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第五章 因縁と姉妹
第10話 姉妹
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――ライラ様、大丈夫かしら……。
――まるで、アンナ様のようだわ。
屋敷に満ちた、不安の声。
パーティーの際に感じた胸騒ぎ。それは勘違いではなかったのかもしれない。ライラ様はあの日を境に、ベッドから起き上がることができなくなった。医者にみせても、回復の兆しはない。それどころか日に日に衰弱していく。
亡くなったアンナ様のようだ、これも先妻の呪いなのでは、とメイドは不安そうにしている。もしかしたらこのまま――、なんて不謹慎な話まであった。私もジルも、気が晴れることはなく、とくにジルはずっと張りつめた空気を背負っている。
「リーフ」
夜も更けてから、ライラ様がふらふらとベッドから体を起こす。
「はい」
「お姉様とお話がしたいの。ここに呼んできてもらえないかしら」
「ですが、そのお体では――」
「早く、謝りたくて。このまま先延ばしにしていたら、その方が精神的に参ってしまうわ。だから、お願い」
そういって眉を下げて笑う。ジルに目を向けると、彼は何も言わずに頷いた。
「かしこまりました。お呼びしてきます」
ライラ様の様子が気になりながらも、私は別館へ向かった。
「あれ、リーフさん? どうしたんですか」
「レオン。久しぶりね」
柱の影からひょっこりとレオンが顔をみせた。その腕には本が抱えられている。
「勉強?」
「はい。僕は無学だから、レイチェル様が色々と教えてくださるんです。難しいけど、レイチェル様は教えるのもお上手なので楽しいですよ」
にっこりと微笑む。その姿がまるで子犬のようで、頭を撫でたくなる手をぐっと抑えた。以前はマリーと一緒にいたからよかったものの、最近一緒にいるのはジルばかり。彼は美形なことに違いはないが、可愛い要素が足りないのだ。癒しに飢えている。
ふうと息をついた。
「マリーは?」
「レイチェル様のお部屋で手紙の整理を手伝っています」
「そう。お嬢様にお話があるのだけど、レオンも一緒に来てくれる?」
レオンは不思議そうな顔をしながら、素直に私のあとをついてきた。お嬢様の部屋をノックして入室すると、驚いた顔のお嬢様とマリーが私を見つめた。私が用件を言うより前にお嬢様が口を開く。
「ライラがずっと体調を崩していると聞いたわ。もうずっとベッドから出られないって。そんなに悪いの?」
「え、ええ」
あまりの勢いに気圧された。ずっと心配してくれていたのだろう。
そんなお嬢様にこれからライラ様が伝える話は酷なものかもしれない。私はすこしだけ迷って、けれど伝えないわけにはいかないのだと思い直す。
「ライラ様が、お嬢様にお話があるとのことです。ライラ様のお部屋までお越しいただけませんか」
お嬢様はすぐに頷いた。
お嬢様にマリーとレオンも加わって本館に移動する。私たちが部屋に入ったのを確認すると、ライラ様はジルに支えられながら体を起こした。
「ごめんなさい、お姉様。急に呼びつけるような真似をして」
「構わないわ。体が辛いのなら起きなくてもいいのよ」
ゆるゆると首を横に振って、ライラ様は膝の上に手を重ねた。
「聞いていただきたいお話があるんです。この話をするのは私のわがままだし、お姉様にとって気分のいいものではないと思います。でも、お話をさせてください」
お嬢様は無言で頷いて、ベッド横の椅子に腰を掛けた。
「あの、もしお邪魔でしたら私たちは退室いたしますが」
重々しい空気を察したのか、マリーが控えめに手をあげた。隣ではレオンも心配そうに見守っている。
「いいの。あなたたちもここにいて。お姉様の大事な側付きなんだから、二人にも聞いていてほしい」
マリーとレオンは顔を見合わせて、神妙に頷いた。
ライラ様は宮廷のダンスパーティーで王子に語ったことを話した。レイチェルお嬢様のことを憎んでいたことも、自分が善意だけで動いていたわけではないことも――。
誰もなにも言わなかった。ただ黙ってライラ様の話を聞いていた。全て話し終わると、ライラ様はうつむく。ごめんなさい、とか細い声がする。
「ずっと謝りたくて、でも色々な理由をつけて私は逃げてきたんです。ごめんなさい。私、お姉様に酷いことをたくさんして」
うつむくライラ様の表情は分からないけれど、膝の上におかれた青白い手に涙が落ちるのが見えた。
「そうだったの――」
レイチェルお嬢様はと息のような声をもらした。
「ごめんなさい。私、本当に」
こちらまで辛くなりそうな弱弱しい姿で、ライラ様は何度も謝罪を繰り返す。
お嬢様はなにも言わなかった。妹の本心を聞いて、なにを思うのだろう。不安な気持ちで見守っていると、お嬢様は立ち上がる。そっと、ライラ様に手をのばした。その手は、ライラ様の頭に乗った。
「ライラも、たくさん辛かったのね。ごめんなさい、あなたを苦しめていたのはわたくしよね」
不器用に、その髪を撫でる。優しい、表情だった。ライラ様はゆっくり顔をあげた。
「怒らないのですか。私のことを、憎く思いませんか」
「怒る資格も憎む資格も、持っていないわ。わたくしは、ライラがどう生きてきたのか考えたこともなかった。この屋敷で辛い思いをしているのは自分だけだと、勝手に思い込んでいたわ。身勝手よね。母を亡くしたのはわたくしもあなたも同じで、悲しくないわけないのに」
お嬢様の赤い瞳が揺らいだ。
「わたくしは、母を亡くした辛さをライラにぶつけた。ライラがしたことはそれと同じ。あなたがわたくしを許してくれたのに、わたくしがあなたを許さない道理はないわ。だって」
一瞬ためらうように口を閉ざす。そして微笑んだ。
「わたくしは、あなたの姉なんだもの」
ライラ様の頬を涙が伝う。お嬢様はそっと人差し指でそれをぬぐった。
「謝るのはもういいわ。わたくしたちはどちらも間違ったけれど、これでお相子よ」
「私――」
きっと、「ごめんなさい」と紡がれるはずたった口をライラ様はぎゅっと閉じた。何度か口を開閉させたあと、
「ありがとうございます」
小さく、けれどたしかに感謝の言葉を述べた。
「お姉様、どうか幸せになってください。幸せになってほしいんです。后になって、この国で一番幸せな女性になってください。――殿下はとても、素敵なお方ですから」
――まるで、アンナ様のようだわ。
屋敷に満ちた、不安の声。
パーティーの際に感じた胸騒ぎ。それは勘違いではなかったのかもしれない。ライラ様はあの日を境に、ベッドから起き上がることができなくなった。医者にみせても、回復の兆しはない。それどころか日に日に衰弱していく。
亡くなったアンナ様のようだ、これも先妻の呪いなのでは、とメイドは不安そうにしている。もしかしたらこのまま――、なんて不謹慎な話まであった。私もジルも、気が晴れることはなく、とくにジルはずっと張りつめた空気を背負っている。
「リーフ」
夜も更けてから、ライラ様がふらふらとベッドから体を起こす。
「はい」
「お姉様とお話がしたいの。ここに呼んできてもらえないかしら」
「ですが、そのお体では――」
「早く、謝りたくて。このまま先延ばしにしていたら、その方が精神的に参ってしまうわ。だから、お願い」
そういって眉を下げて笑う。ジルに目を向けると、彼は何も言わずに頷いた。
「かしこまりました。お呼びしてきます」
ライラ様の様子が気になりながらも、私は別館へ向かった。
「あれ、リーフさん? どうしたんですか」
「レオン。久しぶりね」
柱の影からひょっこりとレオンが顔をみせた。その腕には本が抱えられている。
「勉強?」
「はい。僕は無学だから、レイチェル様が色々と教えてくださるんです。難しいけど、レイチェル様は教えるのもお上手なので楽しいですよ」
にっこりと微笑む。その姿がまるで子犬のようで、頭を撫でたくなる手をぐっと抑えた。以前はマリーと一緒にいたからよかったものの、最近一緒にいるのはジルばかり。彼は美形なことに違いはないが、可愛い要素が足りないのだ。癒しに飢えている。
ふうと息をついた。
「マリーは?」
「レイチェル様のお部屋で手紙の整理を手伝っています」
「そう。お嬢様にお話があるのだけど、レオンも一緒に来てくれる?」
レオンは不思議そうな顔をしながら、素直に私のあとをついてきた。お嬢様の部屋をノックして入室すると、驚いた顔のお嬢様とマリーが私を見つめた。私が用件を言うより前にお嬢様が口を開く。
「ライラがずっと体調を崩していると聞いたわ。もうずっとベッドから出られないって。そんなに悪いの?」
「え、ええ」
あまりの勢いに気圧された。ずっと心配してくれていたのだろう。
そんなお嬢様にこれからライラ様が伝える話は酷なものかもしれない。私はすこしだけ迷って、けれど伝えないわけにはいかないのだと思い直す。
「ライラ様が、お嬢様にお話があるとのことです。ライラ様のお部屋までお越しいただけませんか」
お嬢様はすぐに頷いた。
お嬢様にマリーとレオンも加わって本館に移動する。私たちが部屋に入ったのを確認すると、ライラ様はジルに支えられながら体を起こした。
「ごめんなさい、お姉様。急に呼びつけるような真似をして」
「構わないわ。体が辛いのなら起きなくてもいいのよ」
ゆるゆると首を横に振って、ライラ様は膝の上に手を重ねた。
「聞いていただきたいお話があるんです。この話をするのは私のわがままだし、お姉様にとって気分のいいものではないと思います。でも、お話をさせてください」
お嬢様は無言で頷いて、ベッド横の椅子に腰を掛けた。
「あの、もしお邪魔でしたら私たちは退室いたしますが」
重々しい空気を察したのか、マリーが控えめに手をあげた。隣ではレオンも心配そうに見守っている。
「いいの。あなたたちもここにいて。お姉様の大事な側付きなんだから、二人にも聞いていてほしい」
マリーとレオンは顔を見合わせて、神妙に頷いた。
ライラ様は宮廷のダンスパーティーで王子に語ったことを話した。レイチェルお嬢様のことを憎んでいたことも、自分が善意だけで動いていたわけではないことも――。
誰もなにも言わなかった。ただ黙ってライラ様の話を聞いていた。全て話し終わると、ライラ様はうつむく。ごめんなさい、とか細い声がする。
「ずっと謝りたくて、でも色々な理由をつけて私は逃げてきたんです。ごめんなさい。私、お姉様に酷いことをたくさんして」
うつむくライラ様の表情は分からないけれど、膝の上におかれた青白い手に涙が落ちるのが見えた。
「そうだったの――」
レイチェルお嬢様はと息のような声をもらした。
「ごめんなさい。私、本当に」
こちらまで辛くなりそうな弱弱しい姿で、ライラ様は何度も謝罪を繰り返す。
お嬢様はなにも言わなかった。妹の本心を聞いて、なにを思うのだろう。不安な気持ちで見守っていると、お嬢様は立ち上がる。そっと、ライラ様に手をのばした。その手は、ライラ様の頭に乗った。
「ライラも、たくさん辛かったのね。ごめんなさい、あなたを苦しめていたのはわたくしよね」
不器用に、その髪を撫でる。優しい、表情だった。ライラ様はゆっくり顔をあげた。
「怒らないのですか。私のことを、憎く思いませんか」
「怒る資格も憎む資格も、持っていないわ。わたくしは、ライラがどう生きてきたのか考えたこともなかった。この屋敷で辛い思いをしているのは自分だけだと、勝手に思い込んでいたわ。身勝手よね。母を亡くしたのはわたくしもあなたも同じで、悲しくないわけないのに」
お嬢様の赤い瞳が揺らいだ。
「わたくしは、母を亡くした辛さをライラにぶつけた。ライラがしたことはそれと同じ。あなたがわたくしを許してくれたのに、わたくしがあなたを許さない道理はないわ。だって」
一瞬ためらうように口を閉ざす。そして微笑んだ。
「わたくしは、あなたの姉なんだもの」
ライラ様の頬を涙が伝う。お嬢様はそっと人差し指でそれをぬぐった。
「謝るのはもういいわ。わたくしたちはどちらも間違ったけれど、これでお相子よ」
「私――」
きっと、「ごめんなさい」と紡がれるはずたった口をライラ様はぎゅっと閉じた。何度か口を開閉させたあと、
「ありがとうございます」
小さく、けれどたしかに感謝の言葉を述べた。
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