世界最高の悪役は実はクズ雑魚~勘違いは勘違いを呼び組織(ハーレム)は出来上がった~

亜・ナキ

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第壱章 偽聖女~空と宇宙の境界はどこにあるか~

第三十四話 開かない

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 ◇◇エイリ視点◇◇


 逃がしてしまった。
 まさか死の間際であそこまでの速さを出すとは…
 これは私の完全なミスだ。
 大きな罰が与えられる事だろう。

 だけどそんなことよりあいつを捕まえて計画を元の路線に戻さなければ!


「エアク!どこに行ったか分かる?」

「今探してるにゃ」


 エアクの捜索範囲は5km。
 それより遠くに行ってしまうか、聖教の中に逃げられてしまえばもう追えない。

 しばらく待つ。じれったい。


「見つけたにゃ!ん?でもここは…」

「早く連れてって!」

「え?、あ、うん」


 私たちの身体が光に包まれる。

 そして視界が開けた時、そこにはアク様がいた。

 どういうこと?

 私たちが取り逃したのをフォロー?
 違う。なら看病なんてしない。


「え、えっと…」


 この喋り方…
 ライトくんの時と一緒…つまり今はアキということ?
 それはつまりアキとして接しなければ行けない状況だということ。

 !?
 そうか。

 彼は私たちのミス、彼の覚醒さえ予想していた。
 そこで私たちで酷い思いをした後に看病などをすることによって信用を勝ち取る、そして情報を吐かせる。
 そういうことか。

 ではアキになった理由は?


「おいお前逃げろ!早く!」


 ゴミがアク様…今はアキか…を庇うように立つ。
 そういう事か…!
 私をボコしてゴミに自分の力を見せることで、ここに居たら大丈夫という安心感が得られる。
 そしてボコしたことから完全に私と敵対している自分の味方だと思わせることができる! 
 なんて素晴らしい計画!

 アク様はやはり天才だ!

 よし!アク様を襲うふりをしろとエアクにハンドサインを送る。
 それを理解したのかエアクが演技をしだした。


「まさか看病されてるとはダサいにゃね!お前も不幸なやつにゃ!ここで死ぬなんてにゃ!」

「容赦は、しません!」



 ◇◇アクトク・リョウシュ視点◇◇


 え?なんで?
 何か怒らしたかな?
 襲ってくる!

 2人に待ってくれと言う意味で手をかざす。

 なのに容赦なくエアクが斬撃を飛ばしてきた。
 ゑ?それって空間ごと切断するヤバい技じゃなかった?
 死ぬぅ!

 と思ったら俺の手の前で消えた。
 なんでぇ?ちなみに家具は切れた。


「くっ!なんで魔術が効かない!」

「ならば!」


 エイリが高速で近づいてきて反射でビクッとしたら首の横をナイフが横切った。
 その時に、バランスを崩してエイリすこし当たったら大袈裟に吹っ飛んで行った。
 家具とかが壊れた。

 理解した!これ茶番だ!なんか子供がよくごっこでするやつ!
 エイリもしたくなったのか…
 おっけ!付き合うよ!


「お前たちはなんだ?」


 その質問には応えずエアクが自分の周りにたくさんの半透明な球をつくる。
 あれってなんか触れたら手とかがひしゃげるやつじゃない?
 エイリが前話してた気がする。

 エイリは手を銃の形にして黒い凄いヤバそうなオーラが指先から出ている。

 やりすぎじゃ…遊びは本気でやらなきゃな!
 俺としたことが!

 手をパン、と鳴らす。

 すると2人の魔法が消える。

 次に何すればいいかよく分からなかったのでとりあえずそれっぽく手を突き出す。
 するとなぜかエイリの腹を殴っていた。


「うぐっ。この速さに反応するとは…」


 痛そう。ごめん。いや演技か。


「立ち去れ。ここはお前たちの来るべきところでは無い」


 エアクが最後の抵抗とばかりに超高密度に収束された空気を撃ってくる。
 だがそれは俺に到達する前に消え去り、エアクは吹っ飛び窓を割って外に飛ばされた。


「くっ。覚えてろよ!」


 捨て台詞を吐き、エイリが割れた窓から出ていく。

 めっちゃ楽しい。
 エイリ最高!


「な、な?どうなって…」

「大丈夫ですか?」


 こいつのこと忘れてたわ。
 腰抜かしとるやんけ。情けない。


「お前…ただのメイド、か?」


 そういやメイド服着てない。いつものローブだ。


「アクトク・リョウシュ様に忠誠を誓ったしがない魔術師です」


 ここでアクトク・リョウシュが凄いんだぞ!
 と株を上げとく。俺天才。



 ◇◇ラウンライト大隊隊長視点◇◇


 目の前で起こったことが信じられない。
 あれだけ俺を圧倒し、底の見えない強さをみせたヤツらがまるで赤子を相手にしてるかのように…!
 ならば俺とこいつの間には一体どれくらいの差が…

 ヤツらは俺が見たこともないような、えげつない魔法を使っていた。

 そして、魔法の戦いと言うのは相手が格上の魔術師である場合、魔法が無効化される。
 つまりあいつらの格上、しかも魔法すら使っていない。

 俺が一切見えなかったあの白髪の女の攻撃を迎撃した所を見ると剣術でさえ俺にまさっている可能性もある。


「お前…ただのメイド、か?」

「アクトク・リョウシュ様に忠誠を誓ったしがない魔術師です」


 アクトク・リョウシュ…どれほどの男なんだ…
 1度会ってみたいものだ。


 俺は、調子に乗っていた。自分の強さに自惚れていた。
 だが今日で思い知った。自分は弱いのだ。
 聖教内最強と言われるあいつレベルを圧倒する物が出てきたのだ。
 無力だった。


「あんた…いやアキ様。私を弟子にしてください!」


 その力の一端でも手に入れてみせる!
 俺は、強くならなくちゃいけない。


 ◇◇アクトク・リョウシュ視点◇◇

「あんた…いやアキ様。私を弟子にしてください!」


 え?
 …弟子とか欲しかったしいいか。
 でも俺より多分こいつのほうが強いんだよな。
 誤魔化せばなんとかなるか。弟子とか欲しいし。


「いいですよ。でも私の専門は魔法ですから…」


 剣術を主に使うラウンライトの役にはたてないかもよ。と言おうとしたのにクソの声でかき消された。
 人の話は最後まで聞け!(珍しく正論)


「それでもいい!」


 はいはい。


「でも今日は一旦帰ってください」

「え?」

「この惨状をアクトク・リョウシュ様に報告しなければいけないので」


 この部屋が軽く使えなくなった。
 修理に3日はかかるな…


「だが、俺は命を狙われている。家に帰ったら殺される可能性が…」


 は?何言ってんだお前。
 妄想か?


「だれかに助けて貰えばいいじゃないですか」

「ダメだ!聖教の連中では簡単に倒される!聖教最強は俺なんかを守ってくれない!」


 よく分からんが泊めて欲しいのか?
 がめつい!そんな作り話までして!


「守ってくれ…恥をしのんでお願いします…俺は、強くならなくちゃ、いけないんです」


 訳ありかな?
 よく分からないけどいいか。


「いいです…が。アクトク・リョウシュ様に許可をいただかないと…」

「俺が直接頼みます」


 え?


「師匠にそんなこと頼ませる訳には行きません!」

「あ、いや、その」

「どこにいるんでしょうか?」


 目の前に!います。


「それはこちらで頼んでおくので…」

「1度会ってみたいのもあるんです」


 困るよ。すごく困るよ。


「アクトク・リョウシュ様は今大きな病を患ってるんです」

「!?すみません…」

「いいですよ。知らなかったのですから」


 近くのメイドに空いてる部屋に案内するように言う。
 それにはうなづいてくれたのだが…「なんで!?」って顔してた。

 俺が聞きたい。


「あと名前を聞かせて頂きたいのですか」

「レインと申します。あと敬語はなしでいいです」

「うん。じゃあレインって呼ぶね」

「はい!師匠!」


 ああ!気持ちいい!
 アドレナリンどっばぁ!

 やりたいことリストの1つを達成!


 ◇◇エイリ視点◇◇


「アクトク・リョウシュ様は今大きな病を患ってるんです」


 どういう…こと?
 嘘…だよね。そうだよ!
 適当な嘘だ!

 でも…心配だな…





────────────────────

人気作になりてぇ。
もうすっごいなりてぇ。
なので星とコメント…ハートなどを…

エッ!もう読んでやらねぇぞって!?
お願いします読んでください。もう星いらないです。
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