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幼い頃から、両親と接した記憶がほとんどない。ロゼッタはそんな寂しい少女だった。父は仕事で忙しくめったに会えず、母はロゼッタが2歳の頃には弟を妊娠をしていたのでロゼッタにあまり構えない。そんな状況でロゼッタは育った。
勿論、2人がロゼッタを愛していない訳じゃない。運が悪かった。これしか言えないだろう。立て続けに仕事が入る父、悪阻が酷く立っているのも辛い母、消極的な方だったロゼッタは忙しい2人に「構って」とは言えなかった。
そんな中産まれた弟。父は出産に立ち会い、大いに弟の誕生を喜んだ。
弟は両親からたくさんの愛情を受け、スクスクと育っていった。手のかかる弟に構い切りの2人。当然ロゼッタは寂しい。ロゼッタだって甘えたい盛りなのだ。いつしか、その寂しさを他に当たって紛らわすようになっていった。
病弱だったルークに母は付きっきり、
人一倍人見知りでドジなルークに父自ら勉学を教え、剣術の練習までしていた。
その点、ロゼッタは完璧だったのだ。
音楽に勉学、ダンスも完璧、幼いながら彼女は天才だった。それもあって余計に両親は安心していたのだろう。
あの子は私達が居なくてもしっかりとやって行けると。そして、弟は自分たちがよく見ておかないとってね。
それが余計にロゼッタを苦しめた。
何をしてもどれだけいい評価をだそうと
自分より劣っている弟に2人は構う。
褒めて欲しい、かまって欲しい、なのに頑張れば頑張る程、ほっとかれる。そんな時に出会ったのが王太子だった。彼だけはロゼッタを見てくれた。頑張ったねと褒めてくれた。初めて人前でロゼッタは泣いた。慌てた王太子が優しくロゼッタを抱きしめこう言う。君はよくやっていると
まぁロゼッタが王太子に依存してしまうのもよく分かる。そんな状況で唯一自分を見てくれる人なのだ。そんな人が弟に取られたら怒るだろう。お前は今まで両親の愛も貰ってきたたのに…!この人の愛までも奪うのかと。まぁ…それでもロゼッタのやった事は最低なんだが。
3歳の現時点でも両親との関わりがほとんどなく記憶をたどってもあったかな??のレベルだ。正直、両親の事はよく思っていない。というかどう思えばいいのかどう接すればいいのかが分からない。
でも専属の侍女のリリアと執事長のじぃやには悪いことをした。この2人は私の事をよく見てくれていた。小説ではこの2人はいなかったはず…バグかどうかは分からないが、2人は本当にいい人だ。私がいくらわがままを言っても呆れもせずそれに付き合い、慰め、叱ってくれる。
それなのにも関わらず、私は2人に大嫌いだなど色々と言ってきたのだ。他にも私の事を気にかけてくれる人はいたのだ。小説とは違う。私には私を見てくれている人がいる。
2人や皆にどう謝ったらいいのか、それが分からなくてつい目が赤くなってくる。目に薄い膜がはる。どうやらこの体は3歳の精神に引っ張られているようだ。
そんな時、誰かが部屋をノックしたので入室の許可をだす。すると入ってきたのは、リリアだった。
「お嬢様…!!目を覚まされたんですね…!!良かった……リリアは心配していたのですよ。2日も目を覚まさないのですから…」
「………2日も寝ていたの…」
「ええ、ええ…!!一時はどうなることやら…心臓が止まるかと思いましたよ…お嬢様を探していたら、庭園で倒れていたものですから…………お嬢様…??」
何故か私は涙が止まらなかった。
心配してくれていた。誰かが私を心配してくれていたのだ。その事実がとても嬉しかった。ロゼッタとしての記憶は3年分しかなく、おまけに前世の記憶は曖昧だ。なのに何故こんな気持ちになるのか、小説ではこの時点ではロゼッタは拗ねている状況に近かった。でも違う。これは、『私』の感情の方が強い気がする。切なくて、悲しくて、誰かに求められたことがとても嬉しい。前世で何があったのかは分からない。でも、今はこの気持ちをリリアに伝えよう。
「り…ひっく…ぅう…リリア……ありがとうぅ……ひっく…ろ、ロゼッタの事…し、心配してくれて…っありがとう…」
「ロゼッタお嬢様……当たり前ですよ…リリアはお嬢様の事が大好きなんですから…」
そう言ってリリアは私のそばに来て優しく抱きしめてくれた。リリアの腕の中でわんわんと泣き、気づいたら眠りに落ちていた。覚えているのは、眠りに落ちるまでリリアがずっと優しい子守唄を歌ってくれていたことだけだった。
勿論、2人がロゼッタを愛していない訳じゃない。運が悪かった。これしか言えないだろう。立て続けに仕事が入る父、悪阻が酷く立っているのも辛い母、消極的な方だったロゼッタは忙しい2人に「構って」とは言えなかった。
そんな中産まれた弟。父は出産に立ち会い、大いに弟の誕生を喜んだ。
弟は両親からたくさんの愛情を受け、スクスクと育っていった。手のかかる弟に構い切りの2人。当然ロゼッタは寂しい。ロゼッタだって甘えたい盛りなのだ。いつしか、その寂しさを他に当たって紛らわすようになっていった。
病弱だったルークに母は付きっきり、
人一倍人見知りでドジなルークに父自ら勉学を教え、剣術の練習までしていた。
その点、ロゼッタは完璧だったのだ。
音楽に勉学、ダンスも完璧、幼いながら彼女は天才だった。それもあって余計に両親は安心していたのだろう。
あの子は私達が居なくてもしっかりとやって行けると。そして、弟は自分たちがよく見ておかないとってね。
それが余計にロゼッタを苦しめた。
何をしてもどれだけいい評価をだそうと
自分より劣っている弟に2人は構う。
褒めて欲しい、かまって欲しい、なのに頑張れば頑張る程、ほっとかれる。そんな時に出会ったのが王太子だった。彼だけはロゼッタを見てくれた。頑張ったねと褒めてくれた。初めて人前でロゼッタは泣いた。慌てた王太子が優しくロゼッタを抱きしめこう言う。君はよくやっていると
まぁロゼッタが王太子に依存してしまうのもよく分かる。そんな状況で唯一自分を見てくれる人なのだ。そんな人が弟に取られたら怒るだろう。お前は今まで両親の愛も貰ってきたたのに…!この人の愛までも奪うのかと。まぁ…それでもロゼッタのやった事は最低なんだが。
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でも専属の侍女のリリアと執事長のじぃやには悪いことをした。この2人は私の事をよく見てくれていた。小説ではこの2人はいなかったはず…バグかどうかは分からないが、2人は本当にいい人だ。私がいくらわがままを言っても呆れもせずそれに付き合い、慰め、叱ってくれる。
それなのにも関わらず、私は2人に大嫌いだなど色々と言ってきたのだ。他にも私の事を気にかけてくれる人はいたのだ。小説とは違う。私には私を見てくれている人がいる。
2人や皆にどう謝ったらいいのか、それが分からなくてつい目が赤くなってくる。目に薄い膜がはる。どうやらこの体は3歳の精神に引っ張られているようだ。
そんな時、誰かが部屋をノックしたので入室の許可をだす。すると入ってきたのは、リリアだった。
「お嬢様…!!目を覚まされたんですね…!!良かった……リリアは心配していたのですよ。2日も目を覚まさないのですから…」
「………2日も寝ていたの…」
「ええ、ええ…!!一時はどうなることやら…心臓が止まるかと思いましたよ…お嬢様を探していたら、庭園で倒れていたものですから…………お嬢様…??」
何故か私は涙が止まらなかった。
心配してくれていた。誰かが私を心配してくれていたのだ。その事実がとても嬉しかった。ロゼッタとしての記憶は3年分しかなく、おまけに前世の記憶は曖昧だ。なのに何故こんな気持ちになるのか、小説ではこの時点ではロゼッタは拗ねている状況に近かった。でも違う。これは、『私』の感情の方が強い気がする。切なくて、悲しくて、誰かに求められたことがとても嬉しい。前世で何があったのかは分からない。でも、今はこの気持ちをリリアに伝えよう。
「り…ひっく…ぅう…リリア……ありがとうぅ……ひっく…ろ、ロゼッタの事…し、心配してくれて…っありがとう…」
「ロゼッタお嬢様……当たり前ですよ…リリアはお嬢様の事が大好きなんですから…」
そう言ってリリアは私のそばに来て優しく抱きしめてくれた。リリアの腕の中でわんわんと泣き、気づいたら眠りに落ちていた。覚えているのは、眠りに落ちるまでリリアがずっと優しい子守唄を歌ってくれていたことだけだった。
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