。魔法は一切使っていない」
この世界では不便なことに魔法を使う時に少し身体が光るのだ。
それが無いということは魔法を使っていないということなのだ!
「じゃあ、どうやって…」
「光速で剣を動かせばいいだけの話だ。もうひとつ技を見せてやろう」
「え?まだあるんですか…?」
他のミスリルの訓練用人形を彼女に遠くに置いてきてもらう。
およそ距離は100メートルほど。
この人形達は少し先程の人形とずらして治してある。
そろそろだな。
手を少し動かす。
その瞬間、遠くにあった人形がバラバラになった。
「これは本で読んだ、レベル7の剣に魔力を乗せるもの?でも光っていない…」
「その通りだ。今、俺は一切魔法を使っていない。魔法無しでこれくらいやって見せねばな」
彼女は絶望したような顔をしている。
へっ!イキリ野郎!ざまぁ!
「はい!頑張ります!いつか!必ず!」
え?そんなに純粋に言われると…心が痛む。
まぁ、元々の良心が欠片くらいしかないから実は痛くないんだけど…
「そして今日の課題なのだが…」
「はい…!」
彼女がいきを飲む。
「素振り3万回」
「へ?」
「素振り3万回」
時間的に1秒に1回やれば9時間もかからない。
うん。良心的だ。
ふっ!心折られろ!
「これくらい普通だぞ?俺は10万回やってた」
「そ、そうなんですか!?」
んなわけあるか!
そんな頭おかしい世界じゃないわ。
「あの技を出すには地道な特訓も必要だからな」
「はい…!」
ふへへ。フハハ!ぐえっへへへ!
クックック!
その間に俺はこいつが出来なかった時に煽れるように準備しとこう。
どう煽ってやろうか!
・
・
・
家で準備の為に早起きしたぶん昼寝して庭で素振りをしているクソイキリ野郎!を見たり…
昼頃になった時に気づいた。
あれ?俺一度も昼飯あげてなくね?
夕飯と朝ごはんはたっぷり食わしたが(めっちゃ感動してた)訓練とかに夢中になって昼ごはん全然あげてなくね?
やっべ!もっていこ!
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