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神森竜義
勉強会 2
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如水学院は中高一貫なのもあって授業の進行が速い。高等科三年生の一年間はほぼ、受験勉強に専念できるようにカリキュラムが組まれている。必然的に定期考査の範囲は広く、内容は難しい。問題集を解きながら、ヘルプコールがかかった部分を分かる範囲で解説しているうちに、一時間半ほどが過ぎた。まだ下校時刻にはならないが、窓の外はすっかり暗くなっていた。
「休憩にしましょう」
「疲れた。もう真っ暗だね」
両手を上げて伸びをした橘が、ぐったりした声で言う。神森が席を立った。
「失礼します」
手洗いだろうか、廊下へ出て行く神森を見送って、橘がべたりと机に上体を倒した。野分がぐるりと首を回した。
「本当に、疲れたな」
「二人とも自習とかしないの?」
二人の様子に、つい訊ねてしまう。氷川は帰寮後も課題や予復習など学校の勉強だけでも三時間は机に向かっているので、特に疲れは感じていない。廊下を人が通る気配がない分、集中できたくらいだ。氷川の問いに、野分が眉をひそめる。
「部屋で? 課題はやるけど、それくらいだな」
「俺も。多分、神森くんもだよね。ぶっちゃけ、俺たち皆あんまり勉強したくないから生徒会やってるようなもんだもん」
「そうなの?」
目を丸くした氷川に、橘がぐったりしたまま首肯する。野分が苦笑して、手遊びにペンをくるりと回した。
「ボランティアとかの経歴アピールするのに丁度いいからね」
「……そうなんだ」
「悪いな、氷川は真面目にやってんのに。不真面目な奴と一緒にやるのは嫌か?」
相槌の声が沈んでしまったのか、野分が不安そうに視線を寄越す。氷川は唇の端に笑みを作った。
「嫌じゃないけど、どうせならやる気を出してくれると嬉しいかな。せっかく神森くんが企画してくれたんだしさ」
「ああ、それな。珍しいよな」
「だよね、神森くんて成績とかどうでもよさそうだもん。赤点でも追試か、最悪補習受ければいいんだからって思ってる感じだったのに」
「あんなに真面目そうなのに?」
野分と橘の台詞に驚いて口を挟んでしまう。橘が机に懐いたままくすくすと笑う。野分が苦笑して、揺らしていたペンを置いた。
「感じとしては、だよ。いつもだいたいギリギリ二桁だから、学年だと真ん中辺だよね」
「少なくとも俺よりは上だな」
「やる気なくてそれなのが逆に凄いとは思うよ。感心はしないけど」
橘の言葉の途中で、生徒会室の扉が開いた。戻ってきた神森が、自分に集まった視線にたじろいで肩を揺らす。
「なんですか……?」
「おかえり。神森くんが勉強会なんてどういう風の吹き回しだろうって話してた」
ひらひらと手を振った橘が、にこやかに応える。神森が顔をしかめた。
「席を立ったら陰口ですか……うかつに離席できませんね」
「陰口ではないよ、噂話ではあるけど。それで、なんで?」
席に戻った神森に、身体を起こした橘が問いを重ねる。野分も興味深そうな視線を神森に向けている。注視された彼は嘆息して、シャープペンシルを握った。
「ただの気紛れですよ」
ちらりと氷川を一瞥してから、頬に掛かった髪を払う。橘が不服そうな声を上げるのを聞きながら、氷川は目をまたたいた。意味深長げな神森の視線の意図が読み解けなくて、居心地が悪い。彼は何も説明せずに、問題集を開き直した。
「さあ、再開しますよ」
神森手製の昼食のご相伴にあずかりながら勉強会をして、放課後も生徒会活動のない日は生徒会室で勉強会をして、という試験準備期間を経て、二学期の期末考査を乗り越えた。
週が明けて、今日からは答案用紙の返却と解説が始まる。例年よりも数日早く、今週末の終業式をもって年末年始休暇に入るためか、学内はいささか浮き立っている。そんな月曜日、氷川は昼休みにまたしても学生寮へと戻ってきていた。総合成績と順位を見た神森から、是非御馳走させてくださいと誘われたからだ。
がらんとした寮の食堂に入ると、神森がカウンターの中から手を振った。ちなみに従業員は学生と教職員の昼休みの時間帯を避けて食事を摂っているらしい。遠慮なくカウンターに座ると、神森が水を出してくれた。
「お呼び立てしましてすみません」
「こっちこそ、御馳走になってばっかりでごめんね」
「いえいえ、むしろこの程度のお礼しかできなくて申し訳ないです」
「特にお礼してもらうようなことはしてないけどね」
何かを“してあげる”ような立場になったつもりはない。教えるのではなく、一緒に勉強するだけだと、氷川が口を酸っぱくして言い続けたことを思い出したのか、神森はそれ以上続けることなく頷いた。それに微笑んで、氷川は神森を見上げる。
「今日のご飯は何?」
「チャウダーにしました。この頃本当に寒いので。貝ではなく鶏ですが」
言葉と共にスープ皿が置かれる。野菜がたっぷり入った白いスープに、氷川は顔が緩むのを感じた。
「うわ、美味しそう。こんな短時間で作ったの? 凄いね」
「具材が小さめなので火が通るんですよ」
朝の残りのロールパンの籠――朝は食べ放題らしい――を台に置き、氷川の隣の席にもスープ皿を並べてから、神森はカウンターを出てきた。二人分のカトラリーを取ってきた彼が、氷川の隣に座る。
「どうぞ、冷めないうちに召し上がってください」
「ありがとう。今日は野分くんと橘くんは来ないんだね」
「ええ。今日は氷川くんへのお礼のつもりでしたから」
「しつこいようだけど、お礼言って貰うことはしてないからね。使い古された言い方しちゃうけど、神森くんが頑張ったから結果がついてきたんだよ」
「ええ、それでも、今回は順位も成績も上がりましたからね、勉強会効果でしょう」
「それは、そうだね」
今まで試験前はどう過ごしていたのか、訊ねてみたいような、やめておいたほうが賢明なような、複雑な心境でスープを掬う。湯気の上がるスープを口に運ぶと、よく火の通ったじゃがいもが溶けるように崩れた。
「美味しい」
「ありがとうございます」
氷川の評価を受けてようやく、神森がスプーンを手に取る。食事をする運ぶ仕草は流れるように優雅だ。いつも思うが、神森は所作に品があって美しい。こういうのを育ちが良いと言うのだろう。
考えながら、スープ皿の上でロールパンをちぎる。冷めたそれは、今朝仕入れたばかりなのでまだ柔らかい。
「ところでさ、神森くんて洋食が好きなの、それとも得意なの?」
ふと思い出して訊ねると、神森は首を傾げて氷川を見た。
「好きですが、何故ですか?」
「テスト勉強してる間お昼御馳走になったけど、イタリアンだったりスペイン料理だったりアメリカ風だったり色々だけど、いつも洋食だったから。ご実家が料亭なのに和食じゃないんだって思ってたんだよね」
「それはすみません、和食がお好きでしたか?」
回答にならない反問に、氷川は曖昧に頷き返す。
「まあ、それなりに」
特に拘りもないが美味しいとは思う。氷川の返答に、神森は眉を曇らせた。
「そうでしたか……それでしたら、無理にお誘いせずに食堂で奢らせていただくべきでしたね」
「神森くんは和食、苦手なの?」
不思議に思って訊ねると、神森は困ったように眉を寄せた。
昼休みの短い時間でご飯を炊くことは難しいが、あらかじめ頼んでおけば朝食のご飯を残して置いてもらうことは可能だ。電子レンジを用いれば、炊きたてほどではなくとも美味しいご飯が食べられる。それとも、和食は手間暇が掛かりすぎて難しいのだろうか。確かに煮込み料理などは時間が掛かるだろうけれど。そんな風に考えていると、神森が大きく息を吐いた。
「ごめん、言いたくないことだったらいいよ」
少し慌ててそう付け加えると、神森は小さく首を横に振った。
「いいえ。苦手、ではありませんが……そうですね、洋食のほうが作っていて楽しいのは事実です。和食は色々と考えてしまいますし。楽しみながら作ったほうが料理は美味しいと、よく言いますからね」
「そうなんだ」
他に言い様が無くて、無意味な相槌を打つ。神森は頷くと、食事を再開した。
食べるのがどうこうではなく、あくまで作り、供する側の意見に納得しつつも、複雑な感情を抱いた。彼の発言をそのまま受け取れば、神森は和食を楽しみながら試行錯誤することが出来ない、ということになる。苦行になってしまっているとしたら、彼の将来を考えると不幸にすら思えた。それとも、料亭を継ぐ意外の道もあるのだろうか。
「だったら、洋食のシェフを目指したりするの?」
ふと浮かんだ疑問をそのまま訊ねると、神森は苦笑した。
「僕は家を継がなければなりませんし、それに……仕事にしてしまえばきっと、フレンチでもイタリアンでも、楽しくはなくなってしまうでしょう」
「そうかな」
「義務と責任は、心を押し潰しますから」
「……そっか」
それも一理ある。しかし一方で、義務や責任は、励みとやり甲斐にもなる。働く原動力にもできる。文化祭の前の氷川が、睡眠不足と蓄積した疲労でぼろぼろでも倒れずにすんだのは、やらなければ、という意思の力によるものだった。そうは思っても、今の氷川には説得力を持って語り聞かせることができるほどの裏付けが乏しい。無理をした経験が少なすぎて、今の自分では、彼の心を動かすことはできないだろう。よく考えなくても分かることがやるせなくて、氷川は味のしないパンを噛んだ。
神森が和食を楽しく作れるようになればいいのに。その術も見つけられないまま、他人事とするには近しくなりすぎた友人をちらりと見遣る。彼は黙々とスプーンを動かしていた。
「休憩にしましょう」
「疲れた。もう真っ暗だね」
両手を上げて伸びをした橘が、ぐったりした声で言う。神森が席を立った。
「失礼します」
手洗いだろうか、廊下へ出て行く神森を見送って、橘がべたりと机に上体を倒した。野分がぐるりと首を回した。
「本当に、疲れたな」
「二人とも自習とかしないの?」
二人の様子に、つい訊ねてしまう。氷川は帰寮後も課題や予復習など学校の勉強だけでも三時間は机に向かっているので、特に疲れは感じていない。廊下を人が通る気配がない分、集中できたくらいだ。氷川の問いに、野分が眉をひそめる。
「部屋で? 課題はやるけど、それくらいだな」
「俺も。多分、神森くんもだよね。ぶっちゃけ、俺たち皆あんまり勉強したくないから生徒会やってるようなもんだもん」
「そうなの?」
目を丸くした氷川に、橘がぐったりしたまま首肯する。野分が苦笑して、手遊びにペンをくるりと回した。
「ボランティアとかの経歴アピールするのに丁度いいからね」
「……そうなんだ」
「悪いな、氷川は真面目にやってんのに。不真面目な奴と一緒にやるのは嫌か?」
相槌の声が沈んでしまったのか、野分が不安そうに視線を寄越す。氷川は唇の端に笑みを作った。
「嫌じゃないけど、どうせならやる気を出してくれると嬉しいかな。せっかく神森くんが企画してくれたんだしさ」
「ああ、それな。珍しいよな」
「だよね、神森くんて成績とかどうでもよさそうだもん。赤点でも追試か、最悪補習受ければいいんだからって思ってる感じだったのに」
「あんなに真面目そうなのに?」
野分と橘の台詞に驚いて口を挟んでしまう。橘が机に懐いたままくすくすと笑う。野分が苦笑して、揺らしていたペンを置いた。
「感じとしては、だよ。いつもだいたいギリギリ二桁だから、学年だと真ん中辺だよね」
「少なくとも俺よりは上だな」
「やる気なくてそれなのが逆に凄いとは思うよ。感心はしないけど」
橘の言葉の途中で、生徒会室の扉が開いた。戻ってきた神森が、自分に集まった視線にたじろいで肩を揺らす。
「なんですか……?」
「おかえり。神森くんが勉強会なんてどういう風の吹き回しだろうって話してた」
ひらひらと手を振った橘が、にこやかに応える。神森が顔をしかめた。
「席を立ったら陰口ですか……うかつに離席できませんね」
「陰口ではないよ、噂話ではあるけど。それで、なんで?」
席に戻った神森に、身体を起こした橘が問いを重ねる。野分も興味深そうな視線を神森に向けている。注視された彼は嘆息して、シャープペンシルを握った。
「ただの気紛れですよ」
ちらりと氷川を一瞥してから、頬に掛かった髪を払う。橘が不服そうな声を上げるのを聞きながら、氷川は目をまたたいた。意味深長げな神森の視線の意図が読み解けなくて、居心地が悪い。彼は何も説明せずに、問題集を開き直した。
「さあ、再開しますよ」
神森手製の昼食のご相伴にあずかりながら勉強会をして、放課後も生徒会活動のない日は生徒会室で勉強会をして、という試験準備期間を経て、二学期の期末考査を乗り越えた。
週が明けて、今日からは答案用紙の返却と解説が始まる。例年よりも数日早く、今週末の終業式をもって年末年始休暇に入るためか、学内はいささか浮き立っている。そんな月曜日、氷川は昼休みにまたしても学生寮へと戻ってきていた。総合成績と順位を見た神森から、是非御馳走させてくださいと誘われたからだ。
がらんとした寮の食堂に入ると、神森がカウンターの中から手を振った。ちなみに従業員は学生と教職員の昼休みの時間帯を避けて食事を摂っているらしい。遠慮なくカウンターに座ると、神森が水を出してくれた。
「お呼び立てしましてすみません」
「こっちこそ、御馳走になってばっかりでごめんね」
「いえいえ、むしろこの程度のお礼しかできなくて申し訳ないです」
「特にお礼してもらうようなことはしてないけどね」
何かを“してあげる”ような立場になったつもりはない。教えるのではなく、一緒に勉強するだけだと、氷川が口を酸っぱくして言い続けたことを思い出したのか、神森はそれ以上続けることなく頷いた。それに微笑んで、氷川は神森を見上げる。
「今日のご飯は何?」
「チャウダーにしました。この頃本当に寒いので。貝ではなく鶏ですが」
言葉と共にスープ皿が置かれる。野菜がたっぷり入った白いスープに、氷川は顔が緩むのを感じた。
「うわ、美味しそう。こんな短時間で作ったの? 凄いね」
「具材が小さめなので火が通るんですよ」
朝の残りのロールパンの籠――朝は食べ放題らしい――を台に置き、氷川の隣の席にもスープ皿を並べてから、神森はカウンターを出てきた。二人分のカトラリーを取ってきた彼が、氷川の隣に座る。
「どうぞ、冷めないうちに召し上がってください」
「ありがとう。今日は野分くんと橘くんは来ないんだね」
「ええ。今日は氷川くんへのお礼のつもりでしたから」
「しつこいようだけど、お礼言って貰うことはしてないからね。使い古された言い方しちゃうけど、神森くんが頑張ったから結果がついてきたんだよ」
「ええ、それでも、今回は順位も成績も上がりましたからね、勉強会効果でしょう」
「それは、そうだね」
今まで試験前はどう過ごしていたのか、訊ねてみたいような、やめておいたほうが賢明なような、複雑な心境でスープを掬う。湯気の上がるスープを口に運ぶと、よく火の通ったじゃがいもが溶けるように崩れた。
「美味しい」
「ありがとうございます」
氷川の評価を受けてようやく、神森がスプーンを手に取る。食事をする運ぶ仕草は流れるように優雅だ。いつも思うが、神森は所作に品があって美しい。こういうのを育ちが良いと言うのだろう。
考えながら、スープ皿の上でロールパンをちぎる。冷めたそれは、今朝仕入れたばかりなのでまだ柔らかい。
「ところでさ、神森くんて洋食が好きなの、それとも得意なの?」
ふと思い出して訊ねると、神森は首を傾げて氷川を見た。
「好きですが、何故ですか?」
「テスト勉強してる間お昼御馳走になったけど、イタリアンだったりスペイン料理だったりアメリカ風だったり色々だけど、いつも洋食だったから。ご実家が料亭なのに和食じゃないんだって思ってたんだよね」
「それはすみません、和食がお好きでしたか?」
回答にならない反問に、氷川は曖昧に頷き返す。
「まあ、それなりに」
特に拘りもないが美味しいとは思う。氷川の返答に、神森は眉を曇らせた。
「そうでしたか……それでしたら、無理にお誘いせずに食堂で奢らせていただくべきでしたね」
「神森くんは和食、苦手なの?」
不思議に思って訊ねると、神森は困ったように眉を寄せた。
昼休みの短い時間でご飯を炊くことは難しいが、あらかじめ頼んでおけば朝食のご飯を残して置いてもらうことは可能だ。電子レンジを用いれば、炊きたてほどではなくとも美味しいご飯が食べられる。それとも、和食は手間暇が掛かりすぎて難しいのだろうか。確かに煮込み料理などは時間が掛かるだろうけれど。そんな風に考えていると、神森が大きく息を吐いた。
「ごめん、言いたくないことだったらいいよ」
少し慌ててそう付け加えると、神森は小さく首を横に振った。
「いいえ。苦手、ではありませんが……そうですね、洋食のほうが作っていて楽しいのは事実です。和食は色々と考えてしまいますし。楽しみながら作ったほうが料理は美味しいと、よく言いますからね」
「そうなんだ」
他に言い様が無くて、無意味な相槌を打つ。神森は頷くと、食事を再開した。
食べるのがどうこうではなく、あくまで作り、供する側の意見に納得しつつも、複雑な感情を抱いた。彼の発言をそのまま受け取れば、神森は和食を楽しみながら試行錯誤することが出来ない、ということになる。苦行になってしまっているとしたら、彼の将来を考えると不幸にすら思えた。それとも、料亭を継ぐ意外の道もあるのだろうか。
「だったら、洋食のシェフを目指したりするの?」
ふと浮かんだ疑問をそのまま訊ねると、神森は苦笑した。
「僕は家を継がなければなりませんし、それに……仕事にしてしまえばきっと、フレンチでもイタリアンでも、楽しくはなくなってしまうでしょう」
「そうかな」
「義務と責任は、心を押し潰しますから」
「……そっか」
それも一理ある。しかし一方で、義務や責任は、励みとやり甲斐にもなる。働く原動力にもできる。文化祭の前の氷川が、睡眠不足と蓄積した疲労でぼろぼろでも倒れずにすんだのは、やらなければ、という意思の力によるものだった。そうは思っても、今の氷川には説得力を持って語り聞かせることができるほどの裏付けが乏しい。無理をした経験が少なすぎて、今の自分では、彼の心を動かすことはできないだろう。よく考えなくても分かることがやるせなくて、氷川は味のしないパンを噛んだ。
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