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勘違い
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「俺こそが新井さんを殺した犯人です」
小瀬は下を向き、目に涙の膜を浮かべながら震える声で言葉を紡ぐ。
「そ、その罪を償わなきゃいけないのは分かっていました。でも、どうしても踏ん切りがつかず……本当に申し訳ありません! 最後はこうしてあなた達に判断をゆだねて、もう、気付かれてしまったのなら、警察に自首しようって――」
「小瀬さんが? そん、な…………」
橘が悲痛な面持ちで小さく声を上げたが、僕は構わず小瀬へと質問を投げかける。
「それじゃあ、小瀬さん、新井さんの遺体は今どこに?」
僕の言葉に、小瀬の視線が泳ぎ、言葉を濁す。
(ああ、やっぱりそうなんだ……)
「言えるはずないよね? だって、小瀬さんはただスケープゴートになってるだけだもん」
小瀬の態度に、僕は確信を持って言い切った。
(そう、スケープゴート……)
「生け贄ってことですか?」
高杉が薄っすらと皮肉気な笑みを浮かべながら放った言葉に、軽く首を横に振る。
「まあ、そういう意味もあるけど、今回は身代わりって言う意味の方でとらえてほしいかな」
「平たく言うと、誰かを庇っているって事だね」
僕の言葉を奈央が簡潔にまとめた。
「庇ってるって……誰を?」
橘が困惑した様子で奈央に聞いてくる。
「優衣ちゃん、あなたのことを……だよ。小瀬さん、あなたは優衣ちゃんが新井さんにお金を渡しているのを見たことがあったんですね」
奈央の言葉に、小瀬は押し黙っている。それを無言の肯定と取ったらしい奈央は、話を続けた。
「ボク達が訪ねた時、小瀬さんは優衣ちゃんを見たことを言ってしまう。そして、その後に新井さんの失踪を知った。あの時見た白い何かは、優衣ちゃんに関係が? そう思ったあなたは、ボク達が行く前に屋上に行った」
「そこで所々に紅い痕が付いている運送用の箱を発見した貴様は、橘が殺害した新井をこれに乗せていたのかもしれないと考え、罪を被ろうとしたのだな!」
「でも……それはただの勘違い」
アルが得意げにそう言うのを横目に、レイが呟く。
「え――勘違い?」
今まで下を向いていた小瀬が困惑気味に顔を上げる。その様子を見ながら、アルが紅い目を楽しげに細めた。
「ああ! それも、盛大な!!! 橘が新井にお金を渡していたのは、新井家から託された小遣いだったのだ!」
「小遣い? でも、いつも橘さんは困ったように……」
小瀬が戸惑ったように橘の方へと視線を向ける。
「うん。毎回前借りを頼まれて、渋々……」
橘の言葉に小瀬がへなへなとその場にしゃがみ込んでしまった。
「じゃあ、橘さんは……」
「犯人じゃ……ない」
レイの言葉に、小瀬が自らの腕に顔をうずめなら、良かった……本当に……と小さく呟く。
「さて、色々話したいことはありそうだけど、事件はまだ解決した訳じゃないから、さくさく進めていくよ!」
橘が小瀬に話しかける前に、奈央が先手を打つ。
「まずは滑車に付着していた紅い痕についてだね! これには七不思議が出来た訳を掘り下げる必要がある」
「七不思議が出来た理由……それは、花壇や卒業生達が植えた木々を――守るため」
奈央の視線を受け取り、レイが淡々と語る。
レイの視線の先はーー
小瀬は下を向き、目に涙の膜を浮かべながら震える声で言葉を紡ぐ。
「そ、その罪を償わなきゃいけないのは分かっていました。でも、どうしても踏ん切りがつかず……本当に申し訳ありません! 最後はこうしてあなた達に判断をゆだねて、もう、気付かれてしまったのなら、警察に自首しようって――」
「小瀬さんが? そん、な…………」
橘が悲痛な面持ちで小さく声を上げたが、僕は構わず小瀬へと質問を投げかける。
「それじゃあ、小瀬さん、新井さんの遺体は今どこに?」
僕の言葉に、小瀬の視線が泳ぎ、言葉を濁す。
(ああ、やっぱりそうなんだ……)
「言えるはずないよね? だって、小瀬さんはただスケープゴートになってるだけだもん」
小瀬の態度に、僕は確信を持って言い切った。
(そう、スケープゴート……)
「生け贄ってことですか?」
高杉が薄っすらと皮肉気な笑みを浮かべながら放った言葉に、軽く首を横に振る。
「まあ、そういう意味もあるけど、今回は身代わりって言う意味の方でとらえてほしいかな」
「平たく言うと、誰かを庇っているって事だね」
僕の言葉を奈央が簡潔にまとめた。
「庇ってるって……誰を?」
橘が困惑した様子で奈央に聞いてくる。
「優衣ちゃん、あなたのことを……だよ。小瀬さん、あなたは優衣ちゃんが新井さんにお金を渡しているのを見たことがあったんですね」
奈央の言葉に、小瀬は押し黙っている。それを無言の肯定と取ったらしい奈央は、話を続けた。
「ボク達が訪ねた時、小瀬さんは優衣ちゃんを見たことを言ってしまう。そして、その後に新井さんの失踪を知った。あの時見た白い何かは、優衣ちゃんに関係が? そう思ったあなたは、ボク達が行く前に屋上に行った」
「そこで所々に紅い痕が付いている運送用の箱を発見した貴様は、橘が殺害した新井をこれに乗せていたのかもしれないと考え、罪を被ろうとしたのだな!」
「でも……それはただの勘違い」
アルが得意げにそう言うのを横目に、レイが呟く。
「え――勘違い?」
今まで下を向いていた小瀬が困惑気味に顔を上げる。その様子を見ながら、アルが紅い目を楽しげに細めた。
「ああ! それも、盛大な!!! 橘が新井にお金を渡していたのは、新井家から託された小遣いだったのだ!」
「小遣い? でも、いつも橘さんは困ったように……」
小瀬が戸惑ったように橘の方へと視線を向ける。
「うん。毎回前借りを頼まれて、渋々……」
橘の言葉に小瀬がへなへなとその場にしゃがみ込んでしまった。
「じゃあ、橘さんは……」
「犯人じゃ……ない」
レイの言葉に、小瀬が自らの腕に顔をうずめなら、良かった……本当に……と小さく呟く。
「さて、色々話したいことはありそうだけど、事件はまだ解決した訳じゃないから、さくさく進めていくよ!」
橘が小瀬に話しかける前に、奈央が先手を打つ。
「まずは滑車に付着していた紅い痕についてだね! これには七不思議が出来た訳を掘り下げる必要がある」
「七不思議が出来た理由……それは、花壇や卒業生達が植えた木々を――守るため」
奈央の視線を受け取り、レイが淡々と語る。
レイの視線の先はーー
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