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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~
第二十八話 仕方ないからな
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「楽しみですね。アク様」
「ソウデスネ。ハハッ」
何ステージまであるかはよく分からないけど、第一ステージは丸太だった。
え?丸太渡ればいいだけ?
簡単じゃね?
そう思ったのもつかの間、丸太でえげつない速さで回り始めた。
「おお!凄いですね。しかもこれ不規則に右回りと左回りが変化しているので右回りだと思って行っても左回りになったりするようです」
いやいや、例えずっと右回りだとしてもこの速さは無理でしょ…
「私から行きますね。ほい」
普通に突破。頭おかしいんじゃないの?
もう腹を括るしかない。
いくぞ!
意気込んだものはいいものの、丸太に足を着いた瞬間ギュルルン!と足が吹っ飛ぶ。
いや無理だろ。もう落ちた。
最後の抵抗に手で丸太を掴むと、ちょうど丸太が逆回りに回って、そのまま遠心力で飛ばされ、一回転してエイリの目の前に着地。
なぁにが起こった?
「す、すごい!あの短時間で回転の法則を見出し、さらにパフォーマンスまでして!」
なんか突破できたわ。
なんで?
次のコースは雲梯。
でもただの雲梯じゃない。
魔法で鉄の棒が浮かんでおり、それが不規則に動いている。
エイリがそれを高速で蹴ってあっという間にクリア。
バケモンや。
もう俺は無理ですよ。さすがに。
もう諦めモードで雲梯に飛びかかる。
スカッ!と不規則に動く雲梯を捕まえられず、落ちる…
と思ったのに服に雲梯が突っ込んできて俺は衝撃に耐えられず飛ばされ、死を覚悟しながらもなんとか何かを掴もうと雲梯を掴んでしまい、それが動いた衝撃でエイリの前にスタリ。
何が起こったんだ?
・
・
・
なんでだろう。
もう最終ステージまで来てしまった…
「ついに!ついに!初めて!このコースを制覇目前までたどり着いた!この2人組!」
「「おお!」」
なんかオーディエンスが出来ちゃってるよ。
実況者まで来たよ。
応援してくる奴らまでいるよ。
「1人は『銀髪の戦乙女』、そして『赤眼の支配者』!」
なんかすげぇカッコイイ2つ名まで付けられちゃったよ。
「『銀髪の戦乙女』はその素早さと脚力を使い、今までの難関を超えてきました」
なんの魔法かよく分からないがスポットライト的な奴がエイリに当たる。
次に俺にもそのスポットライトが当たった。
「『赤眼の支配者』は動きを正確に読み、奇想天外な空中の支配を見せてくれました!」
歓声が上がる。
「そして、最終ステージ!阿鼻叫喚の地獄!針が等間隔に2本ずつ浮かんでいるのが足場!さらに針は回転し、揺れ動いている!そして片方の針は偽物!偽物を踏んでしまえば真っ逆さまに落ちてゲームオーバーです!そして全方位から矢が降り注ぎ1つでも当たればゲームオーバー!」
イ〇ゲームのクソ版じゃねぇか。
針に乗れるわけがないだろう?そんなの人じゃない。
そこでステージ12も針に乗って何とかなったなぁと思い出した。
俺ってもしかして地球外生命体?
てか全方位から降り注ぐ矢だけで死ぬだろ。
「私が先に行って正解の道を切り開きます!」
ナイスな考えだと思ったがよく考えたらそれで落ちたらめちゃくちゃ非難されるくね?
よし。俺が先に行こう。
「いや、俺が先に行く」
「え?でも」
「いいから」
威勢よく飛ぶ!
ただし、俺は勢いつけすぎて全然違うとこに飛んでしまった。
オワタ。
死ぬ覚悟をしたその瞬間、足に感触が走った。
落ちてない。
周りを見渡すとどうやら俺は透明な床の上に立っているようだ。
は?(困惑)
「なんと!『赤眼の支配者』が隠し通路を見つけました!ただしすぐ崩れます!」
それを聞いて急いで走る。
そこでふらついて落ちそうになった。
勿論何かを掴もうとする。
矢を掴んだ。
その威力で身体が回り、矢を全てはじき飛ばした。
そしてその矢がそのまま、針に当たり偽物の針が全て落ちた。
「『赤眼の支配者』が『銀髪の戦乙女』のための道を作りました!素晴らしい!スポーツマンシップゥゥ!」
よく分からないままゴール。
エイリもすぐゴール。
歓声がエグいくらい上がる。
「おふたりに拍手ぅぅ!!」
「「うおー!」」
拍手してねぇじゃん。
雄叫びあげてんじゃん。
「おふたりには!賞品があります!このトロフィー!」
そう言って渡された謎のトロフィー。
「そして…お願いがあるんですけど…」
「なんですか?」
「なに?」
「お二人の、銅像作ってもいいですか?このコースをクリアしたのがなにぶん初めてなので」
…最高!
作れ!
俺目立ちたい!
「いいよ」
「え?アク様?」
「ありがとうございます!誠心誠意!その美しさを再現して見せます!そして…次からクリアした人へのトロフィーをあなた達のフィギュアにしても…」
「いいよ」
「え?アク様!?」
だってそれはつまり永久に俺が称えられるということだろう?
最高じゃん。
うえい。
「かっこよく作ってくれよ。なんならモデルやるぞ」
「任せてください!もう目に焼き付けたのでモデルはしなくてもいいですよ」
「むー。そうか」
かなり残念。
モデルやってみたかった。
「サインなら書くぞ!」
「おお!ナイスアイデアですね!」
「ソウデスネ。ハハッ」
何ステージまであるかはよく分からないけど、第一ステージは丸太だった。
え?丸太渡ればいいだけ?
簡単じゃね?
そう思ったのもつかの間、丸太でえげつない速さで回り始めた。
「おお!凄いですね。しかもこれ不規則に右回りと左回りが変化しているので右回りだと思って行っても左回りになったりするようです」
いやいや、例えずっと右回りだとしてもこの速さは無理でしょ…
「私から行きますね。ほい」
普通に突破。頭おかしいんじゃないの?
もう腹を括るしかない。
いくぞ!
意気込んだものはいいものの、丸太に足を着いた瞬間ギュルルン!と足が吹っ飛ぶ。
いや無理だろ。もう落ちた。
最後の抵抗に手で丸太を掴むと、ちょうど丸太が逆回りに回って、そのまま遠心力で飛ばされ、一回転してエイリの目の前に着地。
なぁにが起こった?
「す、すごい!あの短時間で回転の法則を見出し、さらにパフォーマンスまでして!」
なんか突破できたわ。
なんで?
次のコースは雲梯。
でもただの雲梯じゃない。
魔法で鉄の棒が浮かんでおり、それが不規則に動いている。
エイリがそれを高速で蹴ってあっという間にクリア。
バケモンや。
もう俺は無理ですよ。さすがに。
もう諦めモードで雲梯に飛びかかる。
スカッ!と不規則に動く雲梯を捕まえられず、落ちる…
と思ったのに服に雲梯が突っ込んできて俺は衝撃に耐えられず飛ばされ、死を覚悟しながらもなんとか何かを掴もうと雲梯を掴んでしまい、それが動いた衝撃でエイリの前にスタリ。
何が起こったんだ?
・
・
・
なんでだろう。
もう最終ステージまで来てしまった…
「ついに!ついに!初めて!このコースを制覇目前までたどり着いた!この2人組!」
「「おお!」」
なんかオーディエンスが出来ちゃってるよ。
実況者まで来たよ。
応援してくる奴らまでいるよ。
「1人は『銀髪の戦乙女』、そして『赤眼の支配者』!」
なんかすげぇカッコイイ2つ名まで付けられちゃったよ。
「『銀髪の戦乙女』はその素早さと脚力を使い、今までの難関を超えてきました」
なんの魔法かよく分からないがスポットライト的な奴がエイリに当たる。
次に俺にもそのスポットライトが当たった。
「『赤眼の支配者』は動きを正確に読み、奇想天外な空中の支配を見せてくれました!」
歓声が上がる。
「そして、最終ステージ!阿鼻叫喚の地獄!針が等間隔に2本ずつ浮かんでいるのが足場!さらに針は回転し、揺れ動いている!そして片方の針は偽物!偽物を踏んでしまえば真っ逆さまに落ちてゲームオーバーです!そして全方位から矢が降り注ぎ1つでも当たればゲームオーバー!」
イ〇ゲームのクソ版じゃねぇか。
針に乗れるわけがないだろう?そんなの人じゃない。
そこでステージ12も針に乗って何とかなったなぁと思い出した。
俺ってもしかして地球外生命体?
てか全方位から降り注ぐ矢だけで死ぬだろ。
「私が先に行って正解の道を切り開きます!」
ナイスな考えだと思ったがよく考えたらそれで落ちたらめちゃくちゃ非難されるくね?
よし。俺が先に行こう。
「いや、俺が先に行く」
「え?でも」
「いいから」
威勢よく飛ぶ!
ただし、俺は勢いつけすぎて全然違うとこに飛んでしまった。
オワタ。
死ぬ覚悟をしたその瞬間、足に感触が走った。
落ちてない。
周りを見渡すとどうやら俺は透明な床の上に立っているようだ。
は?(困惑)
「なんと!『赤眼の支配者』が隠し通路を見つけました!ただしすぐ崩れます!」
それを聞いて急いで走る。
そこでふらついて落ちそうになった。
勿論何かを掴もうとする。
矢を掴んだ。
その威力で身体が回り、矢を全てはじき飛ばした。
そしてその矢がそのまま、針に当たり偽物の針が全て落ちた。
「『赤眼の支配者』が『銀髪の戦乙女』のための道を作りました!素晴らしい!スポーツマンシップゥゥ!」
よく分からないままゴール。
エイリもすぐゴール。
歓声がエグいくらい上がる。
「おふたりに拍手ぅぅ!!」
「「うおー!」」
拍手してねぇじゃん。
雄叫びあげてんじゃん。
「おふたりには!賞品があります!このトロフィー!」
そう言って渡された謎のトロフィー。
「そして…お願いがあるんですけど…」
「なんですか?」
「なに?」
「お二人の、銅像作ってもいいですか?このコースをクリアしたのがなにぶん初めてなので」
…最高!
作れ!
俺目立ちたい!
「いいよ」
「え?アク様?」
「ありがとうございます!誠心誠意!その美しさを再現して見せます!そして…次からクリアした人へのトロフィーをあなた達のフィギュアにしても…」
「いいよ」
「え?アク様!?」
だってそれはつまり永久に俺が称えられるということだろう?
最高じゃん。
うえい。
「かっこよく作ってくれよ。なんならモデルやるぞ」
「任せてください!もう目に焼き付けたのでモデルはしなくてもいいですよ」
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モデルやってみたかった。
「サインなら書くぞ!」
「おお!ナイスアイデアですね!」
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