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可愛い双子の愛が激しすぎる(中編)

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「ヒッ――ンッン――」

 レナートが秘部の突起を軽く吸い、挿入した指を曲げて入口近くにあるイイ所を執拗に攻め立てるせいで、後ろのレオーネの指がユルユルと奥まで到達しても違和感を気にする余裕がなかった。そこから徐々に後ろにも指を増やされ、尻尾の付け根を猫舌で舐められ、声が掠れるほどに変な声を上げ続けてしまった。

 獣人は快楽に飲まれやすいと言われているが、まさかアナルまでこんなに簡単に開発されるとは思わなかった。

(ふ、普通、時間をかけて開発するもんじゃないの? 後ろって――)

 魔力を粘り気のある液状に変え、レオーネが何度も何度もゆっくりと後ろをほぐしていった成果だろう。レオーネの指を難なくくわえ込むようになってしまった私のソコはたくさんの魔力液を吸収し、もう受け入れ態勢が完成していた。

 やがてようやく両方の指が引き抜かれ、グッタリとレオーネにもたれかかる。もう、息は絶え絶えだ。

 そんな時、レナートが顎をクイッと持ち上げ、わざわざ膝立ちして上からキスをしてきた。熱い舌がまたやってくのかと思って身構えていると、口内に入ってきたのは冷たい液体だった。

「ンッ――!?」

 おっかなびっくりではあるがそれをコクリと飲み込む。

(水――?)

 次に、後ろのレオーネにも同じようにキスをされる。飲み込みきれなかった冷たい液体が口の端から零れ落ち、首筋から胸へと流れていく。

「ッ――ちょ、ちょっと、普通にそのペットボトル渡してよ!?」

 いつの間にか双子が水の入ったペットボトルを持っていることに気付き、ツッコミを入れる。ちなみに、この水は収納用の小さな異空間から出したようだ。異空間と聞くとすごいモノのように感じるが、この異空間収納は初歩中の初歩の魔力維持訓練に使われるほど簡単なモノだ。まあ、魔力量が不安定な私にとっては簡単なモノではないのだが……うん、それは今関係ないのでとりあえず置いておこう。

「だって、されるがままのルチアが可愛いんだもん」

「うんうん、可愛いよねー」

「それに、これからもっと大変になるんだから――」

「今のうちの水分補給は大事――だよね?」

「な、何言っヒャンッ――」

 いきなり双子の尻尾が両脇腹に巻きついてきて、そのちょっとした刺激に快感を感じてしまう。

「「じゃあ、ルチア……そろそろ――良いよね?」」

 熱い息を吐き出し、双子がまだ履いたままだった短パンの前をくつろげ、それぞれ赤黒くそそり立ったモノを取り出す。

(わ、わあ――って、あれ? あれれ? あ、あのう……私の知識よりも意外と大きいんだけど!? アレ、入るの!? 大丈夫なの!?)

 思わず目の前にあるレナートのモノをマジマジと見つめてしまう。いつも可愛らしい双子にいつの間にかこんな凶器が付いていたなんて思わなかった……そして、ちゃんと猫獣人♂特有の根元部分に付いた無数の丸みを帯びた突起も確認できた。

 ちなみに、これは猫の名残のようなものみたいで、猫のオスには普通トゲのようなモノがあるらしい――うん、きちんと見たことがあるわけではないので、あくまでも知識として知っている程度なのだが、とりあえずそうらしい。

 それで、今更ながら思う。獣人のアレが猫のアレに付いているようなトゲ状の突起ではなく、丸い突起であったこと――本当に良かったです。本当に今更ながら感謝しました……。

(だって、あんな凶器にトゲまでついてたら下手すりゃスプラッタモノですよ?)

 ああ、ちなみにこの突起、そもそも必要なの? とか思った人いますよね?

 はい、種族の繁栄と言う意味ではすごく大切なモノなんですよ、これ。そう、実はこれが猫獣人の繁殖力の高さの原因の一つなのだ。ちなみに、もう一つは何かと言うと、猫獣人♀は行為の際、猫獣人♂の突起が擦れる位置――まあ、ぶっちゃけると秘部の入口ら辺にある感じるポイントを押すと、自然と排卵が促されるというものだ。

 もちろん、この排卵が起きるのは発情期シーズンのみなのだが、この機能のおかげで発情期に突入した際、特定の相手がいない場合はさっさとこのツボを刺激して排卵させてしまうため、猫型獣人の女が理性を押さえられず男を襲った――という話は聞かない。

 そして、この二つの特徴があるおかげで、発情期中に避妊具を付けなければほぼ100%の確率で子供ができる。これが、猫獣人の家族が異様に多い理由だ。まあ、それ以外にもこの発情期っていう期間があるから、家族が増えやすいってのは他の獣人にも言えることだろうけど……。

 私がそんなどうでも良いことを思っている間に、彼らは持ってきた避妊具なるものを痛々しいほどに膨張しているソレに手早く装着していた。

(わあ、スゴイ早業ですねーって……この子達なんだか手馴れてない!? なんでこんなに手馴れてるの!? 練習したの? それとも、本能? ちょっと待って、練習だったら誰と――)

「「ねぇ、ルチア……」」

「ああ、はい、何でございましょう!?」

 テンパリ過ぎてそんな返しをすると、双子がピタリと動きを止めた。こんな時まで息がピッタリなのはスゴイと思うが、急に動かなくなった双子に不穏な空気を感じ、自然と頭上にある黒い猫耳がペタンと下がってしまう。

「「――今、何考えてたの?」」

「ヒッ――!?」

 地を這うような低い声と共に、双子が殺気を込めた瞳を向けてきたため、今度は尻尾の毛がブワッと膨らんでしまう。

(ちょ、ちょっと、なんでいきなり殺気!? 怖い、めっちゃ怖いって!!!)

 双子の腕から反射的に遠ざかろうとして身を縮こまらせてしまった私に、双子は逃さないよと言わんばかりにねっとりと絡み付いてくる。

「ボクらのことだけ考えて――?」
「ボクらのこと以外考えないで――?」

「イィッダアァ!!!」

 ガリッと痕が残るほど強く両肩を噛まれ、思わず本気で声を上げてしまう。

「ボクら、初めてだけど――優しくしたいんだ」
「酷くはしたくないんだ」

「だから――全部ボクらだけにしてね?」
「ボクらでいっぱいになってね?」

 その言葉に必死で頷く。それから、初めてという単語を聞き、他の誰かと関係を持っていなかったことが分かり安心もした。三人とも初めてということで多少の不安はあるものの、双子にならまあ……何をされても、その――

「本当は獣人の正位置であるバックからやるのがルチア的にもイイ所に当たるのかもしれないけど――」

「それはまた後でってことで、今は三人でサンドって形で我慢してね?」

(……サンド…………うん、やっぱり後ろも使うんですね、はい――さっきの決意がちょっと鈍りそうになったけど、覚悟決めますよ、私!!!)

 身体にギュッと力を入れると、彼らは揃って私の腰と足を持ち上げ、尻尾を動かし、脇腹をくすぐった。

「ンッ――」

「「ルチア、力抜いてね?」」

 レオーネが柔く首筋を噛み、レナートが同じように柔く耳を噛む。そのせいで思わず全身の力が抜けた時、持ち上げられていた腰と足が降ろされ、ズプリと熱く脈打つ彼らの一部が中へと入ってくるのが分かった。私の愛液が溢れているせいで滑りがやたらと良かったが、あまりの圧迫感に緊張してしまい、奥までとどく前に止まってしまう。

「アッ、ハッ――すっごい――」
「ンッ、アッ――きっつい――」

 頬を真っ赤に染め、顔を苦しげに歪ませ、熱い息を吐く双子の姿に胸が締め付けられるほど甘く切ない想いが広がり、子宮のあたりが疼く。なんとか力を抜き、双子を受け入れたいが、力の抜き方が分からない。

 そんな時、レナートがピチャリと胸の突起を舐め、レオーネが首筋を舐めてきた感覚にゾクリと全身が熱くなり、ズプズプと彼らが私の中を犯していく感覚と圧迫感が強くなっていく。その時、思わず生理的な涙が目の端からこぼれ落ちた。

「フ、アッ――――」

「ンッ――ルチアん中、気持、ち――イイ」
「ンッ――ルチアん中、すごっ――くイイ」

「ハッ――ア――は、入った、の?」

 彼らを全部受け入れた満足感と思っていた以上の圧迫感を感じながら、乱れた息をなんとか整えようとしていると、彼らが私の腰を少し持ち上げ、しっかりと固定した。

「「ルチア――ごめん」」

「ウッ――ン?」

「「も――さ、ムリ」」

「???」

 双子の言葉の意味が分からず、ぼんやりとした頭のまま首を傾げようとした瞬間、その強すぎる快感に目の前でチカチカと星が瞬いているような意味の分からないほどの衝撃が身体を駆け巡った。

「ヤッ――アアッ――!!!」

 双子が同時に律動し始め、ゴリゴリと奥を抉られる感覚に身体が仰け反る。小刻みに何度も打ち付けるように奥まで突かれ、双子の太くて長い凶器めいた物が中を同時に圧迫してきて、壊れそうなほどガクガクと揺さぶられる。

 双子の魔力が馴染んだおかげで痛みは全くないが、代わりに痛いほどの快楽が身体を駆け巡る。あまりの激しさに思わずレナートにしがみつき、その背中に爪を立ててしまうほどだ。双子の根元に付いている獣人特有の突起が自身のイイ所を抉るような感覚も相まって、苦しいほどの快楽にただただ淫らに喘ぐことしかできない。

「ル、チア――」
「ルチ、ア――」

 狂ったように私の名前を呼び続ける彼らが今どんな顔をしているのか気になり、なんとか目の前にいるレナートの顔を見る。興奮状態にあるようで彼の瞳孔は完全に開き、瞳が潤んで絶頂の状態にあるようだ。真っ赤に染まった頬で嬉しそうに、愛おしそうに私を見つめるその翡翠色の瞳と視線が絡まる。そうして彼が艶かしく腰を振る姿を見た私の身体がゾクゾクと反応し、秘部にキュッと力が入ってしまう。

 その瞬間、少し苦しそうに顔を歪めた彼と後ろを攻めている彼が同時に律動を止め、双子はその熱を同時に吐き出した。熱い液体が避妊具越しではあるが一気に私の中へと流れ込んできた感覚に、満足感と幸福感が感じられ、何故だかとてつもなく温かくて愛おしくて、切ない気持ちになった。

「ンッ――ンッ――」

 双子がフルフルと震え、残った白濁液を数度ピュルッと中に出され、薄い膜越しに伝わるそれらの熱い感覚を感じながら、私もピクピクと何度も痙攣してしまう。あまりの気持ち良さに、自然と背が弓なりにしなり、足の指に力が入っているのが分かる。

 再び放心状態になってしまった私の口元から流れ落ちてしまったヨダレが少し気になったが、もうそれすらもどうでもいいくらいに快感の余韻が残っており、双子が少し身じろぐだけでも甘い快楽の余波に身体が震える。

「ご、めん……激しくしちゃって――」
「ごめ、ん……優しくできなくって――」

 そう言い、双子が口元から流れた私の涎をペロリと舐め取る。

「ウッ――ン――大丈、夫――それ、が……レオーネとレナートなら……」

 双子の間に挟まれ、シットリと張り付く汗ばんだ肌を感じながらそう言うと、双子がキュッと抱き締める力を強めた。

「ああ、もう……ルチアってば可愛すぎ」
「ああ、もう……ルチアってば反則すぎ」

 そう言い、私の中からそっと肉棒を引き抜いた双子が何やらいそいそと――新しい避妊具を着け始めてる!?

「ま、待って!! 今果てたばっかだよね!? な、ななな、なんであんたらもう、そんなに!?」

 まだ余韻に浸っていたかったが、双子の行動に動揺し、瞬時に意識が戻ってくる。私の中でたくさんの白濁液を出したはずの双子のソレは、心なしかさっきした時よりもギンギンになっているような気がする……。

「ルチアが可愛すぎるから――仕方ないよね?」
「ルチアがエロすぎるから――仕方ないよね?」

 双子はそう言うやいなや、私を軽々と持ち上げ、クルリとレナートとレオーネの位置を反対に変えるように回転させた。避妊具を着け終えた双子の肉棒は、準備万端だと言わんばかりにそそり立ち、私の下で待ち構えている。

「は――? ヤ、待ッ――!!」

「「次はこっちでシようね、ルチア?」」

「ヒッ――ン!!!」

 グチュリという水音と共に、双子が再び中へと侵入してくる。先程よりもスムーズに最奥へと辿り着き、ユサユサと揺らされ、快楽に抗えないままに声が漏れ続ける。

「もっともっとたくさん淫らな姿を見せてね、ルチア?」
「もっともっとたくさん厭らしい声で鳴いてね、ルチア?」

「待ッ――ンッ――ちょ、激しッすぎ――から!!!」

「「ンッ――大好き、愛してる――ボクらのルチア」」

「ンンンッ――アアッッ!!!」
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