世界最高の悪役は実はクズ雑魚~勘違いは勘違いを呼び組織(ハーレム)は出来上がった~

亜・ナキ

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第零章 プロローグ~愛とはなにか~

第六話 誤魔化しが聞かないほどの勘違い

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 ◇◇エイリ視点◇◇

「今日は剣術をやる。まずはお手本を見せてやる」


 また剣にもどった。
 交互にやるのかもしれない。

 そうして出されたのはミスリルの訓練用人形。
 そして彼が持っているのは木の剣。
 ゑ?


「え?それはミスリルですよね。木の剣なんかじゃ…」


 彼が構えていた剣を少しだけ動かした。
 その瞬間、ミスリルの訓練用人形はバラバラになっていた。
 信じられない…
 エンチャントかと思って聞いたが違うらしい。
 確かに魔法を使っている形跡は見当たらない…


「光速で剣を動かせばいいだけの話だ。もうひとつ技を見せてやろう」


 光速!?
 そんなの、勇者だってできっこない!
 人間にできることじゃないだろう。そんなわけ、ないだろう。
 泣きたくなるほど格の違いを見せつけられた気がした。

 次に彼は100メートルほど人形を遠ざけると構えた。
 またもや少し手を動かしただけ。私には切ってるところさえも見えない。
 100メートル先にあった人形がバラバラになった。

 なんだ。これは。


「これは本で読んだ、レベル7の剣に魔力を乗せるもの?でも光っていない…」


 僅かな可能性にかけてそう聞いた。
 魔法を使ったのだろうと。人間にこんな事はできないだろうと。

 ただ、答えは残酷だった。


「その通りだ。今、俺は一切魔法を使っていない。魔法無しでこれくらいやって見せねばな」


 ああ、私は弱いんだ。
 最初に1本取れたからっていつか追い抜かせるかもしれないなんて甘かった。
 この人は、何処までも高みにいる。
 きっと、この世界の誰だってこの人に勝つことは出来ないだろう。
 ただ、その剣を美しいと思った。
 欲しいと思った。
 その高みへと、登りたいと思った。

 そのためなら、どんな試練でも受けて見せよう。


「そして今日の課題なのだが…」

「はい…!」


 今日も手合わせか?


「素振り3万回」

「へ?」

「素振り3万回」


 1秒に1回でも9時間ほどかかる…


「これくらい普通だぞ?俺は一日に10万回やってた」

「そ、そうなんですか!?」


 10万回…1秒に1回感覚で28時間弱…


「あの技を出すには地道な特訓も必要だからな」


 彼のあの技を先程才能だと決めつけてしまったが、それはもしかすると努力のおかげだったのかもしれない。


「はい…!」


 ならば私が今すべきことは努力する事だ。
 そして、昨日で分かったこと。
 それは彼の言う課題は必要最低限の事だ。
 つまり、彼に認められるには…!




 ◇◇アクトク・リョウシュ◇◇

 俺が見たのは、聞いたのは、信じられない光景だった。


「3万6400!3万6401!ってご主人様!?」


 ん?3万?まだ昼だぞ?


「3万を超えました!まだまだいけます!」


 もしかすると頭がおかしいのかな?
 さっきからまだ5時間ほどしか経っていないのに3万??
 間違いなく1秒に1回以上やってるよね。
 てか休憩してる?
 体力おばけ?
 もしかして昨日の魔法訓練も休んでなかった?

 え?もうきっしょ!人間じゃねぇよ!


「認めて!くださいましたか?私は!まだまだぁ…」


 あ、倒れた。
 …一応ポーション飲ませた。

 てか認めるって何?ここまで鬼畜なことをやってる覚えは無いのだが…(十分鬼畜)

 あ!(察し)
 もしかして訓練つける理由的なやつはぐらかした時のこと?
 なんか意味深げに言ったからなんか凄いことと勘違いしてる?
 それ知るためにここまで頑張ったの?
 健気~!
 まぁ、理由なんてないんだけど…
 でもここで理由なーし!とか言ったら当然ぶち殺される。
 なんか考えとこ。





 ・
 ・
 ・ 




 やっと起きた。
 え?めっちゃ可愛いんやけど。
 毛がちょっと跳ねてるし。
 きゅんとしちゃうじゃない!


「おはよう」


 彼女は自分が寝てた(気絶)ことにきづくと、慌てたように頭を下げた。


「すみません!すぐに訓練に…!」


 いやいや、そこまで言った覚えはないよ?
 傍からみたら俺がくそ鬼畜ゴミ野郎みたいじゃん。


「いやいや、休憩していきなよ。話したいこともあるしな」


 思いっきり思わせぶりな顔をしてみる。


「俺が、何故君に訓練をつけるか。だよ」

「!?」


 驚きながらも嬉しそうな顔だ。


(ここら辺は飛ばし飛ばしで適当に読んでも問題ないよ。後に要約文あり!)

「今の世界の現状を知ってるか?辺境貴族は政治により税金は上げる一方。民は一揆を企てるが税金で雇われた騎士によって抑えられる」


 ま、本に書かれていることを適当に日本人としての感性から述べるだけだけどね。


「善政なんてほとんどない。中央の貴族は贅沢ばかり。政治をほとんど王様はしていない。そんな状況だ」


 この世界の貴族は中央貴族と辺境貴族に分けられる。
 中央貴族は政に関わっていることが多いので立場が大抵大きい。
 俺の父さんは辺境なのに四大貴族。四大貴族の中での立場は低いが凄くない?


「政治を王様がしていない!?誰かに裏で操られているということですか?でもそんなこと聞いた事が…」


 なんかめっちゃマニアックな書庫の奥にあったホントノ・コトカクさんの本で読んだ。
 こいつ以外はそんな説唱えてないんだけど…
 こういう世界にはお決まりの展開でしょ!
 多分合ってるだろ!きっと!およそ!
 2パーセント位の確率で!
 あとなんかこういう設定燃えるじゃん!
 かっこいいやん!


「そんなんで何故政治が回っていると思う?」

「確かに…何処かで破綻しそうな経済なのに農民はちゃんと税を納められてるし…」


 税金は上がり、貴族は贅沢三昧、税金で雇われた騎士で一揆は止められる。
 そんなどう考えても財政が破綻するはずだ。
 どこから財源がきてるのか。


「魔物だよ」

「え?魔物?それは100年前に勇者によって全て全滅させられたと…」


 そう、100年前、魔王と共に勇者は朽ちた。
 だれもが知っている伝説。
 魔物を倒すために磨かれた魔法や剣の技術、もう必要ないその技術。
 衰退しててもおかしくないはずだ。(なろう系だとだいたいそう)
 なのにむしろそれは進化している。
 何故かは聞くまでもなく戦争の為だ。
 魔物によって手を取り合っていた3つの大国は戦争状態になった。
 今は停戦しているが終戦では無い。
 そんな状態だから国は戦力をどんどん増強させていった。
 騎士や魔道士育成のための学園をつくり、研究所をつくり…
 とてもじゃないが上がった分の税金でどうこうできる物じゃない。


「魔王は勇者によって討たれていない。討たれたのは魔王でなく勇者だ。同士討ちではなく、勇者のみが死んだ」

「そ、それは!」


 だいたいおかしいんだ。税金が上がっているはずなのに村人の生活は豊かになっている。
 税金が上がっていると思わされているだけ。
 父さんの税金からの収入は増えていなかった。
 補助金などの額が増え、むしろちゃんとお金が行き渡るようになった。

 何故こんな回りくどい事をしているのか。理由は簡単、あることを他の国に隠蔽する為だ。


「この国の政治を動かしているのは魔王だよ」

「!?」

「魔王によるほぼ半永久的な財産。それがある事を知られてしまえば2つの大国両方を相手にすることになる。だから隠蔽しているんだ」


 うん。なかなかよく出来た創作じゃないか?俺は小説家を目指した方がいいかもしれん。


「それをぶっ壊すのが、俺ってことだよ」


 ん?でもこの話だと魔王のおかげで村人の生活豊かになってない?
 これ「その生活を俺が壊してやんよww」
 みたいなサイコ悪役構文になってない!?

 若干引かれてる気がする…
 嗚呼!泣きたい!

 って泣き出したァ!やばい!完全に悪役だと思われてる!
 怖がられてる!
 なんで!神様!俺なんでこんなに不幸なの!







 ────────────────────

 あの長ったらしい文章を飛ばして読んだ人に…作者からのプ・レ・ゼ・ン・ト!

 要約すると、

 ・3つ国があって睨み合っています

 ・実はうちの国の統治しているのは魔王なんですよ!勇者に勝ってたんです!
 同士討ちじゃなかったんです!

 ・それを隠蔽するために色々やってるんです!

 ・でもそれで村人の暮らし良くなったよね
 →それをぶち壊すってサイコじゃない?嫌われた!?


 全部ホントノ・コトカクさんの本から来た知識。
 適当。妄想。

 あほじゃねぇの?




 お礼は星とハートでいいですよ♡
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