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ー帰宅恐怖症ー
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「…と言う訳なんです。」
「へぇ。なかなか面白い話だな。」
この店に来るのは、何度目だろうか?
「なぁ、それ俺に譲ってくれないか?」
「えっ?」
「もちろん、ただとは言わん。どうだ?今入ってる契約を少し変えたくてな…。駄目か?」
「それは、ありがとうございます。でも、この鞄に気に入って貰えたら、あげます。」
陣内さんは、俺が受け持ってる地域で初めて契約をくれた人!!小さな会社を経営し、その社員にも契約をするように言ってくれた…
試しに陣内さんに、鞄を持って貰ったが…
「意外と軽いんだな…。」
これで、決まったな。
「でも、そのままで会社に帰る訳にはいかんだろ?」
陣内さんの経営する『陣屋』は、主に鞄を扱っている店舗。その中で比較的使いやすいビジネスバッグを貰い、中に入っていた物を詰め直した。
「いいのか?そんな安物で…」
そう陣内さんは笑ってたけど、一番手にしっくりくる。前のと素材が似てるのかも知れない…
「ありがとうございます!!」
新しく契約も出来たし、あの鞄を手にしてから、仕事も順調になってきた…
「じゃぁな!!またこいよ!!」
そんな陣内さんの言葉を背中に受け、会社へと戻った…。
「この鞄がね…。」
見たとこ古ぼけてはいるが、本当に鞄に意識なんて持ったりするのか?
「あれ?さっきは、凄く軽かったのに。」
いきなり重くなっていた。まだ、何も詰めてないのに…
「お前は、女みたいだな。機嫌の良し悪しが出すぎてる…」
今度は、軽くなった…
「女か!!大事にしないとな!!」
少しくたびれた鞄から、財布や書類を出し詰め替えて持ってみたが、わりと軽さを感じる…。
「さてと、帰るか…」
店内の戸締まりを確認してから、店を出て駅に向かうが…
いつもの大通りに出る少し前に、鞄が急に重くなった…
「そっか。お前は、この道が嫌いなんだ。じゃ、こっちか?」
と別の曲がり角に進もうとすると軽くなる…
「お前は、わがままな娘だな。弥生たちよりましだ!」
弥生と遥は、俺の大切な娘ではあるが、思春期なのか、最近は顔が合っただけでも、嫌そうな顔をする。妻の小百合なんて、昔は細くて綺麗だったのに、今なんて昔の面影もなく、俺の事を大切に扱ったことすらないだろう…
鞄の示す方向へと歩いて行くと、繁華街の脇道へと入っていく…
「おや?こんなとこに、居酒屋なんてあったのか…」
こじんまりとした古い居酒屋…
扉を開けると…
「おかえりなさい。」
という声と共に、温かな空気や旨そうな匂いが俺の腹を鳴かせた…
「いいかい?」
「どうぞ。」
店内には、客が数人いたが女将一人で切り盛りしてるのか、楽しそうに給仕をしていた…
出されたつまみを食いながら、女将を見る。年の頃は、小百合と同じだが妙に艶っぽい部分がある…
「あっ、ごめんなさいね。お酒、なんにします?」
「ビールとあと飯くれるか?なんでもいいから…」
腹が減っていた。
女将は、妙子と言うらしく、客からは女将さん、若しくは、妙子さんと呼ばれていた。
「いい女でしょ?妙子さん。」
隣に座っていた客が突然話しかけてきた。
「…。」
「ここの客の殆どはね、妙子さん目当てなんですよ。」
「ほう…。」
男の客は、三橋と言って週に何度かこの『あかり』という居酒屋に来てるらしい。
「料理も旨いし、酒もうまい。なによりも、女将の妙子さんが優しい!家に帰るのが嫌になる…」
確かにそうかも知れない…
あの女将さんの振る舞いをみると、家でダラダラ菓子を食いながら、テレビを見てる小百合とは全然違う。
「あっ、伊藤さん。いつもありがとうございます。いってらっしゃい!!」
少し足元のおぼつかない客の一人を、『いってらっしゃい』と見送り、『おかえりなさい』と他の客を出迎える…
「だって、寂しくなるでしょ?ありがとうございましたとか言うと。また、来てほしいし、お客さんは、外で疲れてきてるのに。だから、おかえりなさいといってらっしゃいにしてるんです。」
そう妙子さんが、笑いながら言った。
客も時間がたつにつれ、一人減り、二人減り、隣の三橋さんも帰っていった…
残されたのは、俺ただひとり。
「私も今夜は、飲んじゃおうかな。」
妙子さんは、暖簾をしまい、表の鍵を締めた…。
「大丈夫ですよ。裏口は、開いてますからね。」
隣に座り、俺に酌をしつつ、妙子さんもビールを少し飲み始めた…
無言で飲んではいるものの、なんとなく温かさが伝わる…
だから、何度も何度も足を運び…
ンッ…ンゥッ…
バサッ…バサッ…
着物を脱がすのは、難しかったが…その下に隠されたモノは俺を喜ばせた…
あっ…んっ…
「だめ…よっ…あっ…」
透き通るような白い肌に、柔らかくふくよかな乳房…
舌先で乳首を弄るだけでも、妙子の口からは俺を喜ばせる甘い声が出る…
「だめ…あぁ…っ…真二さん…」
「何がだめなの?妙子…」
妙子の膣からは、温かさを感じるサラリとした蜜がかいまなく流れ、淫らな音を立てる…
「だめ…んっ…真二さん…あっ…」
「どうしたいの?妙子…」
妻の身体には、反応しない俺のペニスが、妙子の前になると過剰に反応していった…
「挿れて…あなたが…あっ…欲しいの…」
その言葉を合図に、はちきれんばかりのペニスを妙子の膣に挿入していくと、妙子は深いため息を吐き、俺に抱きついてきた…
膣の中は、俺のを一気にくわえこみ、熱く絡んでくる…
「妙子…」
名前を呼び、奥までつくと、あまりの気持ちよさに出したくなる…
「真二…さん…あぁ…」
腰周りの肉付きも俺好みで、肌と肌がぶつかると心地よい音が聞こえる。
あっ…あっ…いっ…いいっ…
妙子は、俺の下で顔を振り乱し、声をあげる…
パンパンパンッ…
「妙子…綺麗だ…」
「あなた…あなた…あぁ…あぁ…」
パンパンパンッ…
「妙子…まだだぞ。まだイクなよ…」
いいっ…あっ…あっ…
「だめ…いく…いく…あっ…あっ…」
パンパンパンッ…
パンパンパンッ…
激しく何度も奥まで突き、中に出していった…
「妙子…お前は、ほんといい女だ…」
「もうっ…」
少し休んでから、バックでヤッたり、騎上位では妙子の揺れる乳房をつかみながら中に出した…
「大丈夫よ。もう、こんなおばさんだもの。赤ちゃんなんて…」
少し寂しそうに妙子は、言っていた。
「結婚は?」
「昔ね…。その時に、妊娠して産んだんだけど、死産だったの…。夫とは、うまくいかなくなって、離婚。」
「…。」
誰にも過去はあるが…
「いつか、また出来るさ。まだ、お前は若い…。」
気休めだったが、妙子は、「そうね」と一言呟いて、俺に腕枕をせがみ眠り始めた…
以来、俺は妙子の店によりつつ、閉店後に妙子を抱く時もあったし、普通に外で会う事もあった。もちろん、行くのは専ら都外だったが、妙子は何も言わなかった。
家に帰れば俺の居場所は、いつもなかった…
「また、今夜もひとりか…。」
ガチャッ…
「あっ…」
弥生が、リビングに降りてきたが、俺の顔を見ると、舌打ちをした…
「弥生?」
「…。」
「最近、どうだ?学校は…。進路は…」
ガタンッ…
「別に…あんたには、関係ない。」
「…。」
弥生は、そう冷たく言って、リビングを出ていった…
風呂に入り、ベッドにも入ったが、なかなか眠れず妙子の顔が浮かんでは消えていく…
翌日は、店が定休日で、遅くまで寝ていたかったが、小百合が掃除するからと俺が寝ている横で掃除機をかけ始め、リビングに行けば娘二人が俺の顔を見ると嫌そうな顔をし…
ぶらりと外に出て、あかりに向かっていた…
「居ないか…」
店内は暗いし、物音ひとつしない…
帰ろうとした時…
「あら、お早い。どうしたの?」
妙子が、いつもの割烹着とは違うスカート姿で現れた。
「来るなら来るって、連絡してくれれば待ってたのに…。」
どうやら、仕込みの材料を買いに出ていたらしく、いそいそと買った物をダシタリ、しまったりしていた。
「真二さん、お腹は?」
「あっ…まだ…」
起きたばっかだったから、何も口にしていなかった…
「なんでもいいなら…。上で食べましょ。」
妙子は、スカートを翻して、俺に抱きついてきた…
余り物でも、妙子の作った煮物も味噌汁もどれも温かみがあり、俺の腹にどんどん入っていった。
「もっ、そんな早く食べなくても…。」
「お前のは、いつ食っても旨いし、温かいから…」
「そう?たまに、失敗するけど?あなた、おかわりは?」
「もういいよ。次は、お前を食べるから…。」
手を引っ張り、妙子を押し倒す…
「あっ…まだ…」
「なぁに、すぐ終わるさ…」
ンッ…ンンッ…
キスをしながらブラウスのボタンを外し、ブラジャーにきつくしまわされた乳房を解放していく…
あっ…
たったこれだけでも、妙子は言葉を漏らす…
「まだ、時間早いから…お前を食いたい…」
あぁっ!!
スカートを捲り、ショーツに収まった濃く生い茂った草むらの奥深くを刺激していく…
「ふぅ…んっ…あな…た…っ…」
ベルトを外しながら、下半身を露にすると、妙子は何も言わなくても俺のを口に含んで、懸命に口を動かす…
「あぁっ…気持ちいいよ。妙子…」
ヂュルッ…ヂュポッ…ヂュポッ…
「妙子…そこ…あぁ…」
吸われる度に、出そうになる…
「舌を…オオッ…ハッ…」
出そうになるのをひたすら耐え…
「妙子…オオッ…妙子…妙子…」
妙子の口の中に出し、それを喉を鳴らしながら最後まで飲む…
「堪らないよ…妙子。さぁ、今度は、お前の番だ…」
妙子の全てを剥ぎ取り、乳房に食らいつく。
はぁんっ…んっ…んっ…
「あなた…いいっ…」
草むらを掻き分け、勃起したクリトリスに舌をあてる…
あぁっ!!
腰が上がり、太股で俺の頭を押さえようとする…
ジュルッ…ジュルッ…
「だめ…あっ…んっ…あなた…あなた…」
妙子の手が、俺の頭を触る…
「妙子…欲しいか?」
「お願い…挿れて…」
妙子の手をペニスに握らせ、『挿れろ』と言うと、少し戸惑いをみせたが挿れてくれた。
あぁっ!!
「堅くて、熱いわ…」
「お前のは、締め付けられるし、熱いよ…」
腰をゆっくり動かすも、妙子の足がガッシリ絡んでくる。
「妙子…お前の声、もっと聞きたい。」
グリッ…
はぁっ!!
「あなた…あなた…あなた…」
パンパンパンッ…
「妙子…離れるな。」
あっ…あっ…あっ…
「あなた…好き…好きよ…」
「妙子…妙子…」
パンパンパンッ…
「出すぞ。いいな、妙子…」
奥までガンガン突き、中に出していく…
「愛してる…ハァッ…」
大きな乳房に吸い付きながらも、ペニスが萎えるのを待った…
「私、あなたとだったらやり直せるかな?」
「ん?さぁな。」
俺も出来る事なら、お前とやり直したい…
だが、小百合も弥生と遥もいる…
風呂に軽く入ってから、ベッドの上で、妙子を抱き締めながら、時間を楽しむ…
「結婚したいのか?」
「ううん。そうじゃないの…。あなたが、ずっと私の側にいてくれたらなって…」
「妙子…」
夕方まで妙子を抱き締めながら眠りにつき、なに食わぬ顔で裏口からコッソリと出てから、あかりに入る…
「あら、おかえりなさい!真二さん…」
そして、半月がたった…
ますます、俺は家に帰る頻度が減り、妙子の家で過ごしたり、時には一緒に旅行したりしていた。
「えっ?赤ちゃん?」
「うん。最近、なんか調子悪かったし、生理もなかったから、私てっきり更年期かと思って、婦人科に行ったらね…」
妙子が、妊娠した。もちろん、俺の子だ…
「産んでもいいかな?もちろん、真二さんの家庭には、迷惑かけないようにするし…。」
「いつだ?いつ、産まれるんだ?」
「来年の5月…。」
「元気な赤ん坊生んでくれよ。」
その晩、いつもより時間をかけ、妙子を抱いた。
「いいのか?それでも…」
「私、今度こそ赤ちゃん産んでみたい。もう年だし、これが最後のチャンスかもだし、例え障害があって生まれたとしても、ちゃんと育てる!!」
妙子の意思は、既に決まっていた。
暫くして、俺は妻と別居をした。弥生、遥の受験の事もあったし、しょっちゅう嫌そうな顔をされるよりは、この方が楽だと思ったからだ…
「えーっ!?妙子さん、このお店畳んじゃうの?」
「えぇ。地元に帰るの…。あっちなら、友達も多いし…」
常連客の連中が残念そうな顔をしていたが、それは二人で決めたこと。
妙子の地元は、鎌倉市だから、車でもそうかからない。全ての費用は、俺が負担する。
「あっ、そうだ!!前に三橋さん、この鞄に興味持ってただろ?」
「うん。前に話を聞いてさ、欲しくなったんだけど、あのとき、いくら頼んでも陣内さん譲ってくれなかったんだぜ。」
「やるよ…。少しくたびれてるけど。」
妙子や周りの連中に聞こえないように話した。
「いいか?手荒にするなよ?」
「うん。わかった…。割りと軽いんだな。」
どうやら、この鞄は、三橋さんが気に入ったらしい…
「これで、俺の仕事もうまくいくといいけど…。」
お互い持っていた鞄の中身を全てだし、俺は三橋さんが持っていた真新しいビジネスバッグを、三橋さんは、俺の古いと言ったら怒られそうだが、鞄を交換し、中身を詰め直し、三橋さんはあかりをあとにし、客が居なくなってから妙子と話をしつつ、荷物を纏めて行った…。
「へぇ。なかなか面白い話だな。」
この店に来るのは、何度目だろうか?
「なぁ、それ俺に譲ってくれないか?」
「えっ?」
「もちろん、ただとは言わん。どうだ?今入ってる契約を少し変えたくてな…。駄目か?」
「それは、ありがとうございます。でも、この鞄に気に入って貰えたら、あげます。」
陣内さんは、俺が受け持ってる地域で初めて契約をくれた人!!小さな会社を経営し、その社員にも契約をするように言ってくれた…
試しに陣内さんに、鞄を持って貰ったが…
「意外と軽いんだな…。」
これで、決まったな。
「でも、そのままで会社に帰る訳にはいかんだろ?」
陣内さんの経営する『陣屋』は、主に鞄を扱っている店舗。その中で比較的使いやすいビジネスバッグを貰い、中に入っていた物を詰め直した。
「いいのか?そんな安物で…」
そう陣内さんは笑ってたけど、一番手にしっくりくる。前のと素材が似てるのかも知れない…
「ありがとうございます!!」
新しく契約も出来たし、あの鞄を手にしてから、仕事も順調になってきた…
「じゃぁな!!またこいよ!!」
そんな陣内さんの言葉を背中に受け、会社へと戻った…。
「この鞄がね…。」
見たとこ古ぼけてはいるが、本当に鞄に意識なんて持ったりするのか?
「あれ?さっきは、凄く軽かったのに。」
いきなり重くなっていた。まだ、何も詰めてないのに…
「お前は、女みたいだな。機嫌の良し悪しが出すぎてる…」
今度は、軽くなった…
「女か!!大事にしないとな!!」
少しくたびれた鞄から、財布や書類を出し詰め替えて持ってみたが、わりと軽さを感じる…。
「さてと、帰るか…」
店内の戸締まりを確認してから、店を出て駅に向かうが…
いつもの大通りに出る少し前に、鞄が急に重くなった…
「そっか。お前は、この道が嫌いなんだ。じゃ、こっちか?」
と別の曲がり角に進もうとすると軽くなる…
「お前は、わがままな娘だな。弥生たちよりましだ!」
弥生と遥は、俺の大切な娘ではあるが、思春期なのか、最近は顔が合っただけでも、嫌そうな顔をする。妻の小百合なんて、昔は細くて綺麗だったのに、今なんて昔の面影もなく、俺の事を大切に扱ったことすらないだろう…
鞄の示す方向へと歩いて行くと、繁華街の脇道へと入っていく…
「おや?こんなとこに、居酒屋なんてあったのか…」
こじんまりとした古い居酒屋…
扉を開けると…
「おかえりなさい。」
という声と共に、温かな空気や旨そうな匂いが俺の腹を鳴かせた…
「いいかい?」
「どうぞ。」
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出されたつまみを食いながら、女将を見る。年の頃は、小百合と同じだが妙に艶っぽい部分がある…
「あっ、ごめんなさいね。お酒、なんにします?」
「ビールとあと飯くれるか?なんでもいいから…」
腹が減っていた。
女将は、妙子と言うらしく、客からは女将さん、若しくは、妙子さんと呼ばれていた。
「いい女でしょ?妙子さん。」
隣に座っていた客が突然話しかけてきた。
「…。」
「ここの客の殆どはね、妙子さん目当てなんですよ。」
「ほう…。」
男の客は、三橋と言って週に何度かこの『あかり』という居酒屋に来てるらしい。
「料理も旨いし、酒もうまい。なによりも、女将の妙子さんが優しい!家に帰るのが嫌になる…」
確かにそうかも知れない…
あの女将さんの振る舞いをみると、家でダラダラ菓子を食いながら、テレビを見てる小百合とは全然違う。
「あっ、伊藤さん。いつもありがとうございます。いってらっしゃい!!」
少し足元のおぼつかない客の一人を、『いってらっしゃい』と見送り、『おかえりなさい』と他の客を出迎える…
「だって、寂しくなるでしょ?ありがとうございましたとか言うと。また、来てほしいし、お客さんは、外で疲れてきてるのに。だから、おかえりなさいといってらっしゃいにしてるんです。」
そう妙子さんが、笑いながら言った。
客も時間がたつにつれ、一人減り、二人減り、隣の三橋さんも帰っていった…
残されたのは、俺ただひとり。
「私も今夜は、飲んじゃおうかな。」
妙子さんは、暖簾をしまい、表の鍵を締めた…。
「大丈夫ですよ。裏口は、開いてますからね。」
隣に座り、俺に酌をしつつ、妙子さんもビールを少し飲み始めた…
無言で飲んではいるものの、なんとなく温かさが伝わる…
だから、何度も何度も足を運び…
ンッ…ンゥッ…
バサッ…バサッ…
着物を脱がすのは、難しかったが…その下に隠されたモノは俺を喜ばせた…
あっ…んっ…
「だめ…よっ…あっ…」
透き通るような白い肌に、柔らかくふくよかな乳房…
舌先で乳首を弄るだけでも、妙子の口からは俺を喜ばせる甘い声が出る…
「だめ…あぁ…っ…真二さん…」
「何がだめなの?妙子…」
妙子の膣からは、温かさを感じるサラリとした蜜がかいまなく流れ、淫らな音を立てる…
「だめ…んっ…真二さん…あっ…」
「どうしたいの?妙子…」
妻の身体には、反応しない俺のペニスが、妙子の前になると過剰に反応していった…
「挿れて…あなたが…あっ…欲しいの…」
その言葉を合図に、はちきれんばかりのペニスを妙子の膣に挿入していくと、妙子は深いため息を吐き、俺に抱きついてきた…
膣の中は、俺のを一気にくわえこみ、熱く絡んでくる…
「妙子…」
名前を呼び、奥までつくと、あまりの気持ちよさに出したくなる…
「真二…さん…あぁ…」
腰周りの肉付きも俺好みで、肌と肌がぶつかると心地よい音が聞こえる。
あっ…あっ…いっ…いいっ…
妙子は、俺の下で顔を振り乱し、声をあげる…
パンパンパンッ…
「妙子…綺麗だ…」
「あなた…あなた…あぁ…あぁ…」
パンパンパンッ…
「妙子…まだだぞ。まだイクなよ…」
いいっ…あっ…あっ…
「だめ…いく…いく…あっ…あっ…」
パンパンパンッ…
パンパンパンッ…
激しく何度も奥まで突き、中に出していった…
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「もうっ…」
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帰ろうとした時…
「あら、お早い。どうしたの?」
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どうやら、仕込みの材料を買いに出ていたらしく、いそいそと買った物をダシタリ、しまったりしていた。
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「あっ…まだ…」
起きたばっかだったから、何も口にしていなかった…
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妙子は、スカートを翻して、俺に抱きついてきた…
余り物でも、妙子の作った煮物も味噌汁もどれも温かみがあり、俺の腹にどんどん入っていった。
「もっ、そんな早く食べなくても…。」
「お前のは、いつ食っても旨いし、温かいから…」
「そう?たまに、失敗するけど?あなた、おかわりは?」
「もういいよ。次は、お前を食べるから…。」
手を引っ張り、妙子を押し倒す…
「あっ…まだ…」
「なぁに、すぐ終わるさ…」
ンッ…ンンッ…
キスをしながらブラウスのボタンを外し、ブラジャーにきつくしまわされた乳房を解放していく…
あっ…
たったこれだけでも、妙子は言葉を漏らす…
「まだ、時間早いから…お前を食いたい…」
あぁっ!!
スカートを捲り、ショーツに収まった濃く生い茂った草むらの奥深くを刺激していく…
「ふぅ…んっ…あな…た…っ…」
ベルトを外しながら、下半身を露にすると、妙子は何も言わなくても俺のを口に含んで、懸命に口を動かす…
「あぁっ…気持ちいいよ。妙子…」
ヂュルッ…ヂュポッ…ヂュポッ…
「妙子…そこ…あぁ…」
吸われる度に、出そうになる…
「舌を…オオッ…ハッ…」
出そうになるのをひたすら耐え…
「妙子…オオッ…妙子…妙子…」
妙子の口の中に出し、それを喉を鳴らしながら最後まで飲む…
「堪らないよ…妙子。さぁ、今度は、お前の番だ…」
妙子の全てを剥ぎ取り、乳房に食らいつく。
はぁんっ…んっ…んっ…
「あなた…いいっ…」
草むらを掻き分け、勃起したクリトリスに舌をあてる…
あぁっ!!
腰が上がり、太股で俺の頭を押さえようとする…
ジュルッ…ジュルッ…
「だめ…あっ…んっ…あなた…あなた…」
妙子の手が、俺の頭を触る…
「妙子…欲しいか?」
「お願い…挿れて…」
妙子の手をペニスに握らせ、『挿れろ』と言うと、少し戸惑いをみせたが挿れてくれた。
あぁっ!!
「堅くて、熱いわ…」
「お前のは、締め付けられるし、熱いよ…」
腰をゆっくり動かすも、妙子の足がガッシリ絡んでくる。
「妙子…お前の声、もっと聞きたい。」
グリッ…
はぁっ!!
「あなた…あなた…あなた…」
パンパンパンッ…
「妙子…離れるな。」
あっ…あっ…あっ…
「あなた…好き…好きよ…」
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パンパンパンッ…
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「えっ?赤ちゃん?」
「うん。最近、なんか調子悪かったし、生理もなかったから、私てっきり更年期かと思って、婦人科に行ったらね…」
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「産んでもいいかな?もちろん、真二さんの家庭には、迷惑かけないようにするし…。」
「いつだ?いつ、産まれるんだ?」
「来年の5月…。」
「元気な赤ん坊生んでくれよ。」
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「いいのか?それでも…」
「私、今度こそ赤ちゃん産んでみたい。もう年だし、これが最後のチャンスかもだし、例え障害があって生まれたとしても、ちゃんと育てる!!」
妙子の意思は、既に決まっていた。
暫くして、俺は妻と別居をした。弥生、遥の受験の事もあったし、しょっちゅう嫌そうな顔をされるよりは、この方が楽だと思ったからだ…
「えーっ!?妙子さん、このお店畳んじゃうの?」
「えぇ。地元に帰るの…。あっちなら、友達も多いし…」
常連客の連中が残念そうな顔をしていたが、それは二人で決めたこと。
妙子の地元は、鎌倉市だから、車でもそうかからない。全ての費用は、俺が負担する。
「あっ、そうだ!!前に三橋さん、この鞄に興味持ってただろ?」
「うん。前に話を聞いてさ、欲しくなったんだけど、あのとき、いくら頼んでも陣内さん譲ってくれなかったんだぜ。」
「やるよ…。少しくたびれてるけど。」
妙子や周りの連中に聞こえないように話した。
「いいか?手荒にするなよ?」
「うん。わかった…。割りと軽いんだな。」
どうやら、この鞄は、三橋さんが気に入ったらしい…
「これで、俺の仕事もうまくいくといいけど…。」
お互い持っていた鞄の中身を全てだし、俺は三橋さんが持っていた真新しいビジネスバッグを、三橋さんは、俺の古いと言ったら怒られそうだが、鞄を交換し、中身を詰め直し、三橋さんはあかりをあとにし、客が居なくなってから妙子と話をしつつ、荷物を纏めて行った…。
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