世界最高の悪役は実はクズ雑魚~勘違いは勘違いを呼び組織(ハーレム)は出来上がった~

亜・ナキ

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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~

第二十一話 恋愛フラグ

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 次に見たのはアクセサリーが売ってるところ。


「アク様!これとかアク様に似合うんじゃないですか!」


 俺ぇー?
 でも確かにカッコイイ。
 ドクロの指輪。


「これいくらですかー?」


 店のおばあちゃんに聞く。 


「いい物に目をつけたね、それはね、10万ギールだよ」


 ん?高っ!
 いくら何でも高いだろ!


「それはねぇ。闇属性の魔法を一つだけ取り込める魔術保存ティファクトなんだよ」


 なにぃ!?
 魔術保存とは全く魔力がない人でも1回のみ閉じ込められた魔法を使い捨てで使えるというものだ。
 最低でも100万ギールはするはずなんだが…


「なんでこんなに安いんですか?」

「いやねぇ、これは素人が作ったもので動作の保証ができないんだよ。だから詐欺じゃないかって疑われるんだよねぇ」


 買おう。別に俺からしたらはした金だし買おう。


「アク様!これ本物です!鑑定持ちの私が言うんだから間違いありません」


 誰でも頑張れば使えるようになる鑑定。
 熟練度が高くなればものの値段まで分かるという夢のあるスキルだ。
 俺使えんけど…
 ただそこまでになるには少なくとも20年…なんでエイリ使えるん?
 でもエイリが言うなら間違いないだろう。


「じゃあこれください。あ、エイリはちょっと外で待ってて」

「え?は、はい」


 よし。ここで俺は男の甲斐を見せるぞ!


「この店で一番高いアクセサリーってなんですか?」

「ん?このアメジストのネックレスだよ。なんと50万ギール」


 ネックレス?どっちかというとチョーカーみたいだな。てか普通に宝石が沢山ついてるチョーカー。
 そうか。この世界にはチョーカーなんて言葉が無いのか。


「じゃあそれもお願いします」

「なぁ!?買うのかい?これを!?デザインが意味わからんって言ってだれも買わなかったこれを!?」


 今から買うやつに言うセリフだとは思えないのだが。
 チョーカーカッコイイじゃん。


「これも買わないかい?変なネックレスルビー版だよ」

「あ、じゃあそれもお願いします」

「じゃあお会計は110万ザークだよ」


 ルビーもアメジストも原価が30万ザークはするしなかなかカットも綺麗でデザインが今の人向けだったら1つ200万はくだらないだろう。
 得したな。
 チョーカーカッコイイし。

 ポンと軽く金を払い、外に出る。


「待たせたな」

「いえいえ。全く!今来たばかりです!」


 それはさすがに嘘だろうよ。


「ほら、後ろ向いて」

「え?はい」


 首にチョーカーっぽいネックレスをつける。
 勿論アメジスト。


「これは…!」

「プレゼント。お揃いだ」


 自分はルビーがついてるやつをつける。


「え?いいんですか?高いものでは…!」

「いいんだよ。カッコつけさせてくれ」

「だ、大事にします!」


 顔を赤らめながらギュッとネックレスを握るエイリ。
 クソ可愛いな。


「ああ、後この指輪に魔法込めといてくれない?」

「え?でもアク様の方が魔法は…」


 ん?何言ってんだ?
 俺は闇属性使えないぞ?
 もしかしてあの時の事で俺の事を全属性だと思ってる?
 んなわけないやろ。


「闇属性はエイリの方が多分得意だよ」

「…!!褒められた。じゃない!任せてください!最強のを入れてやりますよ!」


 エイリは目をつむり、ドクロの指輪をギュッと握りしめる。
 彼女の身体が紫色に光り始める。
 すげぇオーラでててめっちゃ注目されてるんですけど…
 魔法を込める時に術者がかなりの魔力を使うので目立つからここでやらなくても…
 後でって言おうとしたのに。


「すごい…」
「どこかの高等魔術師かな」
「弟子になりたい…」
「横にいる女はなんだ?」
「あいつも強いのでは?」


 ほらぁ~。俺まで強いと勘違いされる始末じゃん。
 てかオラァ!いま女って言ったやつ表出ろ!
 あ、イカつい男の人…すみませんでしたぁ!


「はい、できましたよ」


 にっこりと100万円の価値があるであろうスマイルをゼロ円で提供してくれる天使がそこにはいた。
 この指輪大切にしよ。


「ところでなんの魔法入れたの?」

「…秘密、です」


 人差し指を口元に当てる姿に周りの人も、勿論俺も、成仏しかけのであった。
 もうこのデートが残ってなかったら成仏間違いなしだった…

 その時、非常にうるさい声が聞こえた。
 ムード壊すな殺すぞ。



「おるぅえ!このガキ!俺様にぶつかりやがったな!」

「ひぇ!すみません!わざとじゃ」

「問答無用!50万ザーク払うか殴られるか選べ!」


 イカついどう見てもカタギじゃない男が弱そうな青年をいびっていた。
 イジメは良くないぞ!
 俺はエイリを連れて逃げようとした。(さらっと!?)

 エイリ、心配そうに見てる!?
 助けたいのか!?
 分かった。あれだ。ここで少年助けてエイリからの好感度アップイベントだ。

 ふっ!そこらの不良じゃ俺の幻術は破れないぞ!
 幻術で脅してやる!
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