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神森竜義
冬期休暇 1
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「残念だけど、この時期だと行けないわ」
陽介から送られてきた宿泊券を見せると、母は申し訳なさそうにそう言った。
年末年始休暇中も学内講習は開かれるが、さすがに十二月三十日から一月三日までは休みになる。そもそも学内講習といっても講義があるわけではなく、課題が配布されての自習形式なので、教員の中には休みを取っている者もいるが、事務員は出勤しなければならない。お盆や年末年始の休業期間は彼らのためにあるらしい。そういう理由で、学院に留まる理由をなくした氷川は、母からの再三の要請に応じて、大晦日に帰省した。
文化祭の際に父と少し話せたこともあり、楽な気分で陽介からの誘いを伝えたが、考えてみれば一月は事務所の繁忙期だ。年中家にいない父だが、その時期は更に家に帰らなくなる。二月もしかりで、とても泊まりで旅行に行ける状態ではない。
「それなら、仕方ありませんね。お断りの連絡をすることにします」
「ごめんなさいね。夏から秋なら、少しは時間が取れる時もあるのだけれど……来年は、泰弘さんは受験勉強があるものね」
「いいえ、僕が配慮が足りませんでした。きちんと謝っておきますから、どうか気にしないでください」
心底残念そうで、心苦しそうな母の顔を見ていられず、大丈夫だと話す。それでも、母の表情は晴れなかった。
「せっかく泰弘さんのお友達に誘っていただいたのに、残念ね」
溜息を吐く母は、陽介を氷川の友人と認識している。実際の所は氷川個人の友人ではなく、友人の親戚という距離感なのだが、そこを詳しく説明するのが面倒で適当に流してしまった。
「はい。また、時間の取れる時にお邪魔しましょう」
「そうね、旅行なんて随分行っていないもの。泰弘さんの受験が終わったら、事務所のスケジュールを調整して、皆で行きましょうね」
楽しそうに微笑む母に、氷川も笑顔で頷く。とはいえ、初の家族旅行か社員旅行かは、どう足掻いても再来年より早くは実現しないだろう。
三箇日を実家で過ごし、氷川が学院に戻ったのは、年が明けて三日の昼過ぎだった。
自分の部屋番号と名前が書かれた郵便受けを開くと、葉書が一枚、収められていた。珍しいこともあるものだと拾い上げる。氷川には年賀状を交わすような友人はいない。幼馴染みである古川紗織とその家族とは、家が近所なため直に顔を見て挨拶をするし、親戚筋も同様だ。昨年世話になった叔父には、帰省している間に挨拶に行った。そういえば上村理事に賀状を送るべきだったか、そんなことを考えながら、年賀状に視線を落とした。
達筆な毛筆で表書きされた宛名と差出人住所に、ああやはり、と胸中でごちる。淡い黄色の賀状は予想通り、神森陽介からだった。裏返すと、そちらも毛筆だった。手本のような美しい文字の定型の挨拶と、干支のワンポイントイラストが描かれている。印刷ではなく手書きで絵まで入れるとは、まめというか、凝っているというか。
考えながら、氷川は鞄を持ち直して自室へ向かった。さすがに購買では年賀状は取り扱っていなかったはずだ。最寄り駅付近にあるコンビニやスーパーは、無地の手書き用年賀葉書を取り扱っていただろうか。
懸念は外れ、最寄りのスーパーで年賀葉書は調達できた。ただ、取り扱っていたのは十枚ワンパックの品だけだった。残り九枚の使い途に頭を悩ませながら、寮に戻って葉書を書き、ポストへ投函する。一枚は上野理事に宛てるにしても、他はどうしたものか。交換手数料を支払えば切手や普通葉書に交換できるものの、そもそも郵便を送ることがめったにない。
実家に持って帰って、適当に処理して貰おうか。そんな結論に至った頃、内ポケットに入れていた携帯電話が震えた。通話の着信だ。珍しい名前に少しばかり驚きつつ、通話を繋ぐ。
「はい、氷川です」
『もしもし、橘です。氷川くん、明けましておめでとう』
「おめでとう。今年もよろしく」
『こちらこそ。突然ごめんね、今大丈夫?』
電話の向こうでも窺うような表情をしていそうな橘の問いに、氷川は笑みを漏らした。途端に山から吹き下ろす風が頬を撫でて、首をすくめる。
「大丈夫だよ、どうかしたの?」
『うん、そろそろ学校に帰ってきてるかなって思って、もし来てたらお願いがあるんだけど』
「ちょうど今日、来たとこだよ」
早足で道を行き、学校の敷地に戻る。裸の落葉樹が、夕日に照らされて長い影を落としている。氷川同様学院に戻ってきたらしい生徒達の中を歩く氷川の鼓膜を、橘の弾んだ声がくすぐった。
『本当? 良かった。あのさ、休み終わったら課題のテストあるでしょ、あれに向けて勉強会しませんか、ってお誘い。あと課題の分かんなかったところ教えて貰えると嬉しいな、っていうお願いなんだけど、どうかな』
「今日これから?」
学内冬期講習は年内で終わりなので、勉強するとしたら自習するしかない。他人と一緒にやるのは、サボらないためには悪くない手段の一つだ。異論はないが、今からとなると忙しいなと考えて問うと、橘から否定が帰ってきた。
『明日から。場所は生徒会室で良かったら開けるから』
「明日ね、いいよ」
氷川が承諾すると、電話の向こうで橘がやった!と声を上げた。そのまま時間を決めて通話を終わらせる。今度は橘からかと、我知らず口元が緩んだ。あまりやる気のなかったらしい彼らが、勉強しようと思うのはいいことだ。自分も真面目にやらなければと改めて考え、氷川は歩調を速めた。
翌日の午前十時、氷川は教材類を入れた鞄を肩に、生徒会室を訪れた。役員でもないのにすっかり馴染んでしまった扉をスライドさせると、暖かな空気が流れ出す。
「おはよう」
「おはよう、氷川くん。来てくれてありがとう」
「おはよう、氷川」
入室して声を掛けると、机についた野分と橘が挨拶を返してくれた。喪中の野分からは年始の言祝ぎはない。机に歩み寄って椅子に鞄を降ろし、氷川は室内を見回した。
「神森くんは来てないの?」
「ああ、あいつは今日はいいって」
「そうなんだ、学校にはいるんだね」
二学期末に誘ってくれたのは神森だったのにと、少し残念に思いながら筆記用具を出す。目を細めた野分が頷いた。
「ああ、昨日から帰ってきてる」
「そっか……あ、橘くんこれ、葉書余ったから年賀状作った」
ノートと一緒に仕舞ってきた葉書を取り出して、橘に差し出す。わざわざ席を立って受け取った橘が表情を綻ばせた。
「ありがとう。手書きの年賀状なんて子供の頃以来かも」
「氷川、俺には?」
「野分くんは喪中だと思ったから作らなかったけど」
野分がてのひらを上にして右手を差し出す。氷川が端的に応じると、彼は不服げに指を揺らした。
「確かにそうだけど、橘にあって俺にはないって思うと寂しいな」
「そんな風に言って貰うほどいいものじゃないよ」
ただ、葉書が残ったからと簡単な挨拶状を書いただけだ。私信も入らない、素人が手遊びに作成したデザイン重視のカードに過ぎない。拘るほどの価値もない。素っ気なく切り捨てた氷川に、野分が意外そうに視線を向けた。
「何、機嫌悪いの?」
「……そう見えた? ごめん」
野分の問いにひやりとして、氷川は咄嗟に謝罪する。自覚はなかったが、聡い彼が言うならばそう感じさせたということだ。言われてみれば確かに、少しばかり苛立っているような気もする。野分は困ったように耳を撫でた。
「や、こっちこそ、ごめん。疲れてるところ付き合わせてるよな」
申し訳なさそうに沈んだ声に、こちらまで心苦しくなる。橘が仕切り直すように軽く手を叩いた。
「まあまあ、とりあえず勉強始めよう。その為に集まったんだから!」
明るい声に促されて、氷川は一つ頷くと、年末年始休暇の課題を取り出した。
陽介から送られてきた宿泊券を見せると、母は申し訳なさそうにそう言った。
年末年始休暇中も学内講習は開かれるが、さすがに十二月三十日から一月三日までは休みになる。そもそも学内講習といっても講義があるわけではなく、課題が配布されての自習形式なので、教員の中には休みを取っている者もいるが、事務員は出勤しなければならない。お盆や年末年始の休業期間は彼らのためにあるらしい。そういう理由で、学院に留まる理由をなくした氷川は、母からの再三の要請に応じて、大晦日に帰省した。
文化祭の際に父と少し話せたこともあり、楽な気分で陽介からの誘いを伝えたが、考えてみれば一月は事務所の繁忙期だ。年中家にいない父だが、その時期は更に家に帰らなくなる。二月もしかりで、とても泊まりで旅行に行ける状態ではない。
「それなら、仕方ありませんね。お断りの連絡をすることにします」
「ごめんなさいね。夏から秋なら、少しは時間が取れる時もあるのだけれど……来年は、泰弘さんは受験勉強があるものね」
「いいえ、僕が配慮が足りませんでした。きちんと謝っておきますから、どうか気にしないでください」
心底残念そうで、心苦しそうな母の顔を見ていられず、大丈夫だと話す。それでも、母の表情は晴れなかった。
「せっかく泰弘さんのお友達に誘っていただいたのに、残念ね」
溜息を吐く母は、陽介を氷川の友人と認識している。実際の所は氷川個人の友人ではなく、友人の親戚という距離感なのだが、そこを詳しく説明するのが面倒で適当に流してしまった。
「はい。また、時間の取れる時にお邪魔しましょう」
「そうね、旅行なんて随分行っていないもの。泰弘さんの受験が終わったら、事務所のスケジュールを調整して、皆で行きましょうね」
楽しそうに微笑む母に、氷川も笑顔で頷く。とはいえ、初の家族旅行か社員旅行かは、どう足掻いても再来年より早くは実現しないだろう。
三箇日を実家で過ごし、氷川が学院に戻ったのは、年が明けて三日の昼過ぎだった。
自分の部屋番号と名前が書かれた郵便受けを開くと、葉書が一枚、収められていた。珍しいこともあるものだと拾い上げる。氷川には年賀状を交わすような友人はいない。幼馴染みである古川紗織とその家族とは、家が近所なため直に顔を見て挨拶をするし、親戚筋も同様だ。昨年世話になった叔父には、帰省している間に挨拶に行った。そういえば上村理事に賀状を送るべきだったか、そんなことを考えながら、年賀状に視線を落とした。
達筆な毛筆で表書きされた宛名と差出人住所に、ああやはり、と胸中でごちる。淡い黄色の賀状は予想通り、神森陽介からだった。裏返すと、そちらも毛筆だった。手本のような美しい文字の定型の挨拶と、干支のワンポイントイラストが描かれている。印刷ではなく手書きで絵まで入れるとは、まめというか、凝っているというか。
考えながら、氷川は鞄を持ち直して自室へ向かった。さすがに購買では年賀状は取り扱っていなかったはずだ。最寄り駅付近にあるコンビニやスーパーは、無地の手書き用年賀葉書を取り扱っていただろうか。
懸念は外れ、最寄りのスーパーで年賀葉書は調達できた。ただ、取り扱っていたのは十枚ワンパックの品だけだった。残り九枚の使い途に頭を悩ませながら、寮に戻って葉書を書き、ポストへ投函する。一枚は上野理事に宛てるにしても、他はどうしたものか。交換手数料を支払えば切手や普通葉書に交換できるものの、そもそも郵便を送ることがめったにない。
実家に持って帰って、適当に処理して貰おうか。そんな結論に至った頃、内ポケットに入れていた携帯電話が震えた。通話の着信だ。珍しい名前に少しばかり驚きつつ、通話を繋ぐ。
「はい、氷川です」
『もしもし、橘です。氷川くん、明けましておめでとう』
「おめでとう。今年もよろしく」
『こちらこそ。突然ごめんね、今大丈夫?』
電話の向こうでも窺うような表情をしていそうな橘の問いに、氷川は笑みを漏らした。途端に山から吹き下ろす風が頬を撫でて、首をすくめる。
「大丈夫だよ、どうかしたの?」
『うん、そろそろ学校に帰ってきてるかなって思って、もし来てたらお願いがあるんだけど』
「ちょうど今日、来たとこだよ」
早足で道を行き、学校の敷地に戻る。裸の落葉樹が、夕日に照らされて長い影を落としている。氷川同様学院に戻ってきたらしい生徒達の中を歩く氷川の鼓膜を、橘の弾んだ声がくすぐった。
『本当? 良かった。あのさ、休み終わったら課題のテストあるでしょ、あれに向けて勉強会しませんか、ってお誘い。あと課題の分かんなかったところ教えて貰えると嬉しいな、っていうお願いなんだけど、どうかな』
「今日これから?」
学内冬期講習は年内で終わりなので、勉強するとしたら自習するしかない。他人と一緒にやるのは、サボらないためには悪くない手段の一つだ。異論はないが、今からとなると忙しいなと考えて問うと、橘から否定が帰ってきた。
『明日から。場所は生徒会室で良かったら開けるから』
「明日ね、いいよ」
氷川が承諾すると、電話の向こうで橘がやった!と声を上げた。そのまま時間を決めて通話を終わらせる。今度は橘からかと、我知らず口元が緩んだ。あまりやる気のなかったらしい彼らが、勉強しようと思うのはいいことだ。自分も真面目にやらなければと改めて考え、氷川は歩調を速めた。
翌日の午前十時、氷川は教材類を入れた鞄を肩に、生徒会室を訪れた。役員でもないのにすっかり馴染んでしまった扉をスライドさせると、暖かな空気が流れ出す。
「おはよう」
「おはよう、氷川くん。来てくれてありがとう」
「おはよう、氷川」
入室して声を掛けると、机についた野分と橘が挨拶を返してくれた。喪中の野分からは年始の言祝ぎはない。机に歩み寄って椅子に鞄を降ろし、氷川は室内を見回した。
「神森くんは来てないの?」
「ああ、あいつは今日はいいって」
「そうなんだ、学校にはいるんだね」
二学期末に誘ってくれたのは神森だったのにと、少し残念に思いながら筆記用具を出す。目を細めた野分が頷いた。
「ああ、昨日から帰ってきてる」
「そっか……あ、橘くんこれ、葉書余ったから年賀状作った」
ノートと一緒に仕舞ってきた葉書を取り出して、橘に差し出す。わざわざ席を立って受け取った橘が表情を綻ばせた。
「ありがとう。手書きの年賀状なんて子供の頃以来かも」
「氷川、俺には?」
「野分くんは喪中だと思ったから作らなかったけど」
野分がてのひらを上にして右手を差し出す。氷川が端的に応じると、彼は不服げに指を揺らした。
「確かにそうだけど、橘にあって俺にはないって思うと寂しいな」
「そんな風に言って貰うほどいいものじゃないよ」
ただ、葉書が残ったからと簡単な挨拶状を書いただけだ。私信も入らない、素人が手遊びに作成したデザイン重視のカードに過ぎない。拘るほどの価値もない。素っ気なく切り捨てた氷川に、野分が意外そうに視線を向けた。
「何、機嫌悪いの?」
「……そう見えた? ごめん」
野分の問いにひやりとして、氷川は咄嗟に謝罪する。自覚はなかったが、聡い彼が言うならばそう感じさせたということだ。言われてみれば確かに、少しばかり苛立っているような気もする。野分は困ったように耳を撫でた。
「や、こっちこそ、ごめん。疲れてるところ付き合わせてるよな」
申し訳なさそうに沈んだ声に、こちらまで心苦しくなる。橘が仕切り直すように軽く手を叩いた。
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