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旅行編 お墓参り〜赤砂の街
30 *
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アニキの腰の動きが激しくなって、何度も奥を突かれて絶頂を味わう。意識が朦朧として、もうイクってどういう状態なのか分からなくなってきた。ずっと気持ちいい。耐えられない方の気持ちよさだ。
だから「出すぞ」とアニキが言った時はかなり嬉しかった。体力がゼロに近かったから。
***
あ、あれ?
少しの間意識を飛ばしていたのに、目を覚ました時にはまだ繋がってた。アニキの腰の上に座ってる状態だ。アニキ、イッたんじゃないのか……?
『あ……はあっ……そこ』
喘ぎすぎて声が掠れてる。
でもアニキが縛られた俺のムスコを指で扱くから、またゆるゆると快感が上ってくる。
「解いてやるから好きなだけ出せ」
そう言われてゆっくりと縄を解かれる。
今まで焦らされ続けたそこは、アニキが縄を外しただけでトロトロと何かをこぼし、抱きしめられて挿入を深くされただけで弱々しくイッてしまった。
『うっ、うう……』
気持ちいいのと、もっと激しくイキたかったのとで泣いてしまった。頬に流れた涙をアニキが舌で絡めとる。
「泣くんじゃねえ」
『アニキ……ひどいです……』
「知らなかったのか?」
『あっ、あっ……』
ぐちゅぐちゅとお尻を突かれて、指で乳首を弄られる。腕が自由になったら思いっきり扱きたいのに、まだまだアニキの快楽地獄は終わりそうになかった。
***
夜になってた。
石造りの建物の近くに沢山のテントがある。暗くてよく見えないけど、あちこちに篝火がたかれ、大きめのテントや動物たちが木の柵の中に囲われているのがぼんやりと見える。
テントや建物の集合体の外れに、小さなキャンプファイヤーのような火が灯されていた。砂ワニか何かの串焼きが地面にいくつか刺してあって、焦げたような肉の匂いが乾いた風にまざって漂ってくる。
そばに青年が一人座っている。
その面影に見覚えがあって近づくと隣に腰掛けた。
座っている姿は川の近くで座り込んでいた頃とそっくりだ。でもあの時のような子供ではなく、十代後半くらいだろうか。大人びて影を落とした横顔は、誰も寄せ付けないほど厳しい。
『レヴィン』
声をかけてみると、ちらりとこっちに視線を向けた。少しだけ癖のある髪は今より短く、両耳には見慣れたイヤリングをしている。
『これ、夢ですよね。今日は川じゃなくてキャンプ場ですか?』
「お前、奴隷か。どうやって抜け出した」
夢の中のレヴィンは、やっぱり俺のことが分かっていないみたいだった。
『奴隷じゃありません。奴隷みたいに拘束してくる恋人はいますけど。いや、やっぱり恋人じゃないのかな』
「混乱してるところ悪いが、俺にはお前を自由にしてやる力はない。戻って売られるか、逃げ出して野垂れ死ぬか選べ」
『どっちも嫌です。ちょっとお話しませんか?』
「変わった奴だな」
レヴィンはにこりともせず、俺を見ただけだった。
その少しだけ開いた襟元から、悪魔の契約印の刺青が見えた。肘まで捲られた袖からも少し。この頃はまだ手の甲までは無かったんだな。
『好きな人がいるんですけど、めちゃくちゃ冷たいんです。でも逃げたらキレるし、俺のことが好きかどうかもわかりません。それってどうなんでしょうか?』
「知るか」
『レヴィンは好きな人いないんですか? もしかして宿の美人な女の人とか……』
アニキは、鋭いけどどこか投げやりな眼で俺を見た。
「お前本当に奴隷か? 何故俺の名前を知ってる」
『奴隷じゃないです。レヴィンの未来の恋人です』
耳のイヤリングを指してアピールすると、少しだけアニキの表情が変化した。
「俺には、昔も今もこれから先も恋人なんていねえよ。そのうち獣に喰われて死ぬ。お前の救いになるか知らないが、お前を捕らえた盗賊の頭は俺が殺すから復讐の心配はするな」
盗賊だけど、やっぱりアニキは優しいんだな。この優しさが当時のアニキには限界だったんだろうけど。
だから「出すぞ」とアニキが言った時はかなり嬉しかった。体力がゼロに近かったから。
***
あ、あれ?
少しの間意識を飛ばしていたのに、目を覚ました時にはまだ繋がってた。アニキの腰の上に座ってる状態だ。アニキ、イッたんじゃないのか……?
『あ……はあっ……そこ』
喘ぎすぎて声が掠れてる。
でもアニキが縛られた俺のムスコを指で扱くから、またゆるゆると快感が上ってくる。
「解いてやるから好きなだけ出せ」
そう言われてゆっくりと縄を解かれる。
今まで焦らされ続けたそこは、アニキが縄を外しただけでトロトロと何かをこぼし、抱きしめられて挿入を深くされただけで弱々しくイッてしまった。
『うっ、うう……』
気持ちいいのと、もっと激しくイキたかったのとで泣いてしまった。頬に流れた涙をアニキが舌で絡めとる。
「泣くんじゃねえ」
『アニキ……ひどいです……』
「知らなかったのか?」
『あっ、あっ……』
ぐちゅぐちゅとお尻を突かれて、指で乳首を弄られる。腕が自由になったら思いっきり扱きたいのに、まだまだアニキの快楽地獄は終わりそうになかった。
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夜になってた。
石造りの建物の近くに沢山のテントがある。暗くてよく見えないけど、あちこちに篝火がたかれ、大きめのテントや動物たちが木の柵の中に囲われているのがぼんやりと見える。
テントや建物の集合体の外れに、小さなキャンプファイヤーのような火が灯されていた。砂ワニか何かの串焼きが地面にいくつか刺してあって、焦げたような肉の匂いが乾いた風にまざって漂ってくる。
そばに青年が一人座っている。
その面影に見覚えがあって近づくと隣に腰掛けた。
座っている姿は川の近くで座り込んでいた頃とそっくりだ。でもあの時のような子供ではなく、十代後半くらいだろうか。大人びて影を落とした横顔は、誰も寄せ付けないほど厳しい。
『レヴィン』
声をかけてみると、ちらりとこっちに視線を向けた。少しだけ癖のある髪は今より短く、両耳には見慣れたイヤリングをしている。
『これ、夢ですよね。今日は川じゃなくてキャンプ場ですか?』
「お前、奴隷か。どうやって抜け出した」
夢の中のレヴィンは、やっぱり俺のことが分かっていないみたいだった。
『奴隷じゃありません。奴隷みたいに拘束してくる恋人はいますけど。いや、やっぱり恋人じゃないのかな』
「混乱してるところ悪いが、俺にはお前を自由にしてやる力はない。戻って売られるか、逃げ出して野垂れ死ぬか選べ」
『どっちも嫌です。ちょっとお話しませんか?』
「変わった奴だな」
レヴィンはにこりともせず、俺を見ただけだった。
その少しだけ開いた襟元から、悪魔の契約印の刺青が見えた。肘まで捲られた袖からも少し。この頃はまだ手の甲までは無かったんだな。
『好きな人がいるんですけど、めちゃくちゃ冷たいんです。でも逃げたらキレるし、俺のことが好きかどうかもわかりません。それってどうなんでしょうか?』
「知るか」
『レヴィンは好きな人いないんですか? もしかして宿の美人な女の人とか……』
アニキは、鋭いけどどこか投げやりな眼で俺を見た。
「お前本当に奴隷か? 何故俺の名前を知ってる」
『奴隷じゃないです。レヴィンの未来の恋人です』
耳のイヤリングを指してアピールすると、少しだけアニキの表情が変化した。
「俺には、昔も今もこれから先も恋人なんていねえよ。そのうち獣に喰われて死ぬ。お前の救いになるか知らないが、お前を捕らえた盗賊の頭は俺が殺すから復讐の心配はするな」
盗賊だけど、やっぱりアニキは優しいんだな。この優しさが当時のアニキには限界だったんだろうけど。
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