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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~
第三十二話 遺憾です
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「ほうほう。必中かにゃ。でも残念にゃ。それ、間合いの外に出られたら当たらないにゃ。だっさぁ!」
奴は俺の後ろにいた。
なんで!見えなかった。
どんなカラクリだ。
「まぐれか!『絶対剣』!」
また、避けられた。
なんで…
「面白い顔をしてるにゃ。じゃあ教えてやってもいいにゃ」
「舐めるなぁ!『絶対剣』『絶対剣』『絶対剣』!」
全て、外れた。
「『絶対剣』!」
「馬鹿にゃ」
そしてなんの音もなく、俺の剣の刀身はバラバラになっていた。
なんで…
「おかしい!おかしいだろ!不条理だ!なせ必中の、絶対当たるはずの攻撃が当たらない!なんで俺の剣がバラバラになっている」
「はぁ。だからさっき説明してあげようと思ったにゃ。格下の相手には時には舐めプも必要にゃ。分からせ、にゃ」
説明?
やはり卑怯なカラクリがあるに違いない!
イキリやがって!
「避けたことにかんしては『瞬間移動』を使っただけにゃ。その剣はあくまで間合いにいる敵への必中にゃ。間合いの外に出られたら当たらないにゃ」
「は?」
そうなのか?そうなのか?
「いやおかしい!瞬間移動には最速だというものでも2秒はかかる!ノータイムで出せたとしても俺の高速の剣に反応できるわけが無い!もっと違う…」
卑怯なカラクリがあるはずだ!
そう言おうとした俺の言葉は獣人に静止された。
「できるにゃ。ノータイムで。あと何が高速にゃ。クソ遅いにゃ。歩いて間合いの外から出ようかと思ったにゃ」
「は?遅い?最速と言われた俺の剣が?そんな、そんな訳があるか!」
おかしいおかしい!
「それならなんで俺の剣がバラバラになっている!」
こればかりは卑怯な手を!
「僕の魔法にゃ。空間掌握を完璧にできる僕は…」
その瞬間、俺の目の前で信じられないことが起こった。
空間が、裂けた。
無理だ。勝てるわけが無い。
あんなの、狙われたら防御出来ない。
しかも疲弊した様子は無く、まるで手足を動かすかのように空間を裂く。
無理だ。レベルが違う。
次元が違う。
「こーんな感じにゃ。その様子だと分かったようにゃね。普通の人なら空間が裂かれたかも分からないから、普通の人以上!の称号をあげるにゃ」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
いつでも相手は俺を殺せる。
逃げなければ。逃げなければ。
そこでいざと言う時のために転移石を用意していたことを思い出す。
転移石はノータイムで100m以内を移動できるものだ。
これで包囲網の外まで逃げる。あいつらでも囮くらいにはなるはずだ!
転移石を発動!
光が俺を包む。
よし、包囲網の近くに転移出来たはず…あれ?
「あら。遅かったじゃない。エアクが舐めプでもしたのかしら?」
は?なんで、なんで部下が全員倒れている?
罠…違う。それは全て俺の千里眼で…
「眠り香をたくさん炊いておいたのよ。罠が万が一見破られた時のために。まぁあなたが来ることは大体予想してましたから」
つまりこいつらは俺の千里眼で罠が見破られ、さらに油断して兵士たちを包囲させることまで読んでいたということか!?
だがおかしい。
「俺の部下が眠り香ごときで眠ったとでも?」
「いいえ?ですが少しうとうとするくらいはするでしょう?それだけで十分。全員の意識を落とすくらい3秒あればいい」
理解ができない。
最初の罠のせいで20人ほど失ったとはいえ、白聖騎士大隊相手に3秒?
「私も万全に警戒している白聖騎士大隊を相手にすれば勝てたかは分からない…でも私が最も強いのは暗殺…残念だったわね」
暗殺が得意とはいえ、普通無理に決まっている!
だがさっきの獣人をみてからだと、本当のことに聞こえてならない。
「さて、あなたからは情報を聞き出さなくちゃいけない。指何本まで耐えれるかしら」
ダメだ!情報を吐かないと拷問を受ける。
だが吐いてもその後殺される。
そういえば念の為にと言われてもう1つ転移石を渡されていたんだ!
よし。これで逃げる!
位置は指定できないかわりにかなり遠くにいける代物だ。
指が、落ちた。
「ぎゃあぁ!いてぇ、いてぇよォ」
俺は拷問訓練を受けていない…ダメだ。
早く転移しなければ…
指がまた落ちる。
「ぐぁぁ!」
「ふーん。転移石。2個も持ってたのは予想外でした」
終わった。死んだ。
「それより情報を吐いてください。そしたら楽にしてあげます」
指がまた落ちる。
「ぐぉ」
もう、話してしまおうか。
こんな痛みを受け続けるくらいならば…
「レイン。貴方は、死なないでくださいね」
思い出さされるのは聖女様の言葉。
ダメだ!聖女様のためにも!
死ぬ訳には行かない!俺は!俺は!
奴は俺の後ろにいた。
なんで!見えなかった。
どんなカラクリだ。
「まぐれか!『絶対剣』!」
また、避けられた。
なんで…
「面白い顔をしてるにゃ。じゃあ教えてやってもいいにゃ」
「舐めるなぁ!『絶対剣』『絶対剣』『絶対剣』!」
全て、外れた。
「『絶対剣』!」
「馬鹿にゃ」
そしてなんの音もなく、俺の剣の刀身はバラバラになっていた。
なんで…
「おかしい!おかしいだろ!不条理だ!なせ必中の、絶対当たるはずの攻撃が当たらない!なんで俺の剣がバラバラになっている」
「はぁ。だからさっき説明してあげようと思ったにゃ。格下の相手には時には舐めプも必要にゃ。分からせ、にゃ」
説明?
やはり卑怯なカラクリがあるに違いない!
イキリやがって!
「避けたことにかんしては『瞬間移動』を使っただけにゃ。その剣はあくまで間合いにいる敵への必中にゃ。間合いの外に出られたら当たらないにゃ」
「は?」
そうなのか?そうなのか?
「いやおかしい!瞬間移動には最速だというものでも2秒はかかる!ノータイムで出せたとしても俺の高速の剣に反応できるわけが無い!もっと違う…」
卑怯なカラクリがあるはずだ!
そう言おうとした俺の言葉は獣人に静止された。
「できるにゃ。ノータイムで。あと何が高速にゃ。クソ遅いにゃ。歩いて間合いの外から出ようかと思ったにゃ」
「は?遅い?最速と言われた俺の剣が?そんな、そんな訳があるか!」
おかしいおかしい!
「それならなんで俺の剣がバラバラになっている!」
こればかりは卑怯な手を!
「僕の魔法にゃ。空間掌握を完璧にできる僕は…」
その瞬間、俺の目の前で信じられないことが起こった。
空間が、裂けた。
無理だ。勝てるわけが無い。
あんなの、狙われたら防御出来ない。
しかも疲弊した様子は無く、まるで手足を動かすかのように空間を裂く。
無理だ。レベルが違う。
次元が違う。
「こーんな感じにゃ。その様子だと分かったようにゃね。普通の人なら空間が裂かれたかも分からないから、普通の人以上!の称号をあげるにゃ」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
いつでも相手は俺を殺せる。
逃げなければ。逃げなければ。
そこでいざと言う時のために転移石を用意していたことを思い出す。
転移石はノータイムで100m以内を移動できるものだ。
これで包囲網の外まで逃げる。あいつらでも囮くらいにはなるはずだ!
転移石を発動!
光が俺を包む。
よし、包囲網の近くに転移出来たはず…あれ?
「あら。遅かったじゃない。エアクが舐めプでもしたのかしら?」
は?なんで、なんで部下が全員倒れている?
罠…違う。それは全て俺の千里眼で…
「眠り香をたくさん炊いておいたのよ。罠が万が一見破られた時のために。まぁあなたが来ることは大体予想してましたから」
つまりこいつらは俺の千里眼で罠が見破られ、さらに油断して兵士たちを包囲させることまで読んでいたということか!?
だがおかしい。
「俺の部下が眠り香ごときで眠ったとでも?」
「いいえ?ですが少しうとうとするくらいはするでしょう?それだけで十分。全員の意識を落とすくらい3秒あればいい」
理解ができない。
最初の罠のせいで20人ほど失ったとはいえ、白聖騎士大隊相手に3秒?
「私も万全に警戒している白聖騎士大隊を相手にすれば勝てたかは分からない…でも私が最も強いのは暗殺…残念だったわね」
暗殺が得意とはいえ、普通無理に決まっている!
だがさっきの獣人をみてからだと、本当のことに聞こえてならない。
「さて、あなたからは情報を聞き出さなくちゃいけない。指何本まで耐えれるかしら」
ダメだ!情報を吐かないと拷問を受ける。
だが吐いてもその後殺される。
そういえば念の為にと言われてもう1つ転移石を渡されていたんだ!
よし。これで逃げる!
位置は指定できないかわりにかなり遠くにいける代物だ。
指が、落ちた。
「ぎゃあぁ!いてぇ、いてぇよォ」
俺は拷問訓練を受けていない…ダメだ。
早く転移しなければ…
指がまた落ちる。
「ぐぁぁ!」
「ふーん。転移石。2個も持ってたのは予想外でした」
終わった。死んだ。
「それより情報を吐いてください。そしたら楽にしてあげます」
指がまた落ちる。
「ぐぉ」
もう、話してしまおうか。
こんな痛みを受け続けるくらいならば…
「レイン。貴方は、死なないでくださいね」
思い出さされるのは聖女様の言葉。
ダメだ!聖女様のためにも!
死ぬ訳には行かない!俺は!俺は!
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