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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~
第三十三話 破棄
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──
俺は、孤児だった。そして、嫌われ者だった。
その孤児院に、聖女様が来た時は驚いた。
優れた戦士を見つけに来たという。
俺は驚いたが、自分が選ばれるはずないと勝手に諦めていたものだ。
「貴方の名前はなんですか?」
「レイン。それだけだ」
「貴方、私の騎士になって頂けませんか?」
正直、意味が分からなかった。
喜びよりも先になんで俺なんか…と言う疑問が浮かんだ。
だけど、必要とされたのが嬉しくて、勿論俺はうなづいた。
そして、認めたくはなかったが、俺は聖女様に一目惚れした。
決して叶わぬ恋だ。
ただし、諦めるのは勿論、せめて傍に居たかった。
俺はたくさん選ばれた孤児の中の1人に過ぎなかったが、だからこそ血反吐を吐くほど努力した。
そして、一番との差は大きいが、聖教内三本の指に入るほどの強者とされた。
聖女様と喋る機会も増えた。
あの、笑顔が好きだ。
だけど、本当に、本当に叶わない恋だった。
聖女様は、俺なんか、たくさん救ってきたものの中の1人だ。
ただの、騎士だ。
──
「死んで、たまるかよ!クソッタレ!」
その瞬間、俺の身体は光速より早く動き、口で転移石を奪い取った。
あいつと正面切って戦っても勝てねぇ。
なら逃げるが最善策!
身体が、光に包まれた。
「行かせるか!」
手が落ちた。身体中に激痛が走った。
だが、首は落ちなかった。
「ははっ!残念だったな」
そして、転移した先はどこかの路地だった。
身体が痛い。
かなり出血も多い。
下手したらこのまま死んでしまう。早く誰かに…
「大丈夫ですか?」
見えたのは長い黒髪。
そこで意識が途切れた。
◇◇アクトク・リョウシュ視点◇◇
散歩してたらなんか重症の人見つけた!
なんか聖教の服きてる!
つまり聖女様の部下!
助けよう!
恩を売ろう!
倒れた!
優しく介護してあげよう!
早速屋敷に連れていき、エイリの代わりに補佐するとか言ってる多分エイリの部下と、メイド達に介護させた。
手が落とされててグロイね。
多分戻らんよ。
出血は止めたけど。
「ん、ああ?」
おお!起きた!
「大丈夫ですかー?」
「ここは、どこだ…」
「おれ…私の屋敷です」
聖女様に口調まで伝わるかもしれない。
丁寧に行こう。
「助けて、くれたのか?」
「はい。傷口などの出血は止めましたが、左腕は戻らないと思います」
「ははっ!そりゃよかった。命があるだけ安いもんだ」
なんか凄い戦いでもあったのかな?
関わったら殺されたりしそうだし聞かないでおこう。
「ご飯は食べますか?」
「ん?ああ頼む。それでお前の名前は?」
どうしようか。
偽名を使ってもいい。なんか怖いし。
だけどそれだと聖女様からのお礼とか無くならない?
うーん。どうしよう。
「アクトク・リョウシュ様に仕えるアキと申します。アクトク・リョウシュ様の命により、介護させてもらいました」
『美少女化』!
これでもしこいつがヤバいことを話して誰に話したと脅されても、俺の名前は出ない。
しかもアクトク・リョウシュとして恩も売れる。
最適解だ。
「アクトク・リョウシュ…四大貴族を脱退し、恐ろしい手腕により善政をしいてるって噂の、か」
何にもしてませーん!
なんなら3年前くらいからエイリに任せてた記憶さえあります。
「では、おかゆです」
「オカユ?なんだそれは」
「アクトク様が生み出したレシピです」
この世界で貴重な米をお前に分けてやるよ!
目の前におかゆを出してやる。
「ん?うまいな」
だろう?だろう?
炊飯器とかないからこの味だすのに苦労したよ。
「良かったです」
にっこりパーフェクトスマイル。
あどけなく自然に、それでいて可愛く笑うのがポイント!
ここでアキとして俺をいい感じにやっとくことでいい感じになるかもしれない!
「っ!?」
突然そいつの顔が青ざめる。
なんで?
「お前、逃げた方がいい。あいつら、なんでこんな所にまで…!ここには民家だってあるんだぞ…」
「なんででしょうか?」
「とにかく逃げろ」
…そう言われると逃げたく無くなる。
天邪鬼なんです。
「いえ、大丈夫です」
乱暴!横暴!
こういうのには抵抗したい!
…なんとなく。
一陣の風が吹いた。
そこには、エアクと、エイリがいた。
俺は、孤児だった。そして、嫌われ者だった。
その孤児院に、聖女様が来た時は驚いた。
優れた戦士を見つけに来たという。
俺は驚いたが、自分が選ばれるはずないと勝手に諦めていたものだ。
「貴方の名前はなんですか?」
「レイン。それだけだ」
「貴方、私の騎士になって頂けませんか?」
正直、意味が分からなかった。
喜びよりも先になんで俺なんか…と言う疑問が浮かんだ。
だけど、必要とされたのが嬉しくて、勿論俺はうなづいた。
そして、認めたくはなかったが、俺は聖女様に一目惚れした。
決して叶わぬ恋だ。
ただし、諦めるのは勿論、せめて傍に居たかった。
俺はたくさん選ばれた孤児の中の1人に過ぎなかったが、だからこそ血反吐を吐くほど努力した。
そして、一番との差は大きいが、聖教内三本の指に入るほどの強者とされた。
聖女様と喋る機会も増えた。
あの、笑顔が好きだ。
だけど、本当に、本当に叶わない恋だった。
聖女様は、俺なんか、たくさん救ってきたものの中の1人だ。
ただの、騎士だ。
──
「死んで、たまるかよ!クソッタレ!」
その瞬間、俺の身体は光速より早く動き、口で転移石を奪い取った。
あいつと正面切って戦っても勝てねぇ。
なら逃げるが最善策!
身体が、光に包まれた。
「行かせるか!」
手が落ちた。身体中に激痛が走った。
だが、首は落ちなかった。
「ははっ!残念だったな」
そして、転移した先はどこかの路地だった。
身体が痛い。
かなり出血も多い。
下手したらこのまま死んでしまう。早く誰かに…
「大丈夫ですか?」
見えたのは長い黒髪。
そこで意識が途切れた。
◇◇アクトク・リョウシュ視点◇◇
散歩してたらなんか重症の人見つけた!
なんか聖教の服きてる!
つまり聖女様の部下!
助けよう!
恩を売ろう!
倒れた!
優しく介護してあげよう!
早速屋敷に連れていき、エイリの代わりに補佐するとか言ってる多分エイリの部下と、メイド達に介護させた。
手が落とされててグロイね。
多分戻らんよ。
出血は止めたけど。
「ん、ああ?」
おお!起きた!
「大丈夫ですかー?」
「ここは、どこだ…」
「おれ…私の屋敷です」
聖女様に口調まで伝わるかもしれない。
丁寧に行こう。
「助けて、くれたのか?」
「はい。傷口などの出血は止めましたが、左腕は戻らないと思います」
「ははっ!そりゃよかった。命があるだけ安いもんだ」
なんか凄い戦いでもあったのかな?
関わったら殺されたりしそうだし聞かないでおこう。
「ご飯は食べますか?」
「ん?ああ頼む。それでお前の名前は?」
どうしようか。
偽名を使ってもいい。なんか怖いし。
だけどそれだと聖女様からのお礼とか無くならない?
うーん。どうしよう。
「アクトク・リョウシュ様に仕えるアキと申します。アクトク・リョウシュ様の命により、介護させてもらいました」
『美少女化』!
これでもしこいつがヤバいことを話して誰に話したと脅されても、俺の名前は出ない。
しかもアクトク・リョウシュとして恩も売れる。
最適解だ。
「アクトク・リョウシュ…四大貴族を脱退し、恐ろしい手腕により善政をしいてるって噂の、か」
何にもしてませーん!
なんなら3年前くらいからエイリに任せてた記憶さえあります。
「では、おかゆです」
「オカユ?なんだそれは」
「アクトク様が生み出したレシピです」
この世界で貴重な米をお前に分けてやるよ!
目の前におかゆを出してやる。
「ん?うまいな」
だろう?だろう?
炊飯器とかないからこの味だすのに苦労したよ。
「良かったです」
にっこりパーフェクトスマイル。
あどけなく自然に、それでいて可愛く笑うのがポイント!
ここでアキとして俺をいい感じにやっとくことでいい感じになるかもしれない!
「っ!?」
突然そいつの顔が青ざめる。
なんで?
「お前、逃げた方がいい。あいつら、なんでこんな所にまで…!ここには民家だってあるんだぞ…」
「なんででしょうか?」
「とにかく逃げろ」
…そう言われると逃げたく無くなる。
天邪鬼なんです。
「いえ、大丈夫です」
乱暴!横暴!
こういうのには抵抗したい!
…なんとなく。
一陣の風が吹いた。
そこには、エアクと、エイリがいた。
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